5月9日月曜日昼
【熊本地震・震災・ライフライン&交通情報】
皆様こんにちは。今日から熊本被災地の公立学校で授業が再開しましたが必ずしも喜ばしいことだけではないようです。学校再開に伴い今まで「避難所」となっていた公立学校の体育館などが閉鎖され、多くの避難者大移動が昨日行われましたが、ただでさえも疲労困憊の被災者にとって移動は過酷を伴い、なかなかスムーズに移動ができなかったようです。また学校に通う生徒は、自宅から通える生徒と、「避難所」から通う生徒がおり、生徒の間にも「格差」が出て来ています。交通手段は鉄道はまだ全部開通しておらず、不通箇所はバスで代行となりました。尚、私立学校については今週内に再開予定です。
企業・会社・工場は一部今日から再開を始めることができましたが、一連の地震で多くの社屋が崩壊し、多くの従業員が一時的、あるいは永久的に仕事を失いました。昨日までに実に5700人がハローワークに登録・相談に来たとのことです。
ますます大きな課題が出てきた熊本。一日も早い終息を願いますが熊本県内の全壊・半壊の復旧には早くて「4年」かかるそうです。
1.被災地情報
①熊本県内の学校 今週すべて再開へ!
地震の影響で、熊本県内では公立と私立の小中学校や高校、それに特別支援学校の3分の2が一時休校しましたが、今週、すべての学校が再開します。
②熊本市が避難所集約始めるも「移動難しい」相次ぐ!
5000人以上が避難所での生活を余儀なくされている熊本市で、避難している人を一部の避難所に集めることになり、本格的な移動が行われました。10分の1程度に集約する計画でしたが、「移動が難しい」という人が相次ぎ、当面は半数以上を残すことになりました。
③避難所の集約が本格化!熊本市は3分の1閉鎖!
前項の熊本県を中心にした一連の地震で、大型連休明けの本格的な学校再開などを控え、同県の一部自治体が昨日8日、避難所の集約を本格化させました。熊本市は21カ所の「拠点避難所」を設けて避難者の移動を進め、約3分の1の58カ所を閉鎖。『宇城市』と『八代市』も避難所の集約を進めてとのことです。
熊本県によりますと、県内に最大855カ所あった避難所が昨日8日午後13時半には342カ所に。避難者数、避難所数ともにピークだった本震翌日の4月17日朝には18万3882人が避難していましたが昨日8日午後には1万3883人でした。
熊本市では7日に161カ所で約5千人が避難していましたが昨日8日には拠点避難所への集約で58カ所を閉鎖。避難者がバスなどで移動ましたし。一部避難所は学校施設にあり、授業再開の支障になることも背景にあります。市は拠点避難所に看護師を24時間態勢で配置したり間仕切りを設けたりして生活環境の改善も図るとのことです。
➃「水の国」熊本に異変!枯れた水源、止まった温泉も!
水道水の約8割をまかなえるほど地下水が豊富で「水の国」とも呼ばれる熊本県。地震後、その水に異変が起きています。豊かな水量を誇った水源が枯れ、暮らしへの影響が懸念されるところもあります。一方で水量が増えた井戸も。地中で何が起きているのか?県内の地下水に詳しい東海大学の市川勉教授(地下水学)は今月4日、県内6カ所の水源などを回りました。
「完璧に枯れてますね」
市川さんが声を上げたのは南阿蘇村の塩井神社にある塩井社(しおいしゃ)水源。集落や田畑を抜けた先にあります。倒壊した神社の社の横で、豊かな水をたたえていた場所が干上がっていました。幅約35メートル、深さ約2メートル。底には阿蘇火山由来の溶岩が見えました。
水源は4月16日の本震後に枯れたと言います。地元の人によると数百年前から生活に使ってきた水。田植えなどへの影響も心配しています。
神社から東へ5キロほど。名水百選の一つ「白川水源」にも足を運びました。ここでは豊かな水が湧いていました。阿蘇市中心部に近い役犬原(やくいんばる)の自噴井戸でも、変わらぬ勢いで水が噴き出していました。飲み水用の水をくみに来る地元の人の姿がみられました。
一方、阿蘇市の内牧(うちのまき)温泉では一部の宿で温泉が止まったり湯量が減ったりしました。市川さんによると、温泉は地下水よりも深いところを源とするとのこと。阿蘇市では地面に断続的に亀裂が走るところもあり「地面が動いたことで、温泉設備に支障が出た可能性もある」ということです。
中心部にあるホテルでは本震後、温泉がとまりました。地下約100メートルの泉源からくみ上げるポンプの電源を入れると、ゴボゴボという音がして赤っぽい冷たい水がチョロチョロと出るだけ。社長は「泉源まで通じる管が壊れたか、水位が下がったのが原因では」。水道水をボイラーで温めたシャワーだけを提供して、しのいでいるとのことです。
温泉を掘り直すには多額の費用と時間がかかるうえ、掘れば必ず温泉が出る保証もありません。社長はこぼします。「温泉を復旧したいが、どの旅館やホテルも自力で温泉を復活させる体力はない」
⑤地震続く!土砂災害にも十分注意!
