4月29日金曜日午後
【熊本地震・震災・ライフライン&交通情報】
皆様こんにちは。GW初日はいかがでしょうか?つい2週間前に「熊本地震」がありました。つい5年前に「東日本(東北)震災」がありました。一日一回でいいので手をあわせようじゃありませんか!明日は我が身ですよ!
1.被災地
①熊本地震 「消費者トラブル110番」開設!
熊本地震の被災地で、応急的な住宅の補修に高額な費用を請求されるなど消費者トラブルが相次いでいることを受けて、国民生活センターは昨日28日から被災地の人たちを対象にした通話料が無料の特別な相談電話を開設しています。
②連休中のボランティア 行く前に受け入れ状況確認を!
本日29日から大型連休が始まり、くのボランティアが被災地に入るとみられますが市町村の中には「安全に活動できる場所が限られている」として連休中に受け入れる対象を熊本県在住者に限定するところも出ています。運営などに当たっている「社会福祉協議会」は現地に行く前に受け入れ状況を確認するよう呼びかけています。
③被災住宅の補修や改築の電話相談窓口今日29日から開設!
今回の熊本地震でこれまでに1万棟を超える住宅で被害が確認されたことを受けて「国土交通省」は本日29日から電話による相談窓口を開設し建築士などが補修や改築の相談に当たることになりました。
➃避難中の人の49% が「避難所に留まる」(熊本市)!
熊本市が市内すべての避難所で避難している人たちにアンケートを実施した結果「避難所に留まる」と答えた人の割合は49%で、そのうち83%が「余震による不安」を理由を挙げていました。
⑤心のケアや支援『熊本県内』の教員45人増員へ!
一連の地震を受けて文部科学省は、学習の遅れを取り戻す支援や子どもたちの心のケアを行うため、熊本県内の公立小中学校の教員を45人増やすことになりました。
⑥倒壊のおそれある建物多数 注意して片づけなどを!
『熊本県益城町』では、壊れた建物の危険性を調べる応急危険度判定をした建物の47%余りが倒壊のおそれがあると判定されています。大型連休に入り、ボランティアなど多くの人が被災地に入ることが予想されるなか、専門家はこうした建物には立ち入らず、注意して作業に当たるよう呼びかけています。
⑦熊本県内 災害関連死疑い17人に!
熊本県災害対策本部は、今月20日に氷川町で死亡した73歳の女性について、体への負担など一連の地震の影響で亡くなったと思われるケースに当たると発表しました。一連の地震で、避難生活による体への負担や持病の悪化などによって亡くなったと思われる人は、これで「7つの市町村で17」になりました。
2.断水・給水
「県内断水状況(29日午前10時現在)」
『熊本県内』では29日午前10時現在「7つの市町村の1万4000世帯」あまりで断水が続いています。
『益城町』では今月25日から一部の地区で給水が再開されましたが、いまも町の大部分にあたるおよそ7000世帯で断水が続いています。
『西原村』でも村の大部分にあたるおよそ2500世帯で『御船町』では1091世帯で断水が続いています。
『熊本市』では、南区城南の一部の39世帯で断水が続いていますが熊本市上下水道局によりますとこのほかにも水の使用量が増える朝や夕方はマンションや高台にある住宅などで水が出ないケースがあるということです。
『阿蘇市』でおよそ1800世帯、『南阿蘇村』で1535世帯、『大津町』80世帯でも続いています。
「熊本県内の臨時の給水地点」
『熊本市中央区』
一新小学校
黒髪小学校
白川公園
五福小学校のみ午前10時~午後20時までです。
熊本市上下水道局管轄は午前7時~午後21時までです。
『熊本市東区』
託麻西小学校
託麻東小学校
長嶺小学校
日下部公民館
健軍水源地
戸島団地
託麻スポーツセンター
以上7か所で午前10時~午後20時までです。
『熊本市西区』
城西小学校
花園小学校
荒尾団地公園
池亀公園。
午前10時~午後20時までです。
熊本新港船着き場は午前8時~午後19時までです。
『熊本市南区』
南区役所
舞原公民館
下益城城南中学校
日吉小学校。
午前10時~午後20時までです。
『熊本市北区』
龍田小学校
弓削小学校
武蔵小学校
武蔵中学校
清水岩倉台地区
北部総合出張所
高平台小学校
以上7か所で午前10時~午後20時までです。
『玉名市』
玉名市役所で午前9時~午後17時までです。
『菊池市』
旭志総合支所
菊之池小学校
菊池市文化会館
