【連載104】熊本地震取材日誌(2016年の今日、熊本で何があったのか?)

7月26日火曜日昼

【熊本地震・被災者生活・復旧復興情報】

皆様こんにちは。九州北部地方は高気圧に覆われて概ね晴れていますが湿った空気の影響により曇りの所もあります。

本日26日の熊本県は高気圧に覆われて晴れる所が多い見込みですが湿った空気や強い日射の影響で曇りとなり夕方から夜のはじめ頃まで『雷を伴った激しい雨が降る】所もあります。高温が予想され、熱中症の危険が特に高くなる見込みです。暑さを避け水分をこまめに補給するなど十分な対策をとることが必須です。

明日27日の熊本県は高気圧に覆われて晴れる所が多い見込みですが湿った空気や強い日射の影響により曇りで『雨や雷雨』となる所があります。

波の高さは外海では本日26日、明日27日ともに1メートル、内海では本日26日、明日27日ともに0.5メートルの予想です。

阿蘇山(中岳)上空およそ1500メートルの風は本日26日午前9時現在、 南西の風2メートル、午後21時の予想は西の風1メートル、 霧島山(新燃岳)上空およそ1500メートルの風は本日26日午前9時現在、北の風4メートル、午後21時の予想は西の風1メートルの見込みです。

本日26日正午~明日27日正午までの1時間雨量は多い所では30ミリ、24時間雨量は多い所では50リの見込みです。

熊本地震で行方不明になっている阿蘇市の大学生大和晃(ひかる)さん(22)が乗っていたとみられる車の一部が見つかったことを受け大和さんの両親が昨日25日、県に早期の回収と捜索再開を求めました。車の一部は24日、独自に捜索していた大和さんの父卓也さん(58)と母忍さん(48)その他の方達が南阿蘇村の阿蘇大橋崩落現場から約300メートル下流の黒川で発見しました。大きな岩に挟まれています。両親は同日、県庁を訪れ「子どもが残っている可能性がある。早く私たちの手元に戻したい」と要請。本田圭・危機管理監は「現場の状況を確認し重点的に対応したい」と述べました。県と県警、消防はこの日両親の情報を基に現地で確認。県は「足場が悪く地盤も不安定な為、作業方法を慎重に検討する」としています。

何事もマニュアル通りしか動けない公務員。晃さんのご両親の気持ちを是非汲んであげてほしいです。

熊本地震で落ち込んだ県内観光を支援するため県が販売した「九州ふっこう割」の熊本宿泊券が『インターネットのオークションサイトに出品』されていることが25日分かりました。県は宿泊券を額面の3割の金額で販売。割引分は国の補助で賄われており「転売は復興支援の趣旨にそぐわない」として『サイト運営会社に出品情報の削除』を求めました。宿泊費を7割引く熊本宿泊券は、1枚5千円分を1500円で1人6枚まで販売。県は計21万枚用意しましたが、発売3日目の22日未明に完売しました。完売間もない22日午前にはネット上に出品された数件を確認。販売委託先の観光販売システムズ(名古屋市)を通じ『サイト運営会社に削除を依頼しましたが新たな出品』が続き「いたちごっこの状態」になりました。熊本宿泊券は9月にも第2期販売を予定。県観光課は「復興支援の趣旨を理解し、転売はやめてほしい」と言い今後も出品を見つけ次第、削除を求めるとのことです。

最近は何でも「ネットで転売」することが当り前となり、記憶に新しいとことではお正月のスタバの福袋を男性がネットで転売した事件もありました。 「ヤフーオークション」は使う側には嬉しいですが、売る側には「敵」です。どこまで九州ふっこう割りの転売を阻止できるか?前出の通り「いたちごっこ」になりそうです。そういえば前東京都知事舛添氏も「ヤフーオークション」の常連だったですね。皆さん決して会社のお金で落札しないようにご注意を!