一連の熊本地震では本日9日も震度3の揺れを観測する地震が発生するなど活発な地震活動が続き、震度1以上の地震は本日9日はこれまでに10回以上発生しています。
また被災地ではところによって雨が降っていて、気象庁は、引き続き激しい揺れを伴う地震に警戒するとともに、雨による土砂災害にも十分注意するよう呼びかけています。
一連の熊本地震では本日9日午前17時ごろに熊本県で震度3の揺れを観測する地震が発生するなど活発な地震活動が続き本日9日は震度1以上の地震が午前11時までに14回発生しています。
熊本県と大分県で震度1以上の揺れを観測した地震の回数は、4月15日~17日までの3日間はいずれも100回を超えたほか、昨日8日は32回などと、5月も1日に30回前後発生していて、4月14日以降の地震の回数は、本日9日午前11時までにあわせて1347回に上っています。
『震度別』では、
・最大震度7が2回
・震度6強が2回
・震度6弱が3回
・震度5強が4回
・震度5弱が7回
・震度4が86回
などとなっています。
気象庁は、熊本県や大分県では、今後も当分の間は最大で震度6弱程度の激しい揺れを伴う地震に警戒するよう呼びかけています。
また、前線の影響で、熊本県や大分県の被災地ではところによって雨が降っていて、11日にかけて、雨の降りやすい天気が続く見込みです。
気象庁は被災地ではこれまでの揺れで地盤が緩んでいるところがあるため雨による土砂災害にも十分注意するよう呼びかけています。
⑥明日は激しい雨のおそれ!
低気圧の接近で、明日10日の熊本県は局地的に雷を伴って激しい雨が降り、雨の量も多くなるおそれがあり、気象台は一連の地震で揺れの大きかった地域を中心に土砂災害に警戒するよう呼びかけています。
気象台によりますと明日10日朝、九州の西にある前線上に低気圧が発生し明日10日の夜には、九州付近まで接近する見込みです。
前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定になり、熊本県ではあす朝から夕方にかけて局地的に雷を伴って1時間に30ミリの激しい雨が降るおそれがあります。
明日10日午前0時~11日午前0時までの24時間に降る雨の量は、多い所で100ミリ~150ミリと予想されています。
気象台は、4月14日からの一連の地震で揺れの大きかった地域を中心に土砂災害に警戒するとともに、低い土地の浸水や河川の増水、それに落雷や突風にも注意するよう呼びかけています。
⑦本日県 国に特別立法措置要請!
『熊本県』は一連の熊本地震からの復旧復興について「自治体でできる対応をはるかに超えている」として、特別立法による財政措置を国に求めていくことになりました。
一連の熊本地震で、熊本県内では指定避難所に避難した人だけでも最大で県の人口の10%を超える18万人以上に上り、今なお1万2000人以上が避難生活を強いられています。
また、これまでに危険と判定された建物は1万4000棟をすでに超えています。
熊本県では「地震の規模と県全体に与える影響は阪神・淡路大震災クラスに相当している。
これに対して県や市町村の財政基盤はきわめて脆弱で、自治体でできる対応をはるかに超えている」として復旧復興に必要な財源を中長期的に担保するため、国に対して特別立法による財政措置を求めていくことになりました。
蒲島熊本県知事は本日9日、各省庁を訪れて特別立法の措置のほか、復旧復興にかかる事業への補助率のかさ上げなど350項目に上る要望を行っています。
財政措置のための特別立法は阪神・淡路大震災のほか東日本大震災のときに行われています。
⑧本日9日、熊本県知事が農相に支援要望!
『熊本県蒲島知事』は農林水産省を訪れ、一連の地震で大きな被害が出ている農林水産業の早期復旧のため国の支援を要望しました。
一連の地震で熊本県では田畑や農道に亀裂が入ったり畜舎などの農業用施設が壊れたりする大きな被害が出ていて、農林水産業の被害額はこれまでに1022億円あまりに上っています。
これについて熊本県の蒲島知事は本日日農林水産省を訪れ森山農林水産大臣に早期復旧に必要な国の支援を求める文書を手渡しました。
このなかでは地震で被害が出た農地や農業用施設について復旧に必要な費用の国の補助率を引き上げることや水田に水を供給する設備が壊れて、今期のコメづくりを断念せざるをえない生産者が大豆などほかの作物に転換する際、種の確保など支援を求めています。
これに対して森山大臣は「出来ることは補正予算に関わらず取り組みたい。スピード感を持って取り組むことが生産者の元気につながる」と述べ、国として必要な支援に迅速に取り組む考えを示しました。
要望のあと蒲島知事は「農林水産業は熊本県の基幹産業であり、ただ復旧するだけではなく創造的な復興に取り組んでいきたい」と述べました。
⑨本日9日、益城町の漬物工場再開!
