A*Teens、再結成や人間関係、そしてユーロビジョンへの希望について語る

「私たちだけのバブルの中にいるのが、すごく楽しいんです!」

*A*Teensは再結成し、20年ぶりに新しい音楽をリリースした。
(トーヴェ・フロス)

20年ぶりに音楽シーンへカムバックすること以上に象徴的なことがあるとすれば、それはその復帰曲のタイトルが「アイコニック」であることだろう。
実際のところ、スウェーデンのポップ・グループ、A*Teensの新曲
「アイコニック」は、その題名にふさわしい出来栄えだ。

ユーロビジョン優勝曲「タトゥー」を手がけたクリエイティブ・チームがプロデュースした「アイコニック」は、まさに圧倒的なポップ・チューンであり、ステップスとカルヴィン・ハリスが出会ったような、ダンスフロアを沸かせる一曲だ。
この曲が
「タトゥー」と共通しているのは、作り手だけではない。A*Teensをユーロビジョンへ導く曲になる可能性もあるのだ。しかもそこは、彼らが少し回り道をしながらも始まった場所でもある。

ATeensは1998年、ABBAが「恋のウォータールー」でユーロビジョン優勝を果たしてから25周年を祝うために結成された。
当時10代だったアミット・ポールダーニ・レネヴァルドマリー・セルネホルトサラ・ルムホルトの4人は、ABBAのトリビュート・グループとしてA
Teensに参加した。

しかし、彼らのABBAカバー曲が次々と世界各国でトップ40入りを果たし、「マンマ・ミーア」は母国スウェーデンで1位を獲得したことで、グループはもう少し続けてみようと考えるようになった。
その後、「アップサイド・ダウン」
「フロアフィラー」「ア・パーフェクト・マッチ」といったオリジナルのヒット曲を発表した。

彼らはブリトニー・スピアーズとツアーを行ない、南米で大人気となり、2000年代初頭を代表するアーティストの一組となった。
2006年には、長年のツアー活動と変化していく音楽業界の中でいったん活動休止し、それぞれがソロ活動へ進んだ。

2024年、彼らは結成25周年を記念して再結成し、スウェーデンのユーロビジョン代表選考コンテストであるメロディフェスティバーレンでパフォーマンスを行なった。
ステージに立つ興奮はその後も消えることがなく、彼らはそれ以来ずっとその高揚感を追い求めてきた。

そして今、彼らは再びメロディフェスティバーレンに戻ってきた。今度は出演者としてではなく、出場者としてである。
3月7日、彼らは今年のスウェーデン代表の座をかけて、ほかの11組のミュージシャンと競うことになる。スウェーデンは、ユーロビジョン最多優勝回数でアイルランドと並ぶ国だ。
プレッシャーは相当なものだろう。

今回、私たちはグループに話を聞き、再結成、人間関係、そして論争の多い今年のユーロビジョンに対する彼らの考えについて語ってもらった。

A*Teensのみなさん、こんにちは!
「アイコニック」は、20年ぶりの音楽活動復帰を象徴するまさに“アイコニック”な一曲ですね。この20年の間に、グループとしての表現力はどのように変化しましたか?

アミット・ポール:
そう聞いてもらえたのがすごく嬉しいです。“表現力”という言葉を使ってくださったのがいいですね。というのも、私たちは確実に成熟し、進化してきたと思うからです。
去年はかなりツアーをしましたが、ショーのあとに何度も「私たちはこれをやるべきなんだ」と感じる瞬間がありました。

ステージに立つときの在り方に、ある種の謙虚さがあるんです。そして10代だった頃には、あんな落ち着きはなかったと思います。あの頃にはなかったレベルの落ち着きが今はあって、観客の目を見て、ああいう形で本当に観客と向き合うことができるんです。
そのエネルギーをうまく引き出せることは、本当に至福ですね。

ダーニ・レネヴァルド:
それは、再結成したときに私たち自身も考えていたことでした。
昔の曲を祝って、思い出として振り返りながら、そうした曲を“懐かし系フェス”で披露するのと、実際に一緒に新曲を出す新しい章を開くこととは、まったく別のことなんです。

私たちはすでに、また一緒に時間を過ごして、このATeensというものをもう一度やるのが大好きだということは分かっていました。
ただ、本当に新しい音楽を作りたかったんです。でも、それがどんなものになるのかは分からなかった。
「じゃあ、今のA
Teensって何なんだろう?」という感じでした。

