ブロードウェイ『CHESS』復活公演の初日に登場
ABBAのレジェンド、ベニー・アンダーソンとビヨルン・ウルヴァースが、ニューヨークのインペリアル・シアターで行なわれたブロードウェイ版『CHESS』リバイバル公演の初日に、日曜日の夜、久しぶりに揃って姿を見せた。
この冷戦時代を舞台にしたミュージカルは、40年前に二人がティム・ライス卿と共に創作したもので、今回のレッドカーペットにもティムが同席した。
80歳のビヨルンは、黒のスーツにタートルネックという洗練された装いで、バンド仲間と並んでポーズ。
一方、78歳のベニーもロングコートにレザーブーツというスマートな姿だったが、70年代ABBAの黄金期を思わせる花柄シャツを合わせ、さりげない“当時の香り”を添えていた。
『ジーザス・クライスト・スーパースター』『エビータ』『ライオンキング』など数々の名作を生んだティム・ライス(81)は、スチールグレーのコーデュロイスーツにシャツという姿で、シャープにきめていた。
1986年にロンドン・ウェストエンドで初演された『CHESS』は、エレイン・ペイジが出演し、3年間上演された。再演は2018年まで戻らなかった。
*ABBAのアイコン、ベニー・アンダーソン(左)とビヨルン・ウルヴァース(右)は、ニューヨークのインペリアル・シアターで行なわれたブロードウェイ版『CHESS』リバイバルの初日公演に、日曜日の夜そろって登場した。
*この冷戦時代を背景にしたミュージカルは、40年前に二人がティム・ライス卿と共に創作した作品である(写真左:1986年の『CHESS』初日公演に出席したベニー、ティム、ビヨルン)。
*ビヨルンとベニーは、1982年のABBA活動停止後、このミュージカル制作のためにティムと再びタッグを組んだ(写真は1980年、アグネタ、フリーダとともに)。
1988年には大幅に手直しされたバージョンがブロードウェイで初演されたものの、わずか2ヶ月で閉幕し、今回まで復活することはなかった。
新作リバイバルでは、リア・ミッシェル、アーロン・トヴェイト、ニコラス・クリストファーが主演を務め、『ハンガー・ゲーム』や『Empire 成功の代償』の脚本で知られるダニー・ストロングが書いた脚本を基にしている。
『CHESS』は、冷戦期を背景に、国同士が国際チェス選手権を政治利用しようとするなかで描かれる、愛と政治的駆け引きの物語。
アメリカとソ連、二人のグランドマスターと、片方を支えながらもう片方を愛してしまう女性フローレンスの関係を描いている。
ビヨルンとベニーは、1982年のABBA解散後、このミュージカルのためにティムと再びタッグを組んだ。
1974年のユーロビジョン優勝曲「恋のウォータールー」で国際的名声を確固たるものにしたABBAは、二組の夫婦で構成されていた:
- ビヨルン & アグネタ・フェルツコグ
- ベニー & アンニ=フリード・リングスタッド
1973年から1981年の間に8枚のアルバムをリリースし、推定1億5千万〜3億8千万枚の売り上げを誇る史上最も成功したグループの一つとされている。
ベスト盤『ABBA Gold』は世界的ベストセラーとなり、1999年には彼らの音楽を元にしたミュージカル『マンマ・ミーア!』が誕生。
さらに2008年の映画『マンマ・ミーア!』、2018年の『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』へと展開していった。
*80歳のビヨルンは、黒のスーツにタートルネックを合わせた洗練されたスタイルで、バンド仲間と並んでポーズを決めた。
*一方、78歳のベニーもロングコートにレザーブーツというスマートな装いだったが、70年代ABBAの黄金期を思わせる花柄シャツを合わせ、時代へのさりげないオマージュを加えていた。
『ジーザス・クライスト・スーパースター』『エビータ』『ライオンキング』などの作者として知られる81歳のティム・ライスは、スチールグレーのコーデュロイスーツにボタンアップシャツというシャープな姿だった(写真は左側にダニー・ストロングとともに)。
*ABBAは、1974年のユーロビジョン・ソング・コンテストを「恋のウォータールー」で制したことで国際的な名声を確固たるものにした伝説的なバンドで、2組の夫婦から構成されていた:ビヨルン&アグネタ、ベニー&アンニ=フリード(写真は1974年)。
*グループは2016年に再集結し、ロンドンでのバーチャル・コンサート「ABBA Voyage」の制作を開始。デジタル化された彼らのABBAターが、10人編成のライブバンドとともに代表曲を披露する体験型ライブを生み出した(写真:2022年のABBA Voyage)。
グループは2016年に再集結し、ロンドンでのバーチャル・コンサートプロジェクト「ABBA Voyage」の制作に取りかかった。
ライブの10人編成バンドとともに、デジタル化された“ABBAター”が1979年当時の姿でステージに立つというものだ。
このショーは、ジョージ・ルーカスのILM(インダストリアル・ライト&マジック)のモーションキャプチャ技術を使い、メンバーの若い頃の映像を忠実に再現している。
『ABBA Voyage』は2022年5月、ロンドン・クイーン・エリザベス・オリンピック・パークの特設会場で開幕し、ファン、批評家、そしてABBA本人たちからも大絶賛を浴びている。
90分のコンサートには
- 「マンマ・ミーア(Mamma Mia)」
- 「ザ・ウィナー(The Winner Takes It All)」
- 「ヴーレ・ヴ―(Voulez-Vous)」
などの名曲が並ぶ。
ロンドンでは、会場スタッフから関連産業まで 5,000以上の雇用を創出 する経済効果も記録している。
ABBAは2018年には新曲の制作も再開し、40年ぶりとなるスタジオアルバム『Voyage』を発表。
これは“ABBA最後のアルバム”とされ、全世界で 250万枚以上 の売り上げを記録している。










