ABBA Voyage、世界第2の常設会場をヘルズ・キッチン11番街に計画

マンマ・ミーア!!
長らく空き地となっていた11番街の一区画が、まもなくディスコライトで輝くかもしれない。
W42ST は、かつて Metropolitan Lumber / Daisy May’s / Penthouse Executive Club があった 613–623 11th Avenue に、ロンドン発の“ABBAtar”コンサート体験 ABBA Voyage の 世界2番目の会場 が建設される予定であることを掴んだ。
2022年以降、ABBA Voyage は 200万人以上の観客 を動員してきた。

この計画は、今週火曜の朝に開催された ニューヨーク市産業開発局(NYCIDA) の理事会でひっそりと提示された。
ここで、ニューヨーク市経済開発公社(EDC) の代表者が、ラスベガスではなくニューヨークに誘致するための 大規模な税優遇措置の承認 を求めた。

開発業者の提出書類によると、このプロジェクトを進めるパートナーシップ「Clinton PB Associates LLC(Extell Development と Princeton Real Estate Partners の合弁)」は、この街区の空き建物を取り壊し、総面積175,000平方フィート・3,000席の ABBA Voyage 専用アリーナ を建設する計画だ。

さらに、ショーの米国運営会社 Isagel LLC と 30年リース契約 を締結し、2028年のオープンを目指すとしている。
近週、現地には建設用の囲いが設置され始めている。

NYCIDA に提示された優遇パッケージには、約 4,750万ドル の価値とされる 18年間の建物税免除、さらに 220万ドル の土地税減免が含まれている。
開発業者の申請書に添付された費用便益分析によれば、これらの税優遇総額は 5,000万ドルに迫る額 となる。

また、プロジェクト全体の予算は 5億1,170万ドル とされ、そのうち 3,900万ドル はテナント(Isagel LLC)が会場設備のために負担する。

開発業者とEDCは、この優遇措置が
「ラスベガスではなく、ヨーロッパ発のテナントをニューヨーク市へ誘致するために不可欠」
と主張。ロンドンの専用アリーナと同様、最先端技術を駆使したコンサート体験 を提供する広範な施設と地下駐車場を備えると説明している。

実現すれば、計画地は 45〜46丁目の間に位置する 60,250平方フィートの敷地を置き換えることになる。この場所は 10年以上ほぼ放置状態だった。
解体開始は 2026年、開業は 2028年を予定している。

申請書では、120人の常勤雇用(うち半分がフルタイム)を見込み、フルタイム従業員の平均時給は 45ドル
さらに、事業運営により 7,500万ドル以上の新たな市税収入、雇用による 8,100万ドル の税収効果が18年間で見込まれるとしている。

このプロジェクトには用途地域の変更は不要で、既存の M2-4 製造地区 のゾーニング規定に適合している。

2023年のロンドンでのインタビュー中、Spectrum News NY1 の番組「On Stage」のホスト フランク・ディレラ(Frank DiLella) が、まるでこの未来を引き寄せるかのような発言をしていた。
ABBA Voyage プロデューサー スヴァナ・ギズラ(Svana Gisla) がショーの将来について語る中、ディレラは身を乗り出しこう言った。

「アメリカに来られたら素晴らしいですよね?ニューヨークは準備万端ですよ」。

ギズラは笑いながら、運命を感じさせるウィンクを交えてこう返した:

「私の番号を教えるから、広めておいて」。

当時は軽い冗談のように聞こえたが、今日読むとまるで“伏線”のようだ。

W42ST は現在、NYCEDC および開発業者に対し
税優遇の詳細、タイムライン、ラスベガスとの誘致競争、今後の予定などについてコメントを要請中。

この記事は今後も続報があり次第更新される予定だ。

※ヘルズ・キッチン11番街(11th Avenue in Hell’s Kitchen) とは、
ニューヨーク・マンハッタン西側に位置する「ヘルズ・キッチン」地区を南北に走る大通りの一つです。

🗽 ヘルズ・キッチン(Hell’s Kitchen)とは?

ニューヨーク・マンハッタンの
西34丁目〜59丁目、ハドソン川の近くに広がるエリアで、

  • 昔は治安が悪く “地獄の厨房(Hell’s Kitchen)” と呼ばれた
  • 現在は再開発が進み、住みやすい人気エリア
  • ブロードウェイ劇場街にも近く、俳優・クルー・アーティストが多く住む
  • レストラン、バー、カフェが多く「食の街」として有名
  • High Line、Hudson Yards、タイムズスクエアにも徒歩圏

といった特徴があります。

🛣 11番街(11th Avenue)とは?

マンハッタンの道路は碁盤目状で、南北に走る道路に番号が付いています。

11th Avenue(11番街) は
ハドソン川に最も近い大通りのひとつで、
ヘルズ・キッチン内では以下のような特徴があります:

  • ビル、倉庫、自動車ディーラーが多い “やや産業系” のエリア
  • 再開発が進み、空地や駐車場が多かった
  • 近年は文化施設・ショー会場(例:The Daily Show のスタジオなど)も増えてきた
  • Hudson Yards(ハドソン・ヤード)の拡大に伴い注目度が上昇

まさに ABBA Voyage のような大規模アリーナが建てやすい場所 なのです。

📍 今回記事の場所:613–623 11th Avenue

これは
45丁目〜46丁目の間の11番街(ヘルズ・キッチン中心部) にある一帯で、

  • 昔は倉庫・材木店・レストランなどがあった
  • 10年以上ほぼ空き地になっていた
  • 再開発の候補として注目されていた場所

今回の ABBA Voyage ニューヨーク会場の建設地 がここです。

📝 短くまとめると

ヘルズ・キッチン11番街とは:

マンハッタンの西側にあるにぎやかなエリア「ヘルズ・キッチン」を南北に走る大通りで、再開発が進む地域。
ABBA Voyage の専用アリーナ建設予定地として注目されている。

LINK

https://w42st.com/post/abba-voyage-hells-kitchen/

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