5月15日日曜日昼
【熊本地震・復興支援情報・本日正午発売!】
公益社団法人日本プロサッカーリーグJリーグが平成28年熊本地震で甚大な被害を受けているロアッソ熊本と熊本県・九州地区への『被災地支援』として熊本県のPRキャラクター“くまモン”がJリーグ全53クラブとコラボレーションした『がんばろう九州・熊本 チカラをひとつに。タオルマフラー』を製作・販売することになりました。
このタオルマフラーには明治安田生命J1リーグ、J2リーグ、J3リーグの全53クラブバージョンがあり、それぞれのチームカラーを地色と“くまモン”のシャツに使用。そこにクラブエンブレムやチームロゴをあしらったデザインに仕上げられています。なお、本商品の制作費を除いた収益は『ロアッソ熊本支援金受付口座を通じて全額がロアッソ熊本に寄付』され『同クラブが実施する復興支援活動に役立て』られます。
価格は1枚1500円(税抜)でロアッソ熊本がJ2リーグの戦いを再開させる『5月15日正午』から『Jリーグオンラインストア』で発売開始。商品の発送は購入から2~3週間程度の見込みで、一部のJクラブはスタジアム販売も予定しています。
今回のタオルマフラー作成はJリーグがサッカーファミリーと共に推し進めてきた『TEAM AS ONE』復興支援活動の一環。“くまモン”がこういった形でコラボレーションすることは珍しいということ。
*J.LEAGUE ONLINE STORE(Jリーグオンラインストア)
http://www.j-league-store.jp/j-league/
5月15日日曜日午後
【熊本地震・震災・ライフライン&交通情報】
皆様こんにちは。昨日で熊本地震発生から1か月が経ち熊本県内あちこちで黙とうが行なわれました
この地震による死者は49人、安否不明者が1人。ほかに19人については関連死の可能性があるとしています。
昨日14日午後現在、25市町村に238カ所の避難所が設けられ、1万312人が避難しています。住宅被害は、全壊や半壊などこれまでに8万4160棟を確認し、各地で罹災証明書の申請や交付の手続きが行われています。県内では13日までに10万1110件の申請があり、交付件数は2万9993件。30%のみの発行となっています。
過去の地震では平成16年新潟県中越地震で本震の1か月~2か月後にマグニチュード5程度の余震が発生しているほか、九州ではマグニチュード6を超える規模の大きな地震が起きた2,3か月後に、同じくらいの規模の別の地震が周辺で発生しました。このため今後、少なくとも1か月程度は『熊本県の熊本地方と阿蘇地方では震度6弱程度』『大分県中部では震度5強程度の揺れを伴う地震が発生』するおそれがあり、十分注意する必要があるほか、今後、少なくとも2か月程度は熊本県から大分県にかけて、震度6弱以上の激しい揺れを伴う別の地震にも注意が必要だと注意を呼び掛けています。
避難所では1か月にわたる避難生活によりエコノミークラス症候群が昨日現在51人に達し依然患者数は増える一方です。またノロウイルス、食中毒、肺炎、不眠に加え、偏った食事による『糖尿病』が心配され避難所は次から次へと新たな病気の発生に苦慮しています。
1.被災地情報
①熊本 益城町、最初の震度7の時刻に黙とう!
一連の熊本地震で震度7を2度観測した熊本県益城町では、最初の地震から1か月となる昨日14日、地震が起きた時刻の午後21時26分に、町長や職員らが町役場で黙とうをささげました。
②熊本県内各地で黙とう
熊本地震の発生から1カ月となった昨日14日、被災自治体では犠牲者を悼み、黙禱を捧げました。熊本県内では今なお活発な地震活動が続き、1万人以上が避難生活を送る一方、仮設住宅の着工や罹災)証明書の発行といった「次のステップ」への動きも加速しつつあります。
市役所庁舎が倒壊する危険がある同県宇土市では午前10時、市役所の仮の移転先としている市民体育館で職員やボランティアが犠牲者を追悼しました。熊本市役所でも同時刻、災害対策本部会議の会場で大西一史市長ら約50人が黙禱。最初の地震があった午後21時26分には、震度7を記録した益城町でも黙禱が捧げられました。
県によりますと、地震による死者は49人、安否不明者が1人。ほかに19人については関連死の可能性があるとしています。
昨日14日午後現在、25市町村に238カ所の避難所が設けられ、1万312人が避難しています。住宅被害は、全壊や半壊などこれまでに8万4160棟を確認し、各地で罹災証明書の申請や交付の手続きが行われています。県内では13日までに10万1110件の申請があり、交付件数は2万9993件。
仮設住宅の建設を計画する自治体は15市町村にのぼり、甲佐町などではすでに建設が始まっています。昨日14日には熊本市で新たに着工しました。
被害が甚大だった益城町では、県が3か所で約160戸の仮設住宅の建設を計画していましたが、避難者の意向調査から計500戸以上が必要とわかりました。このため県は、さらに4か所で建設する検討を始めました。
気象庁によりますと、県内では昨日14日も午後23時までに震度3を観測する地震が3回発生するなど、地震活動が活発な状態にあるということです。
5月に入ってからは、震度5弱以上は記録していませんが10日以降も震度1以上の地震が1日平均で十数回起きています。同庁は「今後、最低1か月程度は熊本や阿蘇で最大震度6弱、大分で5弱程度の強い揺れを伴う余震に注意してほしい」と呼びかけています。
③地調委「最低1か月程度は十分注意」!
