【連載150】熊本地震取材日誌(2016年の今日、熊本で何があったのか?)

9月10日土曜日昼

【熊本地震・被災者生活・復旧復興情報】

皆様こんにちは。一連の熊本地震の地震活動について政府の地震調査委員会は全体として減衰傾向にあるものの先月31日に熊本市などで震度5弱の揺れを観測する地震が発生するなど地震活動は続いているとして引き続き注意するよう呼びかけています。地震の専門家や気象庁の担当者などで作る政府の地震調査委員会は昨日9日、定例の会合を開き全国の地震活動について評価しました。それによりますと一連の熊本地震の地震活動は先月に入ってからは体に感じる地震の発生回数が1日に数回程度の状況が続き全体として減衰傾向にあるとしています。ただ、先月31日には熊本市西区と熊本県宇城市で震度5弱の揺れを観測する地震が発生しました。この地震は布田川断層帯の西部で発生したとみられていて、この地域ではこれまでも地震が発生しているため余震域の広がりなどはみられないということですが熊本地方や阿蘇地方では地震活動が続いているとして引き続き注意するよう呼びかけています。委員長を務める東京大学の平田直教授は「活動が低下したと言っても余震活動はまだ続くとみられる。大きな地震が起きると周辺でもやや大きな地震が起きることはこれまでも知られているので、今後の活動に注意してほしい」と話しています。

専門家は以前は「もう震度5以上はない」と言ったり、先日震度5弱の地震が起こると「今後もありうる」と述べたり。結局、専門家でさえも地震が起こることを推測するのは無理なのです。これは熊本に限らず東京、南海トラフなどにも当てはまります。起こるかもしれないし、永遠に起こらないかもしれない。誰にもわからないということです。しかし『備えあれば憂いなし』準備と心構えだけは日頃からしていおたほうがよいようです。

熊本地震の被害を受けた九州に観光客を呼び込もうと国の補助で旅行商品が割引となる「九州ふっこう割」の第2期分(10月1日〜12月28日の宿泊対象)の販売受け付けが昨日9日から始まりました。第1期(7〜9月)は割引率が最大70%でしたが、第2期では熊本・大分への旅行だと最大50%、他の5県は同40%になります。第1期では購入希望者が殺到したため、第2期では一部商品を先着順から『抽選方式』に切り替えます。

旅行商品は第1期と同じく、インターネットの旅行予約サイト、旅行会社の窓口、コンビニエンスストアで販売します。コンビニで扱う「九州ふっこう割宿泊券」は、指定ホテル・旅館で気軽に使用できるため特に人気で、先着順で販売した第1期では直ちに完売。「不公平だ」など苦情が相次ぎました。

このため第2期ではこの宿泊券を抽選とし、佐賀、鹿児島を除く5県が、昨日9日から郵便(熊本のみ)、専用ダイヤル、ネットで受け付けます。ネットオークションでの転売防止のため、宿泊先での本人確認も新たに義務づけます。

詳しくは以下のサイトまで。

http://kyushu-fukkou.jp/

「九州ふっこう割」第2期分受け付けが昨日9日から始まりました。1期では最大70%割引もありましたが、受付ネットが繋がらなかったり、オークションなどで転売されるなど大きな問題が出ました。「不公平だ!」との相次ぐクレームを反省し、今回第2期では『抽選』『本人確認』が適用となります。これで本当に平等なのかはわかりませんが。割引率は最大50%!この機会に熊本へ旅行に行ってみるのもいいのではないでしょうか?

自殺予防週間(9月10~16日)に合わせた県の街頭キャンペーンが昨日9日、熊本市高森町を皮切りに始まりました。熊本地震による生活や心身の悩みから命を絶つ人などが出ないよう19日まで県内10カ所を巡回。精神面のケアにつながる相談などを早期に受けるよう啓発します。キャンペーンでは「落ち着かない」「気分が重い」など心の状態のチェック用紙や相談先を掲載したチラシを配布。この日は県や阿蘇保健所の職員が町内のスーパーで買い物客に手渡しました。県内では昨年、自殺者が375人に上り、前年より35人増えました。熊本地震後は、うつ病になって自殺した熊本市の男性1人が震災関連死と認定されています。県は「避難所や仮設住宅などの生活で心身の不調を感じたら、身近な人や公的機関に相談してほしい」と呼び掛けています。

