9月4日日曜日午後
【熊本地震・被災者生活・復旧復興情報】
皆様こんにちは。本日4日午後13時40分熊本地方気象台発表です。
熊本、球磨地方では『土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に警戒』が必要です。天草地方では『暴風に警戒』してください。
九州北部地方は台風第12号の影響で曇りや雨となっており『熊本県では非常に激しい雨』が降っている所があります。
本日4日の熊本県は『台風第12号が九州の西海上を北上するため概ね雨で雷を伴い非常に激しく降る』所がありまた『大荒れの天気』となる所があります。高温が予想されるため『熱中症など健康管理に注意』が必要です。
明日5日の熊本県は『台風第12号が九州北部地方に最も近づくため、『はじめは概ね雨で大荒れの天気』となる所がありますが次第に高気圧に覆われて晴れます。
波の高さは外海では本日4日は4メートルのち5メートル、明日5日は5メートルのち2メートルでともにうねりを伴います。内海では本日4日は1メートルのち2メートル、明日5日は2メートルのち0.5メートルの見込みです。
阿蘇山(中岳)上空およそ1500メートルの風は本日4日午前9時現在、南東の風15メートル、午後21時の予想は南東の風13メートル、霧島山(新燃岳)上空およそ1500メートルの風は本日4日午前9時、南東の風13メートル、午後21時の予想は南の風13メートルです。
熊本は台風の影響が出ています。十分にご注意ください。
台風の影響により以下のお祭りは中止になりました。
・豊作祈願や商売繁盛を願う八朔(はっさく)祭
・青森ねぶた
熊本地震の「り災証明」のため市町村が実施する住宅被害調査で『1次判定を不服として被災者が依頼した2次調査の結果、半数を超える55.7%が1次より重い被害判定』になったことが昨日3日判明しました。仮設住宅が整備された16市町村を対象に8月末までに聞きました。2次調査の依頼があった2万7千件余りのうち『判定が重くなったのは熊本市など13市町村で計1万5238件』に上りました。
市町村別にみると2次判定が重くなった割合は『熊本市の63.5%が最も高く』なりました。2度の震度7を観測した『益城町は47.4%』。一方『大津町や氷川町などは20%』台でした。
『2千回を超す地震で時間の経過とともに被害が拡大した』例もあるとみられます。『市町村間でばらつきが出る背景としては熊本市と他15市町村で2次調査で使うチェックシート(調査票)が異なる』点も指摘されています。
当初は県が仲介し各市町村共通の調査票の導入を目指しました。ただ熊本市は2次調査の依頼件数が他市町村に比べ圧倒的に多いため、独自に簡略化した調査票を作りました。
近隣の市町村からは「判定の公平性が担保できない」などと不満の声が出ていますが熊本市課税管理課は「熊本市で共通調査票を用いれば、り災証明書の発行に数年かかる。被災者を早急に救済するには、国の指針に沿った形で簡略化し、スピードアップする必要があった」と説明しています。また1次と2次の結果が異なった場合、『菊陽町を除く15市町村が重い方』を採用。2次を優先するとした同町も「1次より軽くなった事例は今のところない」としています。
各市町村とも、内閣府の被害認定基準運用指針を基に調査を進めています。内閣府防災担当は「調査は市町村ごとの自治事務だ。この指針に沿っている限り、問題とは言えない」と話しています。
どういうわけか熊本市と他の自治体では『判定の用紙が違い』ます。なぜ県内で統一しなかったのか?「熊本には地震は来ない」と軽視し『予め準備を怠っていた』ことに原因があります。これは何も熊本県内だけに限らず、46都道府県にも言えることです。「うちは大丈夫」とたかをくくらず、備えあれば憂いなし、しっかりとした対応をお願いしたいと思います。
そこで熊本市と他の自治体のどこが違うのか?同行取材しました。