一連の地震により熊本県『益城町』では、多くの企業や商店が被害を受け、操業や営業を停止していますが、手作業で生産を始めた漬物工場もあります。
益城町にある創業およそ50年の『吉原食品』は地元向けにキムチや漬物を生産し、販売しています。
会社によりますと、販売所などが入る2階建ての建物が全壊したほか、キムチや漬物をつくる工場も建物の倒壊の危険性を判定する応急危険度判定で「危険」と判定されました。
地震から間もなく1か月たつ今も工場再開のメドは立っていないということですが、得意先からの注文が少しずつ来るようになり、会社は、安全が確認された別の建物で、手作業による生産を再開しました。
売り上げは地震前の10分の1以下にまで落ち込んでいるということで、会社の吉原文子さんは「会社はひどい状態だが、得意先のためにも元の従業員のためにも早く会社を再建したい」と話しています。
⑩本日9日、三菱電機、生産を一部再開!
大手電機メーカーの『三菱電機』は、一連の地震で操業を停止していた熊本県合志市にある半導体工場について安全が確認できたとして、本日9日生産を一部再開しました。
三菱電機は地震発生直後の4月14日の夜から熊本県合志市にある自動車やエアコンなどのモーターを制御する半導体の工場の生産を停止していました。
これまでに工場内の安全が確認でき、設備の点検が終わったなどとして、大型連休明けの本日9日午前、生産の一部を再開しました。
この工場には、午前8時半の始業を前に従業員が相次いで出社し、44歳の女性は「仕事も始まりほっとしている。子どもの学校も再開したし、少しずつ地震前の生活に戻ってきている感じがする」と話していました。
また49歳の男性は「家も片づいたし、やっと仕事も始めることができてうれしい。頑張りたい」と話していました。
三菱電機は、熊本県菊池市にあるカーナビゲーション向けなどの液晶パネルの工場については、5月20日から一部の生産の再開を目指しています。
⑪昨日8日午後19時、西原村454世帯に避難勧告!
『熊本県西原村』は今後、大雨で土砂災害のおそれがあるとして昨日8日午後19時に村内の454世帯、1361人に避難勧告を出しました。
避難勧告が出されたのは以下の地区。
古閑地区、上布田地区、下布田地区、新屋敷地区、畑地区、風当地区、袴野地区、宮山地区、出の口地区、日向地区、多々良地区、星田地区のあわせて454世帯、1361人です。
『西原村』ではこれらの地区以外でも、危険を感じた場合には早めに安全な場所に避難するよう呼びかけています。
2.断水・給水
「断水約5200世帯(本日9日午前11時)」
熊本県内では本日9日午前11時の時点で4つの町と村のおよそ5200世帯で断水が続いています。
『益城町』のおよそ27%にあたる3029世帯
『南阿蘇村』の1350世帯
『西原村』のおよそ25%にあたる655世帯
『御船町』の197世帯
です。
県内では4つの町と村の5231世帯で断水が続いています。
「本日5月9日の給水場所」
『熊本市』の臨時の給水場所です。
・熊本市上下水道局の1か所になりました。
『熊本市以外』の臨時の給水所です。
『菊陽町』
・西部支所キャロッピア
『益城町』
・益城町役場
・ 広安小学校
・ひろやす荘
・いこいの里
・総合体育館
・保健福祉センター
・中央小学校
『御船町』
・玉虫団地
*午前7時~午後18時
・中野消防倉庫
*午前8時30分~午前8時50分と午後14時30分~午後14時50分
・座女木入口
*午前9時~午前9時20分と午後15時~午後15時20分
:下山バス停
*午前9時30分~午前9時40分と午後15時30分~午後15時40分
・田代西部分館
*午前9時45分~午前9時55分と午後15時45分~午後15時55分
・玉来郵便局
*午前10時から午前10時30分と午後16時~午後16時30分
『西原村』
・山西小学校
・河原小学校
・西原中学校
*24時間
・高遊地区
*午前7時~午後21時まで
『美里町』
・美里町役場中央庁舎
『阿蘇市』
・中通公民館
・乙姫公民館
・永草公民館
*午前8時~午後18時まで
『南小国町』
・ 自然休養村管理センター
*午前8時~午後20時まで
『南阿蘇村』
・南阿蘇中学校体育館
・下田区消防詰所前
・長野公民館下
・東下田中組防火用水前
・ 旧立野小学校
・栃木公民館
・沢津野公民館
・東急第一別荘
*午前9時~午後18時まで
※ なお『宇城市』の臨時の給水所は8日で閉鎖されました。
3.医療
「県内本日9日の医療機関の診療態勢」
『熊本県内』の医療機関の本日9日(月)の診療態勢です。
『熊本市内』で『外来診療』を受け付けている医療機関です。
・熊本赤十字病院
・国立病院機構熊本医療センター
・済生会熊本病院
・熊本大学医学部附属病院
・慈恵病院
・桜十字病院
・熊本地域医療センター
*診療を受けるにはかかりつけの医療機関の紹介状が必要です。
*午後18時から明日10日朝まで小児科・内科・外科の夜間・休日診療も行います。
