1月10日水曜日
皆様おはようございます。お正月気分はすっかり消えましたか?うがい、手洗い、消毒は欠かさずおこなっていますか?
今日は「明太子の日」「ひものの日」「110番の日」です。
まず「明太子の日」から。
なぜ1⽉10⽇が「明太⼦の⽇」なのかというと、1949(昭和24)年1⽉10⽇に前年のふくやの創業以来研究を重ねてきた「明太⼦」を初めて店頭に並べ、福岡名産「からし明太⼦」が誕⽣したことが由来となっています。
「明太⼦の⽇」については福岡の⾷品会社・ふくやによって制定された記念⽇となります。
明太⼦は助宗鱈(介党鱈)の卵の塩⾟であり、元々は朝鮮半島に伝わる家庭の惣菜が由来となっている⾷べ物なんです。
これを⽇本⼈の⼝に合うように味付けして、からし明太⼦が作り上げられたんですね。
からし明太⼦の発祥が福岡だと思っている⼈が多いかと思いますので、そのルーツが朝鮮半島にあるということは意外なのではないでしょうか。
また、この⽇以外にも実は「明太⼦の⽇」は制定されていて、12⽉12⽇についても「明太⼦の⽇」となっています。
こちらの「明太⼦の⽇」については、⼭⼝県下関市の明太⼦専⾨業者である前⽥海産によって制定された記念⽇となっています。
1914年12⽉12⽇の関⾨⽇⽇新聞で、⽇本で初めて「明太⼦」という名称が新聞で使われたことが由来となっているそうです。
「からし明太⼦」が考案されたのは戦後のことだったんですが、「明太⼦」⾃体は100年以上前から存在していたんですね。
⼀般的に「たらこ」というものは「タラの卵巣」を⾷材にして調理されていることから「タラの⼦=たらこ」と呼ばれていますよね。
「明太⼦」についても韓国語でタラが「明太(ミョンテ)」であり、そして「明太(タラ)の⼦」であることから「明太⼦」という名前になっているんです。
実はこの「明太⼦」や「たらこ」については地⽅によって呼び⽅が違うって知っていましたか︖
関東地⽅では昔から「たらこ」と呼んでいますが、甲信越地⽅では「紅葉⼦(もみじこ)」と呼んでいたり、福岡県では「たらこ」のことを「明太⼦」と呼んでいたり、地⽅によって呼び⽅が違うのです。
やがて「明太⼦=たらこを⾟⼦の⼊った調味料に漬けたもの」と定着していったのですが、もともと福岡ではたらこのことを明太⼦と呼んでいたことから、区別するために普通のたらこを「明太⼦」と呼び、⾟い物については「⾟⼦明太⼦」と呼び分けをするようになったのでした。
「明太⼦」という⾔葉が朝鮮半島で⽣まれたものだということがわかりましたが、韓国の「明太⼦」には⾯⽩い語源があるんです。
「明太⼦」という⾔葉が⽣まれたのは、韓国がまだ李朝だったころだとされています。
ある⽇、「明川」という川で漁師の「太」さんが釣りをしていたところ、⾒たことのない珍しい⿂を釣り上げました。
そして、この⿂の種類が全くわからなかったため、住んでいた群の主に何の⿂なのか相談しに⾏った結果、「明川」で「太」さんが釣り上げたことから「明太⿂」と名付けられることになったのです。
これ以降は韓国ではたらこのことを「明太⿂」と呼ぶようになり、その「明太⿂」の⼦供を「明太⼦」としたそうです。
*皆様は「明太子」お好きですか?僕は福岡に出張に行くと必ず「カネフクの明太子」を買うようにしています。お茶漬けで食べるのが一番好きです。
次に「ひものの日」について。
なぜ1⽉10⽇が「ひものの⽇」なのかというと、⼲物の「⼲」という漢字を分解すると「⼀」と「⼗」になることが由来となっています。
「ひものの⽇」については愛知県名古屋市に本社を置いている株式会社太助によって制定された記念⽇となります。
株式会社太助ではひものの専⾨店である「塩⼲の太助」の運営を⾏っているそうです。
「ひものの⽇」を制定することによって、⽇本の伝統⾷品である⼲物をよりたくさんの⼈に普及し、⾷べてもらうことが⽬的となっています。
⼲物の歴史はとても古く、縄⽂時代から作られており、⾙の⼲物を⼤量に作っていた痕跡が遺跡から発掘されています。
そして、奈良時代の頃になると、献上品や税として宮廷へと納められていたという記録も残っています。
江⼾時代には庶⺠的なものになってきましたが、傷みやすい⿂はすぐに消費されてしまうため、⼿間をかけて作られる⼲物はまだまだ贅沢品だったそうです。
ホッケの⼲物は現在では美味しくて⼈気メニューとなっていますが、実は少し昔まではまずい⿂だとされていました。
鮮度落ちが他の⿂と⽐べても早く、現在ほど保存技術が優れていなかったこともあわせて、独特の臭いがあったからなんです。