立っているだけでも汗が流れる猛暑日の8月23日。熊本市職員1人と相模原市からの応援職員2人の計3人が同市中央区の元施設職員男性(70)宅を訪ねました。熊本市版調査票の最大の特長は『被害判定の手間を大幅に簡略化』している点です。チェックポイントは屋根や基礎、外壁、柱、天井など九つで、共通版と同じ。ただ共通版は九つごとに被害程度を6段階に細かく分けて確認しますが熊本市版は段階分けがありません。例えば内壁に亀裂がある場合、熊本市版は面積(広がり)で被害の程度を点数化しますが、共通版は亀裂の程度を6段階で評価し、さらに広がりを考慮して点数を出します。男性宅は築40年近い木造2階建て。1次調査では「一部損壊」でした。まずは住宅の外観を見て回り、糸の先に重りを付けた「下げ振り」と呼ばれる器具を使って建物全体の傾きを測定。その後、男性の案内で家の中に入り、各部屋を回って、柱の傾きや内壁の亀裂の入り具合、ドアの開閉などを確認しました。調査は40分ほどで終了。熊本市の調査は一つの班で1日最大6,7件回れるそうです。男性は「判定が変わるかどうかは分からないが、外から見ただけでは不十分だと思って2次調査をお願いした。家の中まで見てもらい、安心した」と納得した様子でした。
2日後の25日に訪れたのは御船町木倉の農家男性宅(69)。築20年超の2階建て日本家屋で、梁(はり)の立派さが目を引きました。1次は「一部損壊」。調査担当は同町職員をリーダーに高知市、愛知県瀬戸市、広島県庄原市の職員各1人の計4人の班です。外観を見た後、男性の説明を聞きながら各部屋を調査するやり方は熊本市の場合と同じ。ただ部屋の広さも測りながら柱や床の被害程度を細かく見るため時間は2倍の80分ほどかかりました。1班で1日に調査できるのは最大4件とだそうです。調査終了後、男性の妻(67)が「家のローンも残っているし、一部損壊では義援金も何も出ない。修理代も賄えない。何とか判定が上がらないものか」とぽつり。
熊本市の男性宅の判定結果は、その場で点数を計算して伝えられ、1次と同じ「一部損壊」。御船町の男性宅は9月3日時点で、まだ結果は届いていませんでした。
1.被災地情報
①地震語る、熊本発の文芸誌!
熊本発の文芸誌「アルテリ」の2号が8月末、出版されました。熊本在住の評論家渡辺京二さん(86)が「若い人が書ける場を」と発案し、2月に創刊。2号は4月の熊本地震の影響を色濃く受けたものになりました。
作家の石牟礼道子さん(89)が巻頭で「生きていればいろいろなことがあります。その極限を一つ見ました」と言葉を寄せ、作家坂口恭平さん(38)は避難先で娘と木登りした時間をつづりました。渡辺さんは散乱した書物との格闘をテーマにしました。
編集の拠点は熊本市内の橙(だいだい)書店。店主で責任編集者の田尻久子さん(47)は「有名無名を問わず、つながりを大事に場をつくっていきたい」と話していましす。
HP内(http://www.zakkacafe-orange.com/blog/別ウインドウで開きます)に全国約40店の取扱店舗。橙書店からも直送します。
②人工知能搭載人型ロボ、歌や会話でお年寄り和ます!
熊本地震を経験したお年寄りたちを癒やそうと、人工知能を搭載した人型ロボット「PARLO(パルロ)」(高さ40センチ、重さ1.8キロ)が活躍中です。開発した会社が7月末から熊本市内の介護福祉施設5か所に無償提供。高いコミュニケーション能力が特徴で、会話や歌で楽しませています。
先月31日、熊本市北区の介護福祉施設「くわのみ荘」のデイサービスセンター。通所する吉田亮子さん(85)にパルロが「いちごさん、こんにちは」とあだ名で話しかけました。100人分の顔を覚えられるほか、好きな話題なども学習しており、吉田さんには二十四節気の処暑のことを話し出しました。「ソーラン節が聴きたい」とのリクエストに、踊りつきで披露しました。
開発したのは、情報技術通信業の富士ソフト(横浜市)。2012年に高齢者福祉施設向けのモデルを発売し、現在、国内の高齢者福祉施設約500カ所が利用しているとのこと。認知症の人が少しずつ話すようになるなど、変化も報告されているそうです。
熊本地震を受けて、励ましになればと福祉避難所にもなった施設に提供することに。くわのみ荘周辺は大きな被害はなかったとようですが、施設スタッフは「地震後、落ち着かない雰囲気が続いていた」。先月31日夜と1日朝にも余震がありましたが、「再び表情が硬くなった方が、パルロと向き合うことで笑顔を見せていました」と話していました。
③チャリティー大茶会、熊本地震被災地支援!
