【連載192】熊本地震取材日誌(2016年の今日、熊本で何があったのか?

10月22日土曜日昼

【熊本地震・被災者生活・復旧復興情報】

*下記熊本情報はあらゆる箇所で重複しています。ご了承ください!

皆様こんにちは。昨日21日鳥取県中部で発生したマグニチュード(M)6.6の地震は、断層が水平方向にずれる「横ずれ断層型」と呼ばれるタイプだったことがわかりました。

今年4月の熊本地震(M7.3)と同じ直下型で、震源の深さは11キロと浅く、直上にあたる地域では強い揺れに見舞われました。

気象庁によりますと、今回の地震は知られていない断層で起こった可能性が高いとのことです。今回の震源近くでは、2000年に住宅など435棟が全壊、3103棟が半壊し、182人がけがをした鳥取県西部地震(M7.3)など、既知の活断層以外の場所でも活発な地震活動が起きています。東京大地震研究所の古村孝志教授によりますと、周辺は東と西から押され、鳥取や島根、山口にかけてひずみが大きくたまり、地震が起こりやすくなっているそうです。

また、防災科学技術研究所(茨城県)によりますと、鳥取県倉吉市では瞬間的な揺れの強さを示す加速度が1494ガル(ガルは加速度の単位)を記録し、4月16日の熊本地震の本震(最大1362ガル)を上回りました。倉吉市は震源から近く、局所的に強く揺れた可能性があります。ただ、同研究所の青井真・地震津波火山ネットワークセンター長は「木造家屋に被害を与える種類の揺れは、熊本地震よりも弱かったのでは」と話しています。

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ガルとは?

ガル(Gal)とは加速度の単位であり、地震の揺れによる加速度を表す単位としても用いられます。名前は、ガリレオ・ガリレイが由来です。

1ガルは「毎秒1cmの割合で速度が増える度合い(加速度)」を示しており、980ガル(毎秒980cm速くなる)が1G(地球の重力)となります。加速度とは「一定方向にある程度の時間かかり続ける」ことです。ガルは非国際単位系で「メートル毎秒毎秒(m/s²)」が国際単位系です。1Gal = 0.01 m/s² となるため、「センチメートル毎秒毎秒(cm/s²)」と書き表すこともできます。地震の揺れは、地面に水平に南北(縦)・東西(横)・上下の3方向で解析され、これらを合成して算出したものを最大加速度としています。地震の場合は加速度が様々な方向にかかり、ある程度揺れても、最大加速度が0.02~0.1秒前後と非常に短い時間で生じるので、加速度が大きいのは一瞬だけの事になります。また、地震の揺れ方によってはガルの数字がそこまで大きくないにも関わらず、震度や被害が大きくなることがあります。東日本大震災では約2900ガルで震度7でしたが、阪神淡路大震災では約800ガルでも震度7でありました。これは、震度の算出方法が「同じ震度でも周期が0.5秒以下の細かな揺れではガルの値が大きく、周期1秒程度の揺れでは小さくなりやすい」というデータによって、周期0.1秒の揺れでは2700ガル程度、周期1秒の揺れでは600ガル程度で震度7の基準となるためです。例えるならば、電車が走行中に小刻みに揺れても立っていられますが、ポイントを通過する際に揺れるとよろめいてしまう事と同じです。

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最大震度7の揺れが二度も襲った熊本地震の発生以降、政府の地震調査委員会によりますと、全国規模で地震活動が活発化していることが判明し、各地で震度5以上の大きな地震が観測されています。

「えっ? 毎月どこかで…」

熊本地震では、4月14日の前震観測の約28時間後の16日に本震が発生。その後も余震が続き、身体に感じる震度1以上の地震は、気象庁によりますと、今月10日までに計4081回に達しています。

大きな揺れは、全国各地でも観測。5月16日には茨城県南部で最大震度5弱の揺れが発生し、2カ月後の7月27日にも同県北部で震度5弱が襲いました。同県ではエレベーターの閉じ込めや子供が骨折する被害が確認されました。

6月16日には、北海道内浦湾を震源とする震度6弱の地震が発生しました。札幌管区気象台によりますと、北海道で震度6弱以上の揺れを観測したのは、平成15(2003)年の十勝沖地震以来。民家や学校施設の壁にひびが入るなどの被害があったとのことです。

また、9月26日には、沖縄本島近海でも震度5弱を観測するなど、全国的に地震活動が活発化しています。

皆様、「明日は我が身!」です!!

