【連載114】熊本地震取材日誌(2016年の今日、熊本で何があったのか?)

8月5日金曜日昼

【熊本地震・被災者生活・復旧復興情報】

皆様こんにちは。本日5日午前10時38分熊本地方気象台発表です。

天草地方では『本日5日まで高潮に注意が必要』です。熊本県では『本日5日昼過ぎから夜のはじめ頃まで急な強い雨や落雷に注意』を要します。

九州北部地方は高気圧に覆われて概ね晴れとなっています。

本日5日の熊本県は晴れる所もありますが強い日射や上空の寒気の影響で大気の状態が不安定となるため概ね曇りとなり『雷を伴った激しい雨』が降ります。高温が予想され『熱中症の危険が特に高くなる』見込みです。暑さを避け『水分をこまめに補給するなど十分な対策』をとることが必須です。

明日6日の熊本県は高気圧に覆われて概ね晴れますが午後は強い日射や湿った空気の影響で大気の状態が不安定となるため曇りとなり『雷を伴った激しい雨の降る』所があります。

波の高さは『外海では本日5日、明日6日ともに1メートル、内海では本日5日、明日6日ともに0.5メートルの見込みです。

阿蘇山(中岳)上空およそ1500メートルの風は本日5日午前9時現在、南東の風5メートル、午後21時の予想は東の風7個メートル、霧島山(新燃岳)上空およそ1500メートルの風は本日5日午前9時現在、東の風5メートル、午後21時の予想は東の風8メートルです。

本日5日正午~明日6日正午までの1時間雨量は多い所では30ミリ、24時間雨量は多い所では60ミリの見込みです。

サントリーホールディングスは昨日4日、熊本地震で被災した嘉島町の九州熊本工場が12月に一部復旧すると発表しました。飲食店向けのたる生ビールの生産と出荷を再開します。缶ビールも来年1月の再開を目指します。清涼飲料の生産や工場見学、レストランは、来春以降に再開する見通し。同工場は地震で天井や壁が崩れたり生産設備が損傷したりする被害を受け操業を停止しました。廃棄処分となった在庫を含め被害総額は100億円。復旧業は大量のがれきを撤去した後、被害状況の確認を進めましたが地下の配管の点検などが長引きました。ビールの生産ラインを優先して建物や設備の修復に取り組み、再開のめどが立ちました。製品の要となる地下水の質や量も問題はないとのことです。11月に仕込みを始めます。同社広報部は「熊本の水で作ったおいしいビールをできるだけ早く県民に届けるため、復旧作業に全力で取り組みたい」と話していました。同工場は九州・山口向けに「ザ・プレミアム・モルツ」などのビールと「阿蘇の天然水」などの清涼飲料を生産しています。ビールの生産能力は年800万ケース(1ケースは大瓶20本分)でサントリーの全国4工場の約1割に当たります。

熊本地震からの復興を願い熊本市中央区城東町のきものサロン「和の國」が「福幸(ふっこう)てぬぐい」を本日5日から発売します。発案した代表の茨木國夫さん(55)=菊池市=は「県民の心の『福幸』の助けになれば」と話しています。地震後、頻繁に目にする「復興」の文字から「福幸」の語呂を思いつき「自分にできることで復興を応援しよう」と誰もが手軽に使える手拭いの制作を決めました。手拭いは熊本の水の豊かさをイメージしたさわやかな水色。熊本城や阿蘇五岳、くまモンがデザインされています。頭にかぶる、首に巻くなど、用途を変えても絵や文字がきれいに見える配置になっています。「裂いて包帯にできるなど防災グッズにも」と茨木さん。「復興支援をしながら和文化の良さも感じてほしい」と語っていました。1枚1080円。綿100%。収益の一部を熊本城の復旧支援金として寄付します。「和の國」の店頭のほか電話での注文も可能。同店TEL096(359)0805。