熊本地震で被災した熊本城飯田丸五階櫓の倒壊防止工事が昨日25日、報道陣に公開され、緑色の「鉄の腕」が櫓をすっぽりと囲われていました。「鉄の腕」は「仮受構台」と呼ばれる鉄骨で全長約33メートル、高さ約14メートル、奥行き約6メートル。南側と東側の石垣の崩落で角石が残る同櫓を抱え込むように支える工法。油圧ジャッキ4台で櫓を覆うように西側へ約22メートル移動させました。本日26日に櫓の下に支柱を差し込み工事は完了します。今後櫓を調査するためには石垣の下から足場を組む必要があるそうです。

熊本のシンボル熊本城。完全復旧には10年かかるようですが、1つ1つ地道に直していくしかありません。ちなみに今大ブームの「ポケモンGO」では熊本城は立ち入り禁止になっています。発売元は熊本県に苦情を入れたそうですが、皆様はどう思われますか?遊びなので崩れかけている熊本城でさえも入れるべきか?それとも熊本城はかなりの場所が『危険区域』なのでやはり除外すべきか?小生はゲームはやらないのでこの件はよくわかりません。

1.被災地情報

①政府、 熊本地震復旧へ予備費の新たな使いみち決める!

政府は本日26日の閣議で、熊本地震からの復旧を進める補正予算の予備費のうち新たに654億円について、がれきの処理などを行う自治体への補助金や道路の整備費などに充てることを決めました。

熊本地震からの復旧を進めるための総額7780億円に上る今年度の補正予算では、事前に使いみちを決めずに必要に応じて支出できる予備費として7000億円を計上しています。

政府はこのうち1800億円余りについて、道路や公共施設の復旧、中小企業の支援などに充てることをこれまでに決めていて、本日26日の閣議で新たに654億円の使いみちを決定しました。具体的には、熊本市と益城町、西原村の3つの自治体向けに、壊れた家屋のがれき処理や仮設トイレのし尿の処分にかかる費用などへの補助金として335億円を充てることを決めました。

補助金の対象となる自治体は今後さらに広げていくとしています。

また、大規模な土砂崩れで被害を受けた国道57号線や、崩落した阿蘇大橋を新たに整備するための費用、そしてがけ崩れ対策の費用などに134億円を充てます。

このほか、自治体が運営する病院の復旧費用の補助金などとして2億円を充てます。

政府は、今後も必要な費用を順次、予備費から計上し、被災地の復興を後押ししていくことにしています。

②熊本地震で不明大学生の車発見! 両親が引き上げを要請!

熊本地震で、ただ1人今も行方が分かっていない熊本県阿蘇市の大学生の両親などが、南阿蘇村で大学生が当時乗っていた車と同じ色の車の一部が見つかったとして、昨日25日、熊本県に対し、車を引き上げるよう要請しました。

熊本県阿蘇市の大学4年生、大和晃さんさん(22)は4月16日に地震で崩落した南阿蘇村の阿蘇大橋付近を車で走行していたとみられ、3か月余りたった今も行方が分かっていません。

熊本県などは二次災害のおそれがあるとして捜索を中断していますが、大和さんの家族や友人らが24日、現場付近を捜したところ、阿蘇大橋から500メートルほど下流で前方部分が岩の間に挟まれた車が見つかったということです。車は当時大和さんが乗っていたものと同じ黄色で、ハイブリッド車を示す英語のロゴの一部も同じものであることが確認されたということです。

このため、家族たちは見つかったのは大和さんが乗っていた車の可能性が高いとして、昨日25日午後、熊本県庁を訪れ、車を引き上げるよう要請しました。

父親の大和卓也さんは「自分たちの力では引き上げられないので、なんとか早急にお願いしたい。早く息子を家に連れて帰ってあげたい」と話しました。

これに対して、県の担当者は「今後どういう方法で捜索ができるか検討したい」と答えました。

③バスケットBリーグ、8月に熊本支援のチャリティーマッチ!