以上3か所で午前8時~午後20時までです。
『菊陽町』
菊陽町役場
西部支所キャロッピア
以上2か所で午前7時~午後18時までです。
『大津町』
生涯学習センターのみで午前7時から午後19時までです。
『益城町』
益城町役場
広安小学校
広安西小学校
ひろやす荘
平成唯仁館
総合体育館
いこいの里
熊東園
保健福祉センター
飯野小学校
中央小学校
花へんろ
テクノリサーチパーク
以上13か所で午前8時~午後20時までです。
『御船町』
旧JA高木支所跡小坂小学校前
御船中学校
木倉分館
以上は午前7時~午後18時までです。
水越農協倉庫前は午前10時~午前23時までです。
七滝中央小学校は午前9時~と午後15時15分~です。
七滝郵便局は午前11時半~と午後17時~です。
玉来郵便局は午前10時~と午後16時~です。
玉虫団地は午前7時~と午後13時半~です。
上田代公民館は午前10時40分~と午後16時40分~です。
『山都町』
山都町役場本庁舎
山都町役場蘇陽支所
の2か所で午前8時~午後20時までです。
またボランティアグループによる給水が旧中島西部小学校、馬見原公民館の2か所で午前9時~午後17時まで行われます。
『西原村』
山西小学校
河原小学校
西原中学校の3ヶ所で24時間給水を行っています。
高遊地区では午前7時から午後21時まで行われます。
『宇城市』
宇城市役所駐車場
当尾小学校
小川ラポート
豊野町コミュニティセンター
の4か所で午前7時から午後21時までです。
『美里町』
美里町役場中央庁舎
砥用庁舎
坂貫農山村広場
の3か所で午前9時~午後19時までです。
『阿蘇市』
一の宮小学校
かんぽの宿阿蘇
大阿蘇病院
古城公民館
中通公民館
旧古城小学校
阿蘇中学校
阿蘇市役所内牧支所
山田小学校
阿蘇小学校
阿蘇の司ビラパークホテル
元黒川JA阿蘇旧黒川支所裏
乙姫公民館
乙姫かかしの隠れ家近辺
くんわの里
阿蘇西小学校
旧尾ヶ石東部小学校
枳公民館
狩尾1区公民館
永草公民館
跡ヶ瀬コミュニティーセンター
阿蘇カルデラライスセンター
赤水公民館
赤水駅、
以上25か所で午前8時~午後21時まで行っています。
阿蘇の司ビラパークホテルのみ24時間給水を行っています。
『南小国町』
自然休養村管理センターで午前8時~午後21時までです。
『小国町』
杖立地区多目的無料駐車場で午前9時~午後17時までです。
『南阿蘇村』
下野公民館
南阿蘇中学校体育館
村営住宅室町団地
東下田中組防火用水前
以上4か所で24時間給水を行っています。
沢津野詰所前は午前8時~午後17時までです。
下田区詰所前と長野公民館下でも給水を行っています。
3.ガス
「西部ガス、全体の90%超で復旧」
熊本県内に都市ガスを供給している西部ガスは本日29日午前10時半現在で全体の90%を超える9万3600戸あまりでガスの供給が再開したと発表しました。
西部ガスは一連の地震の影響で『熊本市』や『合志市』『菊陽町』などで一時最大およそ10万戸へのガスの供給をストップしました。
西部ガスでは全国各地のガス会社から応援を受けて復旧作業を進めていて本日29日午前10時半現在で全体の92.8%にあたる9万3618戸でガスの供給が再開したと発表しました。
県内では依然『熊本市』『合志市』『菊陽町』『益城町』の一部でガスの供給が停止していますが、西部ガスでは復旧作業が順調に進めば、残りの7266戸についても明日30日までには全面復旧できる見通しだとしています。
ガスの復旧作業には、住民の立ち会いのもとガス設備の検査が必要だということで、西部ガスでは「地域別の復旧作業の予定をホームページに載せているのでできるだけ確認して自宅にいるようにして欲しい」ととしています。
「ガス料金について」
都市ガス大手の西部ガスは『熊本県内』でガス料金の支払い期限を延長する特別措置を講じていますが、県外に転居して再び西部ガスと契約した場合なども特別措置の対象に含めることにしました。
西部ガスは『熊本市』など県内の7つの市と町で被災した契約者を対象に5月分までのガス料金の支払いを1か月延長する特別措置を講じています。
西部ガスは今後、転居を迫られる人が増える可能性もあるとして、昨日28日特別措置の対象を拡大することを決めました。
新たに対象になるのは『被災して県外に転居した人が再び西部ガスと契約した場合』や『熊本県内で別の事業者と契約していた人が被災して転居した後に西部ガスと契約した場合』などです。
