ABBAのベニー・アンダーソン、スウェーデンのシュラーガー歌手シーヴ・マルムクヴィストに関するドキュメンタリー映画『Siw』を制作・出演(独占記事)
ベニーが、スウェーデンの音楽界のアイコンであるシーヴ・マルムクヴィスト(※)をテーマにしたドキュメンタリー映画『Siw』を制作し、自身も出演することが明らかになりました。
この映画はスティーナ・ガーデルが監督を務め、スウェーデンのMantaray Filmがガーデルとフリーダ・ネーマ・ヤーンベリによってプロデュースしています。エグゼクティブプロデューサーのアンダーソンとその息子ルドヴィグ・アンダーソンがRMV Filmのもとで企画段階から参加しています。
映画は、シュラーガー音楽スタイルで知られるスウェーデンのアーティスト、シーヴ・マルムクヴィストの人生と70年にわたるキャリアを描きます。ドキュメンタリーには、ノルウェーの歌手ヴェンケ・ミューレ、スウェーデンのシュラーガー歌手アン=ルイーズ・ハンソン、振付師ハンス・マークルンド、そしてアーカイブ映像を通じて故バルブロ・“リル=バブス”・スヴェンソンなど、多くのクリエイティブな人物が出演します。
映画は現在制作中で、ノルディック地域ではNonStop Entertainmentが配給を担当し、2025年秋に劇場公開される予定です。その他の共同プロデューサーにはFilm Stockholm、Nonstop Winning Formula、SVTが名を連ねており、スウェーデン映画協会からの開発支援も受けています。
「彼らから私について映画を作りたいと言われたときは、本当にショックを受けました」と、88歳のマルムクヴィストは語っています。「私のことですって?! どうして? 誰がそんな映画を見たいと思うの? でも、1年間も密着取材を受けた後では、実際に結構カッコいいと思うようになりましたね……まだ少し不思議な感じはありますけど」。
Mantaray Filmはこれまでにもスウェーデンのアイコンを題材にしたドキュメンタリーを制作しており、2015年の『イングリッド・バーグマン 〜私の言葉〜(Ingrid Bergman: In Her Own Words)』や、2021年にHotDocsで上映されたアメリカの作家を描いた『ジョイス・キャロル・オーツ: A Body In The Service Of Mind』などがあります。
RMVは、スウェーデン人監督レヴァン・アキンの2作目の長編映画『The Circle』(2015年)を制作し、その後の映画『そして僕たちは踊った(And Then We Danced)』や『Crossing』の共同制作も行なっています。
※シーヴ・マルムクヴィスト(Siw Malmkvist)について
シーヴ・マルムクヴィストは、スウェーデンの著名なシュラーガー(schlager)音楽の歌手で、1950年代から活動を続けるベテランアーティストです。彼女はヨーロッパ全土で人気を博し、70年以上にわたる長いキャリアを誇っています。
主な経歴と功績
- 1936年生まれ(88歳)
- 1959年にスウェーデンの音楽コンテスト「メロディーフェスティバーレン(Melodifestivalen)」に優勝し、同年のユーロビジョン・ソング・コンテスト(ESC)にスウェーデン代表として出場しました。
- その後も音楽、テレビ、舞台などで活躍し、スウェーデンやドイツなどで多くのヒット曲を生み出しました。
- シュラーガー音楽の代表的なアーティストの1人として、彼女の楽曲は幅広い世代に親しまれています。
シュラーガー音楽とは?
- シュラーガー(Schlager)は、スウェーデンをはじめとする北欧やドイツなどで人気のある音楽ジャンルで、親しみやすいメロディーと歌詞が特徴です。
- ポップ、フォーク、バラードが融合したスタイルで、特にヨーロッパの音楽フェスティバルやユーロビジョンなどで多く取り上げられています。
シーヴの現在
- シーヴ・マルムクヴィストは現在も音楽活動を続けており、時折コンサートや特別番組に出演しています。
- 今回のドキュメンタリー映画『Siw』では、彼女の人生と音楽キャリアが多角的に紹介され、同世代のアーティストやクリエイターたちが登場します。
彼女はスウェーデン音楽界において伝説的存在であり、多くのアーティストたちに影響を与えてきた人物です。