【連載172】熊本地震取材日誌(2016年の今日、熊本で何があったのか?)

10月2日日曜日昼

【熊本地震・被災者生活・復旧復興情報】

皆様こんにちは。南阿蘇村の長野・袴野地区(158戸)で昨日1日、地震から5カ月半ぶりに断水が解消されました。熊本地震と豪雨で水源が埋まったため、新たな仮設井戸を掘削。生活や農業用に水くみを続けてきた住人から喜びの声が上がりました。

村内のほとんどが地区ごとの水源を使う簡易水道。両地区では4月の地震で配水管が破損し、さらに6月の大雨で水源が土砂に埋まるなどしたため、断水が長引いていました。このため、村は8月から長野地区の山中に新たな井戸を掘削していました。

あか牛17頭を育てる長野地区の繁殖農家、山口達志さん(60)は地震後、給水所に片道15分をかけて軽トラックで通い、牛の飲み水約1トンを運ぶのが日課でした。通水の知らせを聞き早速、牧場の水飲み場の蛇口をひねり、牛に水を飲ませました。

地区の多くが畜産や稲作農家で、山口さんは「みんな毎日の水くみで疲弊していた。水道が通ってとにかく喜んでいます」と笑顔を浮かべていました。

ただし、地区は地震と大雨の影響で土砂災害の危険が依然として高く、雨のたびに避難を強いられています。住宅や農地の被害も甚大で、多くの世帯が仮設住宅に入居しており「まだこれから一歩一歩、集落の再建を進めていきたい」と山口さん。

村内ではまだ約500戸で断水が続き、立野地区でも仮設井戸を掘削中。黒川地区の一部では配水管の復旧を進めており、10月中には給水できる見通しとのことです。

県によりますと、9月27日現在、地震による県内の断水は御船町の約100戸でも続いています。

熊本地震で最も被害が大きかった一つの南阿蘇村の一部ではずうっと『断水』が続いていましたがようやく『水が出た』箇所があり嬉しいニュースが報告されました。しかし依然『500戸』では断水が続いています。先日福岡などで『支援物資が余っていて熊本県は受け入れを拒否している』ことを報告いたしましたがなぜ南阿蘇村に救援物資の中の水を贈らないのか?不思議でなりません。どうせ捨てるのなら『使ってもらえる地域』が南阿蘇にあるのですからそこに送ればいいわけです。まだ500戸が5カ月半も水で苦労していると思うと心が痛いです。一日も早く断水がなくなることを希望致します。

熊本地震の発生直後の4月14~23日に、熊本県内の医療機関で転院を余儀なくされた患者は1625人いたことが分かりました。30日、熊本市中央区の市医師会館であった県地域医療構想の検討専門委員会で、県が報告しました。

県は6月、県内2530医療機関を対象にした被害調査を実施、2055機関が回答しました。患者を転院させた52施設のうち、29%の15施設が「円滑に進まなかった」と回答。主な理由は「転院先との連絡調整が困難」「転院先までの輸送手段の確保が困難」でした。

受け入れ側では、164施設のうち18%の30施設が「円滑に進まなかった」と回答しました。主な理由は「スタッフ確保が困難」「連絡調整が困難」など。

同期間の退院も1287人に上りました。

地震では半数以上の1282施設が被害を受け、被害額は少なくとも348億円に上りました。896施設は休診(一時含む)しました。

県は、県内11医療圏の患者の受診状況も報告。地元の医療機関に入院した患者割合を昨年と今年の6月で比較しますと、上益城は40.3%から31.2%へ9.1ポイント減。阿蘇も54.1%から49.2%へ4.9ポイント減少しました。今年3月との比較では上益城8.6ポイント、阿蘇5.3ポイントの減で、熊本市や菊池郡市、県外の医療機関の受診が増えました。

地震では一般の住民だけではなく『入院患者』にも多大な影響を及ぼします。熊本もその例外ではなく1625人の患者が転院を余儀なくされました。しかし県内の病院はどこもてんてこ舞いで結局他県に転院させられたり、中には(強制)退院させられた患者もいました。被災の際にはいつも後回しにされるのは『弱者』です。熊本県内病院もさることながら全国の病院はこうした災害の際に入院患者をどうするか?真剣に考えているところは果たしていくつあるのでしょうか?いつも『万が一』を考慮し日々仕事に邁進してほしと思います。4月地震時に入院していた患者全員の回復を祈ります。