* 夜間・休日診療は紹介状は不要です。
・東病院
*リハビリテーションも受け入れています。
・杉村病院
・福田病院
・熊本中央病院
・くまもと森都総合病院
・熊本機能病院
・熊本泌尿器科病院
・健軍熊本泌尿器科
・朝日野総合病院。
・北部病院
・表参道吉田病院
・熊本内科病院
・南部中央病院
・ながみね田村整形外科
・大腸肛門病センター高野病院
・出田眼科病院
・川野病院
・江南病院
*人工透析の必要な患者も受け入れています。
・くわみず病院
*本日本9日からリハビリテーションも再開する予定です。
・熊本整形外科病院
※以上の医療機関は『外来診療』を受け付けています。
・熊本市民病院
*耐震基準を満たしている部分を利用して、再診の患者に限って、午前9時~午後16時まで診療を受け付けています。
『熊本市以外』の自治体にある医療機関です。
次の医療機関は、通常通り『外来診療』を受け付けています。
『益城町』
・さくら病院。
『宇城市』
・宇城総合病院
・済生会みすみ病院
『八代市』
・熊本総合病院と
・熊本労災病院、
・桜十字八代病院
『菊池市』
・川口病院
『玉名市』
・玉名中央病院
『山鹿市』
・山鹿市民医療センター
『阿蘇市』
・阿蘇医療センター
・阿蘇温泉病院
『山都町』
・矢部広域病院
『氷川町』
・八代郡医師会立病院
『人吉市』
・人吉医療センター
『水俣市』
・水俣市立総合医療センター
『上天草市』
・上天草総合病院
『天草市』
天草中央総合病院
※ 以上の医療機関は、通常通り『外来診療』を受け付けています。
4.予防
「連休中にエコノミークラス症患者が増加!注意を!」
熊本県によりますと大型連休中の5日~7日にかけて3日連続でエコノミークラス症候群の患者が増えたということです。7日夕方の時点で入院が必要とされた患者は49人でこのうち1人が死亡しています。
避難生活が長引く中、今後も患者が増えるおそれがあります。
熊本県はエコノミークラス症候群を予防するために次のような点を心がけてほしいと呼びかけています。
①歩いたり、軽い体操やストレッチなどを行って足を動かすこと
②こまめに水分をとること
③アルコールを控えること
➃ゆったりとした服装にすること
⑤ふくらはぎを軽くもむなど足のマッサージを行うこと
⑤寝るときには足を上げること
※こうしたことを心がけ、エコノミークラス症候群を予防しましょう。
5.住宅提供
「新たに463戸仮設住宅建設へ」
一連の地震で、住宅に被害を受けた人たちのために、熊本県は本日9日から新たに『宇土市』や『宇城市』など5つの市町村で合わせて463戸の仮設住宅を建設することになりました。
本日9日から建設が始まるのは『宇土市』では
・高柳町のグラウンドに16戸
・境目町の境目公園に24戸
『宇城市』では
・松橋町曲野のグランドに30戸
・小川町南新田の民有地に20戸
・豊野町糸石のグランドに10戸
となっています。
また『御船町』では
・上野の旧七滝中学校跡地に24戸
・木倉のグラウンドに19戸
・高木のグラウンドに28戸
の建設が予定されています。
『西原村』ではすでに4月29日から小森地区の民有地で50戸の建設が始まっていますが本日9日から隣接する場所に新たに252戸の建設が始まります。
またすでに建設が始まっている『甲佐町』の白旗地区では新たに40戸の建設が始まります。
これで県内では7つの市町村であわせて796戸の仮設住宅の建設に着手することになるほか、『熊本市』も、あわせておよそ800戸を建設することにしています。
熊本県は、このほかにも、『阿蘇市』『美里町』『大津町』『菊陽町』『南阿蘇村』『山都町』それに『氷川町』についても建設地が決まり次第、建設に取りかかりたいとしています。
6.ごみ
「災害ごみの処理について」
今回の地震で家庭から出た災害ごみの処理についてお伝えします。
『地震災害ごみ処理の注意点』
・家庭の地震災害ごみはそれぞれの自治体のルールに従い分別して出しましょう。
・熊本県によりますと災害ごみを居住地以外の市町村の仮置き場に持ち込むケースが多くなっているということです。
必ずお住まいの市町村が設置した仮置き場を利用してください。
自治体によっては家電リサイクル法の対象となっている「テレビ」「冷蔵庫」「洗濯機」「エアコン」の家電4品目や「パソコン」などは今回の地震で壊れたものであっても災害ごみとして出せません。
通常のルールに従って処分してください。
『各自治体の災害ごみの処理』
それでは、各自治体の地震災害ごみの回収や仮置き場の受け入れ状況についてお伝えします。
『植木地区を除く熊本市』
・大型ごみを除く地震災害ごみは通常の家庭ごみとは別に、曜日に関係なく近くのごみステーションに出すことができます。
なるべく透明な袋を使ってください。
また「燃やすごみ」とガラスなどの「埋立ごみ」に分けて出してください。
ごみステーションに出す場合は道路の通行に支障がないようにしてください。
・熊本市では家具などの「大型ごみ」は、電話で申し込みをしたうえで無料で出すことができます。