熊本の夏の祭典「火の国まつり」が本日5日(金)と明日6日(土)、熊本市中央区の中心市街地一帯で開かれます。39回目の今年は「がんばろう!熊本」をテーマに熊本地震からの復興の願いを込めて開催します。明日6日午後19時15分からスタートするメインイベント「おてもやん総おどり」では約60団体、総勢約4500人の踊り手が市街地を祭り一色に染めます。オープニングを飾る本日5日午後16時からの採火式では、サンロード新市街アーケード内の特設ステージで市内の中学生が「希望の火」をともします。中心商店街一帯で金魚すくいやカブトムシ探しなど体験型イベントが盛りだくさんの「夏まちランド」を楽しめます。午後19時半から花畑公園で無料参加できる線香花火大会も。明日6日「総おどり」では、踊り手たちが「がんばろう! 熊本」のロゴが入った白色のそろいのバンドを身に着けて踊り歩きます。会場一帯で地震による犠牲者への追悼と地震からの復興を祈念して4500個の白色の風船を夜空に飛ばす企画もああります。「総おどり」開催に伴い明日6日午後18時半~同21時45分は車両の交通が規制されます。

夏と言えば『お祭り』。震災ありと言えども被災地熊本でもお祭りは行われます。お祭りは古来より『神事』。今後の熊本の復興が進むことを切に願います。

1.被災地情報

①熊本城マラソン2月19日開催!地震でコース変更も!

熊本城マラソン実行委員会(会長・大西一史熊本市長)は昨日4日、熊本市で本年度の初会合を開き、第6回となる熊本城マラソンを来年2月19日に開催することを決めました。

熊本地震の影響で、昨年までの城下町4キロを3キロに短縮し、ゴールを熊本城二の丸広場から市民会館シアーズホーム夢ホール前に変更。名称も「復興チャレンジファンラン」に改めました。

一方、歴史めぐりフルマラソンと熊日30キロロードレースは熊本市中央区上通町のスタート位置を60メートルずらすなどしましたが、大きなコース変更はないとのことです。

各種目の募集定員はフルマラソンが1万2000人、復興チャレンジファンランが1500人、熊日30キロロードが150人で、9月1日から募集。定員を超えた場合、抽選となります。

会合では、大西市長が「復興へ歩む市民の励みになる大会にしたい」とあいさつしました。

②お下がり提供ママ友連携合志の主婦、ボランティア団体結成! 服や靴、被災家庭に!

熊本地震で被災したひとり親世帯や子育て世帯を支援しようと、合志市の主婦福冨有里さん(34)が、ボランティア団体「Wish happines」を結成しました。ママ友と連携して、お下がりの子ども服や靴を集め、被災家庭に無料提供しています。

団体は5月下旬に結成され、県内の30代の主婦約20人が参加。使わなくなった子ども用品の提供者と、提供を希望する被災家庭をインターネットで募り、新生児から中学生までの子ども用の服や下着、靴を取り扱っています。

「震災で被災した自宅に雨が降り込み、子ども服にカビが生えて使えなくなりました」「家財が駄目になった上、失業して収入がないので助かります」。これまでに県内の約70世帯から要望が届き、子どもたち一人一人のサイズに合った品を渡しています。

福冨さんは、もともと子どもの貧困問題に関心を持っていました。「困っていた人たちが地震でさらに追い詰められている」と考え、ネットのサイトに「使わなくなった子ども服を提供します」と投稿しました。すると、提供を希望する母親とともに、取り組みに賛同する主婦の声が相次ぎ、本格的な活動につながりました。

福冨さん自身も知人から譲ってもらった子ども服を長女(7)と長男(5)に着せています。「小さな子どもはすぐに体が大きくなるので、お金がかかる。被災した家庭の生活再建を後押しできればうれしい」。

今後はネット上の呼び掛けだけにとどまらず、活動内容を紹介したチラシも製作し、被災地の避難所などで配布します。

③「復興」掲げ火の国まつり「総おどり」、震災犠牲者追悼も!熊本市中心街で5,6日!