*主な相談先は各地域の保健所や、県精神保健福祉センターTEL096(386)1166。

*熊本地震いのちの電話TEL(0120)874343。

東日本震災の時は『未来に絶望』し自ら命を絶った方もいました。熊本ももうすぐ震災から5カ月になります。未だ復興進まず、被災者の方の心も既に折れてしまっていることでしょう。ですが絶対に『命』を捨ててはいけません。お金がなくなろうが、失業しようが、必ず『生きる道』はあります。どうぞ『命』を粗末にしないよう心からお願い申し上げます。

厚生労働省は昨日9日、熊本地震で甚大な被害を受けたハローワーク阿蘇、上益城管内12市町村で失業中の労働者を対象に雇用保険の給付期間を90日間延長しました。地震から間もなく5カ月を迎え加入期間や年齢などに応じた給付期間(150~360日)が終わる失業者への給付を継続する特例措置で、期間は1年間。

同省は地震発生に伴う特例を適用し県内では事業所の休業で働けなくなった人にも給付。4月に6269人(前年同期比19.0%減)だった受給者は、5月は9345人(同14.2%増)、6月1万1341人(同31.5%増)、7月1万1779人(同34.6%増)と急増しました。

ハローワーク阿蘇管内は被保険者に占める受給者の割合が0.94%、同上益城管内は0.56%。いずれも全国平均の0.31%よりも大幅に高い数値。雇用保険法は、全国平均の2倍を超えた地域で給付期間を延長できるほか、2倍を超えた地域に隣接した受給率の高い地域も対象にできると定めており、両管内を対象としました。

厚労省雇用保険課は「90日間延長すれば、年末まで給付を受けられる。必要な人は申請を」と呼び掛けています。

この措置は給付期間が「150~360日」の失業者が対象です。150日未満の失業者には適用されません。不公平です。しかし150日未満の失業者も今は『困窮』を理由に3か月~半年、延長してもらえる制度もあります。またそれでも給付が切れてしまった失業者は『ハローワークに社会福祉協議会への推薦状』を書いてもらうと『社会福祉協議会』で半年くらいの貸付制度もあります。いずれにしても熊本被災地の失業は他の都道府県での失業とは明らかに違います。どんなことをしてもお金をいただく、あるいは貸し付けてもらう制度はありますので諦めずに生き抜いてください。最後の手段には『生活保護』もあります。いずれも『審査』はありますが『異常な状態』であることを強調しても構わないと小生は思います。

1.被災地情報

①熊本地震の地震活動、 減衰傾向も引き続き注意を!

一連の熊本地震の地震活動について政府の地震調査委員会は、全体として減衰傾向にあるものの先月31日に熊本市などで震度5弱の揺れを観測する地震が発生するなど地震活動は続いているとして、引き続き注意するよう呼びかけています。

地震の専門家や気象庁の担当者などで作る政府の地震調査委員会は昨日9日、定例の会合を開き全国の地震活動について評価しました。それによりますと、一連の熊本地震の地震活動は先月に入ってからは体に感じる地震の発生回数が1日に数回程度の状況が続き、全体として減衰傾向にあるとしています。

ただ、先月31日には熊本市西区と熊本県宇城市で震度5弱の揺れを観測する地震が発生しました。この地震は布田川断層帯の西部で発生したとみられていて、この地域ではこれまでも地震が発生しているため余震域の広がりなどはみられないということですが、熊本地方や阿蘇地方では地震活動が続いているとして引き続き注意するよう呼びかけています。

委員長を務める東京大学の平田直教授は「活動が低下したと言っても余震活動はまだ続くとみられる。大きな地震が起きると周辺でもやや大きな地震が起きることはこれまでも知られているので、今後の活動に注意してほしい」と話しています。

②「九州ふっこう割」2期分の発売開始!