*申し込み先は『ごみゼロコール』
*096-353-7171
*受付は月曜日から土曜日の午前8時30分~午後17時までです。
『熊本市植木地区』についてです。
:地震災害ごみは、通常の家庭ごみとは別に、曜日に関係なく通常のごみステーションに出すことができます。
なるべく透明な袋を使ってください。
また「可燃物」「不燃物」「粗大ごみ」に分けて出してください。
熊本市では所定の手続きをすれば地震で出たごみを無料で環境工場やクリーンセンターなどに持ち込むことができます。
*問い合わせ: 熊本市廃棄物計画課
*096-328-2359
*植木地区は北区役所まちづくり推進課
*096-272-1112
で受け付けています。
『益城町』
仮置き場は『旧中央小学校の跡地』です。
*ごみを受け入れるのは水曜日、木曜日、土曜日、日曜日
*午前9時~午後15までに並んだ車両が対象です。
*ただし、持ち込まれたごみの量やグラウンドの状況しだいで変更になる場合があります。
『御船町』は『滝川みんなの広場』で災害ごみを受け入れています。
ごみを持ち込むときには運転免許証など住所を確認できるものが必要です。
*時間は午前9時~午後17時までで
*土曜・日曜も受け入れます
*持ち込まれるごみの量によっては受け入れのできない日もあります。
*問い合わせ先:環境保全課環境衛生係
*電話番号:096-282-1604です。
『西原村』は『西原村民グラウンド』で受け入れています。
*7日から受け入れ時間が午前と午後の2部制になりました。
*午前の部は午前8時~正午まで
*午後の部は午後13時~午後17時までです。
*土曜・日曜も受け入れています。
*ごみの持ち込みには役場が発行した「許可証」が必要です。
*問い合わせ:住民課環境衛生係
*電話番号:096-279-3113
『嘉島町』は『浮島公園北側の仮置き場』での受け入れを本日9日から再開します。
*ごみを持ち込むときには運転免許証など住所が確認できるものが必要です。
*時間は午前8時半~午後16時半までで
*土曜・日曜も受け入れています。
*問い合わせ先:建設課
*電話番号:096-237-2619
『菊陽町』は『下津久礼し尿処理場跡地』と『さんふれあ駐車場西側の仮置き場』で受け入れています。
*持ち込みができるのは14日と15日で午前9時~午後17時までです。
*ごみを持ち込むときには運転免許証など住所の確認ができるものが必要です。
*問い合わせ先:環境生活課
*電話番号:096-232-2114
『甲佐町』は
『竜野ふれあい広場』
『グリーンパル甲佐の上流側グラウンド』
『麻生原運動公園』
『緑川グラウンド』
で受け入れています。
*ただし『竜野ふれあい広場』には瓦やブロックなどのがれきは持ち込めません。
*時間:午前8時半~午後17時まで
*土曜・日曜も受け付けています。
* 問い合わせ先:環境衛生課
*電話番号:096-234-1169
『美里町』は
『美里町役場 中央庁舎裏のグラウンド』と
『美里町役場 砥用庁舎の西側駐車場』で
*瓦やブロック、ガラスや陶器、蛍光灯、金属類を受け入れています。
*期間は15日までです。
*時間:午前8時半~午後16時半
*土曜・日曜も受け付けています。
*地震で発生した一般ごみは宇城クリーンセンターへ持ち込めますが事前に役場中央庁舎または砥用庁舎で手続きが必要です。
*問い合わせ先:水道衛生課
*電話番号は0964-47-1114
『菊池市』は『クリーンセンター跡地』で受け入れています。
*期間は5月22日まで
*土曜・日曜も持ち込めます
*時間は午前9時~午後17時まで
*問い合わせ先:環境課
*0968-25-7217
『合志市』は、
『みずき台グラウンド』と
『学校給食センター北側の空き地』で受け入れています。
* 期間は15日まで
*土曜・日曜も受け入れています
*時間は午前9時~午後16時半まで
*なお、合志市の指定のごみ袋に入るものは分別してごみステーションに出してください。
*問い合わせ先:環境衛生課
*電話番号:096-248-1202
『大津町』は『矢護川地区にある仮置き場』で受け入れています。
*ごみを持ち込むときには運転免許証など住所を確認できるものが必要です。
*期間は5月31日まで
*土曜・日曜も持ち込めます
*時間は午前9時~午後16時まで
*なお、ふとんやカーペットなどは45リットルのごみ袋に入る大きさであれば、乾燥させたうえで、東部清掃工場に直接持ち込んでください。
*問い合わせ先:環境保全課
*電話番号:096-293-3113
『玉名市』は『玉名市浄化センタ』ーで受け入れています
*期間は13日まで
*時間は午前8時半~午後13時まで
* 持ち込めるごみはがれき、瓦、ブロック、コンクリート、スレート、倒れた木に限ります
*『東部環境センター』『▽クリーンパークファイブ』にごみを持ち込む場合はり災証明書が必要になります。
*受け入れは平日午前8時45分~午後16時。