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熊本地震で本震を起こした布田川(ふたがわ)断層帯のずれが、阿蘇山直下にあるマグマだまりで妨げられた可能性があると、京都大の林愛明(りんあいめい)教授(地震地質学)らのチームが昨日21日、米科学誌サイエンスで発表しました。マグマだまりが無ければ、被害がより広い範囲に及んだ可能性があるとしています。

チームは熊本地震の発生後に現地調査し、地表に現れた断層のずれなどを測定しました。本震(マグニチュード7・3)の震源付近を含む長さ約20キロにわたる布田川断層帯のずれは横ずれでした。一方、断層帯の北東にある阿蘇カルデラ内で、長さ数キロにわたって直線状に地面が沈み込んだ地形を数本確認。林教授らはこれを断層とみており、主に縦ずれで変化していたとのことです。

林教授によりますと、沈み込みが観測された地点の近くの地下約6キロには阿蘇山のマグマだまりがあります。北東に進んだ断層の横ずれがマグマだまりで妨げられ、マグマだまりの圧力で地表に縦ずれが生じたと考えられるとしています。地震波の解析からも、マグマだまりで断層のずれが止まった可能性が高いことを確認したとのことです。

また、この縦ずれが地下に延びていると考えられるとして、林教授は「地震でできた新たな割れ目がマグマの通り道になる可能性がある」と指摘。噴火の危険性の評価をし直すべきだと訴えています。

ただ、研究者の間では縦ずれは液状化などが原因で断層ではないとする見方もあり、議論が続いています。

専門家によって言っていることが違いますね。一体、私たちは何を信じたらいいのでしょうか?いずれにしても「明日は我が身!」です!!

*ブログでも同じ熊本情報を掲載しています。ご参考までに

http://ameblo.jp/onmitsudoshint…/entry-12212108879.html…

1.被災地情報

①熊本地震、 新たに3人が関連死認定!死者119人に

熊本地震の被災者のうち、熊本県菊池市と熊本県御船町の60代~90代までの男女3人が、新たに「災害関連死」と認定され、一連の地震で亡くなった人は119人となりました。

菊池市と御船町は熊本地震の被災者の遺族から「災害弔慰金」の申請を受け、避難生活での体調悪化などで亡くなった「災害関連死」にあたるかどうか審査委員会で審査しています。

その結果、いずれも5月に亡くなった60代~90代の男女3人について、環境の変化によるストレスや別の病院への転院などで体調を崩したとして、新たに「災害関連死」と認定しました。

一連の地震で、市町村が「災害関連死」と認定したのは63人となり、熊本地震で亡くなった人は、地震のあとの6月の大雨で発生した土砂崩れで死亡した5人と合わせて119人となりました。

②熊本地震被災者「当時の記憶よみがえり怖い」

鳥取県中部の直下で昨日21日午後14時過ぎに発生したマグニチュード(M)6.6の地震。鳥取県で建物被害が相次ぎ、熊本地震の被災者からも心配の声があがりました。

「当時の記憶がよみがえってとても怖い。人ごとではない」。9月まで熊本市の避難所にいた同市東区、東本春美さん(68)は自宅で被災地の様子をテレビで見守っていました。「日本列島のどこで次の地震が起きるかわからない。日ごろから災害への備えが大切」と不安そうに話しました。

熊本地震で自宅が半壊した熊本市中央区の渡辺幸枝さん(68)は「鳥取の人たちも余震に気をつけ、自宅の高い位置に物を置かないなど対策をしてほしい」。仮設住宅に入居する熊本県南阿蘇村の橋本綾さん(40)も「前震と本震が起きた熊本地震のように時間をおいて大きな揺れがくることも考えられる。安心せずに用心してほしい」と呼び掛けました。

一方、中国地方を中心に、交通機関は広範囲で乱れました。東海道・山陽新幹線は豊橋−博多南間で15〜20分間運行を見合わせ、延べ5万人以上に影響しました。

福岡市のJR博多駅に到着した京都府向日(むこう)市の無職女性(32)は、旅行で京都駅から新幹線に乗車。約1時間後にトンネル内で突然車内の電気が消え、徐々に停車しました。あちこちで緊急地震速報の携帯電話のアラームが鳴り、約19分後に運転は再開しました。「特に車内も混乱はなくよかった」と安堵(あんど)していました。