一連の熊本地震の今後の見通しについて、政府の地震調査委員会は13日、地震活動に減る傾向は見られるものの、過去の地震の例などから、今後、少なくとも1か月程度は熊本県では震度6弱程度、大分県では震度5強程度の揺れを伴う地震に十分注意するとともに、激しい揺れを伴う別の地震にも注意が必要だとする見解をまとめました。
政府の地震調査委員会は13日開かれた定例の会合で、4月14日から続く一連の熊本地震の活動について検討し、その内容を公表しました。
それによりますと、4月14日からの一連の地震活動は、全体としては減る傾向が見られるとした上で、『大分県中部では減衰』している一方、『熊本県の熊本地方と阿蘇地方では減りながらも依然、活発』だとしています。
一方、過去の地震では、平成16年の新潟県中越地震などで本震の1か月から2か月後に、マグニチュード5程度の余震が発生しているほか、九州ではマグニチュード6を超える規模の大きな地震が起きた2,3か月後に、同じくらいの規模の別の地震が周辺で発生したことがあると指摘しています。
このため、今後、少なくとも1か月程度は、『熊本県の熊本地方と阿蘇地方では震度6弱程度』『大分県中部では震度5強程度の揺れを伴う地震が発生』するおそれがあり、十分注意する必要があるほか、今後、少なくとも2か月程度は熊本県から大分県にかけて、震度6弱以上の激しい揺れを伴う別の地震にも注意が必要だとする見解をまとめました。
また、今回の一連の地震を踏まえ、前震のあとに規模の大きな本震が起きた場合の余震の発生確率を評価する方法について議論していくとしています。
地震調査委員会の平田直委員長は「現時点で周辺の活断層で地震が活発化する兆候はみられていないものの、今後の状況はわからないため、注意してほしい。
また、そのほかの地域でも活断層がある場所などでは、ふだんから家具の固定や耐震化などの備えを進めて欲しい」と話しています。
➃がれき下のガス容器注意!
一連の熊本地震で大きな被害が出た熊本県益城町などでは、倒壊した家屋の多くでプロパンガスの容器が下敷きになっていて、プロパンガスの関連業者でつくる団体では、撤去作業で重機などで傷つけるとガス漏れが起きるおそれがあるとして、作業には十分注意するよう呼びかけています。
2度の震度7で大きな被害が出た熊本県益城町では、町のほとんどの住宅がプロパンガスを使っています。
熊本県のプロパンガスの関連業者でつくる熊本県LPガス協会によりますと地震のあと、地元の販売業者がプロパンガスの容器の多くを撤去しましたが、被害の大きかった益城町と西原村では、倒壊した家屋の下敷きになったり土砂崩れで流されたりした容器が回収できないままになっているということです。
こうした容器は倒壊家屋の撤去作業を行う際、重機などで傷つけられると、中に残っているガスが漏れて事故が起きるおそれがあるということです。
このため協会では、撤去作業の際は十分注意するよう県や建設会社などに呼びかけています。
熊本県LPガス協会の大谷祐次参与は「ガスの容器が残っている可能性がある場合は販売店に連絡して回収してもらってほしい。
万が一、工事で破損したらすぐに消防に連絡してほしい」と話しています。
⑤最大手の馬肉会社被災で供給滞る!
一連の熊本地震で、熊本県御船町にある国内最大手の馬肉の加工会社が被災して生産できなくなり、馬肉の供給が滞る事態となっています。
熊本県は、農林水産省の平成26年の統計で馬肉の生産量がおよそ2400トンと、全国の45%を占めて最も多く、名物「馬刺し」は、郷土料理として広く親しまれています。
日本馬肉協会によりますと、個人経営を除いて、馬肉を加工・販売する大手の会社は、国内に10社ほどあるということです。
このうち、御船町にある国内最大手の馬肉の加工会社「千興ファーム」は、一連の熊本地震で、グループ会社が事業を行っている馬を飼育する小屋の周辺が地割れするなどの被害が出ました。
また、馬肉の加工施設でも、製造ラインの機械が壊れたり、衛生のため外気を遮断する壁が曲がって隙間ができたりして生産ができなくなりました。
このため取り引きがある1000社以上の卸売業者や飲食店などへの供給が滞る事態になっています。
千興ファームの菅浩光社長は「1日も早く工場を稼働させたいが、被災のダメージが大きく、再開する見通しがたたない」と話していました。
グループ会社では現在飼育している馬肉の加工を、別の会社に委託してもらうなどの対応策を今後1か月以内をめどに検討したいとしています。
⑥阿蘇神社再建には約10年、 費用は20億円程度に!