「よかったら、1頭でも2頭でも、連れて帰ってあげられんですかね」。熊本県動物管理センターの石原貢一所長は何度も何度も、こう繰り返しました。

今年4月に発生した熊本地震。被災し困難な避難生活を余儀なくされたのは人間だけではありません。多くの犬や猫たちもまた、震災により生活が一変していました。

熊本県では最初の震度7を記録した4月14日以降、特別措置として、殺処分を見送り続けています。地震直後の混乱で飼い主と離ればなれになってしまった犬猫が数多く保護されたからです。

発災以降、県が保護したのは、延べで犬が677頭、猫が974頭(9月16日現在)。犬猫計198頭が飼い主の元に帰っていきました。そして県内の動物愛護団体と譲渡会を開くなどして、832頭を新しい飼い主へ譲渡しました。しかし、まだまだ引取手は足りません。

本来の収容限度は、犬50頭、猫20頭程度という同センター。殺処分を中止していることもあり、9月16日現在、犬61頭、猫173頭とキャパを大きく上回る数を収容、保護しています。県内10カ所の保健所が保護している数も合わせると、その数じつに342頭に上ります。

「延べ500人以上のボランティアの方々が精いっぱい、動物たちの世話をしてくれています。それでも、5カ月以上もここにいる犬や猫たちは、ストレスもたまっているはずで、病気も心配なんです」。

幸いにも新しい家族を見つけられた犬や猫がいる一方で、新たに引き取りを希望する人の数は、残念ながら頭打ちの状態です。

「ふたたび殺処分機を動かすような事態は決して望みません。でも、いつまで現状の形のまま、続けられるかは正直わからないですから……」。

ここまで言って石原所長はまた冒頭の言葉を繰り返しました。

「1頭でも2頭でもいいので、助けてあげてくれんですかね」。

譲渡希望者は「熊本県庁健康危機管理課」までご連絡を。熊本地震の被災犬猫が、新しい家族を探しています。

*電話:096-333-2239

ファックス:096-387-0167

メール kenkoukiki@pref.kumamoto.lg.jp

地震は人間だけではなくペットにも大きな影響を与えました。飼い主はペットを置いてきたのをわかっていながら敢えて諦めてしまったのか?それとももう飼う気はなく捨ててしまったのか?取引手のないペットが多くいます。県は殺処分を期限的にSTOPしていますが復旧復興が始まった中、いつまで殺処分STOPが続くかわかりません。何しろ行く先の無いペットを保管しておく場所がキャパを超えているのですから。この文章を読んでいる人で興味がある方は是非、前述「熊本県庁健康危機管理課」に連絡し1頭でもいいので引き取って欲しいと切に願います。

1.被災地情報

①東日本大震災で県防災ヘリが救助!中学生、益城町を訪問!

東日本大震災で熊本県防災消防ヘリ「ひばり」に救助された宮城県石巻市の中学3年村松鈴音(りんね)さん(15)が昨日1日、熊本地震で大きな被害を受けた熊本県益城町などを訪れました。村松さんは、当時救助に当たった有明広域消防本部の西村澄生さん(46)=荒尾市=と今も交流。「今度は私たちが熊本の人たちの力になりたい」と話しています。

「津波が来た」。2011年3月11日、2歳の妹と自宅2階にいた村松さんが叫びました。母親が階段を駆け上がってきた直後、近くの家々をのみ込んだ黒い波が1階に流れ込んできました。3人は難を逃れましたが、外ではびしょぬれのまま屋根の上で助けを待つ人々に雪が降りかかっていました。

一夜明けても水が引かず、3人はひたすら助けを待ちました。日が暮れ、「今日も駄目か」と諦めかけたとき、ごう音とともに近づいてきたヘリ。「やっと助かる」。機体の「熊本」の文字が涙でにじみました。ヘリに引き上げられ、副隊長だった西村さんが「もう大丈夫。よく頑張ったね」とねぎらってくれたそうです。