熊本の夏の祭典「火の国まつり」が本日5日(金)と明日6日(土)、熊本市中央区の中心市街地一帯で開かれます。39回目の今年は「がんばろう! 熊本」をテーマに、熊本地震からの復興の願いを込めて開催します。明日6日午後19時15分からスタートするメインイベント「おてもやん総おどり」では、約60団体、総勢約4500人の踊り手が市街地を祭り一色に染めます。

オープニングを飾る本日5日午後16時からの採火式では、サンロード新市街アーケード内の特設ステージで、市内の中学生が「希望の火」をともします。中心商店街一帯で、金魚すくいやカブトムシ探しなど体験型イベントが盛りだくさんの「夏まちランド」を楽しめます。午後19時半から花畑公園で無料参加できる線香花火大会も。

明日6日「総おどり」では、踊り手たちが「がんばろう! 熊本」のロゴが入った白色のそろいのバンドを身に着けて踊り歩きます。会場一帯で、地震による犠牲者への追悼と地震からの復興を祈念して、4500個の白色の風船を夜空に飛ばす企画もああります。「総おどり」開催に伴い、明日6日午後18時半~同21時45分は車両の交通が規制されます。

➃損傷した西原村大切畑ダム、近くに地震断層!

熊本地震で堤防などが損傷した西原村の農業用ため池「大切畑ダム」について、県は昨日4日、望ましい復旧方法を探る技術検討専門会議(委員長・長谷川高士京都大名誉教授)の第2回会合を熊本市のホテルで開きました。

同会議は農業土木の専門家など委員4人で構成。ダムの近くに地震を引き起こしたとされる布田川断層があるとの指摘があるため、被災と断層との関連性などを審議しています。

この日はダム周辺の断層調査について県が中間報告。ダム右岸から北東へ約150メートルにわたり、地震でずれた断層が地表に現れていることが報告されました。布田川断層の南に位置する「北向山断層」とみられているようです。

会合後、会見した長谷川委員長は「地震断層は地震を繰り返す可能性があり、その場所にダム施設を造ることは基本的に避けるべきだ」と指摘。県農村計画課は「今後の復旧方針を左右する大きな要素。現地から離れた場所で水源を確保すべきかも含め、早急に検討を進める」と話していました。

県は8月末までに、ダム周辺の断層調査を終える予定。次回会合は9月中旬に開かれます。

⑤7月の県内企業倒産3件!地震関連は1件!

東京経済熊本支社が昨日4日発表した7月の県内企業倒産件数(負債額1千万円以上)は、前年同月より6件少ない3件、負債総額は89.9%減の1億6600万円でした。件数は過去3番目に少なく、負債総額も平成で最少でした。

このうち熊本地震の影響を受けた倒産は阿蘇市の建設業の1件。赤字の累積に加え、地震で事務所が被災し再建を断念、破産申請しました。業種別では、建設、小売り、不動産で各1件。原因は赤字累積や仕入れ元の破綻など。

同支社は「さまざまな金融支援策が奏功し、当面は倒産急増の懸念は少ないとみられる。ただ、復旧が進まない企業や復興需要に乗り切れない企業など一定の選別は進む」としています。

帝国データバンク熊本支店がまとめた7月の法的整理件数は、前年同月比3件減の3件、負債総額は1.4%減の9億7900万円でした。

⑥1球に込める「阿蘇は元気」!甲子園始球式へ決意!

7日に始まる全国高校野球選手権大会で、開幕試合の始球式を務める阿蘇中央高野球部3年の倉岡真聖(まさきよ)主将が昨日4日、地元の阿蘇市役所に佐藤義興市長を訪ね、熊本地震からの復興への思いを胸に「全国に『阿蘇は元気だ』とアピールできる投球をしたい」と誓いました。

同校の選手たちは地震後、避難所で生活しながら練習に励み、7月の熊本大会に出場。「阿蘇に元気を」を合言葉に臨みましだが、2回戦で熊本商業高に4-6で惜敗しました。

倉岡主将は甲子園のマウンドに立つ緑のユニホーム姿で市役所を訪問。佐藤市長に「元気と勇気が被災地に届く投球を期待したい」と激励され、「夢の舞台では被災者の復興への思いと、チーム全員の思いを1球に込めたい」と応えました。

同選手権の大会本部は今回、熊本の元気な姿を全国に伝えようと、倉岡主将と、開会式の入場行進の先導役に東稜高の山門憲司主将を選びました。

⑦東芝の技術「すげぇ!」野球部が中学生指導!