一連の地震で大きな被害を受けた熊本県阿蘇市の阿蘇神社について専門の業者などが試算した結果、再建には概算でおよそ10の期間と20億円程度の費用がかかる見込みであることが分かりました。
⑦避難者の不安、「住宅」が7割!
熊本県を中心とした一連の地震の発生から14日日で1か月月となりました。同県内では1万人以上が今も避難生活を送っています。避難所にいる100人に現在の状況や求める支援策などをアンケート。生活再建に向けて不安な点や行政に求める施策を尋ねると、いずれも住宅関連が突出して多く、住まいの確保が急務となっている状況が浮かび上がりました。
12日、13日両日、避難者が多い益城町、熊本市、御船町、西原村、南阿蘇村、宇城市、嘉島町の7市町村の避難所で18~88歳の100人に聞きました。
「避難している理由」(複数回答)は「自宅が壊れて住めない」が78人で「自宅の水道やガス、電気が止まっている」(24人)や「余震が怖い」(18人)を大きく上回りました。避難所を出た後の当面の住まいについて69人が「めどは立っていない」と答えました。
その69人が当面希望する住まいは「仮設住宅」が約半数の35人、「民間の賃貸住宅」(みなし仮設)が14人人、「公営住宅」「親類・知人宅」が各4人でした。
4月14日の前震から10日を機にアンケートした際は5割強が「余震が怖い」を避難理由に挙げ、最も多い回答でした。今回、徐々に余震が減って当初18万人を超えた避難者が約1万人に減る中、今も避難生活を続ける人の多くが、自宅が壊れて見通しがないまま避難所に残る状況が浮かびました。
一方で、中長期的に住む場所は、自宅を建て直すか移転するなどしても地元市町村に住み続けたいと考える人が9割にのぼりました。
また「生活再建をする上で不安に感じていること」(三つまで選択)は75人が「住宅」を挙げ、55人が「資金」、35人が「余震や大雨による追加的な被害」と続きます。「今、行政に最も力を入れてほしいこと」は「住宅の支援」が70人と突出していました。
一連の地震の精神面の影響(複数回答)は、なお余震への恐怖感が強いことをうかがわせる。「眠れない、眠りが浅い」が45人と最多で、「建物に入るのが怖い」「めまいや体の揺れを感じる」などもそれぞれ約2割が選びました。余震への恐れなどから「この1週間の間に車中泊をした」という避難者も8人いました。
「避難所で改善してほしいこと」(三つまで選択)は「住宅などの情報提供」が28人、「食事や生活用品」「プライバシーの確保」がそれぞれ27人、「室温管理(暑さ・寒さ)」を18人が挙げました。
仕事への影響も、「失業した、失業しそう」を9人が選ぶなど深刻な状況が示されました。
⑧崩れた石垣に観音菩薩現る 熊本城内の宮司がFBに投稿!
熊本地震で大きな被害を受けた熊本城(熊本市中央区)で、崩れた石垣の石から戦国時代に彫られたとみられる「観音菩薩(ぼさつ)」が見つかりました。
4月16日の本震では北大手櫓門跡の石垣が崩れ、城内にある加藤神社の境内に石が散乱しました。湯田崇弘宮司(44)によりますと23日、このうちの一つの石の側面に観音菩薩が彫られているのを確認したとそうです。
観音菩薩は40センチほどで、蓮華座に立ち、左手には蓮(はす)のつぼみのようなものを持っています。後光も描かれており、湯田宮司は「震災でみなさんの気持ちが沈んでいる中、本当の光のように感じました」と話しています。今月11日、神社のフェイスブックに載せたところ、14日昼までに7万5千人に読まれたということです。
市熊本城調査研究センターの美濃口雅朗主幹(55)によりますと、描かれている面がきれいに研磨されていることなどから、元々は「板碑(いたび)」と呼ばれる仏像を彫って供養する石碑で、築城の際に石垣に転用されたと推察されます。15~16世紀に彫られたものと考えられ、美濃口さんは「築城以前の人々の暮らしや、築城時の様子が垣間見える貴重な資料だ」と話しています。
2.断水・給水
「県内の断水2390世帯」
熊本県内では、地震の影響で、本日15日午前11時の時点で、4つの町と村の2390世帯で断水が続いています。
『益城町』の936世帯
『南阿蘇村』の1004世帯
『西原村』の388世帯
『御船町』の62世帯
となっています。
「本日5月14日の給水場所」
『熊本市』
・熊本市上下水道局
『菊陽町』
・光の森町民センター
『益城町』
・益城町役場
・広安小学校