それは実際に聴くまでは定義できなかったんです。
そして「アイコニック」を聴いたとき、私たちは「なるほど、これだ。大きなポップ・コーラスがあって、すごくスウェーデンらしい要素があって、とてもキャッチーだ」と感じました。
これが今のA*Teensなんだ、と。

それでも私たちは、前向きで気分がよくなるような曲を出すというA*TeensのDNAは、これからも持ち続けたいと思っています。

あなたたちは、お互いと一緒にいるのが好きだと以前から分かっていたと話していましたが、その関係性はこの20年でどう変わりましたか? 当時は10代、今は大人で、それぞれに大人としての人生がありますよね。

マリー・セルネホルト:
こうしてまた活動できて、10代の頃をもう一度振り返ることができるなんて、本当に特別なことです。そして今回は、もっと大きな感謝の気持ちを持ってそれができています。
うまく言葉にするのは難しいですが、私たちがまたここにいて、自分たちが一番好きなことをしている、そのことにすごく感謝しています。しかも大人として、そして共通の歴史を持った仲間として、これをやれているんですから。

ダーニ:
しかも、違う視点も持てています。
A*Teensに選ばれたとき、私たちは本当に1年くらいだけこの活動をする予定だったんですよね? ただ、ABBAが「恋のウォータールー」でユーロビジョンに優勝してから25周年を祝うためだけに。

それがオリジナル曲を録音するようになり、それが何年も続いた。それだけでもすでに大きな祝福でした。
そのあと20年のブランクがあって、さらにまたこうしてできるという贅沢がある。
だからこそ、今は本当に“贅沢”に感じるんです。

私たちがただ楽しいからやっていて、ただ好きだからやっているんだ、ということが伝わればいいなと思っています。
「1位にならなきゃダメだ、でないと意味がない!」みたいな感じではないんです。

*2002年のA*Teens。
(ゲッティ)

サラ・ルムホルト:
私たちは誰かほかの人からプレッシャーをかけられているわけではまったくありません。決断は私たち自身のものですし、私たち4人の関係は以前よりもずっと深くなっています。
外から見ている人には、たぶん理解できないと思います。私たちは、以前よりもずっとお互いのことをよく知っています。

人生ではいろいろなことが起こりますし、大人になると賢くなりますよね。でも同時に、いろいろなことを話し合えるようにもなります。自分たちの気持ちや、どこへ向かっているのか、不安についても、もっと率直に話せるようになるんです。
だからこそ、自分のことを隅々まで分かってくれて、どんなことがあっても支えてくれるこの人たちと、またこうしてできるのは本当に嬉しいことなんです。

それは決して当たり前のことではありません。
私たちは誰かに押し出されて前へ進んでいるわけではないんです。自分たちの心で正しい、間違っていると感じることに対して、イエスと言い、ノーと言っています。
それが私たちを前に進ませているんです。

では、2024年にメロディフェスティバーレンで再結成パフォーマンスをするところから、2026年にはその大会に出場するまで、どのように進んでいったのですか?

マリー:
2年前にあのパフォーマンスをしたとき、私たちはみんな、それが一度きりのことになると思っていたんです。
25周年を祝うためだけのパフォーマンスだと。

リハーサルのあと、ここストックホルムで、当時一緒に仕事をしていたレコード会社の人たちや関係者たちと夕食をしたのを覚えています。
そのとき、一緒に仕事をしている人のひとりがこう言ったんです。
「いいかい、土曜日にあのステージを降りたら、もっとやりたくなるって覚悟しておいたほうがいいよ。圧倒されるし、自分たちが感じる感情にきっと驚くはずだ」って。

私たちは「はいはいはい、分かった分かった」みたいな感じでした。
でも、その人は本当に正しかったんです。

ダーニ:
ステージを降りた瞬間に、「もっとやりたい!」ってなりました。

マリー:
その感覚すべてが、なんです。
ただパフォーマンスして一緒にステージに立つことだけじゃなくて、一緒に過ごすこと、グループとして動くこと、インタビューを受けること。
全部が本当に中毒性がある感じで、私たちはそれをものすごく楽しみました。