熊本地震の復興支援の一環で、九州7県への旅行が国の補助で割引となる「九州ふっこう割」の第2期分の販売が昨日9日始まりました。

10月1日~12月28日の旅行分が対象。各県が販売元となる宿泊券と、旅行商品を扱うインターネットの旅行予約サイト、旅行会社の店舗の三つの購入方法があります。割引率は被害が大きかった熊本と大分が最大で5割、ほかの県は同4割。

1期(9月30日までの旅行分)では熊本と大分が7割、ほかの県は5割でした。

九州観光推進機構によりますと、この日は旅行予約サイトなどに多くの注文が寄せられ、一部の対象商品は完売しました。ただ、1期と違って希望者が殺到するような事態には至らず、混乱なく販売初日を終えました。

旅行会社の窓口では一部の会社が販売を始めました。熊本市の日専連ツアーズは、県内の温泉旅館・ホテルを利用する1泊2日の団体旅行プランなどをふっこう割の商品として発売。まだ周知していなかったため、電話の問い合わせが数件寄せられるにとどまったそうです。

熊本県内の宿泊が対象の「熊本宿泊券」も、この日から抽選申し込みがスタート。1枚5千円の宿泊券を2500円で販売する仕組みですが、1期(1枚1500円で販売)ではインターネットでの先着順でアクセスが殺到して混乱したため、抽選方式に改めました。

販売元の熊本県によりますと、この日は午後17時までに窓口のサイトに約1万6500件の申し込みがありましたが、サイトがつながりにくくなることはなかったとのことです。

抽選申し込みは14日まで。窓口のサイト「VISIT熊本県」での登録か、郵便はがき(消印有効)で受け付けます。宿泊券は1期分と異なり、転売防止のため宿泊先での本人確認も義務付けています。

ふっこう割については、九州観光推進機構が運営するホームページ「九州ふっこう割お知らせサイト」で確認できます。熊本宿泊券の問い合わせは事務局TEL050(3775)4724。

③ソバの花満開も…農家ら思い複雑、阿蘇市!

熊本地震で農地被害が相次いだ阿蘇市の水田で、転換作物で植えられたソバの白い花が満開となっています。外輪山を染める草原や樹木に映える光景を、今年のコメ作りを見送った農家は複雑な思いで見つめているます。

JA阿蘇などによりますと、同市では今季2075ヘクタールで水稲の作付けを計画。しかし、地震で農地に亀裂や段差ができ、水路の損壊も多発したため作付けは85%。転換作物で約80ヘクタールに大豆、約20ヘクタールにソバなどが植えられました。

このうち、小里地区などの22ヘクタールを潤す小里用水は水路が損傷し、ほぼすべての受益地で水稲の作付けを断念。約7割で転換されました。同地区の丸山信義さん(69)は1.2ヘクタールでソバを植え付け。8月上旬に植えた種が順調に育ち、小さな花を元気に咲かせています。収穫は10月中旬の見込み。

地震で傷ついた水路から水田への水の引き込み口は復旧できないまま。丸山さんは「自然災害はどうしようもないが、大規模にソバを植えたのは初めてで戸惑う。引き込み口の補修は自力では無理。来年の今ごろは、黄金色の稲が育っていてほしい」と話しています。

➃「二の丸ステージ」ものまねでこけら落とし、11日!

熊本市は明日11日午後15時半から、同市中央区の熊本城二の丸広場に設置した「二の丸広場ステージ」のオープニングイベントを開きます。タレントで「市わくわく親善大使」のコロッケさんと、青木隆治さんによるものまねショーなどが開かれます。

ステージは、熊本地震で被災した熊本城を訪れた人々に楽しんでもらい、復興への情報発信の場にしようと8月末に設置しました。

コロッケさんらのステージのほか、市イメージキャラクター「ひごまる」の熊本城復興本部長就任式や熊本城おもてなし武将隊の演舞、もっこすファイヤー&安井まさじさんのお笑いライブも。無料。市観光政策課TEL096(328)2393。

⑤自殺予防に啓発活動、県内10カ所を巡回!

自殺予防週間(9月10~16日)に合わせた県の街頭キャンペーンが昨日9日、熊本市高森町を皮切りに始まりました。熊本地震による生活や心身の悩みから命を絶つ人などが出ないよう、19日まで県内10カ所を巡回。精神面のケアにつながる相談などを早期に受けるよう啓発します。

キャンペーンでは、「落ち着かない」「気分が重い」など心の状態のチェック用紙や相談先を掲載したチラシを配布。この日は、県や阿蘇保健所の職員が町内のスーパーで買い物客に手渡しました。

県内では昨年、自殺者が375人に上り、前年より35人増えました。熊本地震後は、うつ病になって自殺した熊本市の男性1人が震災関連死と認定されています。

県は「避難所や仮設住宅などの生活で心身の不調を感じたら、身近な人や公的機関に相談してほしい」と呼び掛けています。主な相談先は各地域の保健所や、県精神保健福祉センターTEL096(386)1166。熊本地震いのちの電話TEL(0120)874343。

⑥失業給付90日間延長!阿蘇、上益城の12市町村!

