ABBAのビヨルン・ウルヴァースが、今年のアールメダーレン・ウィーク(※)で開幕スピーチを務めることになりました。
本人はこれについて、「予想外ではあるが、とても光栄なこと」語っています。
彼は、現在の不安な情勢の中における民主主義と表現の自由について、自身の考えを述べる予定です。
ビヨルン・ウルヴァースによれば、アールメダーレン・ウィークは開かれた社会とスウェーデンの民主主義の象徴であるといいます。
*ビヨルン・ウルヴァースがアールメダーレン・ウィークで開幕スピーチを行なう。写真:アダム・イーセ/TT通信。
※アールメダーレン・ウィーク(Almedalsveckan)とは、スウェーデンのゴットランド島・ヴィスビュー(Visby)で毎年夏に開催される、政治・社会・市民のための公開フォーラム/イベント週間です。スウェーデンの民主主義を象徴する行事として国内外に広く知られています。
🔹 概要
- 正式名称:Almedalsveckan(アールメダーレン週間)
- 開催地:ゴットランド島・ヴィスビュー市中心部(Almedalen公園周辺)
- 時期:毎年6月末~7月初旬にかけて1週間
- 参加者:政治家、市民、NGO、学者、メディア、企業、若者団体など
- 費用:イベント参加は基本的に無料(一部登録制あり)
🔹 内容
- 各政党のリーダーによるスピーチ
- 公開ディスカッション、セミナー
- 人権・環境・経済・教育・福祉など社会全般のテーマに関する討論
- 文化プログラム(演劇・音楽・アートなど)
- 市民団体や若者によるパフォーマンスやデモ
- メディア報道や政策アピールの場としても活用される
🔹 歴史
- 起源は1968年、当時の社会民主党党首オロフ・パルメ(後の首相)がAlmedalen公園で即興の演説を行ったことが始まり。
- それ以降、すべての主要政党が毎年登壇するようになり、**スウェーデンの「政治の夏祭り」**と呼ばれる存在に発展。
🔹 特徴と意義
- 対話と開放性を重視:一般市民と政治家が直接対話できる貴重な機会
- 政治家だけでなく、市民の声・若者の声が重要視される
- 現代の民主主義を支える「透明性・多様性・参加型社会」の象徴とされる
- 世界でも類を見ないほど「草の根の政治フェスティバル」として知られる