・ひろやす荘
・総合体育館
・保健福祉センター
・中央小学校
『御船町』
・玉虫団地
*午前7時~午後18時
・中野消防倉庫
*午前8時30分~午前8時50分と午後14時30分と午後14時50分
・座女木入口
*午前9時~午前9時20分と午後15時~午後15時20分
・下山バス停
*午前9時30分~午前9時40分と午後15時30分~午後15時40分
・田代西部分館
*午前9時45分~午前9時55分と午後15時45分~午後15時55分
・玉来郵便局
*午前10時~午前10時30分と午後16時~午後16時30分
『西原村』
・山西小学校
・河原小学校
・西原中学校
*24時間
・ 高遊地区
*午前7時~午後21時まで
『美里町』
・美里町役場中央庁舎
『南阿蘇村』
・ 南阿蘇中学校体育館
・下田区消防詰所前
・長野公民館下
・東下田中組防火用水前
・旧立野小学校
・栃木公民館
・沢津野公民館
・東急第一別荘
*午前9時~午後18時まで
3.住宅提供
「熊本県 公務員住宅を無償提供」
熊本県は住宅が半壊以上の被害を受けた人を対象に県内の公務員住宅186戸を無償で提供します。
・対象となるのは住宅が「全壊」「半壊」の被害を受けた人です。
ただし、熊本市在住の人は除きます。
・希望者が多い場合は抽選で入居者を決定しますが、『75歳以上の高齢者だけの世帯』や『障害者のいる世帯』『3歳以下の乳幼児や妊産婦のいる世帯』『中学生以下の子どもが3人以上いる世帯』などは入居の決定にあたり配慮されます。
・抽選結果の連絡は5月19日の午前9時からで、住戸を選ぶことはできません。
・入居開始の予定日は5月20日で、入居できる期間は原則として6カ月以内ですが最長で1年まで延長できます。
・申し込みは、郵送もしくは窓口で直接受け付けます。
・締め切りは、17日必着です。
・申し込みに必要な書類は『所定の申請書』『り災証明書』『住民票』『誓約書』などです。
・申請書と誓約書は熊本県のホームページからダウンロードできます。
・市町村でも配布しています。
・り災証明書や住民票が間に合わない場合は後日提出することができます。
*申し込み:問い合わせは熊本県土木部住宅課管理班
*電話:096-333-2550
*熊本市も、公務員住宅の提供について検討をしているということです。
4.交通
「県内の交通の影響」
『在来線』
JR豊肥線は熊本県の肥後大津と大分県の豊後荻との間が土砂崩れのため当面、運転できないということです。
『三セク鉄道』
南阿蘇鉄道も、土砂崩れのため全線で列車の運転ができなくなっていて、復旧までにはかなりの時間がかかる見通しです。
『高速道路』
このほか、九州自動車道は、すでに全線で通行できるようになっていますが、道路の一部が損傷している影響で車線が規制されるなどしています。
5.病気予防
「真夏日の所も・熱中症に注意」
本日15日の県内は水俣市ですでに30度を超える真夏日となるなど各地で気温が上がり、気象台は熱中症への対策など健康管理に十分注意するよう呼びかけています。
気象台によりますと、熊本県内は広く高気圧に覆われて午前中から各地で気温が上がっています。
午前11時半までの各地の最高気温は『水俣市で30度1分』ですでに真夏日となっているほか『熊本市で28度7分』『益城町にある熊本空港で27度』などと、広い範囲で夏日となっています。
気象台によりますと、県内は午後はおおむね曇りの予想ですが気温が高い状態が続くということで気象台はこまめに水分を補給するなど熱中症に十分注意するよう呼びかけています。
「エコノミークラス症候群51人に」
熊本県によりますと、今回の地震で避難生活が長引く中、県内でエコノミークラス症候群で入院が必要とされた患者は、昨日14日午後16時の時点で、さらに1人増えて51人になり、このうち1人が死亡しています。
内訳は、男性が12人、女性が39人で、年齢別では、65歳以上が33人、65歳未満が18人となっています。
熊本県は、エコノミークラス症候群を予防するために、車の中などで長時間同じ姿勢でいることを避け、『歩いたり』『軽い体操やストレッチ』をしたりして足を動かす運動をすることや『こまめに水分をとる』ことなどを呼びかけています。
「避難所で糖尿病悪化を防ぐ指導」
避難生活が長期化するなか、熊本県内の各地の避難所では、医師などの医療チームが食事の偏りなどによる糖尿病の悪化を防ぐための指導を行っています。
(続く)