オールズ — École Olds High School(ÉOHS)(※)の最新ドラマ作品『マンマ・ミーア!』は、週末にトランスカナダ・シアター(※)での公演を終えました。
*エコール・オールズ・ハイスクールの『マンマ・ミーア!』の一場面。今週末、トランスカナダ・シアターにて上演。撮影:ダグ・コリー/MVPスタッフ。
このミュージカルは、1970年代に大スターとなったスウェーデンのバンド、ABBAの楽曲を基にしています。
そして今年の公演が終わった今、数年間はÉOHSのドラマ作品はおそらく行なわれないだろうと、監督のロンダ・ウエスト氏は述べています。
ウエスト氏は地元紙「アルバータン」に、毎年公演を行なうのは大変すぎたため、昨年は一旦休止したと語りました。
しかし、数年前に彼女の作品に出演していた生徒たちが、今年はぜひ公演をしてほしいと彼女を説得しました。
「今回の公演を始めたのは、主に12年生たちです」とウエスト氏は言います。
「でも、作品を決めるまでにいくつか候補を検討しなければなりませんでした。1年の休みを挟んだことで、新しい生徒たちと最初からプロセスを始める必要があり、再開するのは大変でした。続けるのではなく、完全に一旦止まってから再スタートする感じでしたから。
『マンマ・ミーア!』は自然な選択肢のように思えました。キャストを大きくも小さくも自由に調整できて、何よりもみんなが知っている音楽があるからです。そして、ABBAが今年50周年を迎えるということで、ABBAの音楽に触れ、『マンマ・ミーア!』をやるのはぴったりだと思いました」。
ミュージカルに出演した12年生のミロ・ウッドさん(サム役)とローレライ・プラントさん(ドナ役)も、2024年のクラスが今回の公演を後押ししたと同意しています。
「この公演を始めるために戦わなければなりませんでした」とサム役のウッドさんは言います。「彼女(ウエスト氏)は今年はやらないつもりでしたが、私たちはひざまずいてお願いしたんです。だからオーディションはむしろ簡単だった気がします。
演劇はとても重要です。人々を結びつけるし、とても美しいものだと思います」。
ドナ役のプラントさんもこう言います。「1年休んでしまったので、コミュニティを再び感じることがとても大切でした。だから、何としてもこの公演を成功させたかったんです」。
いくつかの候補作品がありましたが、ウッドさんは『マンマ・ミーア!』を希望しました。
「すごく楽しい作品です。定番のクラシックですよね」と彼は言います。「僕は女性に囲まれて育ったので、毎週末のようにこの作品を見ていました。だからすごく懐かしいですし、キャラクターも素晴らしいし、とても美しい作品です」。
プラントさんも同意します。「祖父母がABBAを好きで、母もABBAが好きだったので、みんなで集まって映画を見て育ちました。月に1回は見ていましたし、歌詞も全部覚えていて、この作品が大好きでした。ドナ役に決まったときは、涙が出そうでした」。
*『マンマ・ミーア!』のキャストが歌声を響かせる。撮影:ダグ・コリー/MVPスタッフ。
作品について
この物語は、母ドナがかつて付き合った3人の男性のうち、誰が本当の父親かを知りたい娘のソフィが、母の元恋人たちを自分の結婚式に招待するという内容です。
「自己発見の旅のようなものです」とウッドさんは言います。
プラントさんは、ミュージカルで一番大変だったのはセリフを覚えることだと話しました。「それほど難しくはなかったけど、すべてを覚えるのが大変でした」。
ウッドさんも同じように感じたようです。「『ヴーレ・ヴ―』や『ギミー!ギミー!ギミー!』など、振り付けのある大きなナンバーを歌うのが難しかったです」。
*サム役を演じる12年生のミロ・ウッドは、演劇の仲間意識と創造性を愛している。撮影:ダグ・コリー/MVPスタッフ。
思い出と友情
ウッドさんは舞台の準備の全てを楽しんだと言います。「みんなでセットをペイントするのが楽しかったです。月曜日の音楽の時間も最高でした。部屋で輪になって大声で歌い合うのが本当に楽しかったです」。
衣装を着て最後のリハーサルをした週末が特別な思い出だと語ります。「それで自信がつきました。みんながキャラクターに入り込んでいるのが分かりました」。
プラントさんも友情が深まったことを喜んでいます。「この公演でたくさんの人と出会えました。昨日はみんなでマクドナルドに行って3時間くらい話しました。本当に楽しくて、みんなに会えて良かったと思いました」。
ウッドさんも同意します。「2年前の10年生の時に一緒に公演した友達と今も話しています。この場所がなかったら出会えなかった友達です」。
プラントさんは大学で演劇を学びたいと考えていますが、ウッドさんは地域の演劇には参加するかもしれないと言います。「演劇はとても楽しいです。スポーツが人を結びつけるとよく言われますが、演劇も同じくらい人を結びつけます」。
*ドナ役に決まった時、涙が出そうになったと語る12年生のローレライ・プラント。撮影:ダグ・コリー/MVPスタッフ。
監督のロンダ・ウエスト氏
ウエスト氏は今回の公演を再び実現するため、ローレル・カミングス氏の助けが重要だったと述べています。カミングス氏はプロデューサーとして、脚本、ライセンス、費用の管理、宣伝を担当しました。
今後の公演についてウエスト氏は、「完全に『ノー』とは言えませんが、以前ほど頻繁にはできないかもしれません」と語ります。「2年に1回の方が現実的です」。
『マンマ・ミーア!』の公演は順調に進んでいるとのことで、「最初はみんな緊張しますが、すぐに落ち着いて、歌やダンスを楽しんでいます」と締めくくりました。
*『マンマ・ミーア!』の監督ロンダ・ウエストは、École Olds High Schoolで再び演劇やミュージカルを監督するかもしれないが、それは数年後になるだろうと語る。撮影:ダグ・コリー/MVPスタッフ。
※École Olds High School(エコール・オールズ・ハイスクール) :カナダ・アルバータ州のオールズ(Olds) にある公立の高等学校です。フランス語の「École(学校)」という単語が校名に含まれていることから分かるように、英語とフランス語の二言語教育を提供する学校です。
※トランスカナダ・シアター(TransCanada Theatre) :カナダ・アルバータ州のオールズ(Olds) に位置する劇場です。
https://www.thealbertan.com/olds-news/ecole-olds-high-school-wraps-mamma-mia-musical-9901960