③「くまモン頑張れ絵」県に寄贈、県内各地で展示予定

熊本地震の被災者を励まそうと全国の漫画家らがくまモンをモチーフに描いた「くまモン頑張れ絵」の作品群が昨日21日、県に寄贈されました。今後、県内各地で展示予定で、第1弾として本日22日から高森町と湯前町で無料の特別展が始まります。

寄贈されたのは「進撃の巨人」の諫山創さんや「GTO」の藤沢とおるさんら99人の126点。複数の漫画家による寄せ書き作品もあります。うち約80点を県が高森町と湯前町に分けて貸し出し、両町が合同企画「熊本から元気を!~川崎のぼる有志一同とくまモン頑張れ絵特別展~」を開きます。1月31日まで。

昨日21日は「巨人の星」で知られる川崎のぼるさん=菊陽町在住=や、頑張れ絵を広めた「はじめの一歩」の森川ジョージさんらが県庁を訪れ、蒲島郁夫知事に作品を贈呈。川崎さんは「絵を見て未来へ一歩踏み出す勇気と元気を感じてほしい」と述べました。

④地震被災地歩いて巡る、爪痕を再確認、まちづくりに活用

東海大現代教養センターの新田時也准教授の研究室は26日、熊本城周辺や熊本市中央区新町など熊本地震の被災地を巡るウオーキングと、危機管理のセミナーを開きます。地域の人たちに足元の状況を再確認してもらい、復興に役立てる狙いです。

中央区上通町のびぷれす熊日会館で午後12時半から、災害時の危機管理を専門とする湯瀬裕昭・静岡県立大教授らが講演。午後13時半ごろから、古い商店や料亭の並ぶ新町界わいや中心商店街などを歩きます。

研究室は「地震から半年経過し、更地になった場所も少なくない。爪痕を再確認し、今後のまちづくりに活用してほしい」としています。参加無料。ウオーキング参加希望は事前の連絡を。新田准教授TEL090(6155)9118。

⑤地震ボランティアの経験共有、熊本大の学生らが活動報告

熊本地震の被災地や避難所などでボランティア活動に取り組んだ熊本大の学生たちが16日、熊本市中央区の黒髪キャンパスで活動報告会を開きました。ボランティアを通して学んだことを共有し合い、復興に関わる意識を高めました。

熊大主催で、約90人が参加。ボランティアサークルや研究室など5団体が活動を報告しました。

教育学部3年の衛藤豊さん(20)は、学生や地域住民など約千人が避難した熊大黒髪体育館の避難所運営について報告。「体育会や生協などと合同で運営本部を立ち上げ、避難者の受け付けや物資の配給などにあたった」とした上で「避難者の要求に応えられないこともあった。責任の重さを痛感し、涙を流した」と告白。地震の経験を振り返り、提言をまとめた冊子を作製していることを紹介しました。

報告会後は、2人一組で今後の活動などについて議論。「実際に被災地を見る大切さを知った」「防災マップの作成や、非常時に役立つ物のリストを後輩に渡したい」など活発に意見を交わしました。

宮崎大の学生も参加しました。ボランティアサークルで部長を務める多村満里子さん(21)は「熊大の学生たちの話を聞くことができて勉強になった。南海トラフ巨大地震の備えに生かしたい」。

熊本大の安部美和特任助教(38)は「地元の大学としての役割を共有できた。これからも継続してできる限りの支援をしていく」と話してました。

⑥災害時の医療体制を検証へ、県検討委が発足

熊本地震時の医療体制について検証、提言する「県災害医療提供体制検討委員会」が19日、発足しました。発生直後の医療活動や連絡体制を振り返り、来年3月末までに提言をまとめます。今後の災害訓練や地域防災計画策定などに生かします。

県が8月にまとめた復旧・復興プランに基づき設置。初会合は県庁であり、県や県医師会、災害拠点病院、災害医療派遣チーム(DMAT)事務局などの代表者20人が出席しました。

県や複数の医療機関が、直後の情報伝達について課題を提示。「停電でパソコンが使えず、電話で情報を集めた」「指揮命令系統がなく、各機関同士の情報共有ができなかった」などの声が上がりました。

車中泊の避難者への対応の必要性や、避難所ごとに違う診療記録の統一などの提言も。国道や鉄道が一部で使えない阿蘇地区の代表者は、「冬場の道路凍結時の救急搬送などに備える必要がある」と訴えました。