各消防本部からの派遣隊員らで組織する県防災消防航空隊は、大震災の発生当日に熊本を出発。翌日から石巻市で救助を続け、5日間で79人の命を救いました。

約1年後、村松さんや近所の子どもたちが航空隊に感謝の寄せ書きを送ったことをきっかけに、同い年の娘を持つ西村さんと村松さん家族との文通が始まりました。今年3月には西村さんと当時の隊員2人が石巻市を再訪。「もっと多くの人を助けられたかもしれない…」。涙ながらに悔やむ西村さんに、村松さんらは「感謝している人はたくさんいます」と声を掛けたとのことです。

村松さんは昨日1日、益城町の県防災消防航空センターを訪ね、「ひばり」と5年ぶりに再会。「ひばりと隊員の皆さんのおかげで、こうして元気でいられる。感謝の気持ちを伝えたかった」とほほ笑んでいました。

本日2日は荒尾総合文化センターで、西村さんの三女が通う荒尾三中の生徒に話をします。「大変なことがあっても、いつかは前に進める」。同世代の人たちに、こう伝える意気込みでいます。

②くま川鉄道、キャラクター切符販売中止!成人向けゲーム「酷似」!

熊本県人吉市と湯前町を結ぶ第三セクター「くま川鉄道」は、8日に発売予定だった女の子のキャラクターを描いた「特別応援切符」の販売を急きょ取りやめました。女の子が成人向けゲームのキャラクターと酷似しているとの指摘を受けたためです。

同社は、熊本地震による観光客減や通学利用者の落ち込みをカバーするため、昨日1日乗り放題の切符5枚つづりの応援切符(6千円)を企画。1500セットを販売予定でした。9月20日の記者発表で、永江友二社長は「人吉球磨に鉄道を残すための企画。アニメやゲームファンらにPRしたい」と話していました。

デザインは永江社長が東京のゲーム会社に依頼し、無償提供を受けました。同社は成人向けのゲームソフトなどを販売していますが、永江社長は「切符とゲームのキャラクターは別物」と説明していました。

ところが、9月28日の市議会全員協議会で、複数の議員から「ゲームと同じにしか見えない」「ゲームには性描写もあり、鉄道を通学に使う青少年の健全育成上も問題」などと指摘されました。

永江社長は「世論の反応を考慮して販売を取りやめた。ゲーム会社をはじめ、支援してくれた方の善意だっただけに残念だ」と話しています。

③益城町図書館が再開!防災コーナーも設置!

熊本地震で被災し休館中だった熊本県益城町図書館が昨日1日、5カ月半ぶりに再開しました。待ちわびた町民が早速訪れ、読書の秋を楽しもうと好みの本を手にしました。災害に備えて入り口にはヘルメットを用意し、防災関係の本を集めたコーナーも設けました。

午前10時に開館すると、子ども連れやお年寄りらが次々と入館。絵本や雑誌などを思い思いに選び、久しぶりの読書を楽しみました。子ども2人と訪れた宮園の調理師吉村健一さん(45)は「本が好きなので再開はうれしい。貸し出し上限の10冊を一気に借りました」と笑顔で話していました。

4月の地震で同館では書庫や本棚が倒れ、蔵書約14万冊のほとんどが散乱。つり下げ式照明が落下しました。当時貸し出していた本のうち、全壊家屋に取り残されるなどした1300冊が回収不能になったそうです。

休館中、司書らは出張でおはなし会を開催。同じ敷地の町総合運動公園に設けられたプレハブの交流場所で絵本など一部の本を貸し出し、図書サービスを継続していました。

➃復旧を支援、熊本城のカレンダー販売!売り上げ1割寄付!

