『KRISTINA(クリスティーナ)』―ABBAの伝説、ベニー・アンダーソンとビヨルン・ウルヴァースによるミュージカル
待望のドイツ初演、コブレンツで開幕
ドイツのABBAファンやミュージカルファンにとって、これは30年以上も待ち望まれてきた一大ニュースです。ベニー・アンダーソンとビヨルン・ウルヴァースによるミュージカル『クリスティーナ(・フロン・デューヴェモーラ)』が、ついにドイツで初めて上演されます!
このミュージカルは1995年10月にマルメで初演され、ファンと批評家の双方から高く評価されてきました。ドイツでも、熱心な愛好家の間では特別な作品として尊敬を集めていますが、これまでそのカルト的な人気は、一般にはほとんど知られていませんでした。
長い間、この作品を舞台化することは、あまりにも困難だと考えられてきました。上演時間は約3時間半、42人編成のオーケストラに加えてオペラ合唱団が必要となり、歌唱を伴う役は36役、さらに歌を歌う子どもが6人出演します。そのうえ、スウェーデンとは異なり、ドイツでは、この物語が国民的叙事詩として広く親しまれているわけではありません。
それにもかかわらず、コブレンツ劇場は今回、この大きな挑戦に取り組みました。
2025年秋にはすでにプレビュー公演が行なわれ、世界各地からファンがコブレンツを訪れました。そして、公演には圧倒的に好意的な反響が寄せられました。
2026年10月31日から、『クリスティーナ』は初めて完全版として、全編を本格的な演出で上演されます。その後の公演については、現在もチケットを購入できます。
※コブレンツ劇場とは?
コブレンツ劇場(Theater Koblenz)は、ドイツ西部のラインラント=プファルツ州コブレンツにある公立劇場です。演劇だけでなく、オペラ、ミュージカル、バレエ、人形劇などを制作・上演する「多部門型劇場」で、それぞれの分野に専属のスタッフや出演者を擁しています。
1787年開場の歴史的劇場
本館は、トリーア選帝侯クレメンス・ヴェンツェスラウスの命により建設され、1787年11月23日に開場しました。設計を担当したのは建築家ペーター・ヨーゼフ・クラーエです。
こけら落としでは、モーツァルトの歌劇『後宮からの逃走』が上演されました。中部ライン地方に現存する唯一の古典主義様式の劇場であり、ドイツに残る最古級の「階層式劇場」の一つです。コブレンツ劇場公式サイト
建物の特徴
淡い黄色の古典主義様式の外観が印象的で、正面には丸いアーチ型の入口と大きな柱が並んでいます。屋根付近にはラテン語で、
「芸術、道徳、そして市民の喜びのために、1787年に建てられた」
という意味の銘文が掲げられています。
客席は舞台を馬蹄形に囲む三層構造で、青、白、金色を基調とした優雅な内装です。中央には大きなシャンデリアがあり、18世紀ヨーロッパの宮廷劇場を思わせる雰囲気があります。客席数は資料によって約470~500席とされています。コブレンツ市公式案内
第二次世界大戦を生き延びた建物
コブレンツ市街地は第二次世界大戦中の空襲で甚大な被害を受けましたが、劇場は奇跡的に大規模な破壊を免れました。戦後の1946年には早くも公演を再開しています。
また同年、ラインラント=プファルツ州の憲法制定に向けた会議も、この劇場で開催されました。現在は文化財として保護され、**ユネスコ世界遺産「ライン渓谷中流上部」**を構成する歴史的建造物の一つにも位置づけられています。
『クリスティーナ』との関係
コブレンツ劇場は大規模なオペラやミュージカルにも積極的に取り組んでいます。ベニー・アンダーソンとビヨルン・ウルヴァースによる『クリスティーナ(・フロン・デューヴェモーラ)』のドイツ初演を実現したことは、この劇場の制作力と挑戦的な姿勢を示す大きな出来事です。


