もしあなたが ABBAヴォヤージュ で「マンマ・ミーア」「恋のウォータールー」「スーパー・トゥルーパー」といった楽曲に合わせて踊る体験を楽しんだのなら、この“もうひとつの可能性のあるアバター・コンサート”にもきっと胸が躍るはずだ。
新たな都市が、リヴァプール出身の4人の超有名ミュージシャンをテーマにした独自の体験型ショーの可能性があると発表した。
*ABBA VOYAGEは、ロンドンに専用に建設されたアリーナで、2022年に開幕しました。

*当初は数か月間のみの開催予定だったが、4年後の現在もなお公演は続いている。
(クレジット:ABBA Voyage/Du & G)
ABBA VOYAGEュは2022年にスタートし、当初は懐疑的な声も少なくなかった。
しかし、来場者が専用に建設されたアリーナに足を踏み入れた瞬間、その完成度に圧倒された。数か月限定の公演として始まったこの企画は、現在もなお大成功を収め続けている。
現在、リヴァプール・シティ・リージョン(LCR)市長のスティーブ・ロザラム氏が、リヴァプールでも同様のショーが大きな利益をもたらすと考えていることを明かした。しかも、その中心に据えられるのが ザ・ビートルズ だという。
1960年代に名声を築いたこのバンドが、リヴァプールの観光税による資金で、アバターとしてステージに登場する可能性もあるという。
この観光税は2025年に導入されたもので、一部のホテルやサービスアパートメントでの宿泊に対して、1泊あたり2ポンドの「シティ・ビジター・チャージ」として課されている。
ロザラム氏は、
「それ以来、ロンドンのABBAヴォヤージュ体験と“似てはいるが同一ではないもの”を、私たちがどうすれば実現できるかを模索してきました」
と語った。
さらに、
「この地域出身で、そこそこ成功した“地元の4人組ビート・コンボ”をフィーチャーすることだって想像できるでしょう?」
と続けた。
ロザラム氏はこうも語っている。
「没入型の体験ができれば、人々はこぞって見に来るでしょう。人の流れは飛躍的に増え、ここは国際的な目的地になるはずです。
今は多くの人がまずロンドンに行き、たまに列車でここへ来るという流れですが、それを変えたい。そのための方法のひとつになると思います」。
ビートルズを題材にしたショーは、メンバー全員がリヴァプールで生まれ育ったことから、地元にとって非常に人気の高い選択肢になるだろう。
*もしこのショーが実現すれば、リヴァプールは観光税(ツーリスト・レヴィ)を活用して、その資金を賄う可能性がある。(クレジット:Alamy)
ロザラム氏は、この構想によるショーが 現在の観光税、そして2027年に導入予定の新税 によって資金調達される可能性があることも示唆した。
現在の制度は2年後に終了し、新たな課税制度へと移行する予定だ。
その結果、Airbnbを含むリヴァプール・シティ・リージョン内のすべての宿泊施設が対象となる。
この新制度は都市に莫大な収益をもたらす可能性がある。
報道によれば、ABBAヴォヤージュは2023年だけで1億ポンド(約200億円)以上のチケット売上を記録。
さらに 2024年末までに英国経済に14億ポンド(約2,800億円)もの経済効果をもたらしたという。
そしてビートルズも、メンバーそれぞれを描いた 新作映画の公開を控え、再び大きな注目を集める見通し だ。
監督は サム・メンデス。4人のメンバーそれぞれを描く4本の映画が制作される。
配役は以下のとおり:
- ポール・メスカル :ポール・マッカートニー役
- バリー・コーガン :リンゴ・スター役
- ハリス・ディキンソン :ジョン・レノン役
- ジョセフ・クイン :ジョージ・ハリスン役
英国国内のそのほかの体験については、こちらで 「Race Across the World」風の体験ができる方法 を紹介している。
さらに、ルーレット回し、音楽ラウンド、無料賞品付きの“世界初”ゲームショー型アトラクション が英国でオープンするという情報もこちらから確認できる。

*リヴァプールのある市長が、『ABBA VOYAGEのビートルズ版』をぜひ実現させたいと考えていることを明かした。
(クレジット:Alamy)
https://www.thesun.ie/travel/16223899/beatles-abba-voyage-major-uk-city/


