オーストラリア・メルボルンは、ABBA VOYAGEの公演地リストから正式に外れました。
ロンドンに続いて最初にABBA VOYAGEを招致する都市として、ビクトリア州政府との交渉が進んでいましたが、州政府が3億6,000万ドル(約396億円)もの税金投入を拒否したことで交渉は決裂したとされています。
ABBAのビヨルン・ウルヴァースは以前から、ロンドン公演に続いてショーを世界各地へ巡回させる計画があると語っており、オーストラリア、アジア、アメリカが候補として挙がっています。次の開催地がアメリカであれば、ラスベガスが最有力候補と見られています。
ABBA VOYAGEは、ABBAの音楽と映像技術を融合させたヴァーチャル・コンサートで、10人編成の生バンドが演奏を担当し、その演奏に合わせて4人のABBAメンバーのABBAターが舞台上でパフォーマンスを繰り広げます。
このショーは2022年5月にロンドンで初演され、2023年9月までに150万枚以上のチケットを販売、1億5,000万ドル(約165億円)の売上を記録しました。ロンドン公演は週に7回上演され、週ごとの収益は約200万ドル(約2億2,000万円)に達しています。こうした数字を見ると、州政府が3億6,000万ドルの公的資金投入をためらったのも理解できます。
当初、ロンドン公演は2024年10月で終了予定でしたが、現在は2026年1月までの延長が決定しています。
ABBA VOYAGE セットリスト(2025年5月時点)
- ザ・ヴィジターズ(『ザ・ヴィジターズ』1981年)
- ホール・イン・ユア・ソウル(『ABBA・ジ・アルバム』1977年)
- エス・オー・エス(『ABBA』1975年)
- ノウイング・ミー、ノウイング・ユー(『アライヴァル』1976年)
- チキチータ(『ヴーレ・ヴー』1979年)
- 悲しきフェルナンド(シングル、1976年)
- スーパー・トゥルーパー/テイク・ア・チャンス(『スーパー・トゥルーパー』1980年/『ABBA・ジ・アルバム』1977年)
- マンマ・ミーア(『ABBA』1975年)
- ダズ・ユア・マザー・ノウ(『ヴーレ・ヴー』1979年)
- イーグル(『ABBA・ジ・アルバム』1977年)
- レイ・オール・ユア・ラヴ・オン・ミー(『スーパー・トゥルーパー』1980年)
- サマー・ナイト・シティ(シングル、1978年)
- ギミー!ギミー!ギミー!(シングル、1979年)
- ヴーレ・ヴー(『ヴーレ・ヴー』1979年)
- きらめきの序曲(『ABBA・ジ・アルバム』1977年)
- ドント・シャット・ミー・ダウン(『ヴォヤージ』2021年)
- アイ・スティル・ハヴ・フェイス・イン・ユー(『ヴォヤージ』2021年)
- 恋のウォータールー(『恋のウォータールー』1974年)
- マネー、マネー、マネー(『アライヴァル』1976年)
- サンキュー・フォー・ザ・ミュージック(『ABBA・ジ・アルバム』1977年)
- ダンシング・クイーン(『アライヴァル』1976年)
- ザ・ウィナー(『スーパー・トゥルーパー』1980年)