カレンダーの企画・販売を手がける「ハゴロモ」(東京)は、熊本地震で甚大な被害を受けた熊本城の復旧を支援する2017年カレンダーを制作しました。10月から全国の書店、インターネットショップで販売します。

カレンダーはB4判、見開きサイズ。表紙は満開の桜に彩られた天守閣で、往時の熊本城の威厳や美しさを残したいと、1月~12月まで地震前の写真を採用しました。飯田丸五階櫓(やぐら)や宇土櫓、竹の丸の石垣、不開門(あかずのもん)などで、同じ構図で撮影した被災後の写真も添え、被害の大きさが一目で分かるようにしています。解説は熊本市の熊本城総合事務所が監修しました。

1部2160円(税込み)。初版3千部で、1万部の販売を目指しています。売り上げの1割を熊本城復旧のために寄付します。問い合わせは同社TEL03(6672)5615。

⑤熊本地震「再生ファンド」初支援!返済猶予や金利減免!

熊本銀行と、政府系ファンドの地域経済活性化支援機構(東京)は30日日、熊本地震で被災した企業の再生を進める「熊本地震事業再生支援ファンド」を活用した初の支援が決まったと発表しました。同行は同ファンドに債権を譲渡して一部を放棄し、再生を後押しします。

同行によりますと、支援する企業は阿蘇郡内のサービス業。債権の約4分の1を放棄する形で、すべての債権を同ファンドに買い取ってもらいます。同ファンドは、返済猶予や金利の減免などで企業を支援するとみられています。

この企業は、本震で事業所が半壊して営業を停止。9月に再開しました。同行は、同ファンドの活用で企業の負担が軽くなり、より円滑な再生や地域経済の復興につながると判断しました。支援企業名や債権の譲渡額は非公表。

同ファンドは、同機構や県内の地銀が出資して7月に設立。同機構はこの日、県内の信用金庫や信用組合、県信用保証協会、中小企業基盤整備機構などが新たに出資、ファンドの規模が約50億円に達し、出資の募集を終えたことも発表しました。

⑥8月求人倍率、上益城、阿蘇で回復!復興関連後押し!

熊本労働局が30日発表した県内の8月の有効求人倍率(季節調整値)は、過去最高だった前月の1.33倍を維持しました。ハローワーク別では熊本地震の被害が大きく5月以降、1倍を切っていた上益城と阿蘇がともに1.04倍と大台を回復。同局は「復旧関連の求人が好調。9月以降も雇用情勢は高い位置で安定するだろう」と分析しています。

8月は有効求人数が前月比1.3%減の3万8885人、有効求職者数が1.8%減の2万9183人。いずれも4か月ぶりに減りましたが、ともに微減で、有効求人倍率は前月と同率を維持しました。

ハローワーク別の有効求人倍率で、6月に0.92倍(上益城)、0.83倍(阿蘇)まで落ち込んだ両地区は、いずれも復興関連の求人が後押ししました。

新規求人数は、前年同月比14%増の1万4072人で4か月連続増。新規求職者数は同0.6%減の6311人で2か月続きで減りました。このため新規求人倍率は同2.23倍で9カ月連続の上昇。主要産業別では、復興関連の求人が目立つ建設業が同60.1%増と5カ月連続のプラスでした。

⑦新聞協会エッセーコンテスト、水野さん(熊本市)が最優秀賞!

日本新聞協会は昨日1日、「新聞配達の日・新聞少年の日」(16日)にちなんで心温まるエピソードなどを募集した「新聞配達に関するエッセーコンテスト」の受賞作品を発表し、熊本市東区の会社員水野貴子さん(49)が「大学生・社会人部門」で最優秀賞を受賞しました。県内からの最優秀賞は12年ぶり。熊本地震後も毎朝届く新聞に勇気付けられた体験をつづりました。

熊本地震で被災した後、自宅を離れて避難先の実家や車中などで夜を過ごしていた水野さん。本震直後の朝、車中泊をしていた目の前を新聞配達のバイクが走り抜けて行った場面を忘れられなかったことが、応募のきっかけになったそうです。

タイトルは「新聞がくれた勇気」。着替えを取りに毎朝自宅へ戻ると、いつものように新聞がアパートの玄関ドアに届けられていました。新聞が日常を取り戻す象徴のように思えた水野さんは、その様子を思わずスマートフォンのカメラで撮影。「自分の生活も、きっと毎朝届く新聞のようにいつも通りになるはず」と感じました。

「地震をきっかけに、新聞配達員のように日常を支えている人がたくさんいることに気付いた」と水野さん。「このエッセーが配達員の皆さんの励みになればうれしい」と話していました。

同部門では、玉名市の主婦城戸芙美さん(35)も入選。本震が起きた朝に新聞が届いた驚きを書きました。

コンテストは23回目で、3280編が寄せられました。ほかに「中学生・高校生部門」「小学生部門」があり、それぞれ最優秀賞、優秀賞、審査員特別賞を1編ずつ、入選を7編ずつ選びました。8日、東京で表彰式があります。

⑧2本のスロープで天守へ!

