1974年、ABBAがキラキラの衣装に身を包み、「恋のウォータールー(Waterloo)」のキャッチーな楽曲でユーロビジョンのステージに登場したとき、誰もがこの先に起こる文化的大旋風を予想してはいなかった。
彼らの優勝は、スウェーデンをユーロビジョンの地図に載せただけでなく、ABBA自身を世界的なスーパースターへと押し上げた。
ABBAの影響力は、音楽チャートの枠を超えて広がっていった。
彼らはファッションの流行を生み出し、ヒットミュージカルの原作となり、さらには博物館の展示品にまでなった。
ABBAの楽曲は、結婚式やパーティーなどで歌われる定番のアンセムとなり、
今日でも世界中のカラオケバーで、「ダンシング・クイーン(Dancing Queen)」が東京からトロントまで熱唱されている。
ABBAのユーロビジョン優勝は、彼ら自身にとっての勝利であると同時に、世界中のポップミュージックにとっての勝利でもあった。