委員長に選ばれた県災害医療コーディネーターの井清司・県赤十字血液センター所長は「熊本での経験を今後の災害対応に役立てたい」と述べました。次回会合は12月7日。

⑦熊本地震でシンポジウム、26日熊本市で研究者ら成果報告

地震予測や地殻活動、災害対応など、熊本地震に関わる各分野の研究者らによるシンポジウムが26日、熊本市の市国際交流会館で開かれます。熊本大をはじめ全国の約20人が研究成果や活動を報告。今後の防災対策に生かします。

東京大地震研究所「地震・火山噴火予知研究協議会(予知協)」主催。予知協は理学、工学、社会科学、歴史学に関する全国の研究者らが連携し、災害の軽減を目指す研究組織。シンポは分野を超えて議論を深め、情報交換しようと企画した。研究者向けの第1部と行政・一般向けの第2部に分かれます。

第1部では、布田川・日奈久断層帯の長期評価や被害予測、熊本地震による斜面崩壊、火山への影響評価などについて発表。第2部は、地震発生の背景や地表の変状のほか、被災史料レスキュー活動や災害報道、ライフライン復旧、生活再建などがテーマとなります。

第1部は午前9時50分、第2部は午後13時半。いずれも入場無料。予知協TEL03(5841)5712(平日の午前10時~午後16時)。

⑧自宅全壊のプロサックス奏者、ライブ活動再開

熊本地震で自宅が全壊したプロサックス奏者の伊沢隆嗣さん(43)=熊本県西原村=が、ライブツアー活動を再開しました。地震から半年。「支援してくださった皆さんがいたから生きてこられた」。ライブでは感謝を伝えるとともに、「家を失ったけど、阿蘇が好きなので阿蘇で暮らしていきます」と宣言し、力強い音色を響かせました。

地震後初のライブツアーは10日~14日、関東3都県で開きました。出身地でもあり、地震直後に一家で一時避難していた群馬県太田市で、11日夜に開いたライブでは、1曲目にオリジナル曲「阿蘇」を選びました。当初、曲のイメージは「雄大さ」でした。「でも」と伊沢さんは言います。「地震後は、山の荒々しさや避難の苦しみ、怒りも表現するようになった」。

東京の音楽大を卒業後、東京を拠点にソロ活動やバンド演奏を続けていましたが、東日本大震災の翌年、阿蘇の魅力に引かれ、西原村に移住。九州地方を中心にツアーを開いていました。しかし、あの日で生活が一変しました。

4月16日夜。熊本地震の本震で自宅は土台からずれて全壊しました。村中の電気が一斉に消え、暗闇の中に3人の子どもの泣き叫ぶ声が響きました。粉々になった家族の茶わんを拾い集めながら、やり場のない怒りにふるえました。「ちくしょう、このやろう……」。

高校まで暮らし、親族が住んでいたこともあり、妻と子どもは太田市が準備した市営住宅に一時避難しました。伊沢さんは村と太田市を往復し、自宅周辺の後片付けに追われました。一家は7月に熊本県に戻り、現在は西原村の仮設住宅で暮らしています。

あれから約半年……。被災地域には損壊したままの家屋が建ち並びます。「業者も不足しており、改修には時間がかかる」(伊沢さん)。ライブでは募金への協力を呼びかけ、復興支援金として西原村に寄付する予定です。

復興の足取りは少しずつですが、感じるようになりました。仮設住宅の近くの農家が、震災前と同じようにトマトやナスといった野菜を分けてくれるようになりました。水道や電気も不自由なく使えます。子どもたちが近所の友達と大声を上げて走り回る光景も戻りました。

伊沢さんは今、自然の「恵み」と「怖さ」を受け入れつつあります。「自然に散々苦しめられたけど、食べ物とか水とか周囲の人の支えとか、今は阿蘇の魅力のほうが先に来る。やっぱり、この地で暮らしていきたい」。年内には九州でのライブツアーを目指します。

⑨熊本地震に「被災マンション法」が適用され解体など容易に!?所有者の同意に課題も

大分県を含む「熊本地震」の被災地全体で、損壊したマンションの解体や敷地売却を容易にする「被災マンション法」の適用が10月5日始まりましたた。対象は、損壊によって建物の価値が無くなった「全部滅失」や、価値が半分以上失われた「大規模一部滅失」。同法の適用を受けると、従来すべての所有者の同意が必要でしたが、所有者の人数と面積の両方で「8割以上」の同意で済みます。

