ニコラス・クリストファー、アーロン・トヴェイト、リア・ミシェル出演のカルト的人気ミュージカル、インペリアル劇場にて上演中
*『CHESS』に出演するLea MicheleとNicholas Christopher(撮影:Matthew Murphy)
ブロードウェイ版『CHESS』が、予定を早めて“チェックメイト”を迎えることになった。最終公演は6月21日、インペリアル劇場で行なわれる。
この再演版は度重なる延長公演を行なってきており、本来は9月13日まで続く予定だった。また、マルチプラチナ認定を受けたポップ&R&Bアーティスト、ジョアンナ “ジョジョ”・レヴェスクが、6月23日からリア・ミシェルに代わってフローレンス・ヴァッシー役を務めることも発表されていた。しかし今回の閉幕決定により、レヴェスクの出演予定は取り消しとなった。
最終公演時点で、この再演版はプレビュー34回、本公演241回を達成する見込みで、オリジナル版の「プレビュー17回・本公演68回」を大きく上回る成功作となった。
この再演版は昨年の開幕以来、観客から高い支持を集めていたものの、新作ミュージカルの開幕が相次ぐ中で、徐々に観客動員に苦戦していた。今年のトニー賞では5部門にノミネートされ、ニコラス・クリストファー、ハンナ・クルーズ、ブライス・ピンカムの演技、ケヴィン・アダムスの照明デザイン、ブライアン・ユーサイファーのオーケストレーションが候補入りした。しかし注目された「ミュージカル・リバイバル作品賞」には選出されなかった。
プロデューサーのトム・ハルス、ロバート・アーレンズ、そしてシャバート・オーガニゼーションは共同声明で次のように述べている。
「このキャストとクリエイティブチームが、40年近くにわたりこの作品を支え続けてきた熱心なファンへの敬意を払いながら、新世代の観客に向けて『CHESS』を再構築してくれたことを、私たちは非常に誇りに思っています。
長年のファンだけでなく、初めて観劇した観客までもが、この作品を心から受け入れてくれたことは、関係者全員にとって大きな喜びでした。そしてそれは、『CHESS』がなぜこれほど長く愛され続けてきたのかを改めて示す力強い証でもあります。
アーロン・トヴェイト、リア・ミシェル、そしてニコラス・クリストファーが、ベニー・アンダーソン、ビヨルン・ウルヴァース、ティム・ライスによる伝説的スコアを歌い上げる姿を、ブロードウェイ屈指の才能あふれるカンパニーとともに目撃できたことは、観客の心に長く残り続けるでしょう。
約40年ぶりに『CHESS』をブロードウェイへ戻すことができたのは、私たちにとって大きな栄誉でした。そして、この歴史的な上演期間中に達成したすべての成果を非常に誇りに思っています」。
今回の再演版では、トニー賞受賞者のトヴェイトがフレディ・トランパー役、クリストファーがアナトリー・セルギエフスキー役、ミシェルがフローレンス・ヴァッシー役を務めている。
さらに、ハンナ・クルーズ(『Suffs』)がスヴェトラーナ役、ブラッドリー・ディーン(『オペラ座の怪人』)がモロコフ役、ショーン・アラン・クリル(『ジャグド・リトル・ピル』)がウォルター役、そしてブライス・ピンカム(『ホリデイ・イン』)がアービター役を演じている。
カンパニーには、カイラ・ルイーズ・バーソロミューズ、ダニエル・ビーマン、シェイヴィ・ブラウン、エマ・デガーステッド、ケイシー・ガーヴィン、アダム・ハルピン、サラ・ミシェル・リンジー、マイケル・ミルカニン、アレクサンドル・イヴァン・ペヴェック、アリア・ジェームズ、シドニー・ジョーンズ、ショーン・マクラフリン、サラ・メール、ラモーン・ネルソン、フレドリック・ロドリゲス・オドガード、マイケル・オラリビグベ、カテリーナ・パパコスタス、サマンサ・ポリーノ、アダム・ロバーツ、レジーヌ・ソフィア、ケイティ・ウェバーらも参加している。キャスティングはジム・カーナハンとジェイソン・シンガーが担当。
音楽はABBAのベニー・アンダーソンとビヨルン・ウルヴァース、作詞はティム・ライス。今回の再演版では、エミー賞受賞者ダニー・ストロング(『ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション』)による新しい脚本が採用されている。
振付はロリン・ラターロ(『ウェイトレス』)、音楽監督はブライアン・ユーサイファーが務める。
クリエイティブチームにはさらに、美術デザイナーのデヴィッド・ロックウェル、衣装デザイナーのトム・ブロッカー、照明デザイナーのケヴィン・アダムス、音響デザイナーのジョン・シヴァーズ、映像デザイナーのピーター・ニグリーニ、演出補のヨハンナ・マッキオン、振付補のトラヴィス・ヴァルトシュミットが名を連ねている。
『CHESS』は、ティム・ライスのアイデア(初演版脚本はリチャード・ネルソン)を基にした作品で、冷戦最盛期を舞台に、アメリカとソ連のチェス王者たちが対局を繰り広げ、さらに同じ女性を巡って争う物語である。
このミュージカルは、1984年にコンセプト・アルバムとして始まった。ティム・ライスは、キューバ危機を題材にしたミュージカル構想を、長年の共同制作者アンドリュー・ロイド=ウェバーと約10年間温め続けていたが、なかなか実現には至らなかった。
1980年代初頭、ライスはABBA以外の創作活動を模索していたベニー・アンダーソンとビヨルン・ウルヴァースに声をかけた。
完成したコンセプト・アルバムは世界中のチャートを席巻し、アメリカのBillboard Hot 100では3位を記録。さらに世界的な批評的成功も収めた。
エレイン・ペイジとバーバラ・ディクソンによるデュエット曲「アイ・ノウ・ヒム・ソウ・ウェル」は、イギリスのシングルチャートで1か月間1位を記録。また、「ワン・ナイト・イン・バンコック」も国際的ヒットとなった。
『CHESS』は、トム・ハルス、ロバート・アーレンズ、シャバート・オーガニゼーション、そしてCreative Partners Productionsによって製作されている。上演はThree KnightsおよびRobert Fox Ltdとの契約に基づいて行われている。
詳細は ChessBroadway.com にて。
https://playbill.com/article/chess-will-close-on-broadway-in-june