バスケットボール男子の国内の2つのリーグを統一して、ことし秋に開幕するBリーグは地震で大きな被害を受けた熊本を支援するため、来月都内でチャリティーマッチを開催することになりました。

Bリーグによりますと、チャリティーマッチは来月24日、東京の代々木第二体育館で行われ、Bリーグの熊本や九州出身の選手で構成する選抜チームが、Bリーグのオールスターチームと対戦します。

両チームの選手は胸に「がんばるばい熊本」という激励のメッセージが書かれたユニフォームを着てプレーし、収益金はすべて熊本県に寄付されるということです。

熊本の選手たちの練習拠点となっている益城町にある体育館は、今も避難所となっているため、選手たちは県内を転々としながら9月のBリーグ開幕に向け練習を続けています。

熊本のキャプテン、小林慎太郎選手は「チャリティーマッチの開催で、熊本だけでなく日本に強いメッセージを与えられるのではないかと思っています」とコメントしています。

➃「家の値段が下がる」!警戒区域指定、進まぬ住民理解!

集中豪雨が多発する季節で土砂災害の危険が高まりますが、土砂災害防止法に基づく警戒区域の指定は思うように進んでいません。指定が済んでも、追加調査が必要になったり、実効性のある避難計画を作るのが難しかったりします。犠牲者が出た広島や熊本、東京・伊豆大島でも課題が残ります。

災害関連死を含む77人が死亡した2014年8月20日の広島土砂災害。最大の被災地の広島市安佐南区八木地区はその後、警戒区域と特別警戒区域に指定されました。指定後の昨年末、特別警戒区域内に前河内稔さん(82)と菊江さん(74)夫妻は土砂で壊れた自宅を取り壊して新築しました。

特別警戒区域で新築する場合、壁を強化するなどの構造規制がかかります。前河内さんも土石流に備えて300万円ほどかけて家の山側に厚さ約20センチ、高さ約1.6メートルの壁を作りました。

稔さんは車椅子生活で、菊江さんも白内障でぼんやりとしか見えません。それでも周囲に家が新たに2軒たち、「元の土地が一番落ち着く」と話しています。

八木地区と隣接する緑井地区は災害発生時、警戒区域に指定されていませんでした。山沿いに宅地も多い広島県は、警戒区域の推計が約3万4千カ所と全国最多。県の担当者は「数が多く限界があった」と話しています。

県は15年度に指定専従の職員を6人配置し、予算も増額。しかし、県全体の指定率は今年6月末時点で47%にとどまっています。19年度中に警戒区域と特別警戒区域の指定完了を目指します。

住民の理解を得るのにも時間がかかります。広島市佐伯区の美鈴が丘地区で6月19日日に開かれた説明会では、「家の値段が下がる」「固定資産税は減額されるのか」といった意見や質問が相次ぎました。同地区は約4千世帯の1万人が暮らしています。基礎調査で山側などの一部が警戒区域や特別警戒区域に該当するとされました。

地区の自主防災会連合会長の刎本(はねもと)渉さん(70)は「多くの住民が、自分の街がそういう地域であることを知らなかった」と語ります。県の担当者は「命を守るという法の趣旨と、指定により避難態勢が整備されるというプラス面を丁寧に説明していきたい」と話しています。

2013年10月の台風で発生した土石流で死者36人行方不明者3人の惨事となった伊豆大島(東京都大島町)。1986年の三原山噴火で全島避難し、町の防災対策は火山災害に重点が置かれていました。土砂災害を受け、町は14年に土砂災害避難計画と土砂災害ハザードマップを作りました。

翌年、都が島の居住地域の大部分にあたる計549カ所を警戒区域に、512カ所を特別警戒区域に指定。町の想定地域よりもはるかに広く、被害を受けた元町地区のほぼ全域も警戒区域となりました。「元町に安全な所はないじゃないか」と住民から苦情も出ました。

土石流災害から間もなく3年。土石流を周辺にあふれさせずに下流へ流す導流堤の整備などは進みますが、避難誘導などを担う消防団の高齢化への対処などの課題もあります。町は避難所を警戒区域の外に移し、避難勧告や指示を早めに発令して住民が逃げ遅れないようにするとのことです。