茶道裏千家淡交会北九州支部(大迫益男支部長、会員約800人)によるチャリティー大茶会が昨日3日、北九州市小倉北区の小倉井筒屋新館9階パステルホールで始まりました。ホールには早くから多くの男女が来場。抹茶を楽しんだ後、茶碗(ちゃわん)に目を凝らす姿が見られました。
大茶会は本日4日も午前10時~午後16時に開かれます。茶券は1枚1100円で2席分(中学生以下は半額)。収益の一部は朝日新聞厚生文化事業団と北九州市に寄付されるほか、熊本地震の被災地を支援するため、地元の茶道裏千家淡交会支部にも託されるとのことです。
➃八朔祭の「大造り物」復興への願い込める!
山都町では、豊作祈願や商売繁盛を願う八朔(はっさく)祭が始まりました。
祭りの最大の目玉で本日4日に予定されていた大造り物の引きまわしは台風の影響で中止となりましたが、祭りの見せ物で、スギや竹などで製作された巨大なモニュメント「大造り物」には、熊本地震や豪雨からの復興の願いを込めたくまモンや熊本城がかたどられたものもありました。引きまわしの中止を受け、矢部高校と矢部小学校の大造り物のみが町中をパレードしました。
加藤清正がなまず退治をする「せいしょこさんのなまず退治」は約1か月かけて製作され、この日、仕上げ作業をしました。地震や豪雨で町の林道が崩れたため、徒歩で山奥に入らなければならず、材料となる木や松かさなどを取るのに苦労したとのことです。新町中連合組の設計を約40年している井上修平さん(71)は「地震におとなしくしてほしいという思いを込めた」。
引き回しは中止となりましたが10日に浜町商店街にある広場で一堂に展示されます。井上さんは「引きまわしの中止は過去1回くらいしかない。地区のみんなで準備をしてきたので残念」と話していました。
⑤熊本城下に「ラッセラー」!被災者励ます青森ねぶた!
熊本地震で被災した熊本市の熊本城下に昨晩3日夜、青森県の青森ねぶたを彩る「ラッセラー」の勇壮な掛け声が響きました。
熊本地震の被災者を励まそうと企画されたねぶたの運行が実現。台風12号の接近で本日4日昼の運行は中止となりましたが、この日はライトアップされた火消しと獅子をかたどるねぶたが熊本城二の丸広場(熊本市)を練り歩き、青森から駆けつけた「はやし」が笛や太鼓の音を勢いよく響かせました。
4歳の孫娘と一緒に、掛け声をかけながら踊る「跳人(はねと)」に加わった熊本市の河内和子さん(66)は「初めて見て大いに元気が出ました。復興に向けて、みんなで一歩一歩進んでいきたい」と話していました。
⑥ふなっしー、熊本へ義援金届ける!くまモンと共演し絶叫!
全国のご当地キャラ約30体が集まるイベントが昨日3日、熊本城(熊本市)の二の丸広場で開かれ、人気者の「ふなっしー」と「くまモン」も共演しました。
ふなっしーは日本武道館でのライブなどで集めた義援金を届けに来訪。「みんなで励まし合って熊本の復興をとげるですよ!」と跳びはね、絶叫しました。
義援金の目録を受け取った大西一史・熊本市長は「大切に、熊本城の復興に使いたい」と感謝し、「ありがとなっしー!!」と、うわずった声で答えていました。
⑦<防災速報>上益城地方にも大雨洪水警報!
熊本地方気象台は上益城地方にも大雨洪水警報を出した。県内の警報対象地域は次の通り。(本日4日午後13時25分現在)
【大雨洪水警報】球磨地方、上益城地方
【暴風警報】天草地方
⑧住宅2次調査、各部屋回り被害確認!