社会人野球の強豪、東芝野球部(川崎市)の松永隆太外野手(29)=熊本市出身=ら選手とコーチ6人が昨日4日、合志市豊岡の合志中を訪れ、野球部員を指導しました。

本日5日に北九州市で試合があるのを前に、熊本地震で被災した子どもたちを元気づけようと企画。チームの元選手、佐藤崇典さん(35)=宇土市出身=が中学時代、合志市のクラブチームでプレーしていた縁で実現しました。

1~3年の部員約60人が参加。赤いユニホーム姿の東芝の選手たちは打撃や守備を実際にやってみせながら指導、共に汗を流しました。福本翼投手(24)の投球を間近で見学した部員らは「すげえ」「マジ速[は]え~」と目を丸くしていました。

遊撃手の2年、角田倫太郎主将は「社会人のプレーを見られてよかった。送球は受け手のことを考えるよう教わったので、役立てたい」と話していました。

東芝野球部は合志中に、ボールやバットを寄贈しました。

⑧復興願い「福幸(ふっこう)てぬぐい」熊本市の着物店発売!  熊本地震からの復興を願い、熊本市中央区城東町のきものサロン「和の國」が「福幸(ふっこう)てぬぐい」を本日5日から発売します。発案した代表の茨木國夫さん(55)=菊池市=は「県民の心の『福幸』の助けになれば」と話しています。

地震後、頻繁に目にする「復興」の文字から「福幸」の語呂を思いつき、「自分にできることで復興を応援しよう」と誰もが手軽に使える手拭いの制作を決めました。

手拭いは、熊本の水の豊かさをイメージしたさわやかな水色。熊本城や阿蘇五岳、くまモンがデザインされています。頭にかぶる、首に巻くなど、用途を変えても絵や文字がきれいに見える配置になっています。「裂いて包帯にできるなど防災グッズにも」と茨木さん。「復興支援をしながら和文化の良さも感じてほしい」と語っていました。

1枚1080円。綿100%。収益の一部を熊本城の復旧支援金として寄付します。「和の國」の店頭のほか、電話での注文も可能。

同店TEL096(359)0805。

⑨中止の阿蘇への修学旅行、大阪の中学生が民泊で“実現”!

熊本地震の発生で、6月の阿蘇への修学旅行を取りやめた大阪市の梅香(ばいか)中の生徒6人が3,4日、南阿蘇村を訪れ、農家に民泊して交流を深めました。阿蘇大橋の崩落現場などにも足を運び、被害を目の当たりにしました。

農家への民泊を仲介する阿蘇グリーンストックによりますと、阿蘇地域は「体験型」修学旅行を年間30校ほど受け入れてきました。しかし、地震後は全てキャンセルになりました。

梅香中も3年前から阿蘇へ来ていましたが、余震が続く中、3年生171人の旅行先を長野県へ変更せざるを得ませんでした。そこで生徒たちは「南阿蘇のためにできることを」と募金を開始。集まった50万円を直接届けようと、夏休みを機に訪れました。

3日は募金を長野敏也村長に手渡し、阿蘇大橋一帯や楼門が倒壊した阿蘇神社も見学。生々しい地震のつめ痕に、生徒会長の橋本倖輝(こうき)さんは「想像以上のすさまじさ」と驚いていました。

男女で2か所に分かれた民泊では「農村の暮らし」を経験。昨日4日は牛の繁殖農家、中村和章さん(36)宅で、生まれたばかりの子牛に目を丸くしました。

牧野にも案内され、あか牛の群れを間近にした大野遼さんは「都会で味わえない経験ばかり。同級生みんなで来たかった」と阿蘇の素晴らしさを実感していました。

⑩「益城サイダー」発売!

