ニューヨークに戻ってきた『CHESS』、その裏にはパームビーチ郡のつながり

ブロードウェイの大胆な一手
— ニューヨークに戻ってきた『CHESS』、その裏にはパームビーチ郡のつながり

*『CHESS』のプロデューサーたちがブロードウェイに集結。(写真提供:フランク・ダゴスティーノ)

ブロードウェイは、ミュージカル『CHESS』のリバイバルで大胆な勝負に出ている。

この作品には、オールスター級のクリエイティブチームと、実力派3名のスターが集結している。

主演は、

  • トニー賞受賞者 アーロン・トヴェイト(『ムーラン・ルージュ!』)
  • 舞台・映像で活躍する リア・ミシェル(『ファニー・ガール』『glee/グリー』)
  • ブロードウェイで人気急上昇中の ニコラス・クリストファー(『スウィーニー・トッド』『ハミルトン』)

そして華やかな舞台の裏側には、この作品を実現させたキーパーソンのひとりとして、
パームビーチ郡に深いゆかりを持つプロデューサー、フランク・ダゴスティーノ がいる。

ダゴスティーノは、南フロリダに長年住み、ブロードウェイのベテランプロデューサーとして
“感情豊かで視覚的に圧倒される作品を手がける” という評価を築いてきた。

*ニューヨーク市のインペリアル・シアター前に立つプロデューサー、フランク・ダゴスティーノ。(写真提供:フランク・ダゴスティーノ)

「1年も経たないうちに、2作目のブロードウェイ作品を共同プロデュースできて本当に嬉しい。
『CHESS』は芸術的にも商業的にも大成功すると信じている。前売りも非常に好調だ。
この作品は1980年代のロンドン初演以来、カルト的人気を持っているからね」。

ABBAの ベニー・アンダーソン と ビヨルン・ウルヴァース が手がけた音楽、
そしてEGOT受賞者 ティム・ライス(『エビータ』『ジーザス・クライスト・スーパースター』)による歌詞。
『CHESS』は、冷戦時代、ふたりのチェスの世界王者が対峙する中で生まれる緊張を描く。

「この卓越した再創造リバイバルの共同プロデューサーになれて本当に幸せだ。
この作品がブロードウェイで上演されるのは1988年以来。
冷戦時代のアメリカとロシアの物語で、国際チェス選手権、恋愛の三角関係、
そして政治的な駆け引きとドラマが描かれている。
多くのファンが、この作品がブロードウェイに戻る日を長く待ち望んでいたんだ」。

脚本は『Dopesick』『大統領の執事の涙』の ダニー・ストロング によって再構築され、
演出はトニー賞受賞者 マイケル・メイヤー(『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』『ファニー・ガール』)。
このリバイバルは、知性・誘惑・スペクタクルを巧みに融合させている。

* 『CHESS』の衣装合わせリハーサル中のプロデューサー、フランク・ダゴスティーノ、メアリー・マッジオ、エレン・ボトウィン。(写真提供:フランク・ダゴスティーノ)

ダゴスティーノは、ブロードウェイの最高峰を全国に届ける作品を次々に手掛けてきた人物で、
『CHESS』を世に送り出せることを誇りに思うと語る。

「前作『Just in Time』は昨シーズン、トニー賞で6部門にノミネートされた。
いまも満席続きで上演中だ。
できれば、もう一度“幸運の雷”が落ちてくれればいいね!」。

さあ、勝負の幕開けだ。

Broadway’s Bold Move

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