*なお、がれき、瓦、スレート類の持ち込みはできません。
*問い合わせ先:環境整備課
*電話番号:0968-75-1118
『玉東町』は『町民グラウンド西側の空き地』で
*瓦やがれきを受け入れています(り災証明書は不要)
*ガラスや食器などは東部環境センターで受け入れています(り災証明書が必要)
*いずれも受け入れは13日までで
*問い合わせ先:町民福祉課
* 電話番号:0968-85-3183
『阿蘇市』は『阿蘇畜産農業協同組合跡地』のほか、昨日8日から新たに『農村公園あぴか』北側の駐車場で受け入れています。
*時間は午前9時~午後16時半まで
*土曜・日曜も受け入れます
*なお『大阿蘇環境センター未来館横の仮置き場』は、集まったごみを運び出すため一時的に閉鎖します。
*問い合わせ先:市民課
* 電話番号:0967-22-3135
『南阿蘇村』は、
『旧白水中学校グラウンド』
『立野ダムストックヤード』
『旧長陽西部小学校グラウンド』で受け入れています
*時間は午前9時~午後17時半まで
*土曜・日曜も受け入れていますが、天候やごみの分別作業のため一時的に閉鎖することもあるので役場に確認してから持ち込んでほしいということです。
*次の仮置き場は一時的に閉鎖されています。
・渡辺医院横グラウンド
・旧久木野中学校体育館下のスペース
・長陽運動公園前駐車場
*問い合わせ先:環境対策課
*電話番号:0967–3176
『宇城市』
*『宇城クリーンセンター』に持ち込む場合は事前に市役所や支所で手続きをしてください。
*持ち込みできるのは15日まで
*土曜・日曜も受け入れています
*時間は午前8時半~午後16時まで(正午~午後13時除きます)
*『クリーンセンター』で受け入れられない瓦やブロックなどの建築廃材は各行政区の仮置き場に持ち込んでください。
* 問い合わせ先:衛生環境課
*0964–32-1598
『宇土市』は
『宇土清掃センター』と
『熊本クリーンサービス』
*15日まで
*土曜・日曜も受け入れています
*時間は午前8時半から午後16時まで
* 問い合わせ先:環境交通課
*電話番号:0964-22-1111
『八代市』は
『八代市水処理センター』と
『八代市鏡支所 東側駐車場』
の2か所で受け入れています。
*ごみを持ち込むときには運転免許証など住所を確認できるものが必要です。
*受け入れる日は14日と15日です
*15が最終日となりますので注意してください
*時間は午前9時~午後17時まで
*問い合わせ先:廃棄物対策課
* 電話番号:0965-34-1997
『氷川町』は『野津火葬場跡地』で受け入れます
* 運転免許証など、住所を確認できるものが必要です
*受け入れ日は28日、29日で、今回が最終となります
*問い合わせ:町民環境課
*電話番号:0965-52-5851
「『燃やすごみ』以外のごみ収集再開」
『熊本市』は地震災害ごみの収集に集中的に取り組むため、植木地区を除く地域で通常の生活ごみのうち、「燃やすごみ」以外の収集を中止していましたが、本日9日から収集を再開すると発表しました。
収集を再開するのは
・新聞紙などの紙類
・空きびん、空き缶などの「資源物」
・プラスチック製容器包装
・ペットボトル
・▼蛍光管やスプレー缶などの「特定品目」のごみです
*これらのごみは、明日10日から収集を再開します。
*指定袋に入れて、決められた収集日に出してください。
*ただし、せともの類などの「埋立ごみ」は引き続き収集を中止していますので注意してください
7.交通
「交通機関への影響(本日9日午前11時)」
熊本県内の交通機関への影響です。
『在来線』
JRは豊肥線が熊本県の肥後大津と大分県の豊後荻との間で、土砂崩れのため当面、列車の運転ができないということです。
JRでは、学校の授業が再開するのにあわせて、9日から平日の朝と夕方に限って一部の区間で通学バスを運行し、代行バスとあわせて使えば、不通区間をバスで行き来できるようにしています。
『三セク鉄道』
また、南阿蘇鉄道も土砂崩れのため全線で列車が運転できなくなっていて、復旧の見通しはたっておらず、かなりの時間がかかる見通しです。
『高速道路』
このほか、九州自動車道は、すでに全線で通行できるようになっていますが、道路の一部が損傷している影響で車線が規制されるなどしています。
8.学校
「避難所から通う中学生も(本日9日)」
『熊本県内』では9日も1万3000人近くが避難生活を続けていて、避難所から再開した学校に通う生徒もいます。
市の西原中学校は避難所になっている体育館でおよそ70人が避難生活を送っています。
このうち中学2年生の川山紗果さんは自宅の壁がはがれ、窓が外れる被害を受けましたが修理の見通しが立たないことから、母親と小学生の妹弟の4人で体育館に避難しています。
紗果さんは8日、自宅から持ち出した制服に3週間ぶりに腕を通し、9日朝、体育館から隣の校舎に登校しました。
そして、音楽室で9日から再開した吹奏楽部の朝練に参加し、さっそく担当のパーカッションの練習に打ち込みました。