熊本県益城町などでスーパーマーケット「よかもんね」を経営するシーズユー(熊本市東区)は、売り上げの一部を町へ寄付する「益城復興サイダー」と「益城復興炭酸水」を昨日4日から発売しました。ラベルには子どもたちが描いたお父さん、お母さんの絵を採用。西日本を中心に他のスーパーやコンビニでも販売し、被災地支援につなげます。

いずれも500ミリリットルで、大分県玖珠町の飲料メーカーが製造。年間100万本の出荷を見込んでいます。ラベルは計5種類あり、町内の小学1,2年生が描きました。価格はサイダー150円、炭酸水140円。それぞれ約10円が寄付に回ります。

町は学校給食センターが被災し、小中学生には給食代わりに業者の弁当を提供。通常の給食費より高額なため町費で補っている。売り上げからの寄付は、町が支出している弁当費用に充てられます。

シーズユーの上野浩一社長は3日、町役場で西村博則町長らと面会し、「益城のため、子どもたちのため、今後も取り組んでいきたい」と話していました。

⑪コンビニで吉本芸人がお笑いイベント!

コンビニエンスストアを展開するファミリーマートと芸能プロダクションの吉本興業は3日、熊本県南阿蘇村と阿蘇市のコンビニ店舗で、お笑いイベントを開いた。人気芸人の話芸に、観客たちの笑い声がはじけていました。

コンビニを集いの場にして地域を活性化しようと、4月に始めたイベントの第5弾。九州では初開催で、熊本地震からの復興を応援する意味も込めました。ファミリーマート阿蘇白水店では駐車場に舞台を設置し、「ザ・ぼんち」や「フルーツポンチ」らが持ちネタを披露しました。

いとこ同士で来ていた岡谷佑星君(9)=大阪府池田市=と桐原陽君(11)=南阿蘇村=は「面白かった。吉本の人を生で見ることができて最高」と大喜び。笑う門には福来る!

⑫2周年の阿蘇医療センター、災害医療の前線基地に!

熊本県阿蘇市黒川の阿蘇医療センター(甲斐豊院長、124床)が明日6日、開院2周年を迎えます。熊本地震では、免震構造を生かして全国から支援に駆け付けた医師らの“前線基地”の役割を担いました。主要ルートの寸断状態が続く阿蘇地域の医療拠点として、地域の信頼も高まっています。

阿蘇市が阿蘇中央病院の老朽化に伴い、約50億円をかけて2014年8月に開院。MRI(磁気共鳴画像装置)など最新の医療機器を導入しました。

熊本地震では、中央診療棟と病棟に備えた免震装置が奏功。病院事務局によりますと、建物は最大54センチずれましたが、MRIや60トンの貯水タンク、非常用電源などは無傷で、救急患者を迅速に処置できました。

本震が起きた4月16日は、医師5人で約130人を手当てしました。甲斐院長(55)は「病院が古いままだったら、長期間、医療が行き渡らず深刻な事態に陥っていた可能性もある」と説明しています。

一方で、DMAT(災害派遣医療チーム)を受け入れ、全国から駆け付けた最大33チーム・約150人による阿蘇地域の救援活動基地となりました。

実は、センターの建設時、市民の中には「無駄遣い」との批判もあったそうです。「大津町まで車で30分、熊本市へも1時間で行ける。わざわざ立派な病院を建てるのは効率的じゃない」との声。

批判にさらされながらも、センター側は診療体制の充実に努めてきました。常勤医は開院当初の5人から現在10人に増加。心臓や脳の血管疾患分野で特に実績を積んでいます。地震で休診した医療機関から透析患者20人と人工呼吸が必要な3人を引き受けるなど、市民の信頼を高めています。

阿蘇地域では、南阿蘇村の阿蘇立野病院の休止や国道57号の寸断で、患者の搬送や治療態勢への懸念が高まっています。「センターには、地域の中核病院としての対応力が求められる」と県阿蘇保健所。

甲斐院長は「地域の期待に応えなくてはならない。重症の糖尿病など特殊外来への対応も課題で、さらに体制整備を進めたい」としています。

※阿蘇医療センターは明日6日午後13時半から、開院2周年記念で市民公開講座・健康フェスタを開催。無料。

同センターTEL0967(34)0311。

⑬サントリービール工場、12月復旧へ!

