「ベニー・アンダーソンより速い」──ABBAのビヨルン・ウルヴァース、AIを使ってミュージカル制作中と冗談
ABBAの作詞・作曲家 ビヨルン・ウルヴァース(Björn Ulvaeus) は、AI(人工知能)の助けを借りて新しいミュージカルを執筆している。
「ベニー・アンダーソンより速い」と冗談を言うが、「歌詞作りはまったくダメ」とも明かした。
ABBAのスターでありソングライターのビヨルンは、音楽作りの際に人工知能のサポートを受けているという。
「いま私は、AIに手伝ってもらいながらミュージカルを書いています」。
と、80歳のビヨルンは最近ロンドンで行なわれたイベントで語った(米業界誌『ハリウッド・レポーター』による)。
AIは「素晴らしいツール」だと語る一方で、限界も認めた。
「AIが“曲を丸ごと作れる”というのは誤解です。
実際はひどいものですよ——まったくダメです。
そしてありがたいことに、歌詞を書くのもまったく苦手です。
でもアイデアを与えてくれる存在ではあります」。
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ビヨルンは現在取り組んでいるミュージカルの詳細についてはほとんど明かさなかった。
*ビヨルン・ウルヴァースは、AIと一緒に曲を書くほうが、バンド仲間のベニー・アンダーソン(上の1981年の写真)と作業するよりも速いと語っている。
写真:ゲッティ・イメージズ
AIが作曲パートナーのベニー・アンダーソンと比べてどうか尋ねられると、ビヨルンは冗談めかしてこう答えた。
「AIは速いし、言った通りに動いてくれる……
でも“本物の作曲パートナー”がいるのとはまったく違う」。
ビヨルンとベニーはこれまでに、
「マンマ・ミーア(Mamma Mia)」
「恋のウォータールー(Waterloo)」
「ダンシング・クイーン(Dancing Queen)」
といった数々のABBAのヒット曲を共作してきた。
ビヨルンはデジタル技術への強い関心を持ち、
特にAIとその音楽業界への影響に強い魅力を感じているという。