厚生労働省は昨日9日、熊本地震で甚大な被害を受けたハローワーク阿蘇、上益城管内12市町村で失業中の労働者を対象に、雇用保険の給付期間を90日間延長しました。地震から間もなく5カ月を迎え、加入期間や年齢などに応じた給付期間(150~360日)が終わる失業者への給付を継続する特例措置で、期間は1年間。

同省は地震発生に伴う特例を適用し、県内では事業所の休業で働けなくなった人にも給付。4月に6269人(前年同期比19.0%減)だった受給者は、5月は9345人(同14.2%増)、6月1万1341人(同31.5%増)、7月1万1779人(同34.6%増)と急増しました。

ハローワーク阿蘇管内は被保険者に占める受給者の割合が0.94%、同上益城管内は0.56%。いずれも全国平均の0.31%よりも大幅に高い数値。雇用保険法は、全国平均の2倍を超えた地域で給付期間を延長できるほか、2倍を超えた地域に隣接した受給率の高い地域も対象にできると定めており、両管内を対象としました。

厚労省雇用保険課は「90日間延長すれば、年末まで給付を受けられる。必要な人は申請を」と呼び掛けています。

⑦熊本城「落ちなかった瓦」どうぞ!熊本市検討!

熊本地震で被災した熊本城復興の「財源」として、激しい揺れに耐えた天守閣の瓦の販売や記念品での提供を熊本市が検討していることがわかりました。市は、寄付してくれる人を「復興城主」として募る制度を年にも立ち上げる方針で、「落ちなかった瓦」も一役買うことになりそうです。

4月の熊本地震で、熊本城は石垣の約50カ所約8千平方メートルが崩落。全体の約3割で積み直しが必要となり、13の重要文化財建造物や20の復元建造物が被災。西南戦争で焼失し、1960(昭和35)年に復元された天守閣は最上部を中心に瓦が崩落しましたが、落ちずに耐えた瓦も多数残っています。

市は熊本城を復興のシンボルとして天守閣を3年で、石垣を含めた城全体を20年かけて復旧させる考えで、市の内部の打ち合わせでは「瓦を有効活用しなければもったいない」との声が上がっていました。

熊本城復旧復元プロジェクト統括の津曲俊博さん(60)は「文化財としての価値を維持しながら、今回のような震災に耐えられる城によみがえらせたい。そのために息の長い支援が必要で、瓦の有効利用を検討している」と話しています。

⑧熊本第一高が全国へ!九州合唱コン、地震乗り越え!

長崎県佐世保市で昨日9日に始まった第71回九州合唱コンクール(全日本合唱連盟九州支部、朝日新聞社など主催)の高校部門に県内からは6団体(合同合唱団を含む)が出場し、熊本第一、必由館が金賞を受賞しました。熊本第一は全国大会に出場します。

熊本第一は「女声合唱とピアノのための百年後―タゴールの三つの詩―」から「百年後」を自由曲に選んだ。栗野清華部長(3年)は「最高の演奏ができ、出し切った」と満足げに語っていました。合唱後、静まりかえった客席から「すばらしい」という声がもれるのが聞こえ、「幸せだった」。

4月の熊本地震から学校は約1か月休校に。部員がやめないか、1年生が入部するか、不安でいっぱいでした。しかし、一人も欠けず、1年生16人も加わった40人で舞台に立ちました。「すてきなメンバーに恵まれた」と笑顔を見せました。

全国大会を決めると「この曲をみんなと一緒に10月まで歌えるのが幸せ」と涙ぐみながら喜びました。

銀賞を受賞した九州学院は、与謝野晶子の詩をもとにした「歌はどうして作る」を自由曲で歌いました。詩の朗読もし、意味を考えてきました。地震で学校の音楽室が使えなくなり、食堂で練習に励みました。清永珠緒部長(2年)は「食堂は音が響かなくて苦労したけど、ここまでやってこられて良かった」。自宅が全壊した部員のためにお金を集めるなど、仲の良さが自慢。「自分たちの全力を出し切った」と話していました。

⑨熊本地震「被災地支援100日の記録」、兵庫県が作成!