土石流が1階部分に流れ込み、今も再開のめどが立たない旅館「椿園(つばきえん)」のおかみ清水勝子さん(58)は被害体験を伝える語り部活動を続けています。「ハードだけでなく、住民の心構えなどソフト面からの防災も大事。語り継ぐことで住民の防災力を高められれば」と話しています。

4月の熊本地震に襲われた熊本県では6月下旬、「記録的短時間大雨情報」が出されるほどの大雨で、6人が犠牲になりました。

2人が死亡した熊本市北区津浦町の当該地区は基礎調査を終えていましたが、警戒区域の指定はしていませんでした。熊本県土木部の松尾竜也課長補佐は「指定の作業中で間に合わなかった」と話します。一連の地震の影響で県内の地盤がゆるんだ可能性があります。

熊本県の6月末時点での警戒区域の指定率は73%でした。地震に伴う土砂崩れによる地形の変化や斜面の亀裂の発生で、新たに調査し、指定すべき箇所が増えることが予想されます。

⑤「ふっこう割」ネット出品、県が削除依頼!

熊本地震で落ち込んだ県内観光を支援するため県が販売した「九州ふっこう割」の熊本宿泊券が、インターネットのオークションサイトに出品されていることが昨日25日、分かりました。県は、宿泊券を額面の3割の金額で販売。割引分は国の補助で賄われており、「転売は復興支援の趣旨にそぐわない」として、サイト運営会社に出品情報の削除を求めました。

宿泊費を7割引く熊本宿泊券は、1枚5千円分を1500円で1人6枚まで販売。県は計21万枚用意しましたが、発売3日目の22日未明に完売しました。

県は、販売窓口のウェブサイト「VISIT熊本県」のトップページに、転売禁止を明記。出品を確認した際はサイト運営者に削除を依頼すると通告していました。

しかし、完売間もない22日午前にはネット上に出品された数件を確認。販売委託先の観光販売システムズ(名古屋市)を通じ、サイト運営会社に削除を依頼したが新たな出品が続き、「いたちごっこの状態」(同システムズ)そうです。

25日も大手オークションサイトには額面3万円分(5千円×6枚)の出品が数件あり、9千円や1万5500円などの入札価格が表示されていたまし。商品説明欄に「宿泊希望のホテルの予約が取れず、旅行を中止した」との記載もありました。

八代市の自営業女性(66)は、被災した知人に旅行を楽しんでもらおうと宿泊券を希望していましたが、購入できませんでした。ネット転売に「病気で旅行に行けなくなったなどの事情があれば仕方ないが、転売目的で買っていたのなら許せない」と憤っていました。

熊本宿泊券は9月にも第2期販売を予定。県観光課は「復興支援の趣旨を理解し、転売はやめてほしい」と言い、今後も出品を見つけ次第、削除を求めるとのことです。

⑥復興の語り部に阿蘇ジオパーク推進協が研修会!

阿蘇ジオパーク推進協議会(会長・佐藤義興阿蘇市長)は昨日25日、熊本地震で発生した地盤陥没などの自然現象について学ぶ研修会を阿蘇市で開き、一般向け見学会のガイド20人が理解を深めました。

同協議会は、2014年の阿蘇地域の世界ジオパーク認定に合わせてガイドを養成。地元や熊本市などの約60人が登録し、ジオサイト(見どころ)などを案内してきました。

地震後、案内業務は見合わせていますが、旅行代理店からツアー実施の要望などもあり、復興につながる語り部として活躍してもらおうと被災状況や自然現象のメカニズムを学んで備えることにしました。

同市の阿蘇火山博物館学術顧問の渡邉一徳、須藤靖明両氏の案内で、外輪山の土砂崩落状況や水田地帯に生じた高さ約2メートルの段差などを見学。2人は「断層のような段差は太古の川の跡で、陥没してできた可能性が高い」などと説明しました。

参加した同市の児玉史郎さん(65)は「阿蘇は自然の影響を受けながら、独特の文化が形成されてきたことを伝えていきたい」と話していました。

⑦緑の鉄骨、飯田丸櫓を覆う!倒壊防止工事!