こうした家庭や事業者の場合6月の検針分までガス料金の支払い期限を1か月延長することを決めました。
これらの特別措置を受けるには西部ガスの営業所に申し込みをする必要があります。
* 問い合わせ先は西部ガスお客さまサービスセンター
0120-099-312
*本日29日から土日祝日を含む午前9時~午後20時まで受け付けています。
4.住まい
「本日29日から被災住宅の電話相談開始」
今回の熊本地震でこれまでに1万棟を超える住宅で被害が確認されたことを受けて『国土交通省』は本日29日から電話による相談窓口を開設し建築士などが補修や改築の相談にあたることになりました。
震度7の激しい揺れを観測した『熊本県益城町』など各地で住宅の被害が相次いでいて昨日28日昼すぎまでに被害が確認された住宅の件数は自治体の調査であわせて1万3867棟に上り、今後、さらに増える見込みです。
このため国土交通省は本日から建築士などが、被災した住宅の補修方法や費用に関する相談を電話で受け付ける窓口を開設することになりました。
窓口では、一級建築士などが補修や改築などの相談に無料で対応するほか、希望する場合には、事前に予約した上で、熊本市内に開設する窓口で写真や図面などをもとに補修方法や費用などについて説明したり、現場で建築士が住宅を見ながら相談にあたったりするということです。
*相談窓口の電話番号は
フリーダイヤル0120-330-712
*本日29日~来月7日までは毎日
*それ以降は日曜日と祝日を除きいずれも午前10時~午後17時まで受け付けます。
「熊本 初の仮設住宅の建設始まる」
一連の熊本地震で、住宅に被害を受けた人たちが入居する『仮設住宅の建設』が本日から『西原村』と『甲佐町』で始まりました。
今回の地震を受けて仮設住宅の建設が始まるのは今回が初めて。
これは、熊本県の蒲島知事が記者会見で発表したもので『西原村』の小森地区の民有地と『甲佐町』の白旗地区にある町営白旗グラウンドにそれぞれ50戸の仮設住宅を建設し6月中旬の完成を予定しているということです(その他11の市町村から仮設住宅の要望があるということで県では自治体などとの協議が整い次第、順次着工することにしています)。
県は、地震からの復旧・復興を目指して、先に決定した今年度の補正予算に126億円を計上して2100戸の仮設住宅を建設することにしており、必要に応じてさらに追加の建設を検討するということです。
蒲島知事は記者会見で「仮設住宅に入居することで、避難生活のストレスや疲労を和らげ、被災者の痛みを最小化したい。避難者の人が一日も早く安心して暮らせるようスピード感をもって取り組んでいく」と話しています。
5.交通
「熊本県内交通機関への影響(本日29日10時現在)」
熊本県内の交通機関への影響です。
『在来線』JRの在来線は「豊肥線」が熊本県の肥後大津と大分県の豊後荻との間で不通になっています。
『私鉄・三セク鉄道』
南阿蘇鉄道は全線で不通になっています。
『高速道路』
高速道路は九州自動車道の熊本県の植木インターチェンジと嘉島ジャンクションの間で続いていた通行止めがきょう午前9時に解除されました。
『西日本高速道路』によりますと途中、道路の損傷の影響で車線を制限している区間や車両の重さを量る場所があるため午前10時現在、上り線は嘉島ジャンクション付近からおよそ4キロ、下り線は益城熊本空港インターチェンジ付近からおよそ7キロの渋滞となっています。
『高速バス』
高速バスは九州産交バスの熊本と京都を結ぶ路線のうち『熊本』を出発する便が昨夜から運行を再開し『京都』を出発する便が今夜か
ら運行を再開する予定です。
「九州自動車道全線通行可能に」
熊本地震の影響で通行止めが続いていた九州自動車道の熊本県の植木インターチェンジと嘉島ジャンクションの間は本日29日午前9時に通行止めが解除されました。
これで九州自動車道は15日ぶりに全線で通行できるようになりました。
4月14日からの地震で、九州では、土砂崩れや路面に亀裂が入るなどして7つの高速道路の最大600キロ近くが通行止めとなりました。
急ピッチの復旧作業の結果、九州自動車道と大分自動車道の一部区間を残して段階的に通行止めが解除され、このうち九州自動車道の熊本県の植木インターチェンジと嘉島ジャンクションの23キロの区間の通行止めはきょう午前9時に解除されました。
