【連載54】熊本地震取材日誌(2016年の今日、熊本で何があったのか?)

6月6日月曜日昼

【熊本地震・震災・ライフライン&交通情報】

皆様こんにちは。熊本地震からの復旧・復興策を検討する熊本県の有識者会議が開かれ国の補助を受けられない事業に対応するため県が自由に使える基金を創設することや、仮設住宅で暮らす被災者が買い物などに利用できるバスを運行することなど提言の骨子をまとめました。震度7の揺れを2回経験するなど前例のない地震の教訓を民間と協力しながら後世に伝えていくことも必要だとしています。

熊本県の災害対策本部によりますと昨日5日午後13時半現在、県内では合わせて12万5066棟の住宅で被害が確認されています。

そんな中、熊本地震で住宅に被害を受けた人たちのための仮設住宅が熊本県甲佐町に完成し昨日5日から入居が始まりました。一連の地震での仮設住宅への入居は『熊本県内で初めて』です。今回入居が始まった仮設住宅について熊本県は東日本大震災の教訓を生かした対策や工夫を取り入れたとしています。東日本大震災では仮設住宅の寒さなどへの対策が不十分だとして住民から改善を求める声が出され追加の補修工事が行われました。今回、熊本県はこうした教訓を生かして壁や天井に熱を伝えにくい資材を使って夏の暑さや冬の寒さを和らげるようにしたほか隣の部屋に音が漏れないよう屋根裏の空間まで壁で仕切りました。またお年寄りなどのために玄関や浴室、トイレには手すりを設置し、中には車いすで出入りできるスロープをつけた住宅もあります。熊本県によりますと、仮設住宅の着工数は県内の16の市町村でこれまでに2657戸に上り、このうち入居が始まったのは『甲佐町が初めて』です。熊本県は一連の地震で必要な仮設住宅の戸数をおおむね4600戸と見込んでいて昨日5日の時点で熊本県内の16の市町村で合わせて2600戸余りの建設に着手しています。熊本地震では仮設住宅の入居条件が緩和され、「全壊」や「大規模半壊」に加え「半壊」でも地盤が沈下して傾くなど住み続けることが困難で解体や撤去せざるをえない場合には入居できるようになった為、仮設住宅や「みなし仮設」の希望者はさらに多くなる可能性があります。各自治体が今後どれほど確保する必要があるかについて情報収集を進めています。

熊本城では崩れた石垣は53か所に上るほか、全ての石垣を修復するには全体のおよそ3割を積み直す必要があることが熊本市の調査で分かりました。石垣の総表面積は7万9000平方メートルですが、すべてを修復するにはおよそ3割に当たる2万3500平方メートルを積み直す必要があるということです。

熊本県益城町の町役場は本日6日から福祉関係など機能の一部をプレハブ庁舎に移して業務を始めました。プレハブ庁舎は一部2階建てで延べ床面積が510平方メートル余りです。復興計画の策定などに当たる復興課のほか住民との窓口業務が多い福祉課などが入り本日6日は住民たちが早速介護保険料の減額などの手続きを行っています。役場を訪れた51歳の男性は「前の庁舎はひびが入っていて不安でしたが、新しいプレハブ庁舎なら地震が来ても少しは安心です」と話していました。益城町管財係の冨永清徳係長は「これまでは臨時の窓口でご不便をかけました。被災した町民の方ができるだけ利用しやすいように努めていきたい」と話していました。

1.被災地情報

①熊本 地震による住宅被害(昨日5日時点)

熊本県は、一連の地震でこれまでにおよそ12万5000棟の住宅で被害が確認されたと発表し、さらに3300棟余りの住宅が被害を受けているおそれがあるとして確認を進めています。

熊本県の災害対策本部によりますと、昨日5日午後13時半現在、県内では合わせて12万5066棟の住宅で被害が確認されています。

このうち全壊は、益城町で2308棟、熊本市で2278棟、御船町で520棟、西原村で497棟など、合わせて7070棟です。

また半壊は、熊本市で1万1030棟、益城町で2453棟、御船町で1034棟など、合わせて2万665棟となっています。

さらに、一部破損は、熊本市で6万1598棟、益城町で5208棟、宇土市で4350棟、合志市で4034棟、菊陽町で3413棟など合わせて9万7331棟となっています。

県は、このほかにも南阿蘇村で3306棟、西原村で51棟の住宅が被害を受けているおそれがあるとして確認を進めています。

②仮設住宅への入居始まる 熊本 甲佐町

熊本地震で住宅に被害を受けた人たちのための仮設住宅が熊本県甲佐町に完成し、昨日5日から入居が始まりました。一連の地震での仮設住宅への入居は、熊本県内で初めてです。