内閣府や日弁連の経験から「災害復興法学」を創設し、中央大学大学院公共政策研究科客員教授や慶應義塾大学法科大学院講師等を務め、企業・行政・地域への「生活防災」研修により「防災を自分ごとに」することを目指している岡本正弁護士に話を聞きました(代表著書に「災害復興法学」:2014年慶應義塾大学出版会、銀座パートナーズ法律事務所在籍)。

一見、震災処理が円滑に進むようにも思えますが、災害法制に詳しく、マンション管理士でもある岡本正弁護士。銀座パートナーズ法律事務所勤務)は「要件が緩和されたとはいえ、マンションの再生や処分は容易なことではありません」と話しています。一体、どういう課題があるのでしょうか?

◆「8割以上」とはいえ、同意形成には大きな負担

岡本弁護士は、「2013年に改正された被災マンション法の適用により、区分所有者の全員の同意がなくとも再建事業を進めることができるので、損壊したマンションが放置されるなどの事態を防ぐことができるなど効果が期待できます」と今回の適用自体は評価している。その一方で、「8割以上の同意を得ることはそんなに簡単なことではありません」と課題も指摘します。

◆具体的には、どんな困難があるのか?

「所有者の合意形成のためには議論が大切です。被災マンション法には、マンションの再建のほかに、敷地売却、一括売却、取壊し、取壊し後売却など、さまざまなメニューが用意されています。この中から、マンション管理組合の役員らが、どのようなメニューを選択して議決を求めるのかが重要になってきます。経済上の観点だけでなく、これまでの住まいを永遠に失うかもしれないという住民の思いまでも背負って方針をたて、説明と議論を重ねるプロセスが必要なのです。役員らの多くは被災者でもありますから、合意形成プロセスを担うことが大きな負担となることは間違いありません。また、5分の4とはいえ、同意を取り付けるハードルの高さは残ります。避難所や仮設住宅などに転居し、正確な居所が分からないということがあり得ます。単に5分の4の同意をとることのみを目指して、連絡が取れなかったり、反対したりしている声を無視すれば、事後のトラブル発生は避けられないと思われます」。

被災マンション法が活用された事例は過去に3例あります。いずれも東日本大震災で被害を受けた仙台市内のマンション3棟でしたが、うち1棟は裁判所から手続きの不備を指摘され、一度売却が無効となっています(その後、売却が成立)。取材したところ、このケースでは、マンション敷地共有者の代表者が作成した資料に、「軽微でない欠陥があり、決議の賛否に影響を与えた恐れがある」と判断されたそうです。

◆行政や専門家のさらなるサポートが必要

岡本弁護士は「分譲マンションは、いわば大きな『縦型の街』であり、その再生や売却方針は、『まちづくり』そのもの。丁寧な合意形成プロセスが求られるのです。区分所有者(管理組合)の自己責任の問題にすぎないとするのではなく、行政や専門家が積極的にサポートすることが不可欠です」と語っています。

◆では、どういうサポートが必要なのか?

「行政も住民説明会を管理組合に促したり、管理組合を支援する窓口を充実させる必要があると考えます。また、法律や建築の専門家を説明会や、住民どうしの議論の場にオブザーバーとして派遣する制度の構築も求められます」。

現在、熊本市では建築政策課(096-328-2438)で相談を受け付け中。県のマンション管理士会と協力した、派遣事業も実施しているそうです。また、国土交通省が担当する「住宅補修専用・住まいるダイヤル」(0120-330-712)では、建築士が相談に対応。対面が必要になれば熊本県の弁護士会や建築士につないでいるようです。

