【連載166】熊本地震取材日誌(2016年の今日、熊本で何があったのか?)

9月26日月曜日昼

【熊本地震・被災者生活・復旧復興情報】

皆様こんにちは。「芸能界の人達は震災から5か月経った今でも熊本に行っているのか?」「震災直後だけパフォーマンスで行ったきりで結局、売名行為か?」との意見が筆者のもとに届きましたので筆者の身近な方の情報をお知らせします。

大場久美子さん。最初に熊本に行かれたのは5月7日のことでした。朝、筆者のもとに連絡があり「これから熊本に行ってきます」。ただ季節は初夏で前日の5月6日に中央区で集団食中毒が起こったばかりだったので大場さんご自身もその点は不安だったようです。「長年知人の料理研究家の中山桜補の命のレシピプロジェクトにこれから熊本に入り、参加してきます」。

後日、大場さんが書かれた記事をご紹介します。

「料理研究家の中山桜甫先生の

命のレシピ熊本炊き出しプロジェクトに

参加させていただきました。

震災から10日以上すぎて

もう炊き出しのタイミングではないとの

ご意見もありましたが

桜甫先生の命のレシピは

心や体調をととのえる成分が計算された食材

いまだから必要だと感じるメニューでした。

ストレスを軽減気持ちが休まる作用だったり

食物繊維や鉄分だったり。

お野菜たっぷりの優しいお味をあたたかいうちに

お腹いっぱい食べていたたこうというものでした。

桜甫先生は

いろんな事を皆さんに教えてくださいました。

栄養素の事を考えて千切りにしたキャベツをうっかり水通ししてしまったものを

栄養素が全部流れてしまっているから

皆さんに食べていただけない!

刻みなおし!と。

沢山の野菜をきざんでも途中で形が雑にならないように。

添えるきゅうりにしても半分欠けてしまったきゅうりを手にして

これに当たった人はかわいそう…と。

料理中も

暑く、湿度があがってきました、みなさん、水分補給を!

ボランティアさんにも声をかけてくださいました。

学校の給食室をおかりしたのですが

着くなり!

鍋にお湯を沸かして

用意した食材を全種類袋ごとに湯がいてご自分で食べて安全を確認されたのにはびっくりしました。

衛生法に基づいて管理された搬送だったのに。

飛ぶはずの熊本行きクール便が飛ばずに

急遽福岡に福岡から熊本までの食材運びにも最新の注意をはらいながら。

最後の最後まで衛生管理を細かく指導していただきながらの調理となりました。

中山桜甫先生被災された方々への心運び

料理に対してのポリシー衛生管理

ボランティアさんに対しての配慮

素晴らしいプロジェクトに参加させていただけたことに感謝です

そしてこれからの自分の熊本のみなさまへの取り組みに新たな気持ちがわきました。

東日本のみなさま

熊本、大分のみなさま

様々な困難に負けないでくださいね」。

その後、大場さんは8月28日に再度熊本に入られました。8月27日に下記のように告知しました。

「明日はいよいよ熊本の皆様とお目にかかれます。

お食事会以降の予定がでましたのでお知らせさせていただきます。

①11:00~13:00

カフェkawano様にてお食事会

(あらかじめお申し込みいただいた30名様)

②14:00~16:00

熊本市立総合体育館

(体育館のロビー又は30名ほどの和室)にて

茶話会

③17:00~

秋津校区第一公民館にて

足つぼ講座やら簡単な心理学スキルをつかったコミュニケーションタイム

ありがとうございます

大場久美子」

後日、大場さんから下記の報告がありました。

「JKC九州ブロック会長様

ペットハウスアンベリー代表様と

VMAT獣医師船津先生がいらっしゃる

大分にある

『九州災害時動物救援センター』に行ってまいりました。

船津先生にお目にかかるのは久しぶり。

熊本震災時は

初めは来年オープン、卒業犬なのどの受け入れの為に準備をしていたそうですが

震災時に急遽オープンを早め

沢山の被災動物を受け入れてくださいました。

広い敷地内には

沢山のロッジ

犬棟、猫棟と数カ所にわかれていて

ドッグランあり、

広い草原で

まだ避難所にいらっしゃる飼い主さんが会いにこられて

ご一緒に草原で心癒されていらっしゃるそうです。

今日集まった皆さんが

力をあわせて

今後のもしもの時、(ない方がよいですが)