入居が始まったのは、甲佐町早川の町営グラウンドに建設されたプレハブの仮設住宅です。

一連の地震で105棟の住宅が全壊、600棟以上が半壊した甲佐町では、4月末から町内の2か所で仮設住宅の建設が進められています。135戸の仮設住宅のうち90戸が3日に完成し、昨日5日は午前8時半から入居者たちが役場で入居の手続きを済ませて鍵を受け取りました。入居者たちは早速、引っ越しを始め、家具や生活用品を車から降ろして仮設住宅に運び込みました。

自宅が全壊し、家族4人で親戚の家に避難していたという児成豊さん(62)は、タオルやトイレットペーパーなどの生活用品を仮設住宅に運び込みました。児成さんは「思った以上にいい場所です。生活できる場所があるだけありがたいですし、ここから新しい生活の第一歩を踏み出していきたいです」と話していました。

熊本県によりますと、仮設住宅の着工数は県内の16の市町村でこれまでに2657戸に上り、このうち入居が始まったのは甲佐町が初めてです。熊本県は一連の地震で、必要な仮設住宅の戸数をおおむね4600戸と見込んでいて、昨日5日の時点で熊本県内の16の市町村で合わせて2600戸余りの建設に着手しています。熊本地震では仮設住宅の入居条件が緩和され、「全壊」や「大規模半壊」に加え、「半壊」でも地盤が沈下して傾くなど住み続けることが困難で、解体や撤去せざるをえない場合には入居できるようになった為、仮設住宅や「みなし仮設」の希望者はさらに多くなる可能性があります。各自治体が今後どれほど確保する必要があるかについて情報収集を進めています。

今回入居が始まった仮設住宅について、熊本県は、東日本大震災の教訓を生かした対策や工夫を取り入れたとしています。

東日本大震災では、仮設住宅の寒さなどへの対策が不十分だとして、住民から改善を求める声が出され、追加の補修工事が行われました。

今回、熊本県はこうした教訓を生かして、壁や天井に熱を伝えにくい資材を使って夏の暑さや冬の寒さを和らげるようにしたほか、隣の部屋に音が漏れないよう屋根裏の空間まで壁で仕切りました。

また、お年寄りなどのために玄関や浴室、トイレには手すりを設置し、中には、車いすで出入りできるスロープをつけた住宅もあります。

さらに、住宅の間に木のベンチを設置したほか、住む人たちの交流の場として談話室や集会場の建設も進められています。

このほか甲佐町では、生活する人たちの個別の事情に配慮して入居者の割りふりを決めました。

3日には、東日本大震災の被災地に派遣された経験を持つ職員や、住民の介護や健康状態に詳しい職員などが集まって、対象となる90世帯をどのように割りふるか検討しました。その結果、もともと同じ地区に住んでいた人たちをできるだけ隣り合うようにして住民どうしの助け合いやつながりが保たれるようにしたほか、段差や長い距離を歩くのが困難な高齢者や要介護者の入居先を駐車場の近くにしたり、スロープつきの住宅にしたということです。

熊本県は一連の地震で必要な仮設住宅の戸数をおおむね4600戸と見込んでいて、昨日5日の時点で熊本県内の16の市町村で合わせて2600戸余りの建設に着手しています。

一方で、仮設住宅の用地の確保が難しい地域もあることなどから、民間の賃貸住宅を被災者向けの仮設住宅として提供する「みなし仮設住宅」の確保も必要と考えていて、すでに入居している人もいます。

熊本県や熊本市は、賃貸住宅のオーナーなどを通じて調べた結果、補修すれば提供できる物件が県内全体で1900戸余りあることを確認し、入居の手続きを進めています。

熊本地震では仮設住宅の入居条件が緩和され、「全壊」や「大規模半壊」に加え、「半壊」でも地盤が沈下して傾くなど住み続けることが困難で、解体や撤去せざるをえない場合には入居できるようになったため、仮設住宅や「みなし仮設」の希望者はさらに多くなる可能性があります。

各自治体が、今後、どれほど確保する必要があるかなどについて、情報収集を進めています。

③熊本城の石垣 全体の約3割積み直しが必要

一連の地震で大きな被害を受けた熊本城で、崩れた石垣は53か所に上るほか、すべての石垣を修復するには全体のおよそ3割を積み直す必要があることが、熊本市の調査で分かりました。

熊本市の熊本城調査研究センターが地震による被害を調べたところ、熊本城の石垣では「武者返し」と呼ばれる独特の造りの石垣など、合わせて53か所が崩れていることが確認されました。

また、石垣の総表面積は7万9000平方メートルですが、すべてを修復するにはおよそ3割に当たる2万3500平方メートルを積み直す必要があるということです。

このうち、8000平方メートル以上で石垣が完全に崩れ落ち、崩れた石がどこに積まれていたかを特定する必要があることから、修復を終えるまでにはかなりの時間を要するということです。