熊本地震で被害を受けた住宅の2次調査で、熊本市は他市町村と異なる独自のチェックシート(調査票)を使っています。熊本市と、他市町村共通の調査票を使う御船町の調査にそれぞれ同行しました。
立っているだけでも汗が流れる猛暑日の8月23日。熊本市職員1人と相模原市からの応援職員2人の計3人が、同市中央区の元施設職員男性(70)宅を訪ねました。
熊本市版調査票の最大の特長は、被害判定の手間を大幅に簡略化している点です。チェックポイントは、屋根や基礎、外壁、柱、天井など九つで、共通版と同じ。ただ共通版は九つごとに被害程度を6段階に細かく分けて確認しますが熊本市版は段階分けがありません。
例えば、内壁に亀裂がある場合、熊本市版は面積(広がり)で被害の程度を点数化しますが、共通版は亀裂の程度を6段階で評価し、さらに広がりを考慮して点数を出します。
男性宅は築40年近い木造2階建て。1次調査では「一部損壊」でした。まずは住宅の外観を見て回り、糸の先に重りを付けた「下げ振り」と呼ばれる器具を使って建物全体の傾きを測定。その後、男性の案内で家の中に入り、各部屋を回って、柱の傾きや内壁の亀裂の入り具合、ドアの開閉などを確認しました。
調査は40分ほどで終了。熊本市の調査は一つの班で1日最大6,7件回れるそうです。
男性は「判定が変わるかどうかは分からないが、外から見ただけでは不十分だと思って2次調査をお願いした。家の中まで見てもらい、安心した」と納得した様子でした。
2日後の25日に訪れたのは、御船町木倉の農家男性宅(69)。築20年超の2階建て日本家屋で、梁(はり)の立派さが目を引きました。1次は「一部損壊」。調査担当は同町職員をリーダーに高知市、愛知県瀬戸市、広島県庄原市の職員各1人の計4人の班です。
外観を見た後、男性の説明を聞きながら、各部屋を調査するやり方は熊本市の場合と同じ。ただ、部屋の広さも測りながら、柱や床の被害程度を細かく見るため、時間は2倍の80分ほどかかりました。1班で1日に調査できるのは最大4件とだそうです。
調査終了後、男性の妻(67)が「家のローンも残っているし、一部損壊では義援金も何も出ない。修理代も賄えない。何とか判定が上がらないものか」とぽつり。
熊本市の男性宅の判定結果は、その場で点数を計算して伝えられ、1次と同じ「一部損壊」。御船町の男性宅は9月3日時点で、まだ結果は届いていませんでした。
⑨11月に阿蘇市で「全国観光圏シンポ」!初の地方開催!
全国の観光圏の市町村関係者や観光事業者らが連携して、外国人観光客らの誘致策などを議論する「全国観光圏シンポジウム」が、11月に阿蘇市を主会場に開かれます。
観光圏は観光圏整備法に基づき、自然や歴史、文化について関係が深い地域の観光資源活用を図る制度。全国の13地域が指定され、圏域自治体は旅行業法の特例支援などが受けられます。阿蘇市や大分県竹田市など3県10市町村の「阿蘇くじゅう観光圏」は、2013年に認定されました。
シンポジウムは、全国の観光圏でつくる推進協議会(事務局・山梨県北杜[ほくと]市)が14年に始め、過去2回はいずれも東京で開催。3回目の今年は、熊本地震で被災した阿蘇の復興支援を兼ねて、初の地方開催となります。
事務局によりますと開催日は11月25日、主会場は阿蘇市内牧の阿蘇プラザホテル。観光圏の自治体関係者や後援する観光庁幹部、有識者ら約300人が集い、基調講演やパネル討論を行います。シンポジウムのテーマなど詳細は今後決め、10月に正式発表する予定。
阿蘇市の佐藤義興市長は「地震後、阿蘇地域は観光面で厳しい状況が続くだけに開催はありがたい。地域全体の復興へのステップにしたい」と歓迎しています。
⑩熊本地震の住宅被害調査、2次判定、5割超重く!