先輩の1人は「川山さんは避難所から通っているので、避難所にみんなで顔を出すなどしてサポートしていきたいです」と話していました。
午前8時すぎになると川山さんたちはそれぞれの教室に入り、クラスメートと地震後の様子を確かめ合っては互いの無事を喜んでいました。
川山紗果さんは「学校に来て友達にも会えて良かったです。本当は家に帰りたいと思いますが、部活など学校生活をがんばりたいです」と話しています。
母親の智子さんは「カギが閉まらない、窓があいたままの状態で子どもたちと夜寝るのは不可能ですし、空き巣とかも多いので、避難所暮らしを続けています。
一生懸命がんばって早く避難所をでたいと思っています」と話していました。
「学校再開、寄宿舎から登校」
『熊本県南阿蘇村』では本日9日の中学校の授業再開にあわせて、大規模な土砂崩れで通学路が寸断された地区の生徒などが村の教育委員会が設けた寄宿舎から登校しました。
南阿蘇村では、中学校1校と小学校5校が本日9日から授業を再開しました。
このうち南阿蘇中学校では、大規模な土砂崩れで阿蘇大橋が崩落し、通学路が寸断された立野地区の生徒など12人が村の教育委員会が設けた寄宿舎から学校に通います。
9日朝は7時20分すぎに、寄宿舎にスクールバスが到着し12人の生徒が乗り込んで、中学校に向かっていました。
立野地区に自宅がある2年生の丸野祐可さんは「友だちに会えなくて寂しかったので、久しぶりに会えるのが楽しみです」と話していました。
生徒たちが登校した中学校では坂梨正文校長が校内放送で「まだまだ不自由がありますが、工夫をしながら、勇気を持って前を向き、がんばっていきましょう」と生徒たちに呼びかけました。
また各教室では、教員が子どもたちに対して、つらいと感じるときややる気が出ないときには、遠慮なく相談するよう指導していました。
南阿蘇中学校には、281人の生徒が在籍していますが、学校までの距離が遠いなどの理由で11人が9日から隣接する大津町など村外の中学校に通っているということです。
「校舎壊れ、別学校借りて再開」
『熊本県益城町』の木山中学校では、一連の地震で体育館や渡り廊下が壊れたため、隣にある益城中央小学校の教室を借りて学校が再開されました。
木山中学校の生徒たちは、小学校の校舎に午前8時すぎから登校してきてきました。
地震によって制服が手元にない生徒は、体操着や私服で登校し、友だちや先生との再会を喜んでいました。
小学校の低学年の教室では机などが小さいため、本日9日は、図工室や家庭科室を使ったほか、ホールの中を仕切りで区切って2つのクラスがいっしょに使うなどしました。
また再開初日の9日は、通常の授業は行わず、地震後の体調などについてアンケートをとったあと、担任の教諭などが生徒1人ひとりと面談を行っていました。
登校してきた中学3年の男子生徒は「久しぶりに友だちと会えるのが楽しみです。学校が再開したので少しずつ地震の前の生活に戻れているようでうれしいです」と話していました。
また、中学1年の男子生徒は「友だちと一緒に思いっきりスポーツがしたいです」と話していました。
木山中学校の永瀬善久校長は「子どもたちの笑顔を見ることができて安心しました。勉強や部活動に目標をもって取り組めるよう一丸となってサポートしていきたい」と話していました。
「緊急通学バス運行開始」
『熊本県南阿蘇村』で起きた大規模な土砂崩れなどで、JR豊肥線の一部区間が不通になっていることを受け、本日9日から熊本市内に通学する高校生などを対象にしたバスの運行が始まりました。
地震による大規模な土砂崩れなどで、南阿蘇村などを通るJR豊肥線は大津町の肥後大津と大分県の豊後荻の間が不通になっているほか、南阿蘇村と高森町を結ぶ南阿蘇鉄道も全線が不通になっています。
通学バスは、南阿蘇村と高森町が本日9日から高校生や大学生などを対象に無料で運行を始めたもので、熊本市などを結ぶバスが登下校の時間帯にあわせて8本運行されます。
このうち、南阿蘇村役場の長陽庁舎を午前17時半に出発し、肥後大津駅に向かうバスには熊本市内の私立高校に通う高校生などが乗り込みました。
この区間は、鉄道では所要時間がおよそ20分でしたが、バスはう回ルートを走るため、およそ1時間半をかけて肥後大津駅に到着しました。
バスを降りた高校生たちは豊肥線に乗り換えて、熊本市方面に向かったり、大津町の高校に登校したりしていました。
熊本市内の私立高校に通う1年生の女子生徒は「自分で弁当を作るので、今朝は4時に起きました。朝が早いのは大変ですが、バスを運行してもらえるだけでありがたいです」と話していました。
「今週中に全公立私立校で学校再開」
熊本地震で大きな被害を受けた熊本県内の公立と私立の小学校、中学校、高校、それに特別支援学校はもっとも多いときで全体の3分の2が休校になりましたが、3週間あまりが過ぎ今週、すべての学校が再開します。