一部のインターチェンジで利用できない入り口や出口がありますが、九州自動車道は15日ぶりに全線で通行できるようになりました。
地震で被害が出た九州の交通網は27日に九州新幹線も全線で運転を再開していて、今回の九州自動車道の開通で、九州を南北につなぐ交通の大動脈が復旧したことになります。
また、通行止めが続いている大分自動車道の大分県の湯布院インターチェンジと日出ジャンクションの17キロの区間も、橋の損傷などの復旧工事が順調にすすめば大型連休明けに通行できるようになる見通しだということです。
6.医療
「熊本県内の本日29日『昭和の日』の医療機関の状況」
『熊本市内』で外来診療を受け付けている医療機関です。
杉村病院
くまもと森都総合病院
は通常通り外来診療を受け付けています。
慈恵病院は予約のある妊婦健診のみ受け付けています。
熊本地域医療センターは午前8時から4月30日午前8時まで小児科・内科・外科の休日・夜間診療を行います。 紹介状は不要で4月30日午前19時半まで、診療の受け付けをします。
大腸肛門病センター高野病院は午前中のみ外来診療を受け付けほかは軽症の場合のみ救急外来を受け付けています。
このほか熊本県内の医療機関で、救急外来などを受け付けているところがあります。また、状況は変わる可能性があります。受診される場合、個別の医療機関にお問い合わせくださいとのことです。
「人口肛門ぼうこう支援医療機関の情報」
人工肛門や人工ぼうこうを使用している人への情報です。
熊本県内で人工肛門や人工ぼうこうの外来診療を受け付けている病院は次の通りです。
『熊本市』
大腸肛門病センター高野病院
熊本中央病院
『人吉市』
人吉医療センター
『天草市』
牛深市民病院
『荒尾市』
荒尾市民病院
『八代市』
熊本労災病院
『水俣市』
水俣市立総合医療センター
『天草市』
天草地域医療センター
『宇城市』
宇城総合病院
『玉名市』
玉名中央病院
*大腸肛門病センター高野病院では電話での問い合わせにも応じています。電話番号は096-384-1011です。
*また人工肛門や人工ぼうこうの装具については次の窓口に相談してください。
*有限会社キムラ電話番号は096-334-0700です。
*「日本オストミー協会」の被災者相談窓口でも人工肛門や人工ぼうこうのケアに関する問い合わせを受け付けています。
電話番号:03-5670-7681(受付時間: 平日の午前10時~午後16時)
「糖尿病患者の相談窓口」
熊本大学医学部付属病院などは被災した糖尿病患者の人たちを対象にした相談窓口を設けています。
相談窓口では『患者からの病状や体調についての相談』や『医療機関の場所や診療時間について』の問い合わせなどに対し、医師がアドバイスを行います。
相談はFAXとメールで受け付けていて翌日までに担当者が電話やメールで回答するということです。
*FAX番号:096-366-8397
*メールアドレス:kmtounyou@gmail.com
直接連絡がとれる電話番号やメールアドレスの記入が必要だということです。
「B型肝炎患者は薬継続を」
一連の地震の影響で被災地では『B型慢性肝炎』などの患者の中に薬が手に入らなくなっている人も出てきていて日本肝臓学会は2週間以上服用出来ないと症状が悪化するおそれもあるとして相談などに対応できる医療機関の窓口をホームページで公表し、薬の服用を続けるよう呼びかけています。
医療機関も今回の震災で大きな被害を受け『熊本大学』によりますと薬による治療を受けている肝炎患者などの中に、薬が手に入らない人も出てきているということです。
このため『日本肝臓学会』では、相談窓口となる病院名をホームページに掲載し、薬の服用を続けるよう注意を呼びかけています。
学会によりますと『B型慢性肝炎』や『B型肝硬変』の患者で抗ウイルス薬の飲み薬を服用している人は、2週間以上服用しないとウイルスが増え始め、重症化するおそれがあるということです。
*相談可能な病院
『熊本県』熊本大学病院の肝疾患センター
電話番号:096-372-1371
*『大分県』大分大学病院の肝疾患相談センター
電話番号:097-586-5504
『日本肝臓学会』理事長の小池和彦東京大学教授は「家から薬を持ち出せなかった人などは最寄りの医療機関で薬の処方をお願いし、避難所から動けない人も巡回の医師などに相談してほしい。赤茶色の尿が出るなど症状がある人は、すぐに医療機関を受診してほしい」と話しています。
7.ごみ
「熊本市の可燃ごみの受入開始」
