【レビュー】『マンマ・ミーア!』UKツアー・バーミンガム・ヒッポドローム公演

レビュー

演出:フィリダ・ロイド
音楽・歌詞:ベニー・アンダーソン&ビヨルン・ウルヴァース
脚本:キャサリン・ジョンソン

ソフィ(リディア・ハント)は、スカイ(ジョー・グランディ)との結婚を控えており、自分の父親に結婚式へ来てほしいと願っています。

しかし母ドナ(ジェン・グリフィン)は、実の父親が誰なのかをこれまで一度も明かしてきませんでした。

そこでソフィは、父親候補である3人――ビル(マーク・ゴールドソープ)、ハリー(リチャード・ミーク)、サム(ルーク・ジャズタル)――を、自らの結婚式へ招待するのです。

*『マンマ・ミーア!』キャスト写真
撮影:(c) Brinkhoff-Moegenburg

舞台セットは、大きな石造り風の壁が2つ配置されており、場面に応じて回転しながら部屋や中庭を表現します。

衣装は現代的で楽しい雰囲気があり、さらに1970年代風のレトロな衣装も登場し、劇場全体をグラムロック的な華やかさで彩っていました。

実を言うと、私は映画版の大ファンというわけではありませんし、物語自体もどちらかと言えば“二の次”に感じています。

それでも、この作品には愛や人生、そして周囲からのプレッシャーに屈することについての素敵な描写があります。

しかし何より、観客の熱気と、ABBAの楽曲を少々強引ながらも茶目っ気たっぷりに物語へねじ込んでいく演出が、結果として私をこのバーミンガム・ヒッポドロームでの公演に引き込んでいきました。

観客たちは大いに楽しみ、アンコールまでは辛抱強く席に座っていましたが、その後は立ち上がって踊り始めていました。

「なぜソフィはDNA検査をしないんだ?」。
「なぜ(ビル以外)みんなギリシャの島にいるのにイングランド南東部訛りなんだ?」。

そんな疑問も、「ダンシング・クイーン」を最後に一緒に歌い始める頃には、すっかり消え去っていました。

音楽は本当に素晴らしく、ABBAの名曲群の中でも私が知っている曲が次々と登場します。

*『マンマ・ミーア!』キャスト写真
撮影:(c) Brinkhoff-Moegenburg

このプロダクションの上演時間は、20分間の休憩を含めて2時間35分です。

なお、公演中およびカーテンコール中は、歌唱や写真・動画撮影を控えるよう案内されています。

数々の素晴らしいABBAヒット曲が詰め込まれた『マンマ・ミーア!』は、2026年5月30日までバーミンガム・ヒッポドロームで上演されています。

※Birmingham Hippodrome は、イギリス・バーミンガム中心部にある英国有数の大劇場です。

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1895年に開館した歴史ある劇場で、現在はミュージカル、バレエ、オペラ、コンサート、コメディなど幅広い公演が行われています。
特にロンドン・ウエストエンド作品の大規模ツアー公演が頻繁に上演されることで知られ、『マンマ・ミーア!』『レ・ミゼラブル』『オペラ座の怪人』など人気作品も数多く上演されています。

客席数は約1,900席を誇り、ロンドン以外では英国最大級の劇場のひとつです。
また、英国ロイヤル・バレエ団やバーミンガム・ロイヤル・バレエ団との結びつきも深く、文化的な中心地として重要な役割を果たしています。

劇場はバーミンガムの「サウスサイド地区」に位置し、中国城(チャイナタウン)やショッピング街にも近いため、観劇と観光をあわせて楽しめる場所としても人気があります。

 

⭐⭐⭐⭐Mamma Mia at Birmingham Hippodrome: Review

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