ABBAのビヨルン・ウルヴァースは今月で80歳になります。このタイミングで気になるのは、毎晩ロンドンで上演されているAIによって生み出されたABBAターショー『ABBA Voyage』の今後です。というのも、ショーのモデルとなった本人たちがこの世を去ったら、このABBAターショーはどうなるのか、という疑問が浮かぶからです。
*モーションキャプチャースーツを着たABBA、クレジット:ベイリー・ウォルシュ。
『ABBA Voyage』では、グループの4人のメンバーが1970年代の絶頂期の姿でハイテク・ABBAターとして登場します。同様の技術は、2027年にラスベガスで始まる予定のKISSのメンバーによるアバターショーにも使われるとのことで、英『The Times』が報じています。しかし、もしABBAやKISSのメンバーの誰かが亡くなった場合、ショーは続けていいのか?という問題が出てきます。
この点についてビヨルンは『The Times』にこう語っています。 「とても良い質問ですね。今の会場では2029年まで公演が許可されていますが、チケットの売れ行きがどうなるかはわかりません。でも、誰かが亡くなったあとも続けるのが正しいのか?それは大きな倫理的問題です」。
とはいえ、ビヨルン自身は「100年後もショーが続いていたとしても、全く気にならない」と語っています。 「人は死ねばそれまでだけど…僕の子どもたちは喜ぶかもしれないね」。
またビヨルンは、「自分のABBAターと話せたら、“君が心配してたことなんて、心配する価値なんてなかったよ”って伝えたい」とも話します。 「僕は本当に不安ばかり抱えていて…あんなのは時間の無駄だった。人間関係こそが本当に大切なものなんだ」。
では、逆にABBAターが彼に何を言うと思うか?という質問には、笑いながらこう答えました。 「“なあ、おじいちゃん! どうしてあんたは家でのんびりしてて、オレばっかり働かなきゃいけないんだよ!”って言うだろうね」。