*前述と重複
熊本地震の、り災証明のため、市町村が実施する住宅被害調査で、1次判定を不服として被災者が依頼した2次調査の結果、半数を超える55.7%が1次より重い被害判定になったことが昨日3日判明しました。
仮設住宅が整備された16市町村を対象に、8月末までに聞きました。2次調査の依頼があった2万7千件余りのうち、判定が重くなったのは熊本市など13市町村で、計1万5238件に上りました。
市町村別にみると、2次判定が重くなった割合は、熊本市の63.5%が最も高くなりました。2度の震度7を観測した益城町は47.4%。一方、大津町や氷川町などは20%台でした。
2千回を超す地震で、時間の経過とともに被害が拡大した例もあるとみられます。市町村間でばらつきが出る背景としては、熊本市と他15市町村で2次調査で使うチェックシート(調査票)が異なる点も指摘されています。
当初は、県が仲介し、各市町村共通の調査票の導入を目指しました。ただ、熊本市は2次調査の依頼件数が他市町村に比べ圧倒的に多いため、独自に簡略化した調査票を作りました。
近隣の市町村からは「判定の公平性が担保できない」などと不満の声が出ていますが、熊本市課税管理課は「熊本市で共通調査票を用いれば、罹災証明書の発行に数年かかる。被災者を早急に救済するには、国の指針に沿った形で簡略化し、スピードアップする必要があった」と説明しています。
また、1次と2次の結果が異なった場合、菊陽町を除く15市町村が重い方を採用。2次を優先するとした同町も「1次より軽くなった事例は今のところない」としています。
各市町村とも、内閣府の被害認定基準運用指針を基に調査を進めています。内閣府防災担当は「調査は市町村ごとの自治事務だ。この指針に沿っている限り、問題とは言えない」と話しています。
⑪生活再建支援金、申請期限を1年程度延長!
熊本県は、熊本地震で住宅を失った世帯を対象とした生活再建支援金の支給事業で、被害の程度に応じて支給する基礎支援金の申請期限を現行の2017年5月13日(発生から13カ月後)から1年程度延長する方針を決めました。
「半壊」と判定された家屋でも解体すれば支給対象になりますが、各市町村で着手している公費解体の終了に2年程度かかる見通しのため、申請期限の延長が必要と判断しました。17年5月の申請期間終了を前に正式決定します。
再建支援金は、都道府県の拠出金と国の補助金が財源。基礎支援金は全壊や解体した世帯に100万円、大規模半壊世帯に50万円を支給します。
建設や購入、補修など住宅の再建方法に応じ、基礎支援金に200万~50万円を上乗せする加算支援金の申請期限は19年5月13日(発生から37カ月後)。こちらも状況に応じて期限延長を検討します。
住宅の応急修理費支給制度(最大57万6千円)の申請期間は既に、災害発生後1か月以内から8カ月以内の12月13日に延長しています。
⑫校庭に仮設建設の飯野小、代替運動場が完成!
仮設住宅48戸の建設で校庭が使えなくなった熊本県益城町砥川の飯野小の代替運動場が完成し、2日、初めて体育の授業がありました。児童たちは真新しいグラウンドに飛び出し、青空の下で体を動かしました。
校庭に仮設団地が建てられたのは、県内で同小のみ。町は住宅提供を急ぐため、建設用地に校庭を選定、5月に着工しました。その代わりに同校北側の農地を借り受け、7月から運動場として整備を進めていました。仮設団地撤去まで使用します。
広さは、校庭とほぼ同じ約6600平方メートル。2時間目の体育の授業では、6年生13人が2チームに分かれてティーボールを楽しみました。山本明来君は「休み時間は教室でトランプばかりしていて体がなまっていた。みんなと一緒に運動できてうれしい」。ハッスルプレーを連発していました。
柴田敏博校長(59)は「子どもたちの元気な笑い声を聞けてよかった」とほっとした表情。25日には、仮設団地の住民も招き、校区挙げての運動会を予定しています。
⑬被災の経験、語り継いで、京都大・矢守教授が熊本大で講演!
熊本地震からの復興を考えるフォーラムが8月30日、熊本市中央区の熊本大で開かれ、京都大防災研究所巨大災害研究センター長の矢守克也教授が「いま熊本復興のために、私たちは何ができるのか?」と題して基調講演しました。
熊大政策創造研究教育センターの主催で、市民や学生ら約130人が聞きました。
矢守教授は、阪神大震災で被災した小学生が成人後、東日本大震災の被災地で体験を発表した事例を示しながら「熊本でも15年後、20年後を考えて、このような“被災地のリレー”について知ってほしい」と話しました。阪神大震災の語り部グループと交流する中で、地震前の被災者や被災地の状況をよく知らなければ被害を理解できないことに気付いた経験も紹介しました。
続くパネルディスカッションでは、矢守教授と同センターの研究者ら4人が登壇。「被災者が主体的に取り組む避難所運営や復興の仕組みが必要」「避難所では被災者のニーズに合わない支援を押しつけるボランティアもいて、異論を言いにくい雰囲気もあった」といった課題が指摘されました。
⑭姫路の中学校が義援金贈る、修学旅行で荒尾市訪問!