動物たちの受入が出来る体制作りをしていきましょうと

話されていました。

人間にも

動物にも

優しい地球になってほしいですね」。

「熊本のみなさま

ありがとうございました。

また

お元気で

お目にかかりましょう」。

☆カフェ河野さまでの昼食会

☆熊本市立総合体育館での茶話会

☆秋津校区第一公民館でのコミュニケーション

このように震災後、震災から5か月後、熊本に行かれている方もおります。

筆者も既に熊本には4回行きましたが『自費』です。往復6万円かかります。大場さんのような行動力はなかなか示せることではありません!

以前、杉良太郎さんが東日本震災後のある日「炊き出し」をしていた時のことです。あるマスコミ記者から「杉さん、そんなに売名行為しても炊き出ししたいのですか?」と質問されました。杉さんは顔を真っ赤にして「そうだよ、売名だよ!売名の何が悪いんだ?あんたもやれるものならやってみな!できないだろ?あんたが俺と同じことをやって上で質問しろ!出ていけ!」とその記者を怒鳴ったそうです。

僕は例え『売名』でもいいと思います。大事なのは『継続』です。大場さんのように『継続していく』ことこそ、被災者は喜ぶのです。

大場さんのような俳優、タレント、歌手が熊本被災地に『継続』していかれることを願ってやみません。

1.被災地情報

①益城町一丸 校庭駆ける!町内の被災5校で運動会!

熊本県益城町では熊本地震後初となる小学校の運動会が24,25の両日、町内5校で開催され、復旧と復興へ一緒に元気になろうと地域住民が加わり、児童とともに運動場を駆け回りました。

校庭に仮設団地が建った飯野小は昨日25日、新しい運動場で地域と合同の運動会。被災者に配慮して地域の運動会は休止の予定でしたが、学校側が「一緒に飯野地区を盛り上げてほしい」と校区の体育協会に呼び掛けました。

一生懸命に走る児童を、住民はわが子のように「頑張れ」と声を張って応援。地域運動会の名物競技「ムカデ競走」では、児童らが「行け行け」と住民の背中を押しました。

全校児童120人による踊りにも住民らが加わり、一緒にリズムを刻みました。校庭の仮設団地に住む岩村秀誠さん(68)は「子どもの笑顔を見られて気分転換になった」、3年の石金華鈴(かりん)さんは「学校は地域の人に支えられていると感じた」と喜んでいました。

広安西小は地震の影響で、5月に予定していた運動会を24日に開催。体育館は8月18日まで避難所になっており、避難していた住民にも児童の頑張りを見てもらおうと声を掛けました。

地域住民は、全校児童765人による「元気アップ体操」に参加。運動場いっぱいに広がり、音楽に合わせて腕や脚を伸ばしました。同町小谷のテクノ仮設団地で暮らす看護師の植田衣江さん(54)は「避難所で一緒に生活した子どもたちの元気な姿を見て、うるうるしました」と話していました。

②熊本聾学校、被災体験語りV!手話パフォーマンス甲子園!

