『CHESS』リバイバル版のブックを書いたダニー・ストロングが、どのように作品への深い調査を始め、そして“これまでうまくいかなかった”この脚本をどう書き直したのか、その裏側を語っている。
■ CHESSのブックを「機能させる」ために必要だったものとは?
ストロングはこう振り返る。
「ふと思ったんです。『調べてみよう。CHESSの“問題”が何なのか見てみようじゃないか』と。これは完全に、僕自身がミュージカルオタクだからこその好奇心でした。オンラインで探して、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでジョシュ・グローバンとイディナ・メンゼルが出演した “Chess in Concert” を見つけたんです。“これは大当たりだ、観るべきCHESSはこれだ!”って思いました。そして実際に観たんです。
観ているうちに、脚本家としての僕の “リライト脳” が動き始めたんですよ!」。
■ ブロードウェイ・リバイバル版『CHESS』について
アーロン・トヴェイト、リア・ミシェル、ニコラス・クリストファーが主演するブロードウェイ・リバイバル版『CHESS』は、現在インペリアル劇場で正式に開幕している。
この新演出版は、マイケル・メイヤーが演出し、ダニー・ストロングがブックを担当。音楽はベニー・アンダーソン、ビヨルン・ウルヴァース、ティム・ライスという豪華な顔ぶれ。
物語は情熱、政治、そして国際的なハイレベル競技の中で繰り広げられる権力闘争を描く。愛と忠誠心が試される、高い緊張感をはらんだ世界だ。
■ 世界トップクラスのCHESSプレイヤーたちと、その間に挟まれる女性の物語
作品には、
- トニー賞受賞の アーロン・トヴェイト(ムーラン・ルージュ!)
- エミー賞ノミネートの リア・ミシェル(ファニー・ガール)
- ニコラス・クリストファー(スウィーニー・トッド)
が出演し、世界規模の舞台で “愛・忠誠・権力” が交錯する誘惑的な対決劇を織りなす。
世界でも屈指のチェスプレイヤーである2人の男が、勝利以上の何かを求めて戦う一方、その狭間に立つ女性は、欲望と献身がぶつかり合う激しい闘いに巻き込まれていく。