2.ここ一週間の地震

2016/10/22 12:11 22日 12:08頃 鳥取県中部 2

2016/10/22 11:38 22日 11:35頃 鳥取県中部 1

2016/10/22 10:46 22日 10:43頃 鳥取県中部 1

2016/10/22 10:41 22日 10:39頃 鳥取県中部 1

2016/10/22 10:24 22日 10:21頃 鳥取県中部 1

2016/10/22 10:04 22日 10:01頃 鳥取県中部 1

2016/10/22 10:01 22日 09:59頃 鳥取県中部 2

2016/10/22 08:43 22日 08:40頃 鳥取県中部 1

2016/10/22 07:50 22日 07:47頃 鳥取県中部 1

2016/10/22 07:45 22日 07:42頃 鳥取県中部 1

2016/10/22 07:36 22日 07:33頃 千葉県東方沖 1

2016/10/22 07:30 22日 07:27頃 千葉県東方沖 1

2016/10/22 07:28 22日 07:25頃 鳥取県中部 1

2016/10/22 07:09 22日 07:06頃 鳥取県中部 1

2016/10/22 06:42 22日 06:39頃 鳥取県中部 2

2016/10/22 06:32 22日 06:29頃 鳥取県中部 1

2016/10/22 06:31 22日 06:27頃 鳥取県中部 2

2016/10/22 06:29 22日 06:26頃 鳥取県中部 1

2016/10/22 06:20 22日 06:17頃 鳥取県中部 3

2016/10/22 06:16 22日 06:13頃 鳥取県中部 1

2016/10/22 05:46 22日 05:43頃 鳥取県中部 1

2016/10/22 05:42 22日 05:39頃 鳥取県中部 2

2016/10/22 05:32 22日 05:29頃 鳥取県中部 1

2016/10/22 04:30 22日 04:27頃 鳥取県中部 2

2016/10/22 03:59 22日 03:55頃 鳥取県中部 3

2016/10/22 03:37 22日 03:33頃 日向灘 4

2016/10/22 03:27 22日 03:24頃 鳥取県中部 1

2016/10/22 03:19 22日 03:16頃 鳥取県中部 1

2016/10/22 03:16 22日 03:13頃 鳥取県中部 2

2016/10/22 03:11 22日 03:07頃 鳥取県中部 2

2016/10/22 03:05 22日 03:02頃 鳥取県中部 2

2016/10/22 02:53 22日 02:50頃 鳥取県中部 1

2016/10/22 02:12 22日 02:09頃 鳥取県中部 1

2016/10/22 01:59 22日 01:56頃 鳥取県中部 1

2016/10/22 01:51 22日 01:48頃 鳥取県中部 2

2016/10/22 01:47 22日 01:44頃 鳥取県中部 1

2016/10/22 01:35 22日 01:32頃 熊本県阿蘇地方 1

2016/10/22 01:29 22日 01:26頃 熊本県阿蘇地方 1

2016/10/22 00:59 22日 00:56頃 鳥取県中部 2

2016/10/22 00:45 22日 00:42頃 鳥取県中部 1

2016/10/22 00:43 22日 00:40頃 鳥取県中部 1

2016/10/22 00:37 22日 00:34頃 鳥取県中部 1

2016/10/22 00:35 22日 00:32頃 鳥取県中部 2

2016/10/22 00:23 22日 00:20頃 鳥取県中部 2

2016/10/22 00:01 21日 23:58頃 鳥取県中部 2

2016/10/21 23:40 21日 23:36頃 鳥取県中部 1

2016/10/21 23:26 21日 23:23頃 鳥取県中部 2

2016/10/21 23:13 21日 23:10頃 鳥取県中部 1

2016/10/21 23:07 21日 23:03頃 鳥取県中部 2

2016/10/21 22:56 21日 22:53頃 鳥取県中部 2

2016/10/21 22:53 21日 22:50頃 鳥取県中部 1

2016/10/21 22:44 21日 22:41頃 鳥取県中部 3

2016/10/21 22:33 21日 22:30頃 鳥取県中部 1

2016/10/21 22:29 21日 22:26頃 鳥取県中部 1

2016/10/21 22:15 21日 22:12頃 鳥取県中部 2

2016/10/21 22:06 21日 22:03頃 鳥取県中部 3

2016/10/21 22:00 21日 21:57頃 鳥取県中部 1

2016/10/21 21:53 21日 21:50頃 鳥取県中部 1

2016/10/21 21:44 21日 21:41頃 鳥取県中部 2

2016/10/21 21:42 21日 21:38頃 鳥取県中部 1

