メタル、ハードロック、パンクのバンドは皆、ABBAの影響を認めている

「メタル、ハードロック、パンクのバンドは皆、ABBAの影響を認めている」――著者が語る“ロック界に影響を与えたABBA”

ABBAは「恋のウォータールー」「ダンシング・クイーン」「テイク・ア・チャンス」といった1970年代のポップ/ダンス・ヒットで最もよく知られている。しかし、新しいABBA本の著者は、このスウェーデンのバンドが、実は数多くのハードロック系アーティストたちにも影響を与えていたことを明らかにしている。

セックス・ピストルズのパンク・クラシックはABBAから生まれた?

1972年から1982年にかけて、ABBAほど成功したポップ・ロック・バンドはほとんど存在しなかった。2012年の記事によれば、彼らの世界累計レコード・セールスは2億枚を突破している。

とはいえ、「ヘイ・ヘイ・ヘレン(Hey, Hey Helen)」のような一部の例外を除けば、ABBAはロック・バンドではなかった。彼らは基本的にポップやダンス・ナンバーを専門としていた。

そんな中、『The Making of ABBA: The Story Behind The Band’s Breakthrough 1975 Album(ABBA誕生:1975年のブレイク作の裏側)』の著者ジョー・マテラは、番組「Booked on Rock」のインタビューで、意外にも多くの著名ロッカーたちが熱心なABBAファンであり、自身の作曲にも影響を受けていたと語っている。

「ヘヴィメタル・バンド、ハードロック・バンド、パンク・バンド、みんな今ではABBAの影響を認めています」とマテラは語った(Ultimate Guitarによる書き起こし)。
「人々を一番驚かせる事実のひとつは、セックス・ピストルズが大のABBAファンだったということです」。

「当時は絶対にそんなこと認めなかったでしょう。実際、昔のインタビューではジョニー・ロットンが『ABBAなんてクソだ』と言っていた記録もあります。でも何年も経った今では、スティーヴ・ジョーンズやグレン・マトロックが、ABBAのファンだったこと、実際に聴いていたことを認めています。実際、グレン・マトロックは『SOS』を聴いた後に『プリティ・ヴェイカント』を書いたと言っているんです。『SOS』からインスピレーションを受けたと」。

パンクの象徴シド・ヴィシャスも、クイーンのフレディ・マーキュリーもABBA好きだった

マトロックの後にピストルズに加入したシド・ヴィシャスは、長年にわたり“パンク・ロックの象徴”とされてきた。虚無的で、逆立った髪にレザージャケット――まさにパンクの体現者だ。しかし著者によれば、ヴィシャスもまた大のABBAファンだったという。

「シド・ヴィシャスも、ものすごいABBAファンでした」。
これはAmerican Songwriterなど、他メディアによっても長年確認されている話だという。

「セックス・ピストルズがツアーでスカンジナビアに行ったとき、空港にABBAがいたんです。するとシド・ヴィシャスが走り寄って、『ABBA!ABBA!愛してる!』って叫んだ。ABBAの方は『何が起きてるんだ?』という顔をして、そこに警備員が来て引き離したんです」。

「それほど彼らはABBAを愛していた。でも当時、パンク・ロッカーがそんなこと絶対に認められなかった。だけど今では、彼らはそれを語っている」。

さらにマテラによると、クイーンのフレディ・マーキュリーもABBAのメロディを愛していたという。

「フレディもそうでした。『ボヘミアン・ラプソディ』を聴けば、ああいう技法が使われているのが分かります。10ccの『アイム・ノット・イン・ラヴ』も同じようなヴォーカル技法を使っています。でもABBAはそれを本当に独自のやり方で使っていた。もちろん、クイーンも独自でしたよ。でも、それぞれの個性がある。とにかく驚くべきことです。50年前の話ですよ。当時は今のような技術はなかったんですから」。

リッチー・ブラックモア、ABBA愛を告白(ロニー・ジェイムス・ディオも)

ABBAへの“予想外の愛”は、現在に至るまで続いている。2024年、ディープ・パープル/レインボーのギタリスト、リッチー・ブラックモアはInstagramのQ&Aで、ABBAへの愛を認めた。

「一番好きなABBAの曲は?」と聞かれたブラックモアはこう答えている(Blabbermouth.net書き起こし)。

「多すぎて選べない。大好きだよ。本当に素晴らしい。コード進行もすごいし…実は面白い話があってね。1977年にレインボーの『Long Live Rock ’N’ Roll』を作ろうとして、フランスのシャトーにいたんだ。僕とコージー(パウエル)、ロニー(ジェイムス・ディオ)で暖炉の前に座っていたけど、全然アイデアが出なくてイライラしてた」。

「するとコージーが『告白しなきゃいけないことがある』って言った。酔ってたし、『何をだ?』って聞いたら、『覚悟はいいか?』『ああ』って言ったら、『俺、ABBAが好きなんだ』って。すると僕が『なんてこった、俺もABBA大好きだ』って言って、ロニーが『俺もだ』って。みんなで『ああ、ABBA大好きだ』って白状して恥ずかしくなったんだ。だって、言っちゃいけないことだったから」。

「するとコージーが走ってABBAの曲を全部持ってきて、シャトーの暖炉の前で何時間もABBAを流してた。本当は自分たちの曲を書かなきゃいけなかったのに、ABBAを聴くほうがずっと良かった」。

https://www.ultimate-guitar.com/news/general_music_news/metal-hard-rock-and-punk-bands-all-acknowledge-their-influence-abba-influenced-famous-rock-musicians-author-explains

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