熊本地震で被災した熊本城飯田丸五階櫓(やぐら)(熊本市中央区)の倒壊防止工事が昨日25日、報道陣に公開され、緑色の「鉄の腕」が櫓をすっぽりと囲っていました。

「鉄の腕」は「仮受構台(かりうけこうだい)」と呼ばれる鉄骨で、全長約33メートル、高さ約14メートル、奥行き約6メートル。南側と東側の石垣の崩落で角石(すみいし)が残る同櫓を、抱え込むように支える工法。油圧ジャッキ4台で、櫓を覆うように西側へ約22メートル移動させました。

石垣を越えて南側にせり出した鉄骨の先端部分には、最終的に櫓の下へ差し込む支柱3本をセット。鉄骨を西側へスライドさせる際、櫓を支えている角石と支柱が触れないように作業員が先端部分に乗り込み、角石との距離を実測しながら慎重に作業を進めました。支柱と角石はわずか30センチで擦れ違いました。

本日26日に櫓の下に支柱を差し込み、工事は完了します。今後櫓を調査するためには、石垣の下から足場を組む必要があるようです。

⑧復興へ飛べ「くまモンGO」!

ソラシドエア(宮崎市)は本日26日から、熊本地震の復興支援プロジェクトとして「がんばるけん! くまモンGO」の運航を始めます。

くまモンGOは、機体に県のPRキャラクター「くまモン」を大きくデザインしているのが特徴。同社が保有する12機のうちの1機で、就航する10路線すべてで運航します。

客室乗務員もくまモンのエプロンを着用し、熊本の菓子や馬油を使ったハンドクリームなどを販売します。機内販売の売り上げの一部は、熊本赤十字病院に寄付します。

県庁で昨日25日にあった発表会には、同社の高橋洋社長や蒲島郁夫知事らが出席。高橋社長は「地震から前に向かっていく熊本の姿に感銘を受けた。1人でも多くの人に九州に来てもらい、復興していく状況を見てもらいたい」と話していました。

⑨恐竜“大行進”に歓声!御船町の博物館が再開!

熊本地震の影響で休館していた御船町恐竜博物館が24日、101日ぶりに再開しました。朝から多くの家族連れが詰め掛け、迫力ある骨格標本19体が並ぶ「恐竜進化大行進」などの展示に歓声を上げていました。

同館によりますと、建物の被災はほぼありませんでしたが、骨格標本のアクロカントサウルス(全長約12メートル)の頭部が落下したり、収蔵庫の棚が損壊したりする被害が発生。修復終了後も、館内の一部を町の災害対応事務や救援物資集積のスペースとして使っていました。

館内は、夏休み中の子どもたちで大にぎわい。5歳と2歳の息子2人を連れてきた福岡県筑紫野市の看護師、村勢洋輔さん(40)は「2人とも恐竜が大好き。来館することが復興の一助になればうれしい」と話していました。

「困難を乗りこえるためにも、博物館を再開させることが大事だと考えた。恐竜や地層に関する教育、遊びの拠点として、全国の子どもたちに楽しんでほしい」と藤木正幸町長。同館では、来場者から参加費(1口千円)を募って缶バッジに文字やイラストを書き、タペストリーに飾っていく「復興缶バッジプロジェクト」も開始。参加費は館の復興に役立てます。

⑩南阿蘇村「木之内農園」立野のジャム作り続ける!