サントリーホールディングスは昨日4日、熊本地震で被災した嘉島町の九州熊本工場が12月に一部復旧すると発表しました。飲食店向けのたる生ビールの生産と出荷を再開します。缶ビールも来年1月の再開を目指します。清涼飲料の生産や工場見学、レストランは、来春以降に再開する見通し。

同工場は、地震で天井や壁が崩れたり、生産設備が損傷したりする被害を受け、操業を停止しました。廃棄処分となった在庫を含め、被害総額は100億円と見込んでいます。

復旧作業は、大量のがれきを撤去した後、被害状況の確認を進めましたが、地下の配管の点検などが長引きました。ビールの生産ラインを優先して建物や設備の修復に取り組み、再開のめどが立ちました。製品の要となる地下水の質や量も問題はないとのことです。11月に仕込みを始めます。

同社広報部は「熊本の水で作ったおいしいビールをできるだけ早く県民に届けるため、復旧作業に全力で取り組みたい」と話していました。

同工場は、九州・山口向けに「ザ・プレミアム・モルツ」などのビールと「阿蘇の天然水」などの清涼飲料を生産しています。ビールの生産能力は年800万ケース(1ケースは大瓶20本分)で、サントリーの全国4工場の約1割に当たります。

2.生活情報

【災害ごみ】

『玉名市』

市民を対象に被災家屋や小屋の瓦を同市の仮置き場で受け入れます。9月30日までの平日(午前9時~午後17時)に市環境整備課で申請を受け付け、搬入許可証を発行します。

申請には

(1)市発行の、り災証明書か罹災届出証明書(コピー可)

(2)本人確認書類(免許証など)

(3)印鑑

が必要。市環境整備課TEL0968(75)1118。

『阿蘇市』

阿蘇畜産農業協同組合跡で午前9時~午後16時半(正午~午後13時は中断)に受け入れ。日曜は休止。公費解体の搬入許可証は申請を受け付けています。

『産山村』

平日午前9時~午後16時、村住民課に連絡。指定時間帯に産山地区公民館グラウンドで受け付けます。

『小国町』

平日に町住民課が対応します。TEL0967(46)2115。

『南小国町』

平日に町町民課が対応します。TEL0967(42)1113。

『南阿蘇村』

火、金曜は受け入れ休止。

『大津町』

午前9時~午後16時まで、旧杉水処分場で、解体木やコンクリートブロック、瓦などに限って受け入れます。

『菊陽町』

7日の午前9時~午後17時、津久礼の旧し尿処理場跡地で、コンクリートブロックや瓦などに限り受け入れます。

『西原村』

平日と土曜の午前8時~正午と午後13時~午後16時半、布田の村民グラウンドで受け入れます。天候次第で中止や時間変更もあります。12~15日は一時休止。

『熊本市』

燃やすごみは東部と西部の各環境工場で、埋立ごみは扇田環境センターで、それぞれ受け入れます。り災証明書のコピー、もしくは、り災状況が分かる写真と印鑑を持参すると、手数料を免除します(業者が運搬する場合は委任状が必要)。受け入れは午前8時半~午後16時半。市廃棄物計画課TEL096(328)2359。

『益城町』

火・水・木・土・日曜の午前9時~正午と午後13時~午後16時、旧益城中央小。地震で壊れた食器や家具、電化製品などの災害片付けごみは8月末で受け入れを終了します。

『嘉島町』

浮島周辺水辺公園北側で午前9時~正午、午後13時~午後17時。水、日曜と、13~15日は休止します。

『甲佐町』

午前8時半~正午、午後13時~午後16時半、緑川グラウンド。毎週月曜と13~14日は閉鎖します。

『宇土市』

水害ごみ搬入を宇土清掃センターで8月5日から再開します。11日まで。午前9時~正午、午後13時~午後16時。り災証明書か、被災状況が分かる写真を持参し、市へ申請が必要。畳、木製家具、毛布などが対象。