しかし、そんなホッケに⼀つの⼯夫を加えることにより、ホッケは美味しい⿂として⽣まれ変わることになります。
その⼀つの⼯夫とは「ホッケの⼲物の背⾻をあえて残す」というものです。
ホッケを切り分ける際に、わざと両⽅の切り⾝に背⾻を残すことにより、ホッケに旨味を凝縮させているんですね。
背⾻やあばら⾻の間にある膜はフタのような役割を果たしていることから、旨味が出ていくことを防いでいるのです。
⿂は⼲物にすることによってグンと美味しくなりますよね。
⼲しただけなのになぜ美味しくなるのかというと、⼲されることによって⽔分量が減り、うまみ成分が凝縮されるから
なんです。
そして、タンパク質の分解酵素が働くため、うまみ成分であるアミノ酸が⼲される前よりも増えているのです。
また、⼲物を作る際には塩⽔に漬けて下処理をするため、⿂に含まれるうまみ成分が残りやすくなります。
⼲物といっても製造⽅法はいくつかありますが、その中でも天⽇⼲しされたものは表⾯に膜が張られ、この膜にもうまみ成分が凝縮されます。
焼き⿂にした時も⼲物の⽅が最終的な⽔分量も多くなり、ジューシーになることも理由の⼀つで、⼲物にすることで美味しくなる理由は多々あるのです。
*皆様は干物お好きですか?熱海などに行きますと「本物のひもの」を食べることができますね。おいしいですよね?
最後に「110番の日」について。
なぜ1⽉10⽇が「110番の⽇」なのかというと、「1」と「10」という⽇付を合わせると「110番」という番号になることが由来となっています。
警察庁が1985年12⽉に制定されて、翌年の1986年から実施されている記念⽇となります。
110番はGHQの勧告によって1948(昭和23)年10⽉1⽇に、東京等の8⼤都市で始められたものでした。
東京では最初から110番という番号になっていましたが、⼤阪・京都・神⼾では1110番、名古屋では118番等地域によって番号が異なっていました。
現在では全国共通であることが当たり前になっているため、地域によって番号が違ったのはとても意外ですよね。
全国で110番に統⼀されたのは1954(昭和29)年のことでした。
毎年の1⽉10⽇の「110番の⽇」には、全国の警察でダイヤル110番の有効・適切な利⽤を呼びかけるキャンペーンなどが開催されています。
110番の利⽤率は昔に⽐べて格段に上がったとされています。
昔は110番をするのにも公衆電話からかけなければいけない時代でしたが、携帯電話が普及しやすくなった事から⼀気に110番への通報が増えたのです。
現在は全国で3~4秒に1回のペースで110番が利⽤されています。
110番に電話をかけると最寄りの「交番」に電話がつながりますよね。
そもそも「交番」という名前の由来については知っていますか︖
交番が初めて⽇本に設置されたのは明治時代になってからすぐのことで、1874年のことだったそうです。
その時には「交番所」という名前で設置され、現在のように警察官が待機できるような⼩型の建物などは建っておらず、警察官が特定の場所に出向いて交代で⽴ち番をする場所を「交番」と呼んでいたのです。
元々は「交代しながら⽴ち番をする場所」という意味から「交番所」と呼ばれていたのですが、建物が建てられてもそのころの名残りが残って「交番」と今でも呼ばれているんですね。
1888年には全国的に「派出所」や「駐在所」という名前に統⼀されることになったのですが、「交番」という⾔葉が既に定着していたことから、その後に正式名称も「交番」に改められることとなりました。
もともと全国的に「110番」という番号ではなかったことと、途中で全国的に「110番」という番号になったことは解説しました。
しかし、そもそもなぜ「110番」というダイヤルで全国的に統⼀され、どういう意図で「110番」という番号が設定された
のでしょうか。
実は「110番」が誕⽣したころには現在のように番号を押すような電話ではなく、ダイヤル式の電話が主流となっていました。
そのため、ダイヤルを回す時には覚えやすくかけやすいものにしたそうなんですが、「1」についてはダイヤルを最短で回せることと、「0」は最も⻑いことから最後に落ち着いて回せることから「110番」という番号が設定されたと⾔われています。
*コロナで119番ではなく110番にかける人も増えたようです。くれぐれも気をつけましょう。
本日もよろしくお願いいたします。
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