手話を使った演劇やダンスなどで表現力や正確さを競う「第3回全国高校生手話パフォーマンス甲子園」の本大会が昨日25日、鳥取県倉吉市で開かれました。4月の熊本地震での被災体験を演技した熊本県立熊本聾(ろう)学校(熊本市東区)のチームが初優勝しました。

13都道府県の高校などの計20チームが出場。開会式では、秋篠宮家の次女佳子さま(21)が手話を使いながら「パフォーマンスが努力の集大成になることを期待しています」とあいさつされました。

2位は沖縄県立真和志高で、祖父母が語る沖縄戦の記憶をもとに平和への祈りを表現。3位は奈良県立ろう学校でした。熊本聾学校のチームは、男女4人の生徒が演技。2度にわたる大きな揺れと余震が続き、暗闇の中、音も聞こえず、不安な状態で過ごした当時の様子を、手話を使いながら全身で表現しました。

部長の坪井誠さん(17)は「5月に学校が再開して以来、ずっと練習を続けてきた。熊本の皆さんに喜んでもらえる結果を届けられてうれしい」と笑顔を見せていました。

審査委員長のろう者で演出家の庄崎隆志さん(54)は「熊本のチームは人々に希望を与える演技で感動した。不安や苦しみ、立ち向かった勇気がリアルに伝わってきた」と手話で話していました。

③業者不足で進まぬ屋根修理…ブルーシートの張り方学ぶ!

熊本市東区の秋津公民館で昨日25日、熊本地震で壊れた屋根へのブルーシートの張り方を教える講座が開かれました。家屋への被害が大きかった一帯では、業者不足や費用がハードルとなり、屋根の修理が進んでいないそうです。

正しい知識を身につけ、生活再建に役立ててもらおうと同公民館が企画。公民館脇を活動拠点とする「DAW(ダウ)ボランティアセンター」代表で防災士の中島武志さん(39)=大阪府=らが講師を務めました。

中島さんは「プロに依頼するのが原則」と前置きした上で、写真を示しながら安全上の注意やシートの選び方、土のうの置き方などを助言。「防水ではないシートもあるので注意して」などと話していました。

「自分でシートを張ったが、うまくできなかった」という近くの男性(72)は「自宅の瓦がほとんど落ち、雨漏りがひどい。7月末に業者に修理の見積もりを頼んだが、まだ回答がない」と頭を抱えていました。

「納屋の屋根の修理に40万円かかると業者に言われた」などの声も上がりましたが、中島さんは「シートは応急処置でしかない。雨漏りが続くと家がボロボロになるので、いつかは業者に頼む必要がある」と答えました。

➃児童へ復興の音色!MISIA音楽家の松本さんピアノ演奏会!

人気歌手MISIAさんらに楽曲を提供している音楽家の松本俊明さん(東京都在住)が23日、熊本県菊池市の隈府小でコンサートを開き、熊本地震からの復興を願いながら、ピアノを奏でました。

松本さんは昨年7月、同市西寺の国登録有形文化財「宮村家住宅主屋」で開催した演奏会を機に市民との交流を深め、今年も4月15日にコンサートを計画しました。しかし、地震で中止を余儀なくされたため、今回、5カ月遅れで訪れました。

松本さんは、夢や希望をテーマにした自作曲「見えない羽根」などを、児童らの歌声に合わせて演奏。子どもたちのリクエストにも応じ、即興曲や連弾を披露しました。

同小5年の渡邉愛華さんは「すごくきれいな曲を聞き、夢を大切に生きていこうと思った」と感激。松本さんは「地震で心を痛めた子どもたちも、歌を通して楽しい気持ちになり、ゆっくりでもいいから前に進んでほしい」と願っていました。

⑤人間国宝の豊竹嶋大夫さんが11月に「清和文楽」応援公演!

人形浄瑠璃文楽太夫で人間国宝の豊竹嶋大夫さん(84)=東京都=が11月12日、熊本県山都町の清和文楽館で「雪おんな」を上演します。2月に引退後、公の舞台に立つのは初めて。同館は鑑賞予約を受け付けています。

嶋大夫さんは愛媛県出身。1968年に八代嶋大夫を襲名し、94年に物語の重要な場面を語る「切場語り」となりました。昨年、人間国宝に認定されました。

嶋大夫さんは、2002年に完成した清和文楽のオリジナル演目「雪おんな」の演出を手掛けた縁があります。熊本地震の影響で同館の観客が減少していることを知り、清和文楽を応援しようと再び舞台に立つことにしました。