熊本城では、このほかにも、国の重要文化財に指定されている13の建物すべてで外壁が破損するなど深刻な被害が確認されています。

熊本城調査研究センターは「今後も調査を進めて、より細かな被害状況を明らかにしたい」と話しています。

➃地震被害の益城町役場 プレハブ庁舎で業務開始

一連の地震で大きな被害を受けた熊本県益城町の町役場は、本日6日から福祉関係など機能の一部をプレハブ庁舎に移して業務を始めました。

益城町役場の庁舎は震度7の揺れを2回観測するなどして壁にひびが入るなどしたため、住民の立ち入りを制限し、災害対策本部の機能を除いて近くの中央公民館などに臨時の窓口を設けて業務を行ってきました。町は被災者の生活再建に関わる業務などを効率よく進める必要があるとして、役場敷地内に新しくプレハブ庁舎を建設しました。

プレハブ庁舎は一部2階建てで、延べ床面積が510平方メートル余りです。復興計画の策定などに当たる復興課のほか住民との窓口業務が多い福祉課などが入り、本日6日は住民たちが早速介護保険料の減額などの手続きを行っていました。

役場を訪れた51歳の男性は「前の庁舎はひびが入っていて不安でしたが、新しいプレハブ庁舎なら地震が来ても少しは安心です」と話していました。益城町管財係の冨永清徳係長は「これまでは臨時の窓口でご不便をかけました。被災した町民の方ができるだけ利用しやすいように努めていきたい」と話していました。

⑤復旧・復興へ 熊本県有識者会議 提言の骨子まとまる

熊本地震からの復旧・復興策を検討する熊本県の有識者会議が開かれ、国の補助を受けられない事業に対応するため、県が自由に使える基金を創設することや、仮設住宅で暮らす被災者が買い物などに利用できるバスを運行することなど、提言の骨子をまとめました。

熊本県が設置した「くまもと復旧・復興有識者会議」は、昨日5日、県庁で2回目の会合を開きました。

東日本大震災の際に政府の復興構想会議で議長を務めた熊本県立大学理事長の五百旗頭真座長ら7人の有識者が意見を交わし、10項目からなる提言の骨子をまとめました。

この中で、国の補助事業では対応できない復旧・復興事業を進めるため、県が自由に使える基金を創設するほか、仮設住宅で暮らす被災者が買い物などに利用できるバスを運行することなど、高齢者や要援護者にこまやかな配慮をすべきだなどとしています。

また、震度7の揺れを2回経験するなど前例のない地震の教訓を、民間と協力しながら後世に伝えていくことも必要だとしています。

有識者会議は今後、2週間程度で最終的な提言をまとめ、熊本県の蒲島知事に提出することにしています。

⑥災害時にペットを預ける施設オープン!(大分 九重町)

災害が起きたときにペットを一時的に預けることができる施設が大分県にオープンし、熊本地震で被災した人たちが犬や猫を預けました。

この施設は、獣医師などで作る団体が大分県九重町のキャンプ場の跡地に設けた「九州災害時動物救援センター」です。当初は来年4月にオープンする予定でしたが、熊本地震が起きたことから予定を早めて昨日5日から受け入れを始めました。

昨日5日は、熊本地震で被災した熊本県内の人たちのペット、合わせて7匹の犬と猫を受け入れ、獣医師らが健康状態などを確認したあとバンガローを改修した建物に移しました。

施設には広さが3万平方メートル余りで犬を自由に遊ばせるドッグランや治療室などがあり、犬や猫などおよそ100匹のペットを受け入れることができます。

獣医師ら7人のスタッフが交代で世話に当たり、今後はボランティアも募集するということです。

ペットを預かる期間は最長1年間で、熊本地震の被災者は熊本県の災害対策本部を通じて申し込む必要があります。

施設の古賀友行センター長は「すばらしい環境なので、大切なペットをしっかり預かりたい。被災した人には生活再建を果たしてペットを1日も早く迎えに来てほしい」と話しています。

⑦熊本地震の被災者に車を無料貸し出し

熊本地震で被災した人に車を無料で貸し出すサービスが熊本県益城町などで行われています。

車の貸し出しは「日本カーシェアリング協会」が被災地支援の一環で行っています。

昨日5日は、東日本大震災で被災した宮城県の自動車会社から提供された軽乗用車10台が益城町や西原村の希望者に引き渡されました。益城町の引き渡し場所に訪れた住民は、自動車保険の手続きや車の操作方法などの説明を受けたあと、早速、車に乗り込み運転していました。貸し出された自動車は、3か月間無料で使うことができ、それ以降は有料の貸し出しとなるということです。