兵庫県姫路市の書写(しょしゃ)中(尼子尚公校長)の3年生約180人が8月31日、修学旅行で熊本県荒尾市のグリーンランドを訪れ、熊本地震への義援金を贈りました。生徒会が「書写の『チカラ』を熊本へ」と全校生徒に呼び掛け、集めた5万9352円を県の担当者に手渡しました。
書写中は今年4月下旬に熊本、長崎への修学旅行を予定していましたが、熊本地震の発生でいったんは中止となりました。しかし、尼子校長らが、同様のキャンセルが相次いでいる熊本の現状を知り、「支援のためにも熊本へ行こう」と再調整しました。
生徒会も賛同し、校内新聞で「(被災地は)まだまだ『チカラ』が足りていない。そこで募金活動を実施します」と提案。お小遣いなどからの協力を呼び掛けました。
この日、同施設の事務所で県の担当者に義援金を手渡した生徒会長の岡山優芽(ゆめ)さんは「熊本のことがずっと気になっていた。一日も早く、勉強や部活が普通にできる生活に戻ってほしい」と語っていました。
⑮地元に元気!阿蘇中央高で4か月遅れの体育祭!
阿蘇市の阿蘇中央高の体育祭「五岳祭」が昨日3日、同校清峰校舎グラウンドでありました。熊本地震の影響で例年より4か月遅れましたが、全校生徒約460人が長縄跳びやマスゲームを披露し、保護者らが温かい声援を送りました。
体育祭のスローガンは「みんなの笑顔で阿蘇を元気に」。中止も検討されましたが、生徒会が主体となって開催を決めました。
台風12号の接近に伴い、プログラムを短縮。団対抗リレーや障害物競走では、全力で走る出場者に生徒と保護者から「追い抜け!」「あと少し!」と声援が飛び交い、会場は熱気に包まれました。
「地震や台風に負けない生徒のたくましさを感じた」と中島一成校長。グリーン環境科2年の家入史匡(ふみまさ)さんは「自分たちの元気な姿を見せることで地元を明るくしたい」と話していました。
⑯折り鶴羽ばたき熊本城に!復興願いオブジェ制作!
熊本市中央区の熊本デザイン専門学校のエントランスホールに、白く輝く鶴と熊本城のオブジェが展示されています。学生らが折り鶴3万個を使って作り、熊本地震からの復興への願いを込めました。
オブジェは奥行き6メートル、高さ2.7メートルの大きさ。熊本県から飛び立った白い鶴の群れが、姿を変えて城を形作っていく様子を表現しました。大小の天守閣は2メートル以上の高さがあり、折り鶴2万個を釣り糸でつるして形作りました。
学校の文化祭(3,4日)の出品作として、建築・インテリアデザイン科の学生約40人が考案。「熊本の人たちに笑顔と元気を届けられるように」と、鶴と熊本城をモチーフとした。8月中旬から作業に取り掛かり、分担して大小の鶴を折った。天守閣の模型などを基に寸法を設計し、城の屋根や破風の形も表現しました。
学生代表の堀川未樹さん(26)は「一つ一つの折り鶴は小さいが、集まるとこんなに大きなものができる。同じように、一人一人の思いは小さいかもしれないが、集まると復興につながることを表現したかった」と話しています。作品は9月末まで展示し、一般の人も観覧できる。堀川さんは「一人でも多くの人に見てもらいたい」と語っていました。
2.ここ一週間の地震
2016/09/04 09:18 04日 09:15頃 宮城県沖 1
2016/09/04 08:39 04日 08:36頃 熊本県熊本地方 1
2016/09/04 06:21 04日 06:17頃 熊本県熊本地方 3
2016/09/04 03:14 04日 03:11頃 青森県東方沖 1
2016/09/04 01:28 04日 01:24頃 青森県三八上北地方 1
2016/09/03 23:42 03日 23:38頃 浦河沖 1
2016/09/03 23:04 03日 23:01頃 沖縄本島近海 2
2016/09/03 22:48 03日 22:45頃 宮城県沖 2
2016/09/03 21:38 03日 21:34頃 福島県会津 2
2016/09/03 21:14 03日 21:11頃 千葉県東方沖 2
2016/09/03 15:06 03日 15:03頃 紀伊水道 2
2016/09/03 14:13 03日 14:10頃 熊本県熊本地方 2
2016/09/03 14:13 03日 14:09頃 国後島付近 2
2016/09/03 13:25 03日 13:22頃 熊本県熊本地方 2