舞台では、三味線を同館職員の佐藤義和さん(40)、人形芝居を地元の保存会が演じます。21日に同館を訪れ、稽古に励んだ嶋大夫さんは「雪おんなを語るのは念願だった。離れたお客を元に戻すのは大変だが、清和文楽を盛り上げないと」と意欲を語っていました。

午後13時、午後16時の2回公演。定員は各200人。予約制で鑑賞料2千円。同館TEL0967(82)3001。

⑥福岡天神から熊本へエール!物産展やライブ!相次ぐ復興支援イベント!

福岡市・天神地区で24,25の両日、熊本地震の復興支援イベントが相次ぎました。特産品の購入やチャリティーライブへの参加を通じ、多くの市民が被災地にエールを送りました。

天神中央公園では、熊本県福岡事務所が「くまもと観光物産展」を開催。一般社団法人九州の食(福岡市)が、毎年恒例の食イベント用に押さえていた会場を譲り、運営に協力しました。

県内の飲食店や自治体など37団体が、あか牛の串焼きや辛子れんこんなどの特産品を販売し、旬の観光情報を発信した。福岡市の会社員岡田早紀子さん(52)は「被災地はまだまだ大変なんですね。できる支援を続けます」とアユの塩焼きを買っていました。

旧大名小では「ONE KYUSHU(九州はひとつ)」と銘打ち、チャリティーライブとオークションが開かれました。毎年9月に開かれる音楽イベントの主催者が共同で企画。つながりのある音楽アーティストや著名人の協力で実現しました。

収益金は福岡市を通じて被災地に贈ります。企画したイベントプロデューサーの深町健二郎さん(54)は「福岡の人が楽しく参加できる支援を今後も考えたい」と話していました。

⑦炭坑ガールズ、世界遺産の「懸け橋」に!

世界文化遺産の万田坑(熊本県荒尾市)と三角西港(熊本県宇城市)の懸け橋に!万田坑を応援する地元の女性グループ「炭坑ガールズ」(蓮本裕季子代表)が、宇城市との交流を深めています。熊本地震では同市の被災者を元気づけ、宇城地域のPRにも一役買っています。

炭坑ガールズは、万田坑の世界文化遺産登録を応援しようと、荒尾市の女性たちが2014年10月に結成し、メンバーは現在、2~50代の23人。ポップス調の炭坑節や、炭鉱マンの仕事ぶりを歌うオリジナル曲に乗せてダンスを披露し、昨年は県内外の約150のイベントに出演しました。

ともに世界遺産登録を目指す宇城市との交流が始まり、昨年6月の三角西港のイベントにゲストとして初参加。地震後は同市の避難所慰問を買って出て、元気いっぱいのステージを届けました。

宇城市観光物産協会は「地元のイベントに花を添えて、盛り上げてくれる心強い存在」。蓮本代表(28)は「二つの地域が力を合わせて、たくさんの人たちを笑顔にしていきたい」と意気込んでいました。

昨日25日午後13時から、熊本市の花畑広場で開かれる宇城市物産展「食とモノの祭典」(本日26日まで)で、新曲も披露します。

⑧励ましの絵手紙600枚!地震後に全国から届いた一部を展示!

熊本地震後に「熊本絵手紙友の会」に全国から送られてきた絵手紙600枚が24日から、熊本市流通情報会館(南区流通団地)に展示され昨日25日終了しました。

会は毎週土曜日に会館で教室を開講。会長の久保幸子さん(75)が被害の大きかった益城町在住だったこともあり、全国の絵手紙友の会の人たちから約3千千枚のメッセージが寄せられました。

いずれもはがきに励ましの言葉と絵が描かれており、会館で開催される「あきんど!? 流団まつり」で一部を見てもらうことにしました。

自宅が大規模半壊した國見文代さん(67)=南区南高江=は「あるがままに茄子がままに」の言葉が添えられたナスの絵を眺め、「不安な日々を過ごしている。この言葉は今の心境にピッタリ。ありがたいです」。久保会長は「一歩を踏み出す元気になってもらえば」と話していました。

流団まつりは、地元企業らでつくる流通団地協同組合などの主催。約100の企業や個人が、玩具、衣類、生活用品などを販売しています。まつりも昨日25日で終了!