一連の地震でごみ焼却場が被害を受けて処理が追いついていない「熊本市」の可燃ごみの受け入れが昨日28日から『北九州市』で始まりました。
このうち『北九州市小倉北区』にあるごみ焼却場には、昨日午後15時半ごろ、ダンプカー3台に積まれた熊本市の家庭などから出された可燃ごみおよそ13トンが到着し、焼却炉に投入されました。
『北九州市』によりますと、地震のため熊本市では、市内にある焼却場のうち1日に600トン処理できる最大の『東部環境工場』が稼働できず、処理が追いついていない状態が続いているということです。
このため、北九州市は、昨日から当面の間、市内に3か所あるごみ焼却場で、熊本市の可燃ごみの処理を最大で1日あたり150トン引き受けるということです。
8.学校・保育園・教育関係
「高校の避難所閉鎖で学校再開へ」
一連の地震で避難者を受け入れていた熊本市内の私立学校が、大型連休明けから授業を開始することになり、昨日生徒たちが久しぶりに学校に集まって準備作業にあたりました。
熊本市中央区にある『熊本信愛女学院中学高等学校』は熊本県の要請を受けて4月16日から避難者を受け入れ一時は100人以上が避難していました。
昨日28日で避難者の受け入れを終え、大型連休明けの5月9日から授業を再開することになり、教員が手分けをして教室に残されたマットや毛布を片づけたり、机やイスを並べ直したりしていました。
体育館では、生徒たちが集まり、久しぶりに顔を合わせた友人たちと楽しそうに会話していました。
山田和徳校長は「自分たちに何が出来るのか、弱い人の立場になって考え行動してほしい」と話していました。このあと生徒たちはそれぞれ教室に移動し、今後の行事予定を確認するなど、授業再開に向けた準備を進めていました。
5月に予定されていた体育祭は中止になるということです。
中学3年生の生徒は「今までみんなと会えなくて不安でしたが、友だちと会えて緊張がほぐれました。休んでいた分勉強をがんばりたい」と話していました。
熊本県によりますと、現在、避難所となっている熊本市内の私立高校は4校あって、このうち1校をのぞいて5月上旬までに受け入れを終え、授業を再開するということです。
「大学でも被災地学生受け入れ」
九州・沖縄地方にある国立大学のうち3つの大学では被災した熊本県や大分県の学生で実家などに避難している人を受け入れています。
一連の地震では熊本県内の大学も建物に被害を受けたり、避難所になったりするなどして授業を休講にするところが相次いでいます。
具体的には九州・沖縄地方にある国立大学のうち『熊本大学を除く』10の大学に聞いたところ『福岡県の九州大学』『沖縄県の琉球大学』『鹿児島県の鹿児島大学』の3つの大学が被災した熊本県や大分県の学生で実家などに避難している人を対象に、無料で授業の聴講を認めているということです。
このうち『九州大学』では熊本大学法学部の学生14人と法科大学院の修了生3人のあわせて17人を受け入れていて、授業やゼミに参加したり、5月の司法試験に向けて大学内で学習したりしているということです。
また『琉球大学』では、熊本大学の学生1人が27日から授業を受けているほか、『鹿児島大学の法科大学院』では、熊本大学法科大学院の院生1人が自習室を活用しているということです。
このほか、『長崎大学』や『大分大学』など8つの大学では被災して実家などに避難している学生に対して大学の付属図書館を開放しているということです。
本の閲覧や貸し出しもできるほか、勉強する環境を整えていて、利用者が増えているということです。
「市中心部の小中学校が再開」
一連の地震の影響で休校が続いていた『熊本県宇城市』で中心部に近い小中学校5校が27日授業を再開しました。
『宇城市』では、一連の地震の最初の地震の翌日の今月15日から、市内のすべての小中学校が休校となり、校舎の安全確認などが終わった学校から順次授業を再開しています。
27日は市中心部に近い松橋地区の小学校4校と中学校1校が再開し、このうち松橋小学校では傘をさした児童たちが次々に登校してきました。
体育館は、現在も避難所として使われているため全校集会は行われませんでしたが、それぞれの教室では、担任の教師が児童たちの健康状態や被災状況を聞き取っていました。
給食は、市内の給食センターが被災しているため、パンや非常用のカレーなどの簡単なものでしたが、児童たちは久しぶりに会えた友だちとの会話を楽しみながら味わっていました。
