バラードを聴きながら、心から楽しそうに浴槽を磨いた人など、ほとんどいないでしょう。そして、誰もが心の中では、選曲さえよければ、憂うつな土曜日の掃除をダンスパーティーに近い時間へ変えられると知っています。
そこで今回は、まさにそんな変化をもたらす20曲を、掃除する部屋ごとに分けてご紹介します。
キッチン
ハイテンションで、食器洗いやカウンター掃除を
「レヴィテイティング」― デュア・リパ
勢いに乗って動くために作られたようなディスコ・ポップ。推進力にあふれ、サビが2回繰り返される前に、シンクいっぱいの食器を洗い終えられそうなほどです。
「セプテンバー」― アース・ウインド&ファイアー
モーリス・ホワイトは、「バー・ディー・ヤ」という歌詞について、単に歌ったときの響きがよかったため、最終版にも残したといわれています。音楽における選択には、理屈よりも純粋な感覚が優先される場合があることを示しています。
「アップタウン・ファンク」― マーク・ロンソン feat. ブルーノ・マーズ
全米ビルボード・ホット100で14週連続第1位を獲得し、その年代でも屈指のロングヒットとなりました。現在聴いても、キッチンカウンターを拭く手を動かし続けさせる、純粋な躍動感に満ちています。
「すてきなサムバディ」― ホイットニー・ヒューストン
ジョージ・メリルとシャノン・ルビカムが共同で作曲しました。ホイットニー・ヒューストンの伸びやかな歌声を聴けば、どんな家事も実際より短く感じられるでしょう。
リビングルーム
掃除機がけ、ほこり取り、全身を使った掃除に
「グッド・アズ・ヘル」― リゾ
率直で分かりやすく、掃除機がけに必要な全身運動のために作られたかのような曲です。
「帰ってほしいの」― ジャクソン5
この曲を録音したとき、マイケル・ジャクソンはまだ11歳でした。その歌声からあふれる純粋な喜びは、今聴いても少しも「作業」のようには感じられません。
「おしゃれフリーク」― シック
ナイル・ロジャースによれば、この曲の当初の題名は、ディスコ「スタジオ54」への入場を断られた経験に由来する、より過激な表現でした。それが後に穏やかな言葉へ変更され、ディスコ史上最も長く愛されるサビの一つとなりました。
「アイム・カミング・アウト」― ダイアナ・ロス
シックのナイル・ロジャースとバーナード・エドワーズが作詞・作曲・プロデュースを担当しました。印象的なホーンの響きだけでも、ほこり取り用の道具をマイク代わりに歌いたくなります。
「ダンシング・クイーン」― ABBA
1976年、スウェーデン国王カール16世グスタフの結婚を祝う記念式典で、初めて生演奏された曲です。実際の王室の前で初披露された、数少ないポップソングの一つです。
ベッドルーム
洗濯物たたみや整理整頓を、安定したリズムで
「クレイジー・イン・ラブ」― ビヨンセ feat. ジェイ・Z
シャイ・ライツの楽曲から採ったホーンの音源をテンポアップして使用しています。ほどよく安定したグルーヴがあり、洗濯物をたたむ作業さえ、どこか瞑想的な時間に感じさせてくれます。
「セレブレーション」― クール&ザ・ギャング
誰もが一緒に歌えるように作られた曲です。まさにその親しみやすさから、現在でもパーティー用楽曲として最も多く使用許諾されている曲の一つとなっています。
「ダンシング・オン・マイ・オウン」― ロビン
この部屋には少し物悲しい選曲ですが、クローゼットを整理している間も気分を落とさずにいられるほど、十分に踊れる曲です。
バスルーム
短時間で一気に取りかかり、素早く終わらせたいときに
「ドント・ストップ・ミー・ナウ」― クイーン
フレディ・マーキュリーが、後に自身の人生で最も享楽的だった時期の一つと語ったころに書かれた曲です。その猛烈なエネルギーは、タイル磨きにもそのまま生かせます。
「フィジカル」― デュア・リパ
オリビア・ニュートン=ジョンが1981年に発表した同名のヒット曲への、意図的なオマージュです。短時間で集中的に掃除するときにも、元の曲と同じくらい効果を発揮します。
「セプテンバー・ソング(エクステンデッド・ミックス)」― アース・ウインド&ファイアー
ロングバージョンでは勢いがさらに長く続くため、予想以上に時間がかかっているバスルーム掃除に最適です。
最後の仕上げ
家全体を大音量で掃除し、いよいよ終了というときに
「シェイク・イット・オフ」― テイラー・スウィフト
聴きながら、じっとしていることはほとんど不可能です。掃除も終盤に入ったこの段階では、その動きたくなる力こそ必要でしょう。
「ゴールデン」― ハリー・スタイルズ
温かく弾むような曲調は、最後に家全体を見て回る時間にぴったりです。ようやく家の中が、あるべき美しい姿に見え始める瞬間を彩ります。
「キッス」― プリンス
プリンスは、まずギターのリフを書き、1回のセッションでそのリフを中心に曲全体を組み立てたといわれています。今聴いても、このジャンルのほかのどの曲とも異なる、独特のサウンドを持っています。
「アイム・スティル・スタンディング」― エルトン・ジョン
困難な時期を乗り越えた経験について書かれた、心から勝利を感じさせる締めくくりの曲です。ピカピカになったキッチンの床を眺めながらの「勝利の一周」にも、同じようによく似合います。
「ブギー・ワンダーランド」― アース・ウインド&ファイアー feat. エモーションズ
まさにこの瞬間のために作られたようなディスコの定番曲です。長かった掃除もいよいよ最後。家中がついに、ありがたいことに、すっかりきれいになった瞬間を盛り上げてくれます。