⑨最高賞に山田さん!荒尾ジャンボ梨品評会!

「ジャンボ梨」の愛称で知られる荒尾市の特産「新高」の品評会が昨日25日あり、入賞者11人が決まりました。最高賞の優等には山田雄作さん(37)が、重さや形の良さを競うジャンボ賞には1.6キロの大玉を出品した桑原繁満さん(77)が、それぞれ選ばれました。新高の出荷は10月初旬から中旬にかけてピークを迎える見込みです。

JAたまな荒尾梨部会が主催し生産者55人が出品。JA職員らが大きさや色合い、形状、糖度などを専用の測定機器を使って審査しました。今夏は高温小雨だったことから、実は例年より小ぶりですが、甘味は増しているそうです。

⑩高齢集落再生、独TV密着!熊本・槻木地区!

高齢者が人口の半数以上を占める熊本県多良木町槻木(つきぎ)を、ドイツのテレビ局が密着取材しています。子連れ世帯の移住をきっかけに、休校していた小学校を再開させた「限界集落」の取り組みに着目。ドイツにも共通する高齢集落再生のヒントを報じましす。

ドイツ公共放送ARD東京支局の渥美真理子プロデューサーら4人は15日から槻木に滞在。福岡県春日市から槻木に移住し、集落の再生事業に携わる集落支援員上治(うえじ)英人さん(44)が案内役を務めます。

報道で槻木の取り組みを知った渥美さんは「移住者がよそ者扱いされる地域もある。槻木では上治さん一家と住民側が理解し、助け合っている」と指摘。「山村の生活は不便で苦労が多いだろうが、故郷を愛する住民が村をどのように守っているのかを紹介したい」と意気込んでいます。

カメラは住民の生き生きとした表情をとらえました。畑仕事に精を出し、五右衛門風呂をまきで沸かす80歳の女性。育てた野菜を福岡市博多区の吉塚商店街で販売する住民たち。にぎやかな敬老会。

10月月初旬まで取材し上治さんの長女(9)が通う槻木小に住民が集まる自由参観日、稲刈りなどの農作業の様子も撮影。30分の番組に編集し、11月にドイツで放送する予定です。

カメラマンのベルント・ホフマンさん(58)は「槻木は手つかずの自然が残り、心休まる場所。元気なお年寄りはドイツでは珍しく、住民の普段の生活を記録したい」と話していました。

⑪熊本地震の被災地を激励!日本将棋連盟、益城町で対局会、九州出身3棋士が指導!

熊本地震で最大震度7を2度観測した熊本県益城町で、日本将棋連盟が24日、指導対局会を開き、長崎県佐世保市出身の深浦康市九段(44)ら九州にゆかりのある棋士3人が地元の愛好家と対局しました。

被災地を激励しようと同連盟が、初めて企画しました。会場は同町唯一の避難所となっている町総合体育館。地震で半壊した自宅で暮らす作永重光さん(63)は、森下卓九段(50)=北九州市出身=にハンディ戦で勝ち「家は今も雨漏りして大変だけど、一生の思い出になった」と笑顔を見せました。

熊本市の自宅で地震に遭った前田祐司八段(62)は「いまだに大きな被害が信じられない。復旧に向け、将棋を楽しんでもらえたならば、うれしいですね」と話していました。

⑫最優秀句に増永笑和さん!西日本新聞肥後狂句大会総合1位は田川公女さん!