『御船町』

町民グラウンドで午前9時~正午、午後13時~午後16時。り災証明書(コピーは不可)の提示が必要。月曜休止。雨天時は休止もあります。

『宇城市』

家屋の公費解体や自主解体を市に申請した人を対象に、家具や家財を仮置き場に搬入できる許可証を発行しています。搬入期限は発行から2週間以内(日曜休止)。申請は平日のみで、り災証明書と身分証明書、印鑑を持参して衛生環境課へ。

【仮設団地】

『宇土市』

本日5日、同市境目町の市有地約1900平方メートルに境目第3仮設団地12戸戸の建設を始めます。木造。完成予定は9月下旬。同市では5か所目、計129戸になります。

【避難所】

『南阿蘇村』

本田技研体育館(大津町)。

『大津町』

大津地区公民館分館、老人福祉センター。

『西原村』

構造改善センター。

『熊本市』

拠点避難所など16カ所で受け入れています。

『益城町』

町総合体育館、町保健福祉センターなど11か所。

『嘉島町』

町民体育館。

『宇土市』

轟地区体育館、走潟地区体育館。

『御船町』

町スポーツセンター。

『宇城市』

松橋老人福祉センター、希望の里サン・アビリティーズ、市武道館、ラポート、豊野公民館、河江コミュニティーセンター。

『美里町』

町福祉保健センター湯の香苑、中央庁舎、砥用庁舎。

【医療】

・県医師会などの「夜間小児救急電話相談」。♯8000またはTEL096(364)9999。午後19時~翌朝午前8時。

・県助産師会の「妊娠・産後電話相談」。TEL096(325)9432。平日午前10時~午後16時。

・労働者健康安全機構の「心と健康に関する電話相談」。心の相談フリーダイヤル(0120)783728。平日午前10時~午後17時。健康相談同(0120)021506。月・水・金曜午後13時~午後17時。問い合わせは熊本産業保健総合支援センターTEL096(353)5480。

・がん患者や家族の相談を、熊本大病院など県内19カ所所の「がん相談支援センター」で受け付けています。県健康づくり推進課TEL096(333)2208。

【給水】

『南阿蘇村』

沢津野詰所前、長野公民館前、袴野集会所前、袴野集会所前、旧立野小グラウンドは午前9時~午後18時。東急第一別荘前、黒川交差点まどか前、長陽中央公民館前は終日。

『西原村』

西原中、山西小終日。

『熊本市』

市上下水道局(中央区)で飲料水を提供します。

『嘉島町』

町役場南側駐車場の水道を開放。

『美里町』

中央庁舎。

【銭湯】

『全県』

県公衆浴場業生活衛生同業組合の加盟施設が、自宅で入浴できない被災者を対象に無料開放しています。利用者は、り災証明書もしくは身分証明書の提示が必要。 熊本市内の菊の湯(中央区新町)、龍の湯(同区琴平本町)、大福湯(同区坪井)、たかの湯(東区栄町)、あしはらの湯(北区植木町)、松の湯(同)。同市以外はサンパレス松坂(山鹿市)、玉名ファミリー温泉(玉名市)、潮湯センター海老屋(長洲町)。

『山鹿市』

さくら湯は被災者の入浴料を無料に。「り災証明書」か身分証が必要。午前6時~翌日午前0時。

『熊本市』

ピースフル優祐悠は、避難所の利用者や自宅のふろが使えない人を無料に。午前5時~午前0時。住所、氏名、年齢の記入が必要。

『益城町』

阿蘇熊本空港ホテルエミナース「七福の湯」は、避難所の利用者や自宅のふろが使えない人を無料に。午前10時~午後22時。り災証明書もしくは運転免許証などの提示と、住所、氏名、年齢の記入が必要。