2016/09/03 12:07 03日 12:03頃 トカラ列島近海 2
2016/09/03 11:10 03日 11:07頃 熊本県熊本地方 1
2016/09/03 09:07 03日 09:04頃 長野県北部 1
2016/09/03 08:32 03日 08:29頃 長野県北部 2
2016/09/03 01:20 03日 01:17頃 熊本県熊本地方 1
2016/09/02 16:38 02日 16:35頃 熊本県熊本地方 2
2016/09/02 10:36 02日 10:33頃 熊本県熊本地方 1
2016/09/02 08:30 02日 08:27頃 宮城県沖 2
2016/09/02 05:14 02日 05:11頃 栃木県北部 1
2016/09/01 19:08 01日 19:05頃 熊本県阿蘇地方 1
2016/09/01 12:50 01日 12:47頃 熊本県熊本地方 1
2016/09/01 11:49 01日 11:46頃 有明海 3
2016/09/01 10:40 01日 10:37頃 熊本県熊本地方 1
2016/09/01 06:38 01日 06:33頃 熊本県熊本地方 4
2016/08/31 23:13 31日 23:09頃 熊本県熊本地方 1
2016/08/31 22:21 31日 22:18頃 熊本県熊本地方 1
2016/08/31 21:39 31日 21:36頃 熊本県熊本地方 2
2016/08/31 19:54 31日 19:51頃 熊本県熊本地方 2
2016/08/31 19:50 31日 19:46頃 熊本県熊本地方 5弱
2016/08/31 18:07 31日 18:03頃 熊本県熊本地方 1
2016/08/31 12:45 31日 12:42頃 熊本県熊本地方 1
2016/08/31 10:06 31日 10:03頃 熊本県熊本地方 1
2016/08/31 09:02 31日 08:59頃 和歌山県南部 2
2016/08/31 08:15 31日 08:12頃 熊本県熊本地方 1
2016/08/31 07:02 31日 06:59頃 鳥取県中部 2
2016/08/31 05:42 31日 05:37頃 茨城県沖 1
2016/08/31 05:29 31日 05:26頃 熊本県熊本地方 1
2016/08/31 05:08 31日 05:05頃 茨城県沖 2
2016/08/31 01:41 31日 01:38頃 鳥取県中部 1
2016/08/30 23:14 30日 23:11頃 鳥取県中部 2
2016/08/30 20:22 30日 20:19頃 日向灘 1
2016/08/30 17:54 30日 17:50頃 茨城県沖 1
2016/08/30 17:11 30日 17:07頃 福島県沖 2
2016/08/30 15:48 30日 15:45頃 熊本県熊本地方 1
2016/08/30 15:42 30日 15:39頃 熊本県熊本地方 2
2016/08/30 08:56 30日 08:53頃 熊本県熊本地方 2
2016/08/30 04:48 30日 04:44頃 熊本県天草・芦北地方 2
2016/08/30 04:29 30日 04:25頃 千葉県北西部 1
2016/08/30 04:16 30日 04:13頃 熊本県天草・芦北地方 1
2016/08/30 02:56 30日 02:54頃 熊本県阿蘇地方 1
2016/08/30 02:05 30日 02:02頃 熊本県天草・芦北地方 1
2016/08/29 14:38 29日 14:35頃 岩手県沖 1
2016/08/29 10:45 29日 10:42頃 宮古島近海 1
2016/08/29 09:38 29日 09:34頃 十勝地方南部 1
2016/08/28 23:19 28日 23:15頃 奄美大島近海 1
2016/08/28 15:05 28日 15:01頃 熊本県熊本地方 1
2016/08/28 13:59 28日 13:57頃 熊本県熊本地方 2
2016/08/28 13:23 28日 13:18頃 熊本県阿蘇地方 2
2016/08/28 10:02 28日 09:58頃 熊本県熊本地方 2
2016/08/28 05:48 28日 05:44頃 新島・神津島近海 3
(続く)