熊本城(熊本市中央区)の“正面玄関”である頬当御門(ほほあてごもん)。門周辺は熊本地震で崩れた石垣や、国重要文化財の宇土櫓(やぐら)続櫓の部材などが散乱しました。門の向こうには瓦を失った天守が見え、最もお城の悲惨な状態を伝える場所として、多くの新聞の1面に掲載されました。

天守の修復目標が2019年に設定されたことから、御門から天守までを結ぶ関連工事が一気に進んでいきます。その動線は2本の仮設スロープで造られます。

1本目は、御門手前の行幸(みゆき)坂から天守西側の平左衛門(へいざえもん)丸まで続くスロープ(長さ約60~70メートル、幅約6.6メートル、高さ約8メートル)。この場所にスロープができるのは初めて。傾斜を緩やかにするため、行幸坂のギリギリの位置から設置します。

スロープが掛かる場所の石垣はほとんどが崩落しているものの、平左衛門丸側に2段ほど残っています。この部分は、膨らみなどと同様に石垣全体を修復するための「修復の範囲」にあたるため、いったん外して文化財調査を行うそうです。

2本目は、平左衛門丸から天守前へのスロープ(長さ約50メートル、幅約6.6メートル、高さ約5メートル)。これは08年度に復元された本丸御殿の工事の際に作ったものと同じ。多くの観光客がスロープを上って、天守に向かう姿は記憶に新しい。

前回のスロープを参考に、最大で200トンの重さにも耐えられるよう設計されています。本来なら天守の修復工事を請け負う業者が、使いやすいスロープを設計・設置するのが筋ですが、「なるべく早く修復工事を進めるため、あらかじめ設置を決めた」と熊本城調査研究センター。天守修復の事業者は10月下旬にも決めます。

スロープの設計・施工費用は1億3350万円で、11月に着工。本年度内に「天守への道」が生まれます。

⑨南阿蘇村で復興計画策定説明会!2017年1月完成めざす!

南阿蘇村は、熊本地震の復興計画策定に向けた住民説明会を9月29日夜、長野・袴野区を皮切りに始めました。9日まで、被害の大きい村西部を6地域に分けて順次開き、来年1月の計画完成を目指します。

初日は、村長陽体育館で両区の約80人が参加。村や県の担当者が被害状況や復旧工事について説明しました。地震から3年間を生活再建やインフラの「復旧期」とし、並行して5年間を震災以前の活力を取り戻す「再生期」、10年間を「発展期」とする期間目標を明らかにしました。

参加者からは生活再建支援制度についての質問や、「復旧だけでなく、橋の架け替えや河川改修で今後の災害にも備えるべきだ」などの声が上がりました。今後、住民の意見を聴くワークショップやアンケートを重ねます。

*説明会の日程は次の通り。村復興推進室TEL0967(67)1111。

・高野台分譲地:1日午前10時、久木野庁舎集会ホール

・東急分譲地:2日午前10時、同ホール

・乙ケ瀬・沢津野区:7日午後19時、旧長陽西部小体育館

・黒川・牧場・赤瀬区:8日午前10時、同体育館

・立野・新所・立野駅区:9日午前10時、大津町老人福祉センター

⑩熊本地震“被災控除”対象8万件!熊本国税局!