熊本地震の被災地支援に取り組んできた兵庫県は、その成果と課題、教訓をまとめた記録「熊本地震への対応 被災地支援100日の記録」を作成しました。避難所運営に応援職員を大量に投入することで役場機能を回復させるなどの成果があった一方、派遣した保健師が本来業務に専念できなかったといった課題も浮き上がりました。

記録はA4判で全119ページ。4月14日の「前震」直後から、被害の大きかった熊本県益城町の現地連絡所を廃止した7月19日までのおおむね100日間の支援を中心にまとめました。県内からは8月24日までに、県や県警、消防、市町などの職員ら延べ2692人が被災地に派遣されました。

支援の成果として、益城町への派遣では、避難所運営、教育支援、栄養士、がれき処理といった専門職員からなる支援チームなどを送り込むことで、効率的な支援ができたとのこと。

また

・人と防災未来センターの研究員が復興に向けた組織づくりなどを助言

・救援物資のうち、毛布と仮設トイレは国に先行して搬出・支援

・震災を経験した派遣職員が仮設住宅の現地調査

を行い、早期の仮設住宅着工につなげたことなどを挙げました。

支援の課題や教訓としては

・り災証明の発行に必要な家屋被害認定の専門職員を地震発生直後に派遣しましたが、危険な建物への立ち入りを防ぐ応急対応を優先せざるを得ず、結果として罹災証明の早期の発行につなげられなかった

とのこと。

このほか

・全国の政令指定市が専ら熊本市だけを支援したのは資源配分として適切だったか

・保健師が避難者の台帳整理や雑多な相談を受けるなど本来業務以外の業務を行うこともあった

・被災者からのニーズがなければ被災自治体がボランティアを受け入れないケース

もあったなどと指摘しました。

井戸敏三知事は「いつどこでどんな災害に見舞われるかわからない。『受援体制』をどうするか、全国の自治体は一定のシナリオを用意しておく必要があると実感させられた」と話していました。

「100日の記録」は県のホームページ(http://web.pref.hyogo.lg.jp/kk41/kumamoto-kirokushi.html別ウインドウで開きます)から見ることができます。問い合わせは県復興支援課(078-362-4335)。

⑩大好きな熊本城、絵で支援!NZ在住の画家!

英スコットランド出身の画家、レズ・ファーガソンさん(59)の作品展「自然界―Nature―」が長崎南山手美術館(長崎市南山手町)の喫茶スペースで開かれています。展示作品は販売され、収益は熊本地震で被害を受けた熊本城の再建支援にあてられます。15日まで。無料。

作品は十数点。鳥や猿、亀などの動物や植物が鉛筆で描かれています。ファーガソンさんはニュージーランド(NZ)のウェリントンに住んでしますが、1年の半分近くを長崎など日本で過ごしているそうです。作品はすべてNZで描いたもので、同国で開く作品展では逆に日本で描いた絵を展示します。

45歳で絵を描き始めたという「遅咲き」。それまでは銀行や映画会社で働いており、絵は独学です。鉛筆で描くのは、絵の具でキャンバスに描くのと違い、旅先にも手軽に持って行けるからだそうです。

動植物を描いていると「癒やしになる」そうです。人間の世界で感じるストレスが、自然の中にはありません。動物の目に宿る力強さにも魅了されます。

ファーガソンさんは柔道の経験が30年以上あるほか、弓道や居合道もたしなむ日本通。日本の城では熊本城が一番のお気に入りです。熊本地震で被害を受けたことを知り、「2011年にNZのクライストチャーチで起きた地震を思い出して、悲しかった」。今回のようなチャリティーをするのは初めてだそうです。

日本各地を訪れましたが、特に長崎を気に入った理由については「親切な人にいいカフェ、緑の山に海。おいしいカレー屋さんもある。長崎の人は外国人と感じない」と話しています。

⑪観光列車「かわせみ やませみ」来春運行!棚田や鍾乳洞…名所ずらり!

