Arrival from Sweden、UCPACでライブ開催!
「マンマ・ミーア!」
2026年5月16日(土)夜、ニュージャージー州ラーウェイのUCPAC劇場に集まったABBAファンたちは、スウェーデン最高峰のABBAトリビュートバンド、Arrival from Swedenによるジャージー公演を心待ちにしていた。
客席の照明が落ちると、ヘリコプターの効果音とともに、ABBAのキーボード奏者“ベニー”役のハンリク・ロビンソンと、3人の女性バックコーラスが登場。続いて、ギタリスト“ビヨルン”役のダニエル・パルムクヴィストが、ベース、ドラム、サックスの演奏陣とともにステージへ現れる。
そしてバンドは、ABBAの壮大な序曲「ガンマル・フェーボードプサルム」を演奏した。
ドラムのビートに合わせて観客が手拍子を送る中、マデレーネ・ヨハンソンとヴェロニカ・エリクソンが、“アグネタ”と“フリーダ”としてステージに登場。
2人は「ヴーレ・ヴー」を歌い始め、「People everywhere / A sense of expectation hangin’ in the air(あらゆる場所に人々がいて/期待感が空気に漂っている)」と歌いながら、東洋風ディスコ・ナンバーに乗せて観客を手拍子、歓声、そして通路でのダンスへと誘った。
エリクソンは、ABBA風衣装を身につけた観客たちに向かってこう呼びかける。
「みなさん、手を上げて“マンマ・ミーア・ダンス”に参加してください!」
すると観客たちは席で立ち上がり、指を空へ向けながら踊り始める。ヨハンソンも両腕を高く上げ、「マンマ・ミーア、ヒア・アイ・ゴー」と1975年のヒット曲「マンマ・ミーア」を歌い上げた。
パルムクヴィスト、ヨハンソン、エリクソン、ロビンソンは、「ダズ・ユア・マザー・ノウ」でロック色の強い演奏を披露。特にダニエル・パルムクヴィストによる叫ぶようなエレキギター・ソロが印象的だった。
ヨハンソンは「みんな、手を空に上げて!」と叫び、バンドはアップテンポなエレクトロ・ダンス曲「ギミー! ギミー! ギミー!」へ突入。
続いて「スーパー・トゥルーパー」へ移ると、8声によるコーラスが、リードボーカルを務めるヴェロニカ・エリクソンを支え、この爽快なポップ・ロック曲を盛り上げた。
ヨハンソンはこう語る。
「ビヨルンとベニーは本当にたくさんの素晴らしい曲を書きました。でも今夜すべてを演奏することはできないので、私たちのお気に入りをメドレーにまとめました。そしてこれは、皆さんのためだけの特別なメドレーです」。
まずはシンコペーションが心地よいポップ曲「キッシィズ・オブ・ファイア」からスタート。続いてリズミカルな「エンジェルアイズ」ではコーラス隊がヨハンソンを支え、その後マイナー調ディスコ曲「レイ・オール・ユア・ラヴ・オン・ミー」を力強く歌い上げ、熱狂的な歓声と拍手を浴びた。
エリクソンは観客に問いかける。
「ABBAって何の略か知っていますか?」。
そして、グループ4人の名前――「アグネタ、ビヨルン、ベニー、そしてアンニ=フリッド(フリーダ)」――の頭文字であることを説明した。
続いて披露されたのは、1977年の全米1位ソフトロック曲「ノウイング・ミー、ノウイング・ユー」。観客は「Knowing me, knowing you, aha / There is nothing we can do(僕を知り、君を知る/もうどうすることもできない)」というサビを一緒に歌う。
その後、ヨハンソンとエリクソンは、マイナー調ポップ曲「S.O.S.」をスウェーデン語と英語でデュエットした。
Arrival from Swedenのボーカリストたちが一度ステージを去ると、演奏陣だけで「インテルメッツォ No.1」を披露。ギターのパルムクヴィストとキーボードのロビンソンを中心にした、ダイナミックなフュージョン演奏となった。
歌手たちが戻ると、3人のボーカルがヨハンソンの滑らかな歌声を支えながら、カントリー調バラード「アイヴ・ビーン・ウェイティング・フォー・ユー」を披露した。
続いてヨハンソンとエリクソンはアップテンポの「ハニー、ハニー」へ移行。その後、ヨハンソンとパルムクヴィストが「ヒ―・イズ・ユア・ブラザー」をデュエットした。
エリクソンはこう紹介する。
「次は、みんなが欲しいと思っているものについての曲です」。
そして始まったのは「マネー、マネー、マネー」。ヨハンソンとエリクソンが踊りながら歌い、観客も「Money, money, money / Must be funny / In the rich man’s world(お金、お金、お金/お金持ちの世界って面白いわ)」というスタッカート調のサビを楽しそうに合唱した。
エリクソンは「次の曲はスウェーデン語から始めます」と説明し、1976年のフォーク・ポップ曲「フェルナンド」を披露。