体育館で避難生活を送っている5年生の女子児童は「みんなが無事で、また会えてうれしかったです」と話していました。
また、6年生の男子児童は「みんなと食べる給食はおいしかったです」と話していました。
一方、学校では、地震のショックや長引く避難生活で児童たちの心のケアが必要だとして県教育委員会にスクールソーシャルワーカーの派遣を求めているということです。
「休校中の小学校で家庭訪問」
地震の影響でほとんどの学校で休校が続いている『熊本市』では小学校の教諭が家庭訪問をして学校の今後の予定を伝えたり自習用の教材を渡したりしました。
一連の地震で熊本市では学校の建物が被害を受けたり避難所になったりしているため『市立の小学校95校のうち94校』と『中学校42校のすべてで休校』が続いています。
こうした中『熊本市北区』の武蔵小学校では26日から教諭が児童や保護者と直接、顔を合わせようと家庭訪問をはじめました。
このうち6年生の担任の教諭は児童の自宅を1軒ずつ訪れ『学校の再開は来月10日を予定して』いることや『来月予定していた運動会が秋に延期』になることを説明しました。
そして子どもたちに算数のプリントや漢字の練習帳を手渡し休校の間も自習に取り組むよう指導していました。
訪問を受けた6年生の男子児童は「友達がどうしているのか気になっています。早く学校が始まってほしいです」と話していました。
家庭訪問をした堤智枝子教諭は「新学年が始まってすぐの地震と休校で、子どもたちは学習のペースをつかめていないと思います。子どもたちが安心して学べるよう学校再開の準備を進めたいです」と話していました。
9.ボランティア
「被災建築物応急危険度判定」
本日29日から大型連休が始まります。
被災地でのボランティアを予定されている方もいらっしゃるかと思います。
まずは、被災地域で活動するときに注意していただきたいのが『建物に張られている3色のシール(被災建築物応急危険度判定)』です。
その建物に立ち入り出来るかどうかを『危険』『要注意』『調査』済」の3段階で臨時的に判定したものです。
熊本県土木部建築課の27日の発表によると、県内35780件の建物が判定を受け、『緑色の調査済』が14349件で全体の40%、『黄色の要注意』が11437件で全体の32%、『赤色の危険』が9994件で全体の28%となっています。
熊本県の土木課によると、特に注意してほしいのは、この『危険』が貼られた建物だそうです。このシールが貼られた建物は、倒壊や外壁の落下などの可能性があり立ち入ることが危険だそうです。周囲を通行する際も注意が必要です。
また『要注意』は十分に安全に注意を払った上で立ち入ることが可能、『調査済み』は問題なく立ち入ることが出来るそうです。
ボランティアなどで被災地に入れる方はご注意ください。
「ボランティア受け付け締め切りの市町も」
熊本県内では、これまでに15市町村に災害ボランティアセンターが開設され、本日29日は14市町村でボランティアの受け入れを行っていますが、本日午前、定員を超えるなどして、受け付けを途中で打ち切ったところは少なくとも7つの市と町に上っています。
このうち、『熊本市』の受付場所には、早朝5時から希望者が並び始め、受付開始の午前9時、750人に上った時点で、受け付けを打ち切りました。
ボランティアセンターの担当者は「自宅の片づけを手伝って欲しいなどの依頼は1800件に上るが、今日お願いしたいという依頼は100件ほどなので、打ち切らせてもらった」と説明しています。
そのうえで「ボランティアの必要性が下がっているわけでない。特に大型連休の後はニーズが高まると思うので、引き続き、協力して欲しい」と話していました。
被災地では、刻々と状況が変化しており、ボランティア活動のため現地に向かう際には『被災地の自治体』『社会福祉協議会』それに『災害ボランティアセンタ』ーのホームページなどで最新の情報を入手することが求められています。
また、被災者の問い合わせに支障が出ないよう、電話やメールでの問い合わせを最小限にとどめることも求められています。
「その他注意事項」
被災地に来られるときは『公共交通機関』をご利用ください。
また日中は気温が上昇するので、こまめに水分補給をするなど熱中症の予防も心がけてください。
なお、被災され、ボランティアを頼みたいという方は、配布されるボランティア依頼票で申し込むか、各自治体のボランティアセンターにご相談ください。
(続く)