ダンシング・クイーンたちがブロードウェイに帰ってきました。
10年ぶりに『マンマ・ミーア!』がブロードウェイへ華々しく凱旋。2001年に初演の舞台となったウィンターガーデン劇場で、8月14日に再オープンしました。この愛され続けるジュークボックス・ミュージカル(ABBAの楽曲をベースとする作品)は、2026年2月1日までの6か月限定公演となります。
チケットは Todaytix で購入可能ですが、Stubhub、Vivid Seats、Ticketmaster、Seatgeek などでも入手できます。
今回のリバイバルは完全な再演出ではなく、全米ツアー版をベースにしていますが、それでも『マンマ・ミーア!』を劇場の定番にしたABBAの名曲群 ― 「ダンシング・クイーン」「マネー、マネー、マネー」「ザ・ウィナー」など ― は健在です。物語も変わらず、結婚を控えた花嫁が父親を探すため、候補となる3人の男性と、自由奔放な母ドナ・シェリダンが太陽に照らされたギリシャの島で過去に向き合う姿を描きます。
リバイバル版では、クリスティーン・シェリルがドナ役を演じ、エイミー・ウィーバーがソフィ、カーリー・サコラヴがロージー、ジェイリン・スティールがターニャを務めます。特筆すべきは、25名のアンサンブルがブロードウェイ初出演となることです。
映画批評家 オーウェン・グリーンバーグ(Variety) は初日のレビューでこう記しています。
「初演時の『マンマ・ミーア!』と今の違いがあるとすれば、それは“二層構造のノスタルジー”を持つようになったことだ」
彼はさらにこう続けます。
「新しいバージョンには心から愛した瞬間が数え切れないほどある。ソフィの3人の父親候補が“自分こそ花嫁をエスコートする”と名乗り出る中で高まっていく『ギミー!ギミー!ギミー!』の圧倒的な推進力。ジェイリン・スティールが『ダズ・ユア・マザー・ノウ』を欲望に満ちたスラップスティック喜劇のように演じ、場面をさらってしまう瞬間。ロブ・マーネルが歌う、まるでABBAの名曲に加えてもおかしくない美しい『アワ・ラスト・サマー』。クリスティーン・シェリルとヴィクター・ウォレスが『S.O.S.』で響き合わせる心を奪うハーモニー。そして最後の熱狂的な大団円 ― それは私たちを1970年代のアリーナロックの夢へと見事に連れ戻してくれる」。