それからほどなくして、「何本か一緒にショーをやってみる?」という話をし始めました。
世界中のファンが、マルメでたった5分だけ私たちを見るために飛んできてくれたんです。
あのパフォーマンスは大きな注目を集めて、そのあと南米でショーをやってほしいという依頼まで来るようになりました。

私たちは少し、「いったい誰が私たちを見たいと思うの?」という感じでもありました。
5分間ステージに立って、ヒット曲を少しだけやるのと、本格的なショーをやるのとは別の話ですから。
でも少しずつパフォーマンスを始めてみたら、それがすごく楽しくて、もっとやりたくなったんです。
去年は世界中を回るツアーを何度かやりましたが、本当に素晴らしかったです。

ダーニ:
それが、新曲を出すかどうかを考えるきっかけにもなりました。私たちはツアーを続けたかったんです。
LiveNationやチームの人たちと話していたら、「新曲を出すことも考えられますか? だって、ただツアーだけを続けるわけにはいかないでしょう」と言われました。

私たちは「だってすごく楽しいんだよ。私たちは一緒にいて本当に楽しいんだ。じゃあ、やってみようか!」という感じでした。

サラ:
もう私たちは止まりませんよ。まだ私たちを追い払うことはできません!

マリー:
それに、パフォーマンスをしていると、自分たちは今がいちばんいい状態なんじゃないかとも感じるんです。
私たちは自分自身の中にしっかり着地できているし、過去のパフォーマンスとの距離感も、とても健全な形で持てていると思います。

私たちは、やらなければならないからやっているのではなく、喜びからやっているんです。
A*Teens以外の人生もちゃんとありますしね。

その新たなエネルギーとパフォーマンスへの愛情を踏まえて、メロディフェスティバーレンで優勝し、ユーロビジョン2026に進む可能性についてはどう感じていますか?

アミット:
それは本当に難しい質問ですね。
私たちは、一歩一歩、本当に段階を踏んで進んできました。一度にひとつずつ、という感じです。

コンテスト自体も見てきましたし、正直、小さな頭の中のメモ帳を持ちながら、「たぶん私たちならあれに勝てるな! あれは十分いい曲じゃない!」なんて思って座っている自分もいます。
確かに、私の中には競争心の強い悪魔みたいな部分があります(笑)。

でも何よりもまず、私がいちばん誇りに思っているのは、私たちが持ち込むエネルギーです。
新曲について話し始めたときに私が少し怖かったのは、そこに変なプレッシャーや、何か別のことをやらされるような空気が入り込んでしまうことでした。

でも、実際にはまったくそうならなかった。
私たちはただ、お互いに誠実でい続けました。
本当にお互いを気にかけ合っているんです。たとえば、最初のメロディフェスティバーレンのラウンドの前の週、サラはすごく体調が悪かった。
そういうときでも、私たちはお互いを見守り、気遣うことができる。
それが私たちの持っていきたいエネルギーなんです。

*上記画像をクリックするとインスタグラムに移行します。

マリー:
私たちだけのバブルの中にいるのが、すごく楽しいんです!

サラ:
今の世界情勢の中で、私たちが少しでも光を届けて、みんなに喜びをもたらせたらと思っています。
そして、私たち4人の間にある本物の喜びを見せたいんです。

私は、それが決勝では強い武器になると思っています。
何をするにしても、私たちはただ自分たちらしくやるだけ。そして、それがどこまで行くのか見てみる。
できることはそれだけです。

最後に、もしユーロビジョン2026に進むことになった場合、今年は例年とは違う大会になります。
イスラエルの出場を認めるというEBUの決定を受けて、5か国が大会をボイコットしていますが、その状況を考えて出場をためらう気持ちはありましたか?

アミット:
私たちの中でもそういう話し合いはしましたし、サラが言ったように、世界には「こうだったらいいのに」と思うことがたくさんあります。
でも私は、ユーロビジョン・ソング・コンテストの意図や核となるものは、音楽を通して人々をひとつにすることだと思っています。
そして、その理念は私たちも確かに支持できるものです。

語るべきことはたくさんあると思います。
ただ、今の私たちとしては、音楽を通して人々を結びつけ、その光を運ぶ、という考え以上に多くを語るつもりはないのかもしれません。
それが私たちの意図です。

A*Teensの新曲「アイコニック」は現在配信中。

https://www.thepinknews.com/2026/03/06/ateens-reunion-relationships-eurovision-iconic-exclusive/

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