熊本地震で被災した南阿蘇村立野の「木之内農園」(村上進社長)が、道の駅「あそ望の郷くぎの」の一角にある加工施設を間借りしてイチゴなどのジャム作りを続けています。地震に豪雨と相次ぐ苦難に負けず、“立野の味”を守っています。

地震で生産設備などに数億円の被害を受けましたが、5月中旬には再開にこぎつけました。ところが、6月下旬の豪雨で立野地区は立ち入りできなくなり、その後も避難指示が続いたため、道の駅の加工施設を借りてあらためてジャム作りを再開しました。

慣れ親しんだ設備ではないため、生産量は地震前の7~8割程度にとどまりますが、「復興を応援したい」と県内外からの注文が相次いでいるとのことです。

九州最大級の規模を誇り、多くの外国人客も訪れていた観光イチゴ農園の再開は見通せませんが、月末までには農園のジャム工房も復旧する予定です。村上社長(52)は「立ち上がろうとする度に新たな困難に見舞われるが、ずっと地域に根差してきた。立野の地で復興を目指す」と力を込めていました。

2.生活情報

【医療】

・県医師会などの「夜間小児救急電話相談」。♯8000またはTEL096(364)9999。午後19時~午前0時。

・県助産師会の「妊娠・産後電話相談」。TEL096(325)9432。平日午前10時~午後16時。

・労働者健康安全機構の「心と健康に関する電話相談」。心の相談フリーダイヤル(0120)783728。平日午前10時~午後17時。健康相談同(0120)021506。月・水・金曜午後13時~午後17時。問い合わせは熊本産業保健総合支援センターTEL096(353)5480。

・がん患者や家族の相談を、熊本大病院など県内19カ所所の「がん相談支援センター」で受け付けています。県健康づくり推進課TEL096(333)2208。

【災害ごみ】

『阿蘇市』

蘇畜産農業協同組合跡地で午前9時~午後16時半(正午~午後13時までは中断)に受け入れ。日曜は休止。公費解体の搬入許可証は申請を受け付けています。

『産山村』

土日祝日は原則、休止。平日午前9時~午後16時、村住民課に連絡。指定時間帯に産山地区公民館グラウンドで受け付け。

『小国町』

平日に町住民課が対応します。TEL0967(46)2115。

『南小国町』

平日に町町民課が対応します。TEL0967(42)1113。

『南阿蘇村』

火曜は受け入れ休止。

『大津町』

午前9時~午後16時まで、旧杉水処分場で、解体木やコンクリートブロック、瓦などに限って受け入れます。

『菊陽町』

一時休止。31日の日曜午前9時~午後17時、津久礼の旧し尿処理場跡地で、コンクリートブロックや瓦などに限り受け入れます。

『西原村』

平日と土曜の午前8時~正午と午後13時~午後17時、布田の村民グラウンドで受け入れます。天候次第で中止や時間変更もあります。8月からは午前8時半~正午、午後13時~午後16時半に一部短縮

『熊本市』

燃やすごみは東部と西部の各環境工場で、埋立ごみは扇田環境センターで、それぞれ受け入れます。り災証明書のコピーもしくは、り災状況がわかる写真と、印鑑を持参すると、手数料を免除します(業者に運搬してもらう場合は委任状が必要)。受け入れは午前8時半~午後16時半。市廃棄物計画課TEL096(328)2359。

『益城町』

火・水・木・土・日曜の午前9時~正午と午後13時~午後16時、旧益城中央小。地震で壊れた食器や家具、電化製品などの災害片付けごみは8月末で受け入れを終了します。

『嘉島町』

浮島周辺水辺公園北側で、午前8時半~午後16時半。水・日曜は休止。

『甲佐町』

午前8時半~正午、午後13時~午後16時半、緑川グラウンド。毎週月曜日は閉鎖します。

『宇土市』

水害ごみ搬入を宇土清掃センターで8月5日から再開します。11日日まで。午前9時~正午、午後13時~午後16時。り災証明書か、被災状況が分かる写真を持参し、市へ申請が必要。畳、木製家具、毛布などが対象。

『御船町』

月・火曜は搬入を休止。

『宇城市』

住家のふき替えを伴わない少量の瓦は平日に市へ申請した上で30日までに仮置き場へ。搬入は日曜休止。申請には、り災証明書か、り災届出証明書、搬入する瓦の全量が分かる写真、印鑑、身分証明書が必要。

