「ABBA法案」で日曜の“早めの一杯”を解禁?

ボストン(SHNS)発 – マサチューセッツ州では、植民地時代の法律により、日曜日の午前10時以前はアルコールを販売できません。
これを変えようとしているのが「ア・ビューティフル・ブランチ・アクト(A Beautiful Brunch Act)」、通称 ABBA法案 です。提出したのは州議会下院議員のアダム・スキャンロン氏です。

マサチューセッツ州では、月曜から土曜までは午前8時からアルコール提供が可能ですが、日曜だけは2時間遅い午前10時からしか認められていません。
スキャンロン氏がこの事実に気づいたのは、ある選挙区民が「プロヴィンスタウンで午前9時にミモザを注文しようとしたが断られた」という体験を伝えてきたことがきっかけでした。
彼の提出した法案(HD 4982)は、日曜日も午前8時からアルコールを提供できるようにする内容です。

「私たちが調べたところによると、日曜午前10時までの制限がある理由は、マサチューセッツ州に『ブルー・ロー(blue laws)』と呼ばれる法律があるからのようです。州はそれらの多くを廃止または改正してきましたが、依然として多くが残っており、サービスに影響を及ぼしているのです」。
—— ノースアトルボロ選出の民主党議員、スキャンロン氏

州のいわゆるブルー・ローは、清教徒(ピューリタン)の道徳や宗教観に基づいた法律で、今も日曜や祝日に営業できる業種やアルコール販売の時間を規制しています。
日曜日のアルコール販売が全面的に解禁されたのは 2004年 のことでした。

スキャンロン氏はこう語ります。

「宗教的な理由を背景に、週に1日だけ、特に日曜日を制限することは、現代社会においては正当化しづらいと感じています」。

また自身が依存症政策にも取り組んできた経験から、

「この変更が公共の安全に不当な負担をかけることはないと考えています」
とも述べました。

さらにスキャンロン氏は、5月にマウラ・ヒーリー州知事が「消費者保護・事業規制局」の監督下にある全規制の4分の1を削減・改正したと発表したことに触れ、

「知事は州をよりビジネスフレンドリーにするため、どの規制を撤廃できるかに多くの時間を費やしてきました」
と加えました。

この法案は 7月30日に提出 され、月曜日には上院も下院に同意し、法案を 消費者保護・職業許可に関する合同委員会 に付託することを決定しました。

最後に「なぜ法案名に1970年代のスウェーデンのポップグループ ABBA を使ったのか」と尋ねられたスキャンロン氏は、次のように答えました。

「ABBAはLGBTQコミュニティで人気のあるバンドですし、LGBTQの人々は時々ブランチを楽しむものです」。

要するに、日曜午前8時からのアルコール提供解禁 を目指す法案が「ABBA法案」として議会に提出された、というニュースですね。

https://www.wwlp.com/news/massachusetts/abba-bill-would-take-a-chance-on-early-sunday-sips/

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