ブライトンでABBAと偶然の写真撮影をした男性が、その素晴らしい一日を振り返る
ABBAがユーロビジョン・ソング・コンテストで優勝してから51年、当時ブライトンで彼らと写真撮影をした男性が、その「素晴らしい」日を振り返った。
アレン・ルイスさん(71歳)は、1974年4月6日、ABBAが「恋のウォータールー」を歌い、ブライトン・ドームでユーロビジョン・ソング・コンテストに優勝したとき、まもなく21歳の誕生日を迎えようとしていた。
コンテスト優勝後、ABBAはブライトンのグランド・ホテルの1階にある、名前もぴったりな「ナポレオン・スイート」で栄光の夜を祝ってパーティーを楽しんだ。
その翌朝、当時ブライトン警察の警官だったアレンさんは、馬のローランドに乗ってブライトンの海岸沿いを通常勤務中だった。
*アレン・ルイスはABBAに出会った当時、ブライトン警察の巡査でした(画像提供:アレン・ルイス)。
「馬の足にはとても良いので、海辺を歩かせるために彼を海に連れていきました。桟橋の下をくぐり、ひとつの桟橋からもうひとつの桟橋へ、そして遊歩道へと進んでいきました」。
「本当に美しい日でした。まばゆいほどの太陽が水面に反射していて、本当に素晴らしかった。午前10時ごろ、突然ABBAがベッドフォード・ホテルから現れ、写真撮影のためにパパラッチが待ち構えていました」。
「私が近づくと、あるカメラマンが『その馬を連れてこっちに来て!』と声をかけてきました。あらゆる角度からカメラマンたちが撮影していました」。
*馬のローランドは「注目されるのを楽しんでいた」(画像提供:アレン・ルイス)。
アレンさんはこう続けます。
「彼らとは素敵な会話ができて、みんなが馬を撫でてくれました。ローランドは乗り心地はあまり良くない、ちょっと“ラクダ”みたいな馬だったけど、本当にキャラクターがあって注目されるのが好きなタイプでした」。
「ABBAのメンバーはみんなとても感じが良くて、まさに興奮の真っ只中にいました。女性陣はとても美しかった。フリーダは特に印象的で、目も笑顔も素晴らしかった。みんなアグネタのことばかり話すけど、フリーダは“うわっ”って感じで、すごく素敵な人でした」。
*アレンはサイン入りの写真を壁に飾っている(画像提供:提供写真)。
その後、CBSレコードからABBAのレコードと、彼らと一緒に写った写真のコピーがアレンさんに送られてきて、感謝の意が伝えられた。
白黒写真とカラー写真の両方があったが、カラーの方は一時行方不明になったという。
「14年前、ある葬儀に出席したとき、誰かが『これはあなたのものだよ』と声をかけてきたんです。それはそのカラー写真のスライドでした。私はそれをお店に持って行って拡大してもらい、『マンマ・ミーア』の監督に送りました」。
「そのことをすっかり忘れていたら、3か月後にストックホルムから小包が届きました。写真にはフリーダ、ベニー、ビヨルンのサインが入っていて、マネージャーからの素敵な手紙も添えられていました。アグネタのサインがなかったのは残念でしたが」。
「ベニーは馬の上に『AMAZING(素晴らしい)』と大きな文字で書いていて、フリーダは『WITH MUCH LOVE(たくさんの愛を込めて)』とハート付きで書いてくれていました」。
「彼らはとても有名で、常に写真を撮られていたと思いますが、あの時の写真は彼らの成功の本当の始まりの瞬間だったので、きっと覚えているんじゃないかと思います。本当にかけがえのない宝物です」。
「その写真をABBAのFacebookグループに投稿したら、世界中からメッセージが届くようになって、これまで見たことのなかった角度からの写真がどんどん送られてきました」。
*アレンは現在デヴォンに住んでおり、生涯を通じて馬と共に働いてきた(画像提供:アレン・ルイス)。
アレンさんは、ウェスト・サセックス州ワージング近郊で育ち、「生後18か月の頃から叔父のシャイヤー馬に乗せられていた」と語る。
ブライトン警察で4年間勤務した後、彼はデヴォン州へ移り住み、その後40年間にわたって馬に関わる仕事を続けたという。