2016/10/21 21:19 21日 21:16頃 鳥取県中部 1

2016/10/21 21:02 21日 20:59頃 鳥取県中部 1

2016/10/21 20:53 21日 20:50頃 鳥取県中部 3

2016/10/21 20:43 21日 20:40頃 鳥取県中部 1

2016/10/21 20:40 21日 20:37頃 鳥取県中部 2

2016/10/21 20:19 21日 20:16頃 鳥取県中部 2

2016/10/21 20:04 21日 20:00頃 鳥取県中部 2

2016/10/21 19:59 21日 19:55頃 鳥取県中部 1

2016/10/21 19:40 21日 19:37頃 鳥取県中部 2

2016/10/21 19:33 21日 19:30頃 鳥取県中部 1

2016/10/21 19:25 21日 19:22頃 鳥取県中部 1

2016/10/21 19:23 21日 19:20頃 鳥取県中部 3

2016/10/21 19:06 21日 19:03頃 鳥取県中部 2

2016/10/21 19:03 21日 18:59頃 鳥取県中部 3

2016/10/21 18:53 21日 18:50頃 鳥取県中部 1

2016/10/21 18:50 21日 18:47頃 鳥取県中部 1

2016/10/21 18:47 21日 18:44頃 鳥取県中部 1

2016/10/21 18:38 21日 18:35頃 鳥取県中部 3

2016/10/21 18:36 21日 18:34頃 鳥取県中部 1

2016/10/21 18:25 21日 18:22頃 鳥取県中部 2

2016/10/21 18:21 21日 18:18頃 鳥取県中部 1

2016/10/21 18:02 21日 17:59頃 鳥取県中部 4

2016/10/21 17:58 21日 17:55頃 鳥取県中部 2

2016/10/21 17:56 21日 17:53頃 鳥取県中部 1

2016/10/21 17:54 21日 17:51頃 鳥取県中部 3

2016/10/21 17:52 21日 17:49頃 鳥取県中部 2

2016/10/21 17:50 21日 17:47頃 鳥取県中部 1

2016/10/21 17:47 21日 17:43頃 鳥取県中部 1

2016/10/21 17:45 21日 17:42頃 鳥取県中部 1

2016/10/21 17:43 21日 17:40頃 鳥取県中部 1

2016/10/21 17:36 21日 17:33頃 鳥取県中部 1

2016/10/21 17:33 21日 17:31頃 鳥取県中部 1

2016/10/21 17:30 21日 17:28頃 鳥取県中部 2

2016/10/21 17:29 21日 17:26頃 鳥取県中部 1

2016/10/21 17:27 21日 17:23頃 鳥取県中部 1

2016/10/21 17:23 21日 17:21頃 鳥取県中部 1

2016/10/21 17:09 21日 17:06頃 鳥取県中部 2

2016/10/21 17:06 21日 17:04頃 鳥取県中部 1

2016/10/21 17:01 21日 16:59頃 鳥取県中部 2

2016/10/21 16:56 21日 16:52頃 鳥取県中部 4

2016/10/21 16:48 21日 16:46頃 鳥取県中部 1

2016/10/21 16:45 21日 16:43頃 鳥取県中部 1

2016/10/21 16:43 21日 16:41頃 鳥取県中部 1

2016/10/21 16:36 21日 16:33頃 鳥取県中部 1

2016/10/21 16:24 21日 16:21頃 鳥取県中部 3

2016/10/21 16:16 21日 16:13頃 鳥取県中部 1

2016/10/21 16:14 21日 16:12頃 鳥取県中部 1

2016/10/21 16:10 21日 16:07頃 鳥取県中部 1

2016/10/21 16:06 21日 16:04頃 鳥取県中部 2

2016/10/21 16:05 21日 16:02頃 鳥取県中部 1

2016/10/21 16:01 21日 15:58頃 鳥取県中部 2

2016/10/21 16:00 21日 15:56頃 鳥取県中部 3

2016/10/21 15:53 21日 15:50頃 鳥取県中部 1

2016/10/21 15:50 21日 15:47頃 鳥取県中部 2

2016/10/21 15:48 21日 15:46頃 鳥取県中部 1

2016/10/21 15:46 21日 15:44頃 鳥取県中部 2

2016/10/21 15:44 21日 15:41頃 鳥取県中部 2

2016/10/21 15:40 21日 15:37頃 鳥取県中部 1

2016/10/21 15:35 21日 15:32頃 鳥取県中部 2

2016/10/21 15:31 21日 15:27頃 鳥取県中部 3

2016/10/21 15:26 21日 15:21頃 鳥取県中部 2

