ABBAカバーからVoyageの成功へ

ジャネット・ウィリアムズさんがABBA Voyageバンドのオーディションを受けたとき、彼女はスウェーデンの伝説的なバンド、ABBAのベニー・アンダーソン本人と対面することに衝撃を受けました。

*ジャネット・ウィリアムズさんは、ABBAの作曲者ベニー・アンダーソンの前でABBAの曲を演奏するのは「夢のような体験」だったと語っています。

ウッドストック(オックスフォードシャー州)出身の40歳のドラマーである彼女にとって、その瞬間は「夢のような体験」だったといいます。
「その瞬間、今この演奏が自分の人生で最も重要だと思いました……でも、一瞬一瞬を楽しみました」と彼女はBBCに語りました。
現在、彼女はロンドンで行なわれるABBA Voyageショーのバンドメンバーとして演奏しています。このショーでは、70年代全盛期のABBAをデジタルで再現した画期的な技術が使われています。

*「今この瞬間の自分の演奏ほど重要なものは、この先何もないだろう」と、そのドラマーはベニー(写真左)が見守る中でのオーディションの最中に思ったそうです。

ABBA Voyageのショーの仕組み
このスペクタクルを実現するために、ABBAのメンバーは5週間にわたりモーションキャプチャスーツを着てパフォーマンスを行い、160台のカメラが体の動きや表情をスキャンしました。
ウィリアムズさんは毎晩ライブバンドの一員としてグループをサポートしています。

豊かなキャリアとABBA Voyageでの体験
ウィリアムズさんはこれまで多くのバンドやショーで演奏しており、『フェイム』や『シックス(ヘンリー8世の6人の妻を描いたミュージカル)』を含む数々の舞台に立っています。また、アビーロードやグラストンベリーでも演奏経験があります。
それでもABBA Voyageのオーディションでの体験は「大きな意味を持つ瞬間」だったと振り返ります。
「特に、ABBAを知って育った身として、信じられない気持ちと同時に、ただただ素晴らしい瞬間でした」と彼女は説明します。
役を得たと知らされたとき、彼女は「笑って、泣いて、飛び跳ねました」といいます。
「感じられるすべての感情を感じていました。本当に美しかったです。ただただ素晴らしかったです」。

*このコンサートでは、1970年代全盛期のABBAの姿を再現する画期的な新技術が使用されています。

ABBA Voyageでの日々
彼女はこの仕事を「仕事」とは呼べないほどの夢のようなものだと話します。
「仕事に行くとは言わず、ショーをしに行くと言います。それは本当に素晴らしい場所です」と彼女は言います。

音楽と家族の影響
ウィリアムズさんの両親もパフォーマーで、ワーキングメンズクラブでデュオとして演奏していました。
「母がお腹にいるとき、両親はABBAの曲を演奏していて、私はステージ上でその音を聴いて、なんとなく踊っていたような感じでした」と彼女は語ります。

*ジャネットは15歳の時からドラムを教わり始めました。

彼女が初めてABBAの曲を演奏したのは、家族バンドでドラムを叩いたときでした。そのバンドには両親、弟、妹が参加していました。
「14歳か15歳くらいの頃から、ギグで演奏していました。『マンマ・ミーア』や『スーパー・トゥルーパー』『テイク・ア・チャンス』などをやりました」と語ります。

家にはさまざまな楽器がありましたが、最終的に彼女を引きつけたのはドラムでした。
「ドラムセットに初めて座ったとき、『これが自分の居場所だ。これが自分がやるべきことだ』と感じました。本当に自然な感じでした」。

*グループは自身のABBAターを作成するために、5週間にわたりモーションキャプチャスーツを着用してパフォーマンスを行ないました。

キャリアの転換点
15歳でドラムのグレード8(最上級)を取得し、教える方法も学びました。一方で法律の勉強もしていましたが、最終的に音楽を職業とすることを選びました。その際、両親は非常に喜んでくれたそうです。
「彼らはこれ以上ないほどの支援をしてくれました」と彼女は語ります。

ABBAと今後の夢
ウィリアムズさんはほぼすべての目標を達成したと感じています。
「ABBAはあまりにも象徴的で、これ以上のものはないと思います」と彼女は説明します。
しかしすぐに、「グラストンベリーのピラミッドステージで演奏することは、バケットリストのようなもので、それがABBAと一緒なら、さらに象徴的です」と付け加えました。

https://www.bbc.com/news/articles/c4gxe14ye8no

 

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