『美里町』

豪雨関連の災害ごみ搬入の申請は平日に中央庁舎か砥用庁舎へ。搬入は29日まで。

【給水】

『南阿蘇村』

沢津野詰所前、長野公民館前、袴野集会所前は午前9時~午後18時。東急第一別荘前、黒川交差点まどか前、長陽中央公民館前は終日。

『西原村』

西原中、山西小、河原小は終日。

『熊本市』

市上下水道局(中央区)で飲料水を提供します。

『嘉島町』

町役場南側駐車場の水道を開放。

『美里町』

中央庁舎。

【仮設住宅】

『御船町』

24日、同町小坂の民有地約1900平方メートルに東小坂仮設団地10戸の建設を始めました。木造。完成予定は8月下旬。同町では18カ所目、計340戸になります。

『甲佐町』

24日、同町糸田の民有地約2100平方メートルに白旗第三仮設団地9戸の建設を始めました。完成予定は8月下旬。同町では6か所目、計223戸になります。

【避難所】

『阿蘇市』

阿蘇第2体育館のみ。

『南阿蘇村』

本田技研体育館(大津町)。

『大津町』

大津地区公民館分館、老人福祉センター。

『西原村』

構造改善センター。

『熊本市』

拠点避難所17カ所を含む22か所で受け入れています。

『益城町』

町総合体育館、町保健福祉センターなど14カ所。

『嘉島町』

町民体育館。

『宇土市』

轟地区体育館、走潟地区体育館。

『御船町』

町スポーツセンター、カルチャーセンター。

『宇城市』

松橋老人福祉センター、希望の里サン・アビリティーズ、市武道館、ラポート、豊野公民館、河江コミュニティーセンター。

『美里町』

町福祉保健センター湯の香苑、中央庁舎、砥用庁舎。

【銭湯】

『全県』

県公衆浴場業生活衛生同業組合の加盟施設が、自宅で入浴できない被災者を対象に無料開放しています。

熊本市内の菊の湯(中央区新町)、大福湯(同区坪井)、龍の湯(同区琴平本町)、たかの湯(東区栄町)、あしはらの湯(北区植木町)、松の湯(同)。同市以外はサンパレス松坂(山鹿市)、玉名ファミリー温泉(玉名市)。