R九州の新しい観光列車「かわせみ やませみ」(熊本-人吉)の2017年春の運行開始に向け、沿線の球磨村で盛り上げムードが高まっています。6,7日には、車内ガイドを担う客室乗務員などの現地研修を受け入れ、住民とともに棚田などの村の見どころをPRしました。

「全景が鬼の口のように見えるのが由来です」。7日早朝、球磨村観光案内人の会の冨永知敬(ともたか)会長(70)は「日本の棚田百選」の鬼ノ口棚田を客室乗務員たちに案内。メンバーはメモをしたり、スマートフォンで撮影したりしていました。

村は研修に全面協力。九州最大級の鍾乳洞の球泉洞や国指定名勝の神瀬(こうのせ)石灰洞窟、一勝地温泉かわせみ、一勝地阿蘇神社など地元のスポット約15か所を紹介しました。

中でも好評だったのは、日本三急流の球磨川をゴムボートで下るラフティング体験です。流れの速い白波に次々と乗り上げ、ボートは激しく跳ね上がります。「天然のジェットコースター」。迫力満点のアクティビティは、体験者にしか分からない魅力があります。修学旅行の日程に組み込まれるなど、村内観光の目玉となっています。村企画振興課の上蔀(うわしとみ)準也さん(38)は「見どころは豊富。観光素材を体感してもらうことで魅力がより伝わり、乗客にアピールできる」と話しています。

村によりますと、15年の観光客数は約16万人で、減少傾向にあります。新列車の運行開始をてこにしようと、タクシーでの村周遊コースなども検討中だそうです。「SL人吉(熊本~人吉)も走る肥薩線の新たな目玉。村活性化につなげたい」と上蔀さんは鼻息が荒い今日この頃。

JR側も、球磨村にとどまらず沿線一体となった取り組みを模索しています。鉄道事業本部営業課の新山夏江さん(33)は「地元に密着し沿線の魅力を取り入れた列車ができる。まだ手探りだが、住民としっかり連携していく」と意気込んでいます。

各地で導入されている観光列車は、沿線自治体にとって観光客増の大きな柱となっています。地元のさらなる機運の高まり、ご当地ならではのおもてなし戦略が「かわせみ やませみ」の飛躍につながりそうです。

「かわせみ やませみ」JR九州として11本目の観光列車。球磨川に生息する小鳥のカワセミとヤマセミをイメージした自然豊かな川の旅がコンセプト。豪華寝台列車「ななつ星in九州」を手掛けた工業デザイナーの水戸岡鋭治氏がデザインを手掛け、ディーゼル車の2両編成。定員約70人。1日3往復程度で毎日運行します。

⑫細川家ゆかり2展示会開催!熊本県立美術館!

肥後藩主細川家の歴代当主の書を集めた展示会と、御用絵師たちの作品を並べた企画展が、それぞれ熊本市中央区二の丸の県立美術館で開かれています。10月10日(祝)まで。

展示会「細川家の殿さまの書-墨字が織りなす世界」は、同館別棟で開催。1832年に細川斉護(なりもり)が参勤交代の道中で記した日記や、1869年に熊本藩知事に就任した細川護久(もりひさ)による一行書「君子重言行(君子は言行を重んず)」など約30点を展示しています。細川家に伝わる筆や文鎮なども紹介しています。

企画展「雪舟流と狩野派~細川家を魅了した日本絵画の至宝」は同館本館が会場。雪舟の画巻「倣高克恭山水図巻(ほうこうこくきょうさんすいずかん)」(国指定重要文化財)や、不老長寿が主題の二つの中国故事を描いた狩野派の作品「西王母・琴高仙人図屏風」など約45点が並んでいます。21日からは展示作品の一部が入れ替わります。

10日(土)午後13時半~同15時に、群馬県立女子大の専任講師、三宅秀和さんによる特別講演があるほか、25日(日)午前10時半~正午には小中学生向けのワークショップも開催します。

