私は1970年代に育ったわけではないが、ここで紹介する曲は、どれも子どものころから大好きだった。ジャクソン5からABBAまで、忘れられない楽しい名曲を紹介しよう。
ジャクソン5「ABC」
「ABC」は、何度か聴いただけで、本当に頭から離れなくなった。
この曲では、まだ若かったマイケル・ジャクソンが、愛することはアルファベットを暗唱するのと同じくらい簡単なのだと聴く人に語りかけ、純粋無垢な愛の姿を描いている。
その一方で、曲の冒頭に登場する「バ・バ・バ・バ・バ・バ」や、「ワン、ツー、スリー、ベイビー、君と僕だよ」といった、楽しく耳に残るさまざまな歌声のフレーズを聴かせてくれる。
エルトン・ジョン「ベニーとジェッツ」
エルトン・ジョンの楽曲には、ほとんどいつも想像力をかき立てる魅力がある。
この曲の制作について、ジョンの作詞家であるバーニー・トーピンは『ローリング・ストーン』誌に、次のように語っている。
「私はベニーとジェッツを、初期のSF的なパンクバンドのように思い描いていました。フロントに立つのは、ヘルムート・ニュートンの写真から抜け出してきたような、中性的な女性です」。
彼女は電気仕掛けのブーツを履き
モヘアのスーツを身にまとっている
雑誌で読んだから知っているんだ
ベ・ベ・ベ・ベニーとジェッツ
ベ・ベ・ベ・ベニー、ベ・ベ・ベ・ベニー
この曲には、ベニーとジェッツが本当に存在していてほしいと思わせる何かがある。それはまるで、クリスマスにサンタクロースの存在を信じるような感覚だ。
エルトン・ジョン&キキ・ディー「恋のデュエット」
デュエット曲のなかでも、1976年に発表されたこの作品は、個人的に大好きな一曲だ。
「恋のデュエット」は、最終的に結ばれるかどうか分からない二人の恋人の物語を描いている。
一人が相手に「私の心を傷つけないで」と語りかけると、もう一人が「傷つけようとしても、僕にはできないよ」と答える。そんな二人の楽しげな掛け合いが魅力となっている。
太陽のように明るいこの曲を聴くと、一緒に歌わずにはいられない。
ABBA「ダンシング・クイーン」
「ダンシング・クイーン」は、子ども時代の終わりに近づいた少女が、ダンスフロアを通じて大人の世界へと導かれていく姿を描いた曲だといわれている。
しかし、この曲にはどこか子どものような純真さも感じられる。きらきらと輝き、楽しく、そして何より希望に満ちている。
ポップグループABBAは、「ダンシング・クイーン」でまさに最高傑作を生み出した。
写真:アーサー・グリム/ユナイテッド・アーカイブズ(Getty Images経由)