『山鹿市』

さくら湯は被災者の入浴料を無料に。「り災証明書」か身分証が必要。午前6時~翌日午前0時。

『熊本市』

ピースフル優祐悠は、避難所の利用者や自宅のふろが使えない人を無料に。午前5時~午前0時。住所、氏名、年齢の記入が必要。

『益城町』

阿蘇熊本空港ホテルエミナース「七福の湯」は、避難所の利用者や自宅のふろが使えない人を無料に。午前10時~午後22時。住所、氏名、年齢の記入が必要。

3.ここ一週間の地震

2016/07/26 00:16 26日 00:12頃 沖縄本島近海 2

2016/07/25 19:07 25日 19:04頃 有明海 1

2016/07/25 14:25 25日 14:20頃 伊豆半島東方沖 1

2016/07/25 08:36 25日 08:33頃 熊本県熊本地方 1

2016/07/25 07:15 25日 07:11頃 熊本県熊本地方 1

2016/07/25 06:45 25日 06:42頃 熊本県熊本地方 2

2016/07/25 04:32 25日 04:29頃 伊豆大島近海 2

2016/07/25 03:10 25日 03:04頃 千島列島 1

2016/07/24 23:35 24日 23:32頃 有明海 2

2016/07/24 20:20 24日 20:16頃 伊豆半島東方沖 1

2016/07/24 18:04 24日 18:01頃 熊本県熊本地方 2

2016/07/24 14:03 24日 13:59頃 伊豆大島近海 1

2016/07/24 13:57 24日 13:54頃 伊豆大島近海 3

2016/07/24 13:21 24日 13:17頃 伊豆大島近海 2

2016/07/24 11:55 24日 11:51頃 十勝地方中部 4

2016/07/24 11:18 24日 11:14頃 伊豆半島東方沖 1

2016/07/24 11:15 24日 11:12頃 伊豆大島近海 2

2016/07/24 09:54 24日 09:51頃 千葉県北西部 2

2016/07/24 07:32 24日 07:29頃 伊豆大島近海 2

2016/07/24 07:13 24日 07:09頃 伊豆大島近海 1

2016/07/24 06:55 24日 06:52頃 宮城県沖 1

2016/07/24 06:42 24日 06:39頃 伊豆大島近海 1

2016/07/24 06:40 24日 06:37頃 伊豆大島近海 2

2016/07/24 02:48 24日 02:44頃 伊豆大島近海 3

2016/07/24 02:39 24日 02:36頃 伊豆大島近海 2

2016/07/24 02:35 24日 02:32頃 伊豆大島近海 2

2016/07/24 01:06 24日 01:02頃 伊豆半島東方沖 1

2016/07/24 01:02 24日 00:59頃 伊豆大島近海 3

2016/07/23 21:57 23日 21:54頃 トカラ列島近海 2

2016/07/23 19:11 23日 19:07頃 岩手県沖 2

2016/07/23 14:36 23日 14:33頃 熊本県熊本地方 2

2016/07/23 14:25 23日 14:22頃 熊本県熊本地方 1

2016/07/23 10:07 23日 10:01頃 オホーツク海南部 2

2016/07/23 09:55 23日 09:52頃 熊本県熊本地方 1

2016/07/23 04:38 23日 04:35頃 沖縄本島近海 1

2016/07/22 14:02 22日 13:59頃 天草灘 1

2016/07/22 13:22 22日 13:18頃 熊本県熊本地方 3

2016/07/22 11:40 22日 11:37頃 熊本県熊本地方 1

2016/07/22 09:39 22日 09:36頃 熊本県熊本地方 1

2016/07/22 08:24 22日 08:21頃 宮城県沖 1

2016/07/22 02:41 22日 02:38頃 内浦湾 2

2016/07/22 01:24 22日 01:21頃 岩手県沖 1

2016/07/21 22:55 21日 22:51頃 茨城県沖 3

2016/07/21 20:19 21日 20:16頃 熊本県熊本地方 1

2016/07/21 14:40 21日 14:37頃 茨城県南部 1

2016/07/21 08:43 21日 08:40頃 千葉県東方沖 2

2016/07/21 06:59 21日 06:56頃 熊本県熊本地方 1

2016/07/21 00:00 20日 23:57頃 岩手県沖 1

2016/07/20 21:16 20日 21:13頃 熊本県熊本地方 1

2016/07/20 21:12 20日 21:10頃 茨城県南部 1

2016/07/20 18:26 20日 18:23頃 内浦湾 1

2016/07/20 16:41 20日 16:36頃 熊本県熊本地方 1

2016/07/20 16:21 20日 16:17頃 岩手県沖 2

2016/07/20 11:42 20日 11:38頃 茨城県南部 2

2016/07/20 11:11 20日 11:08頃 岩手県沿岸北部 1

2016/07/20 10:33 20日 10:29頃 茨城県南部 2

2016/07/20 08:54 20日 08:50頃 岩手県沖 3

2016/07/20 08:19 20日 08:16頃 茨城県南部 1

2016/07/20 07:30 20日 07:25頃 茨城県南部 4

2016/07/20 03:10 20日 03:06頃 駿河湾 2

2016/07/19 23:59 19日 23:55頃 茨城県南部 2

2016/07/19 16:31 19日 16:28頃 茨城県沖 3

2016/07/19 13:16 19日 13:11頃 青森県東方沖 3

2016/07/19 13:02 19日 12:57頃 千葉県東方沖 4

2016/07/19 08:45 19日 08:41頃 熊本県熊本地方 1

2016/07/19 04:50 19日 04:47頃 熊本県熊本地方 1

2016/07/19 04:29 19日 04:26頃 熊本県熊本地方 2

2016/07/19 01:43 19日 01:40頃 福岡県筑後地方 1

(続く)

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