彼女はまずスウェーデン語で「Varför sörjer du Fernando(なぜ悲しむの、フェルナンド)」と歌い、その後英語版へ移った。
観客の歓声の中、Arrival from Swedenは「きらめきの序曲」を演奏。ヨハンソンとエリクソンは「What’s the name of the game? / Does it mean anything to you?(そのゲームの名前は何?/あなたにとって意味があるの?)」と声を重ねた。
その後、「イーグル」へ。ゆったりとしたロック調の力強い演奏の中、ヨハンソンとエリクソンが歌い踊り、ロビンソンは絶叫するようなシンセサイザー・ソロを披露。さらにパルムクヴィストによる長尺のギター・ソロも会場を沸かせた。
ロビンソンはこう語る。
「次の曲は僕のお気に入りの一つで、“勝利と敗北”について歌った曲です」。
バックコーラスが響く中、ロビンソンは1980年のフォーク・ロック曲「ザ・ウィナー」をキーボードで弾き始める。
ヨハンソンはステージ中央でソロを歌唱。「The winner takes it all / The loser’s standing small / Beside the victory / That’s her destiny(勝者がすべてを手にし/敗者は小さく立ち尽くす/勝利のそばで/それが彼女の運命)」と、透き通るソプラノで感情豊かに歌い上げた。
観客は歓声を上げ、バンドは軽快な2ステップ曲「チキチータ」へ。ヨハンソンとエリクソンが互いに歌いかけ合い、曲の終盤では観客も腕を上げ、頭上で手拍子を打った。
続いて披露されたのは、ABBAの1974年ユーロポップ・ヒット「恋のウォータールー」。
観客は「Waterloo / Couldn’t escape if I wanted to(ウォータールー/逃げたくても逃げられなかった)」という中毒性あるサビを歌いながら手拍子を送った。
さらにパルムクヴィストとエリクソンは、「ホワイ・ディド・イット・ハフ・トゥ・ビー・ミー」をデュエットした。
そして今夜のラストを飾ったのは、1978年のヒット曲「テイク・ア・チャンス」。
7声のコーラスに支えられながら、ヨハンソンとエリクソンは背中合わせで歌い、その後一緒に踊りながら熱狂的な歓声と拍手を浴びた。
「ありがとう! おやすみなさい!」。
パルムクヴィストがそう叫び、バンドは一度ステージを去る。しかしすぐに戻ってきて、アンコールとして1976年全米1位ヒット「ダンシング・クイーン」を披露。
観客は「You can dance, you can jive, having the time of your life(踊れるのよ、夢中になれるのよ、人生最高の時間を過ごしながら)」という有名なサビを幸せそうに大合唱。
最後にメンバーたちは手を振り、深々と一礼して、轟くような歓声の中ステージを後にした。
終演後、ボーカリストのヴェロニカ・エリクソンとマデレーネ・ヨハンソンは、UCPACでのニュージャージー公演についてバックステージで感想を語った。
ヴェロニカはこう話す。
「最初から観客のエネルギーをすごく感じました。1曲目から立ち上がって踊ってくれて、本当に最高でした!」。
マデレーネも同意し、こう続けた。
「観客は本当に素晴らしかったです。みんな踊っていて、とても幸せそうで、私たちもステージで最高の時間を過ごせました」。
そして最後にこう締めくくった。
「本当に美しい夜をみんなで共有できました!」
Arrival from Swedenについて詳しくは、themusicofabba.com へ。
※Union County Performing Arts Center(通称:UCPAC)は、アメリカ・ニュージャージー州ラーウェイにある歴史的な劇場・舞台芸術センターです。
1928年に映画館兼ヴォードヴィル劇場「Rahway Theatre」として開館し、その後改修を経て現在の名称となりました。現在は、コンサート、ミュージカル、コメディ、映画上映、地域イベントなど幅広い公演が行なわれています。
特に特徴的なのは、1920年代のクラシックなシアター建築を残している点で、豪華な天井装飾やレトロなロビー空間が人気です。ABBAトリビュート公演やジャズ、R&Bライブなども頻繁に開催されています。
劇場のメインホールは約1,300席規模で、ニューヨーク近郊の地域劇場として高い人気を誇っています。
公式サイト:Union County Performing Arts Center
https://www.newjerseystage.com/articles2/2026/05/26/arrival-from-sweden-live-at-ucpac/