熊本県内では公立、私立の小学校、中学校、高校と特別支援学校は校舎が被害を受けたり、避難者を受け入れたりしたことからもっとも多い時で3分の2にあたる428校が休校になり、5月6日時点でも、178校、30%近くで休校が続いています。
このうち10の市町村で休校が続いている小中学校は校舎の安全を確保したり、避難者に移ってもらったりして阿蘇市と大津町、御船町、益城町、甲佐町、嘉島町それに南阿蘇村、で本日9日に再開します。
また『熊本市』と『宇土市』の県立中学校は明日10日までに再開するほか、『西原村』は11日に再開します。
このうち『南阿蘇村』では道路が寸断されている立野地区などの中学生12人は寄宿舎から学校に通うほか、校舎が大きな被害を受けた益城町の木山中学校は、隣接する小学校の教室を借りて授業を行います。
また、よう壁に崩落の恐れがあるとして避難所が閉鎖された熊本市の龍田西小学校は応急処置を済ませた上で、当面、校庭を立ち入り禁止にするということです。
このほか、県内の公立高校と特別支援学校、それに私立の中学、高校も明日10日までに再開されます。
9.ボランティア
「ボランティア活動の呼びかけ強化へ」
一連の地震で大きな被害を受けた『熊本県益城町』には昨日8日も多くのボランティアが訪れていました。
『地元の社会福祉協議会』では、大型連休が終わり、今後、参加できる人が減ると予想されることから、原則として県内に限っていた募集を9日からは全国に広げて参加を呼びかけることにしています。
『益城町』にあるボランティアセンターでは、午前9時の受け付けを前に、休みを利用して訪れたおよそ300人が列を作りました。参加した人たちは、作業の内容とともに熱中症に注意して作業にあたるよう担当者から説明を受けたあと、現場へと向かいました。このうち益城町宮園の住宅では、8人のボランティアが庭に落ちている瓦をトラックに積み込んでいました。
3回目の参加という北九州市の40代の男性は「継続が大事なのでこれからもニーズがある限りはボランティアに参加したい」と話していました。
『益城町社会福祉協議会』の國元秀利事務局長は「生活の立て直しに向けてボランティアのニーズは高まってきているが、大型連休が終わって参加できる人が減る可能性があるので、呼びかけを強めていきたい」と話しています。
社会福祉協議会によりますと、連休中は多い時で700人以上のボランティアが集まりましたが、7日は、半分ほどになったということで、原則として県内に限っていた募集を本日9日からは全国に広げて参加を呼びかけることにしています。
10.支援
「漫画家が似顔絵で被災地支援」
地震で被害を受けた熊本や大分を応援しようと九州にゆかりのある漫画家が北九州市で似顔絵を描いて募金への協力を呼びかけました。
この催しは漫画『クッキングパパ』で知られる漫画家で福岡県福津市に住むうえやまとちさんが呼びかけて小倉北区で開き、九州にゆかりのある漫画家12人が参加しました。
会場ではまずうえやまさんが色紙に自身の漫画の登場人物とともに熊本県のキャラクター『くまモン』を描き、『強イゾ、くまモン』『熊本頑張れ』という言葉を添えて募金箱の横に立てかけました。
似顔絵は1枚1000円で、義援金にあてられます。
会場には似顔絵を描いてもらおうと多くの人が長い列を作っていました。
似顔絵を描いてもらった40歳の男性は小学生の時にクッキングパパを読んで、調理師になったということで「3時間前から並びました。
似顔絵を描いてもらって感無量です」と話していました。
うえやまさんは「熊本には親せきの家があり、私も大分の短期大学を出ています。
漫画家なりにできることをして、一度で終わらず支援を続けていきたい」と話していました。
昨日8日の売り上げは中央共同募金会を通じて熊本と大分の復興のために使われるということです。
「雇用維持に向けた説明会開催」
一連の地震で、仕事を失った人などからの労働相談が急増する中で、熊本県内の企業では、国からの助成金などを活用して雇用をつなぎ止めようという動きが出ています。
熊本地震の影響で、熊本労働局には、仕事を失った人などから、寄せられる労働相談が急増していて、昨日8日までに5700件を超えています。
こうした状況を受けて『熊本労働局』では、6日、地震で事業の停止や縮小に追い込まれている企業を対象に雇用に関する説明会を熊本市内で開きました。
この中では、事業所の休業などで一時的に離職した人も特例措置で失業給付を受けられることや企業が従業員を解雇せずに、一時的に休ませる場合、国が支給する助成金の支給要件が緩和されたことなどについて説明が行われました。
説明会に参加した、山下敦さんは、熊本市内で、結婚式の映像制作の会社を経営していて、地震でほぼすべての仕事がキャンセルとなり損失は、1000万円にのぼっているということです。
山下さんは、従業員の解雇も検討していましたが、助成金などが活用できることを知り「人材ありきの会社なので、最終的には雇用だけは守っていきたい」と話していました。
熊本労働局では今後も説明会を続け、雇用の維持をはかるため、助成金などの制度を活用してほしいと呼びかけています。
(続く)