3.ここ一週間の地震

2016/08/05 10:41 05日 10:38頃 兵庫県南東部 1

2016/08/05 09:40 05日 09:37頃 熊本県熊本地方 1

2016/08/05 01:33 05日 01:25頃 硫黄島近海 2

2016/08/04 21:04 04日 21:01頃 岩手県沖 2

2016/08/04 19:37 04日 19:34頃 広島県南東部 2

2016/08/04 17:01 04日 16:57頃 薩摩半島西方沖 1

2016/08/04 12:44 04日 12:41頃 有明海 1

2016/08/04 05:49 04日 05:46頃 熊本県熊本地方 2

2016/08/04 01:36 04日 01:33頃 熊本県熊本地方 1

2016/08/03 21:48 03日 21:45頃 熊本県熊本地方 1

2016/08/03 20:58 03日 20:55頃 トカラ列島近海 1

2016/08/03 16:01 03日 15:58頃 熊本県熊本地方 1

2016/08/03 14:59 03日 14:56頃 宮城県沖 1

2016/08/03 09:38 03日 09:35頃 大分県中部 1

2016/08/03 09:24 03日 09:22頃 沖縄本島近海 1

2016/08/03 01:14 03日 01:10頃 千葉県北東部 3

2016/08/03 00:47 03日 00:44頃 熊本県熊本地方 1

2016/08/02 22:07 02日 22:04頃 伊予灘 1

2016/08/02 21:30 02日 21:27頃 熊本県熊本地方 1

2016/08/02 14:33 02日 14:28頃 千葉県東方沖 1

2016/08/02 03:38 02日 03:35頃 和歌山県北部 1

2016/08/01 23:10 01日 23:06頃 熊本県熊本地方 1

2016/08/01 17:58 01日 17:54頃 熊本県熊本地方 1

2016/08/01 15:55 01日 15:52頃 和歌山県北部 2

2016/08/01 14:23 01日 14:20頃 宮崎県北部山沿い 1

2016/08/01 07:34 01日 07:31頃 十勝地方中部 1

2016/08/01 07:03 01日 06:58頃 和歌山県北部 1

2016/08/01 06:21 01日 06:17頃 熊本県熊本地方 1

2016/08/01 02:22 01日 02:18頃 奄美大島北東沖 1

2016/08/01 01:38 01日 01:35頃 宮城県沖 1

2016/07/31 22:46 31日 22:43頃 山梨県中・西部 1

2016/07/31 16:29 31日 16:24頃 熊本県天草・芦北地方 1

2016/07/31 08:30 31日 08:27頃 熊本県阿蘇地方 1

2016/07/31 05:01 31日 04:58頃 新潟県上越地方 2

2016/07/31 03:05 31日 03:02頃 日高地方東部 1

2016/07/31 02:45 31日 02:42頃 熊本県阿蘇地方 1

2016/07/30 23:26 30日 23:23頃 熊本県熊本地方 1

2016/07/30 20:01 30日 19:58頃 熊本県熊本地方 2

2016/07/30 16:44 30日 16:40頃 千葉県東方沖 3

2016/07/30 14:33 30日 14:30頃 熊本県熊本地方 1

2016/07/30 13:28 30日 13:25頃 熊本県熊本地方 1

2016/07/30 10:55 30日 10:50頃 奄美大島近海 1

2016/07/30 07:23 30日 07:20頃 日向灘 1

2016/07/30 06:31 30日 06:20頃 マリアナ諸島 2

2016/07/29 17:10 29日 17:07頃 熊本県熊本地方 1

2016/07/29 15:27 29日 15:23頃 熊本県熊本地方 1

2016/07/29 15:03 29日 15:00頃 熊本県熊本地方 1

2016/07/29 14:37 29日 14:34頃 熊本県熊本地方 1

2016/07/29 14:29 29日 14:26頃 有明海 1

2016/07/29 12:45 29日 12:42頃 宮城県沖 2

2016/07/29 07:00 29日 06:56頃 択捉島南東沖 1

2016/07/29 05:41 29日 05:38頃 熊本県熊本地方 1

2016/07/29 01:13 29日 01:10頃 青森県東方沖 1

(続く)

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