【連載⑱】熊本地震取材日誌(2016年の今日、熊本で何があったのか?)

5月1日日曜日

月が変わり5月になりました。

今日はどういうわけか?震災の情報が全く入ってこず、被災者はつかの間のGWを楽しみたいのか?少し浮かれているように思えました。

そうそう、炊き出し中に「筆者の大事なカメラ(2台のうち1台、30万円の高価な方)」が盗まれてしまったのです!

参りました。今までの震災の記録が台無しです。

誰がこんなことをするのでしょうか?

熊本は随分暑くなりました。

避難所では段ボールまたは布一枚で家族ごとに仕切られています。

女子中学生が着替えているのを、のぞているおじさんがあとを経ちません。

女子トイレは汚く、誰も掃除してくれません。

真っ赤に染まった生理用品が無造作に廊下に捨てられていました。

相変わらず職員は忙しそうですが、能率が悪いですね。仕方なく僕が事務処理を手伝っています。

議員は何もしません。彼らは何の為に存在するのでしょうか?

自衛隊には頭が下がります。

この暑さの中、必死にがれきを片付けております。

どうして過去にも同じようなことが世界各地で起きているのに、日本人は過去に学ぼうとしないのでしょうか?

戦前は「昔を重んじる」風潮が強かったのですが、戦後は徐々にそうした姿も消え、上に立つ人ほど適当な人ばかり。

結局、アメリカに骨抜きにされたのが今の日本の姿です。

熊本に来て、改めて痛感しています。

芸能人は来てくれるのはいいのですが、今後、継続してきてくれるのでしょうか・

大事なことは「継続」です。

1回だけならば、来なくていいです。

でも中には「お忍び」で熊本に来て「私の名前は出さないで県庁に渡してください」と500万円置いていった某演歌歌手がいました。

かっこいいですね。

昔はこういう人が多かったのですが、今は「被災までも自分の名を売るために利用する」芸能人が多くて、困惑しております。

今はGW最中ではありますが、おじさんたちの中には「酒に溺れ」暴れて、女性を襲っているのを最近目にするようになりました。

確かに地震さえなければこんな苦しい避難所生活をせずにすんだのはわかりますが、弱いモノをいじめてはいけません!

特に女子を襲うことは「レイプ」じゃないですか!

僕は毎日、こうした光景を「レポート」にして、県知事に渡しています。

でも政治家は所詮、政治家ですね。

いつも苦しむのは職員ばかり。

今日は暖かいです。

つかの間の「休日」といったところでしょうか?

なお、総務省より「熊本地震2016年4月の総括」が出ましたのでご紹介いたします。

◆平成28年(2016年)熊本地震

2016年(平成28年)4月14日、熊本県を中心にマグニチュード6.5の地震が発生し、同県益城町で震度7を観測、さらに2日後の16日には、再び熊本県を中心にマグニチュード7.3の地震が発生し、同県益城町等で震度7を観測した。

◎被災自治体における通信の確保

スマートフォンを含む携帯電話は、多くの人にとり身近なコミュニケーション手段となっている。災害発生時においても、災害情報の収集、安否確認、救急救命や支援要請が必要な場合の情報発信、物流が寸断される中での物資や食料調達に関する情報収集に不可欠であり、被災地において携帯電話による通信を確保することはまさにライフラインの確保といっても過言ではない。

熊本地震における携帯電話の停波基地局数の推移は下記のとおりである。

各事業者とも、震災発生当日から、要員を全国から招集して復旧作業にあたった結果、NTTドコモは4月20日までに18、KDDIは4月26日までに19、ソフトバンクグループの携帯電話サービスも4月25日までに、復旧作業ができない立ち入り禁止箇所を除いてサービスを復旧させている。なお、その時点においても停波していた基地局については隣接局のエリアカバーや移動基地局車等の運用によって対応している。

今回の熊本地震における通信確保の特徴として、通信事業者が避難所を中心に無料公衆無線LAN(Wi-Fi)アクセスポイントを設置したこと、携帯電話事業者が災害用統一SSID「00000JAPAN」の運用を初めて実施し九州全域で約55,000のアクセスポイントを確保したことが挙げられる20。避難所におけるアクセスポイントについては4月28日までにはほぼすべての避難所に設置が完了している。その他、熊本県阿蘇郡高森町に、電源と通信が復旧する4月20日までの間、ICTユニット215台を搬送し、役場・避難所にICTユニットを用いた無線LANサービス及び音声通話サービスを提供した点も特筆される。

(続く)

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