熊本国税局は30日、熊本地震で住宅や家財に被害を受けた人を対象に所得税など減免する「雑損控除」の対象が、現時点で8万件に上るとの見通しを明らかにしました。来年1~3月の確定申告で混雑が予想されるため、同局は明日3日から計算書の作成会を熊本、大分両県で開きます。

同局は、自治体からの情報を基に、家屋が全半壊するなどした被災者らで、申告によって所得税などの軽減や免除を受けることができる可能性のある人に、計算書作成会の案内文書を順次送付しています。

作成会は明日3日に熊本東税務署、菊池税務署など3か所でスタート。12月下旬までの間、熊本・大分県内の10税務署で複数回開きます。対象者は、り災証明書や家屋の修繕費用が分かる書類などを持参。担当者が、控除額の算定など計算書の作成を支援します。

各税務署では、計算書作成会に参加できない場合や、被災していて案内文書が届かない人からの個別相談にも応じます。同局は「スムーズに確定申告ができるよう、なるべく作成会に参加してほしい」と呼び掛けています。

⑪人吉の球磨川にアユやな!11月30日まで!

人吉市の球磨川に昨日1日、アユの漁を楽しめる「やな場」がお目見えしました。観光客を呼び込もうと球磨川漁協が11月30日まで無休で運営します。流域では初の試みで、期間中に3千~5千人の来客を見込んでいます。

アユやなは、川の流れを竹などでせき止め、秋に産卵のために川を下るアユを捕る漁法。商店街に近い中川原公園の脇に鉄骨と竹でつくった横8メートル、縦6メートルのやな場を設けました。入場は無料で、アユの塩焼きや田楽を500円~2千円で売る施設を公園内に開きました。総事業費は約300万円。

やな場では、子供たちがアユに触れる体験学習も受け入れます。小早川宗一組合長(55)は「熊本地震の影響で大きな打撃を受けた人吉の観光のために一役買いたい」と話していました。来年度以降はやな場の規模拡大や営業期間延長も検討するそうです。開所式には観光関係者も出席して「新名所」の誕生を歓迎。松岡隼人市長は「地域の観光浮揚につながる」と期待していました。

営業は午前10時~午後19時。雨天時は休止する場合も。問い合わせは八代市の同漁協(平日のみ、0965・32・3266)へ。

⑫南阿蘇村全体が美術館に!工房・アトリエ開放!

南阿蘇村全体を美術館に見立て、村で制作活動する作家の工房やアトリエを開放する「南阿蘇村・谷人たちの美術館2016」が昨日1日、始まりました。14日まで。

今年で12回目。4月の熊本地震の被災で10人ほど参加を断念しましたが、「復興に向けて前向きに制作活動に取り組もう」と開催を決めました。絵画やステンドグラス、木工、陶芸などの37人・組がそれぞれ活動拠点に作品を展示しています。

「南阿蘇 和布の家」は今村一秀さん(59)、麻子さん(55)夫妻が古い着物や旗を洋服や小物にリメイクした作品が並んでいます。染色を担当する一秀さんの実家が会場です。作業場でもある納屋が地震で傾き、一時は参加辞退も考えましたが、修復を何とか間に合わせることができました。早速、県外の常連客らが訪れてくれたそうです。「南阿蘇の元気を発信できれば」と今村さんは話していました。

実行委は「作り手がどんな暮らしをしながら作品を作りだしているのか見てほしい」と話しています。開催時間は午前10~午後16時。体験講座を開く工房もあります。詳細はホームページhttp://tanibito.jp/。「道の駅あそ望の郷くぎの」には各工房の紹介コーナーがあります。問い合わせは実行委事務局(080・6409・7003)へ。

⑬くまモン、キティと禁断のキス?周囲から悲鳴と歓声!