2016/10/21 15:22 21日 15:18頃 鳥取県中部 2

2016/10/21 15:17 21日 15:14頃 鳥取県中部 1

2016/10/21 15:06 21日 15:02頃 鳥取県中部 3

2016/10/21 14:58 21日 14:53頃 鳥取県中部 4

2016/10/21 14:50 21日 14:46頃 鳥取県中部 4

2016/10/21 14:38 21日 14:33頃 鳥取県中部 4

2016/10/21 14:35 21日 14:30頃 鳥取県中部 3

2016/10/21 14:24 21日 14:07頃 鳥取県中部 6弱

2016/10/21 14:22 21日 14:15頃 鳥取県中部 3

2016/10/21 14:12 21日 14:07頃 鳥取県中部 6弱

2016/10/21 13:45 21日 13:41頃 宮城県沖 1

2016/10/21 12:16 21日 12:12頃 鳥取県中部 4

2016/10/21 05:32 21日 05:28頃 奄美大島近海 1

2016/10/21 05:03 21日 05:00頃 熊本県熊本地方 1

2016/10/20 20:16 20日 20:12頃 群馬県北部 3

2016/10/20 15:33 20日 15:27頃 硫黄島近海 1

2016/10/20 11:53 20日 11:50頃 千葉県北東部 4

2016/10/20 10:48 20日 10:45頃 日向灘 2

2016/10/20 08:20 20日 08:17頃 佐渡付近 1

2016/10/19 23:45 19日 23:40頃 茨城県南部 2

2016/10/19 12:28 19日 12:23頃 父島近海 1

2016/10/19 06:00 19日 05:57頃 福島県中通り 1

2016/10/19 03:48 19日 03:44頃 宮城県北部 1

2016/10/18 21:12 18日 21:08頃 和歌山県北部 2

2016/10/18 16:26 18日 16:22頃 沖縄本島近海 2

2016/10/18 12:52 18日 12:49頃 熊本県熊本地方 1

2016/10/18 08:27 18日 08:24頃 鳥取県中部 2

2016/10/18 06:00 18日 05:56頃 岩手県沖 1

2016/10/18 01:05 18日 01:02頃 熊本県天草・芦北地方 2

2016/10/17 15:03 17日 15:00頃 茨城県沖 1

2016/10/17 12:38 17日 12:35頃 岐阜県飛騨地方 1

2016/10/17 12:21 17日 12:18頃 有明海 1

2016/10/17 11:49 17日 11:46頃 宮城県沖 1

2016/10/17 02:26 17日 02:23頃 熊本県熊本地方 1

2016/10/16 21:47 16日 21:43頃 十勝地方南部 2

2016/10/16 20:20 16日 20:17頃 有明海 1

2016/10/16 20:02 16日 19:59頃 静岡県西部 1

2016/10/16 19:32 16日 19:29頃 根室地方中部 1

2016/10/16 18:35 16日 18:31頃 福島県中通り 2

2016/10/16 17:03 16日 16:58頃 宮城県沖 3

2016/10/16 16:41 16日 16:37頃 宮城県沖 4

2016/10/16 15:19 16日 15:14頃 宮城県南部 1

2016/10/16 14:41 16日 14:38頃 宮城県沖 2

2016/10/16 13:54 16日 13:51頃 石川県能登地方 1

2016/10/16 08:07 16日 08:03頃 熊本県阿蘇地方 1

2016/10/16 05:39 16日 05:36頃 長野県中部 1

2016/10/15 21:58 15日 21:55頃 熊本県熊本地方 2

2016/10/15 16:29 15日 16:26頃 熊本県熊本地方 1

2016/10/15 11:28 15日 11:25頃 熊本県熊本地方 2

2016/10/15 10:38 15日 10:34頃 熊本県熊本地方 2

2016/10/15 09:47 15日 09:44頃 熊本県熊本地方 1

2016/10/15 09:45 15日 09:41頃 熊本県熊本地方 1

2016/10/15 09:43 15日 09:38頃 熊本県熊本地方 3

2016/10/15 07:16 15日 07:12頃 熊本県熊本地方 1

2016/10/15 07:14 15日 07:10頃 熊本県熊本地方 1

2016/10/15 03:37 15日 03:34頃 青森県東方沖 1

2016/10/15 03:22 15日 03:19頃 熊本県熊本地方 1

2016/10/15 00:34 15日 00:31頃 岐阜県美濃中西部 1

(続く)

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