今月末、ワグナー・ノエル・パフォーミング・アーツ・センター(※)の観客たちは、1970年代後半にタイムスリップしたような気分を味わえるでしょう。Mania: The ABBA Tributeショーがやってくるからです。
1999年から活動を開始したこのショーは、有名なスウェーデンのポップグループABBAを称えるトリビュート公演で、これまでに35カ国以上で3,000回以上のライブコンサートを行ない、世界中をツアーしてきました。そして今回は、1月31日午後19時30分から、テキサス州ミッドランドのワグナー・ノエルで公演を行ないます。
このコンサートは、ABBAの最後のコンサートを2時間にわたり再現するエキサイティングな内容となっています。1970年代の華やかさ、元気づけられるダンスミュージック、時には胸を締めつけるような楽曲の数々を蘇らせます。
「世界No.1のABBAトリビュートツアー」と称されるManiaは、1999年にスタートし、2000年にロンドンのウェストエンドで初公演を行ないました。ABBAのメンバーであるアグネタ役を演じるのは、イギリス出身の歌手で、Maniaに16年間参加しているアリソン・ウォードです。
ウォードはこのショーについて、「もちろん、私のひいき目もありますが、素晴らしい公演です」と語ります。「ウェストエンドでスタートして以来、ずっと続いています。私はイギリス出身ですが、こうしてアメリカでツアーに参加できるのは本当に幸運です。私たちは1970年代後半のABBAのコンサートを再現しており、観客をタイムスリップさせるような公演を行っています。人気の楽曲や衣装、スウェーデンのアクセント、きらめくステージと生演奏がすべて揃っています。トリビュートショーとして最高のプロダクションです」。
観客の人気曲である「恋のウォータールー」「悲しきフェルナンド」「マンマ・ミーア」「テイク・ア・チャンス」だけでなく、ウォードのお気に入りの曲「ダンシング・クイーン」も演奏されます。
ウォードはこう語ります。「みんなからお気に入りの曲を聞かれるけれど、『ダンシング・クイーン』が一番です。この曲のイントロが流れるだけで観客が大歓声を上げて、それが私を奮い立たせるんです。それに、金髪のウィッグをかぶって歌うのも楽しいです。この曲だけでなく、『ザ・ウィナー』を歌うのも私の役割です。この曲は観客を静かな気持ちにさせ、特別な旅へと誘うんですよ」。
ABBAの大ファンであるウォードは、Maniaの一員であることを幸運に感じていると話します。「共演者たちと一緒に仕事ができるのが大好きです。でも正直なところ、これらの曲を歌い続けている中で、観客が『ダンシング・クイーン』や『マンマ・ミーア』を聴いて喜ぶ姿を見るのが本当に素晴らしいです。ABBAの音楽だからこそ、観客が夢中になるんです」。
ABBAの最後の公演は1982年に行なわれましたが、2021年にはアルバム『Voyage』をリリースしました。ただし、このコンサートではそのアルバムからの楽曲は演奏されません。
ウォードは言います。「数年前にABBAが新しい曲をリリースしましたが、それらは公演には含めていません。それでも、オリジナルツアーで演奏された人気曲を中心に選曲しているので、みんなが喜んでくれると思います」。
ABBAのトリビュートショーは世界中で数多く行なわれており、『マンマ・ミーア!』が1999年にブロードウェイで初演され、2008年には映画化もされています。
ウォードは、このツアーが異なる世代のリスナーに届いていると感じています。「親子や祖父母が一緒に来てくれることがよくあります。どの世代も楽しんでくれるのが嬉しいですね。ABBAが50年前にやったことは間違いなく成功だったと思います。今でもみんながその音楽を楽しみ、一緒に歌っているんです」。
公演情報
- タイトル: Mania: The ABBA Tribute Show
- 日時: 1月31日午後19時30分
- 会場: ワグナー・ノエル・パフォーミング・アーツ・センター
- チケット購入先: tinyurl.com/3v4cm36e
※ワグナー・ノエル・パフォーミング・アーツ・センター(Wagner Noël Performing Arts Center) :アメリカ・テキサス州ミッドランドとオデッサの間に位置する、地域を代表するパフォーミングアート施設です。このセンターは、西テキサス地区の文化・芸術活動の拠点として知られています。
https://www.oaoa.com/local-news/abba-tribute-show-to-take-place-at-wagner-noel/