第10回西日本新聞肥後狂句大会(西日本新聞社主催、肥後狂句連盟後援)が昨日25日、熊本市中央区のくまもと県民交流館パレアで開かれ、最優秀句に贈られる西日本新聞社賞に、御船町の増永笑和さん(82)の「負けんばい 肥後にはバックギアはなか」が選ばれました。入選句の合計点による総合1位に熊本市東区の田川公女さん(71)、2位に北区の鳴神景勝さん(64)、3位に東区の山野風船さん(61)がそれぞれ選ばれました。

事前に発表された笠(かさ)(課題)は「負けんばい」「まあだ十年」「嘘(うそ)だらけ」「ドンピシャリ」「むぞらしかァ」の五つで、県内外172人が1人10句まで投句。西日本新聞肥後狂句選者の橋本芳孫肥後狂句連盟副会長と西日本新聞社の一瀬文秀熊本総局長が選者となり、上位100位までの勝句に2点、101位~250位までの佳吟に1点を付与しました。

会場では「道半ば」「しぶとかァ」「あっちこっち」「お生憎(あいにく)さま」「まァだ素人」「うろたえて」の6つの笠が発表され、参加した86人が即興でつくる「乱吟」(入選1500句、1点)に挑戦。乱吟の選者は肥後狂句連盟の野方鈍牛会長、豊田大徳顧問、出田大六常任世話人の3氏が務めました。

総合1位になった田川さんは「日常生活の中で感じる喜びや悲しみを(笠を除く)12文字で表現するのが肥後狂句の面白さ。今回は平常心で臨んだのがよかった」と喜びを語っていました。

「熊本地震からの復興に向け、前へ前へと進もうという気持ちを表現した」。友人に誘われて肥後狂句を始めて7年目。初めて最優秀句に選ばれ、相好を崩しました。自宅のある御船町は、全半壊が約2千戸に達するなど大きな被害が出ました。自宅の被害は軽微でしたが、自身も約1週間の避難生活を経験しました。

選者の橋本芳孫肥後狂句連盟副会長は「今回、熊本地震を扱った句は多かったが、『バックギアはなか』という言葉に、前向きさや力強さが凝縮されていた」と評しています。

月に1回、地元の句会で腕を磨きます。狂句はバスに乗っている間などに考えるといい、胸ポケットから取りだしたメモ帳には、丁寧な文字でびっしりと新しい句が記されていました。

⑬南阿蘇村の日本画家、神社再建へTシャツ制作!

南阿蘇村の日本画家、山本小夜子さん(64)は、熊本地震で店舗兼自宅が被災しながらも、地元神社の再建のために絵筆を振っています。「創作で村の力になりたい」と、活動への思いは熱いです。

菊池市出身の山本さんは2008年に同村へ移住しました。自宅の一角に「カレーカフェはひふ」を開き、村内産の食材を使ったカレーと絵画の展示などで人気を集めていました。

ところが、4月の地震で壁や柱にひびが入りました。さらに、その後の大雨で一帯は土砂崩れの危険性が高まり、避難所生活を余儀なくされました。

そんな中、避難所で、全壊した近くの塩井神社再建を目指す総代長の広瀬佐智男さん(633)と知り合い、「私にできることで協力したい」と決意。売り上げを再建に充てようと、日本画のTシャツを制作しました。枯渇した境内の水源が復活するよう、龍の図柄に願いを込めたそうです。