海外でも人気のキャラクター「くまモン」と「ハローキティ」が昨日1日、熊本市の中心市街地で開かれた外国人観光客向けのイベントで共演しました。

熊本地震で減った訪日観光客を呼び戻すため、九州の指定店舗で買い物をすると2人が描かれたバッジがもらえるという企画の宣伝が今日の「お仕事」。

外国風のあいさつを意識したのか、くまモンはキティに抱きついたり、キスのようなしぐさをしたり。「こら、くまモン!」と悲鳴と歓声が上がっていました。

2.ここ一週間の地震

2016/10/02 10:14 02日 10:08頃 岡山県北部 2

2016/10/02 10:12 02日 10:07頃 岡山県北部 1

2016/10/02 08:22 02日 08:19頃 秋田県内陸南部 1

2016/10/01 16:15 01日 16:11頃 愛媛県東予 1

2016/10/01 15:48 01日 15:45頃 岩手県沖 2

2016/10/01 15:34 01日 15:30頃 熊本県熊本地方 1

2016/10/01 14:43 01日 14:40頃 有明海 1

2016/10/01 13:53 01日 13:50頃 内浦湾 2

2016/10/01 07:51 01日 07:47頃 山梨県東部・富士五湖 1

2016/10/01 04:36 01日 04:33頃 茨城県沖 1

2016/10/01 04:08 01日 04:04頃 宮城県沖 2

2016/09/30 20:43 30日 20:40頃 岩手県沖 1

2016/09/30 17:20 30日 17:16頃 長野県南部 2

2016/09/30 16:04 30日 16:01頃 釧路沖 1

2016/09/30 05:06 30日 05:02頃 熊本県天草・芦北地方 1

2016/09/30 04:51 30日 04:48頃 熊本県熊本地方 1

2016/09/30 04:06 30日 04:03頃 十勝地方南部 1

2016/09/30 01:54 30日 01:51頃 奄美大島近海 1

2016/09/30 01:13 30日 01:10頃 奄美大島近海 2

2016/09/30 00:48 30日 00:45頃 奄美大島近海 1

2016/09/29 22:54 29日 22:51頃 熊本県熊本地方 1

2016/09/29 21:01 29日 20:57頃 福島県沖 2

2016/09/29 19:01 29日 18:58頃 茨城県沖 1

2016/09/29 18:01 29日 17:58頃 熊本県熊本地方 2

2016/09/29 12:46 29日 12:42頃 熊本県熊本地方 2

2016/09/29 12:25 29日 12:22頃 沖縄本島近海 3

2016/09/29 10:28 29日 10:24頃 北海道西方沖 1

2016/09/29 04:57 29日 04:53頃 熊本県熊本地方 1

2016/09/29 01:38 29日 01:33頃 択捉島南東沖 1

2016/09/28 21:30 28日 21:26頃 茨城県南部 1

2016/09/28 18:41 28日 18:38頃 与那国島近海 2

2016/09/28 10:34 28日 10:31頃 鳥取県中部 3

2016/09/28 10:28 28日 10:25頃 鳥取県中部 2

2016/09/28 10:24 28日 10:20頃 鳥取県中部 2

2016/09/28 05:47 28日 05:44頃 熊本県熊本地方 1

2016/09/28 03:00 28日 02:56頃 長野県南部 3

2016/09/27 18:04 27日 17:58頃 熊本県天草・芦北地方 1

2016/09/27 14:55 27日 14:52頃 熊本県熊本地方 1

2016/09/27 14:46 27日 14:42頃 岩手県沖 1

2016/09/27 11:32 27日 11:29頃 兵庫県南東部 1

2016/09/27 04:05 27日 04:02頃 岩手県沖 1

2016/09/26 21:38 26日 21:35頃 鳥取県中部 2

2016/09/26 21:18 26日 21:14頃 鳥取県中部 2

2016/09/26 14:25 26日 14:20頃 沖縄本島近海 5弱

2016/09/26 14:18 26日 14:13頃 浦河沖 4

2016/09/26 11:29 26日 11:24頃 浦河沖 3

2016/09/26 06:20 26日 06:16頃 茨城県北部 1

2016/09/26 05:44 26日 05:40頃 熊本県熊本地方 1

2016/09/26 04:12 26日 04:09頃 佐渡付近 1

2016/09/26 04:05 26日 04:01頃 佐渡付近 2

2016/09/25 22:59 25日 22:56頃 兵庫県北部 2

2016/09/25 21:14 25日 21:10頃 兵庫県北部 2

2016/09/25 20:51 25日 20:48頃 兵庫県北部 3

2016/09/25 13:15 25日 13:11頃 千葉県東方沖 1

2016/09/25 13:06 25日 13:03頃 津軽海峡 2

2016/09/25 03:03 25日 03:00頃 熊本県熊本地方 1

(続く)

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