ストックホルムは最高だった

前回8月4日に Norwalk Reflector に掲載されたアイスランド旅行記の続きになります。私はアイスランドから美しいスウェーデンの首都ストックホルムへと飛び、そこを4日間の拠点としました。

2025年6月24日(火)の午後、飛行機がスウェーデンの地に着陸した瞬間、胸が高鳴りました。というのも、スウェーデン訪問によって私の「生涯で50か国を訪れる」という目標がついに達成されたからです。ホテルに到着したときの喜びと興奮は、言葉では言い表せません。そのホテルはストックホルムの魅力あふれる旧市街「ガムラスタン」の中心にありました。

しかも普通のホテルではありません。100年の歴史を持つ優雅で美しく修復されたヨットで、島の脇に永久停泊している宿泊施設だったのです。まるでタイタニックに4日間滞在しているかのような気分でした。立地は最高、毎朝の朝食ビュッフェは豪華でサービスも申し分なし。海を望む部屋は、それ以上は望めないほど素晴らしいものでした。

ストックホルム初日、ガムラスタンを散策して、その建築美と自然の美しさに心から感銘を受けました。ご存じの通り、ストックホルムは約10の島々が橋やフェリーでつながってできている街で、「北欧のヴェネツィア」と呼ばれる所以です。スウェーデンの首都であり、最大の都市でもあります。幸い、先に訪れていた寒いアイスランドと比べて、ストックホルムはずっと暖かく快適でした。

博物館巡り

滞在2日目は、朝フェリーで向かった島で二つの素晴らしい博物館を訪れました。最初に行ったのは ABBA博物館。ここでは3時間も過ごしてしまうほど夢中になりました。2013年に開館したこのインタラクティブな博物館は、ABBAに関して知りたいことはすべて展示しているといっても過言ではありません。ABBAファン、ポップス好きの私にとっては、これ以上ないほど楽しく刺激的な体験でした。

そこから少し歩いて、今度はスウェーデン、そしてスカンジナビアで最も訪問者の多い博物館 ヴァーサ号博物館 の英語ツアーに参加しました。

ヴァーサ号は1628年に完成した当時、世界最大の軍艦でした。しかし設計が不安定で大砲を積みすぎたため、処女航海のわずか10分後にストックホルム港で沈没してしまいました。333年間海底に沈んだままだった船は1961年に引き揚げられ、30年の修復作業を経て1991年に博物館として公開されました。実際に目にすると、その巨大さと保存状態の良さに圧倒されます。

市内観光とアイスバー体験

3日目の午前中は港を巡るクルーズに参加し、美しい建物や島々の景観を堪能しました。その後は有名な ストックホルム市庁舎 の英語ツアーへ。365段の階段を上って塔の頂上に立つと、人口95万人の広大な街を一望する最高の景色が広がっていました。ここは毎年ノーベル賞授賞式と晩餐会が行なわれる場所でもあります。式典が開かれる大広間も壮大で圧巻でした。

お腹が空いたので市内の美しい公園のカフェで昼食を取りました。スウェーデン名物のミートボールは本物の味わいで、色とりどりのデザートも格別でした。

また、この日初めて訪れたのが世界初の アイスバー。入場料に含まれるパーカと手袋を着込み、氷でできた世界に足を踏み入れました。テーブルも椅子も、バーカウンターも、グラスさえもすべて氷。ドリンクを一杯いただき、冷たさを我慢しつつ氷の彫刻を写真に収めました。普段はバーにあまり行かない私ですが、ここはこれまで訪れた中で最もユニークで楽しい場所でした。

アルキペラゴ・クルーズと最後の夜

最終日はストックホルムの外に広がる群島を巡る2時間半のクルーズに参加しました。そこにはスウェーデンの著名人や富裕層の別荘やコテージが点在しています。特に感動したのは、テニスの伝説 ビョルン・ボルグの旧邸、そしてABBAのビヨルンとベニーが数々の名曲を作曲したコテージの前を通ったことです。まさに「マンマ・ミーア!(なんてこった)」。忘れられない体験となりました。

夕方にはロイヤルパレス前で 衛兵交代式 を見学。ロンドンを思わせる堂々たる式典でした。さらに宮殿の地下にある武具庫も訪れ、金装飾の馬車や武器、家具、衣装など歴代の王族が使用した品々を目にしました。最後の晩餐もやはりスウェーデン風ミートボールで締めくくり、土産を買い込んで旅を終えました。

旅の終わりに

翌朝早く空港へ向かうタクシーの中で、なぜか頭の中に「ダンシング・クイーン」がずっと流れていました。理由は聞かないでください。

ありがとう、ストックホルム。あなたのことは決して忘れません。

https://norwalkreflector.com/news/619057/stockholm-was-awesome/

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