観覧料は

「細川家の殿さまの書-墨字が織りなす世界」=一般210円、大学生130円

「雪舟流と狩野派~細川家を魅了した日本絵画の至宝」=観覧料は一般千円、大学生700円。

いずれも高校生以下は無料。月曜休館(月曜が祝日の場合は開館、翌日が休館)。

2.ここ一週間の地震

2016/09/10 00:48 10日 00:45頃 網走沖 1

2016/09/09 23:21 09日 23:18頃 茨城県北部 3

2016/09/09 22:22 09日 22:19頃 和歌山県北部 1

2016/09/09 20:56 09日 20:53頃 茨城県沖 3

2016/09/09 15:10 09日 15:06頃 宮古島近海 1

2016/09/09 13:50 09日 13:47頃 岩手県沖 2

2016/09/09 05:22 09日 05:18頃 千葉県北西部 1

2016/09/08 21:39 08日 21:35頃 熊本県熊本地方 2

2016/09/08 20:04 08日 20:00頃 奄美大島近海 2

2016/09/08 16:46 08日 16:43頃 熊本県熊本地方 1

2016/09/08 16:10 08日 16:07頃 有明海 1

2016/09/08 15:19 08日 15:15頃 熊本県熊本地方 3

2016/09/08 15:12 08日 15:08頃 茨城県沖 2

2016/09/08 05:53 08日 05:50頃 岩手県沖 1

2016/09/08 00:00 07日 23:57頃 熊本県阿蘇地方 2

2016/09/07 22:52 07日 22:49頃 熊本県熊本地方 1

2016/09/07 20:29 07日 20:26頃 熊本県熊本地方 1

2016/09/07 18:46 07日 18:42頃 日高地方中部 3

2016/09/07 15:01 07日 14:57頃 十勝地方北部 1

2016/09/07 14:36 07日 14:33頃 福島県沖 1

2016/09/07 14:20 07日 14:17頃 熊本県熊本地方 1

2016/09/07 13:33 07日 13:28頃 茨城県南部 4

2016/09/07 11:21 07日 11:17頃 沖縄本島近海 2

2016/09/07 07:50 07日 07:46頃 茨城県南部 1

2016/09/07 05:22 07日 05:19頃 熊本県熊本地方 1

2016/09/07 03:49 07日 03:46頃 西表島付近 1

2016/09/07 02:23 07日 02:19頃 種子島近海 1

2016/09/07 02:17 07日 02:14頃 熊本県熊本地方 1

2016/09/07 01:59 07日 01:56頃 熊本県熊本地方 4

2016/09/07 00:27 07日 00:22頃 宮古島近海 3

2016/09/06 17:54 06日 17:51頃 熊本県阿蘇地方 3

2016/09/06 08:55 06日 08:51頃 熊本県熊本地方 2

2016/09/06 04:00 06日 03:57頃 千葉県北西部 2

2016/09/05 22:57 05日 22:53頃 福島県会津 1

2016/09/05 20:58 05日 20:55頃 熊本県熊本地方 2

2016/09/05 17:47 05日 17:43頃 宮城県沖 1

2016/09/05 05:09 05日 05:06頃 熊本県熊本地方 1

2016/09/05 01:47 05日 01:42頃 千葉県北東部 1

2016/09/05 00:26 05日 00:23頃 秋田県内陸南部 1

2016/09/04 23:52 04日 23:49頃 熊本県熊本地方 1

2016/09/04 18:37 04日 18:34頃 熊本県阿蘇地方 1

2016/09/04 17:53 04日 17:50頃 熊本県熊本地方 1

2016/09/04 09:18 04日 09:15頃 宮城県沖 1

2016/09/04 08:39 04日 08:36頃 熊本県熊本地方 1

2016/09/04 06:21 04日 06:17頃 熊本県熊本地方 3

2016/09/04 03:14 04日 03:11頃 青森県東方沖 1

2016/09/04 01:28 04日 01:24頃 青森県三八上北地方 1

2016/09/03 23:42 03日 23:38頃 浦河沖 1

2016/09/03 23:04 03日 23:01頃 沖縄本島近海 2

2016/09/03 22:48 03日 22:45頃 宮城県沖 2

2016/09/03 21:38 03日 21:34頃 福島県会津 2

2016/09/03 21:14 03日 21:11頃 千葉県東方沖 2

2016/09/03 15:06 03日 15:03頃 紀伊水道 2

2016/09/03 14:13 03日 14:10頃 熊本県熊本地方 2

2016/09/03 14:13 03日 14:09頃 国後島付近 2

2016/09/03 13:25 03日 13:22頃 熊本県熊本地方 2

2016/09/03 12:07 03日 12:03頃 トカラ列島近海 2

2016/09/03 11:10 03日 11:07頃 熊本県熊本地方 1

2016/09/03 09:07 03日 09:04頃 長野県北部 1

2016/09/03 08:32 03日 08:29頃 長野県北部 2

2016/09/03 01:20 03日 01:17頃 熊本県熊本地方 1

(続く)

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