ABBAのビヨルン・ウルヴァースは、ABBA Voyageのロンドンでのバーチャル・コンサートが、グループのメンバーの誰かが亡くなった後も継続されるかどうかは分からないと語った。
*2022年5月の開幕以来、300万人以上がこのショーを観覧しており、若かりし頃のABBAメンバーをデジタルの「ABBAター(ABBA-tars)」として再現している。
このショーでは、10人編成の生バンドが、クイーン・エリザベス・オリンピック・パーク内の専用アリーナで彼らのパフォーマンスを支えている。
この影響力あるポップグループは、アグネタ・フォルツコグ、アンニ=フリード・リングスタッド、ベニー・アンダーソン、そしてビヨルン・ウルヴァースの4人で構成されており、1974年にブライトンで「恋のウォータールー(Waterloo)」を披露して、ユーロビジョン・ソング・コンテストでスウェーデン初の優勝を果たした。
ABBAのメンバーが亡くなった場合でも、バーチャル・コンサートが続くのかとタイムズ・ラジオで質問されたビヨルンは、次のように答えた。
「それは初めて聞かれる質問だ……正直言って、考えたことがなかったんだ」。
「でも、あなたがその質問をしてくれたのは良いことだ。他の3人とも話し合って、僕たち全員が亡くなったあともショーを続けることを許容するかどうか、事前に決めておく必要があるね」。
アグネタとビヨルンは1971年に結婚したが、約8年後に離婚した。
アンダーソンとリングスタッドも1978年に結婚し、1981年に離婚。その翌年、グループは解散した。
ABBAは「ギミー!ギミー!ギミー!(Gimme! Gimme! Gimme!)」「ダンシング・クイーン(Dancing Queen)」「スーパー・トゥルーパー(Super Trouper)」「ザ・ウィナー(The Winner Takes It All)」「マンマ・ミーア(Mamma Mia)」など、数々のヒット曲を世に送り出した。
2021年には、約40年ぶりの新曲を収録した9枚目のスタジオ・アルバム『Voyage』を発表し、グループとして再結成も果たした。
彼らの楽曲は1999年にロンドンで初演されたミュージカル『マンマ・ミーア!』の原作にもなり、世界的な大ヒットとなった。
その後、このミュージカルをもとにした映画『マンマ・ミーア!』(2008年)と続編『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』(2018年)も制作され、いずれも大成功を収めた。