Tシャツは、今月11日に週末限定で再開にこぎつけた店舗で、1枚3000円で販売。神社再建が実現すれば、「ぜひ、新しい拝殿の天井画を描きたい」と力を込めています。

夫友晴さん(69)と暮らす大津町の仮設住宅から店舗に通う生活ですが、「村に観光客を呼び戻すためにも頑張らなきゃ」と前を向いていました。

2.ここ一週間の地震

2016/09/26 14:25 26日 14:20頃 沖縄本島近海 5弱

2016/09/26 14:18 26日 14:13頃 浦河沖 4

2016/09/26 11:29 26日 11:24頃 浦河沖 3

2016/09/26 06:20 26日 06:16頃 茨城県北部 1

2016/09/26 05:44 26日 05:40頃 熊本県熊本地方 1

2016/09/26 04:12 26日 04:09頃 佐渡付近 1

2016/09/26 04:05 26日 04:01頃 佐渡付近 2

2016/09/25 22:59 25日 22:56頃 兵庫県北部 2

2016/09/25 21:14 25日 21:10頃 兵庫県北部 2

2016/09/25 20:51 25日 20:48頃 兵庫県北部 3

2016/09/25 13:15 25日 13:11頃 千葉県東方沖 1

2016/09/25 13:06 25日 13:03頃 津軽海峡 2

2016/09/25 03:03 25日 03:00頃 熊本県熊本地方 1

2016/09/24 21:07 24日 21:03頃 宮城県北部 1

2016/09/24 17:03 24日 16:59頃 秋田県内陸北部 1

2016/09/24 15:14 24日 15:10頃 茨城県北部 2

2016/09/24 04:31 24日 04:28頃 静岡県中部 1

2016/09/23 23:11 23日 23:08頃 千葉県南部 1

2016/09/23 20:45 23日 20:41頃 熊本県熊本地方 1

2016/09/23 12:13 23日 12:08頃 トカラ列島近海 1

2016/09/23 12:05 23日 12:02頃 トカラ列島近海 2

2016/09/23 09:21 23日 09:14頃 関東東方沖 1

2016/09/23 08:32 23日 08:28頃 熊本県熊本地方 1

2016/09/23 03:59 23日 03:55頃 内浦湾 1

2016/09/22 21:11 22日 21:07頃 茨城県北部 1

2016/09/22 21:00 22日 20:57頃 千葉県北東部 1

2016/09/22 17:20 22日 17:17頃 熊本県熊本地方 1

2016/09/22 14:05 22日 14:03頃 山梨県東部・富士五湖 1

2016/09/22 14:02 22日 13:59頃 熊本県熊本地方 1

2016/09/22 12:12 22日 12:09頃 山梨県東部・富士五湖 1

2016/09/21 23:14 21日 23:11頃 熊本県阿蘇地方 1

2016/09/21 21:40 21日 21:37頃 熊本県熊本地方 1

2016/09/21 20:06 21日 20:02頃 熊本県阿蘇地方 2

2016/09/21 20:00 21日 19:57頃 岩手県沖 1

2016/09/21 11:32 21日 11:29頃 十勝地方中部 2

2016/09/21 06:54 21日 06:50頃 熊本県熊本地方 2

2016/09/21 01:28 21日 01:22頃 鳥島近海 1

2016/09/20 20:09 20日 20:06頃 新島・神津島近海 1

2016/09/20 16:26 20日 16:23頃 岩手県内陸南部 1

2016/09/20 15:17 20日 15:13頃 熊本県阿蘇地方 1

2016/09/20 10:48 20日 10:45頃 伊勢湾 1

2016/09/20 09:45 20日 09:42頃 熊本県熊本地方 1

2016/09/20 08:50 20日 08:46頃 岩手県沖 3

2016/09/20 04:08 20日 04:05頃 内浦湾 2

2016/09/20 04:03 20日 03:59頃 内浦湾 3

2016/09/20 01:22 20日 01:19頃 新潟県上越地方 1

2016/09/19 21:13 19日 21:10頃 岐阜県美濃東部 1

2016/09/19 20:38 19日 20:34頃 朝鮮半島南部 1

2016/09/19 16:23 19日 16:20頃 秋田県内陸南部 2

2016/09/19 15:56 19日 15:52頃 愛媛県南予 1

2016/09/19 15:27 19日 15:23頃 秋田県内陸南部 2

2016/09/19 02:08 19日 02:06頃 宮城県沖 1

2016/09/19 01:47 19日 01:44頃 留萌地方南部 2

(続く)

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