利用を申し込んだ益城町の30代の女性は、「地震で車が壊れたので本当に助かります。小さい子どももいるので、病院や買い物に行く際に使いたいです」と話していました。

日本カーシェアリング協会は今後も熊本県内の被災者から希望を受け付けることにしていて、協会の吉澤武彦代表理事は、「生活に車は欠かせないので、被災された方が急場をしのげるよう、必要な方はぜひ申し込んでほしいです」と話しています。

⑧九州への修学旅行、キャンセル続々 熊本地震後

熊本地震の影響で、修学旅行で九州を訪れる予定だった近畿地方の公立中学256校のうち6割が、行き先を変更しました。延期した学校は2割です。調査した公益財団法人「全国修学旅行研究協会」への取材でわかりました。特に訪問が多い長崎県では、全国からの修学旅行生延べ約6万人の宿泊がキャンセルされました。

協会などによりますと、春に九州を訪れる中学は近畿地方が多くを占めます。他の地域や私立中学、小学校、高校を含めると、影響はさらに大きいとみられます。

協会が近畿6府県の公立中学の修学旅行を取り扱う大手旅行6社に聞き、5月27日時点で集計しました。今年度は九州行きを256校(4万1250人)が予定していましたが、58%に当たる149校(2万4467人)が地震後に行き先を変え、うち1校を除く148校が九州以外にしました。

58校(23%、9155人)は日程を先延ばししました。日程も行き先も予定通りなのは19%の49校(7728人)でした。

⑨高齢の避難者支える福祉チームDCA、熊本で奮闘!

一連の熊本地震で大きな被害を受けた熊本県益城町で、介護福祉士らで作る災害派遣福祉チーム(DCAT(ディーキャット))が奮闘中です。巡回相談などで「地域で暮らし続けたい」と願う避難所の高齢者らを支えています。支援が必要な人を受け入れる福祉避難所の課題も見えてきました。

益城町にある指定避難所の一つ、町交流情報センターの一角に「さしより相談処」があります。熊本県の介護福祉士らで作るチームが常駐し、相談に乗っています。「さしより」とは熊本弁で「とりあえず」。気軽に来てもらおうという意味を込めました。

朝9時~午後17時、相談は1日数十件あります。チーム約20人で手分けして、福祉施設以外の避難所11か所を毎日2回巡回。トイレに手すりをつけるなど困りごとの相談にものっています。

5月半ば、保健師から、避難所にいる男性(83)が転んだと連絡が入りまし。

チームの介護福祉士、田尻アヤ子さん(39)が駆け付けると、打撲で包帯を巻かれた腕を見て男性は「風呂は諦めるか……」と落ち込んでいました。男性は避難所に来て足腰が弱ってしまったのです。自衛隊が設置した風呂には縁が高いため入れず、近くの福祉施設の風呂にチームが送迎し週3回通っていました。

田尻さんはすぐに巡回の医師と相談。「風呂は続けて問題ないですよ」と男性に伝えると、ほっとした様子で、「風呂に行くと、殿様んごたる」。

DCATは災害直後に医師らを派遣する災害派遣医療チーム(DMAT(ディーマット))の福祉版。行政が創設したものだけでも全国に10か所、民間の社会福祉法人などが立ち上げたチームもあります。

熊本県の取り組みは早く、2012年、高齢者や障害者関連の7団体と協定を結び、約660人が登録。災害発生時にいち早く駆けつけ、避難所では生活が難しい人を判断し、福祉避難所に移送するための訓練をしてきました。

出動要請が出たのは、本震から9日後の4月25日。県内の小規模多機能ホーム理事長で今回のチームのとりまとめ役、川原秀夫さん(66)によりますと「被災した益城町などから要請がなかった」とのこと。行政が創設したDCATは被災自治体が各都道府県に要請する仕組みです。直後は対応に追われ、その余裕はなかったようです。

一方、民間のDCATでは、岩手県大船渡市の社会福祉法人、典人会のチームが、南阿蘇村の高齢者施設の窮状をSNSで知り、本震3日後から活動を開始していました。

25日以降、熊本県チーム、岩手県、京都府のチームが相次いで益城町に入りました。いずれも今回が創設後初出動でした。指定避難所には配慮が必要な高齢者や障害者が多くいました。体調が悪化し、町外の施設への移動を町から打診されても「家族や地域の友人と離れたくない」と避難所にいることを決めた人も。

岩手、京都チームは5月末までに活動を終え、今は熊本チームが活動中です。町によりますと3日現在、15か所の指定避難所にいる約2千人のうち、配慮が必要な高齢者や障害者らは約120人。川原さんは「福祉避難所以外の避難所にも介護のプロの力が必要なんです」と話しています。

益城町では特別養護老人ホームなど5か所が、災害時に高齢者や障害者など支援が必要な人を受け入れる福祉避難所となる協定を町と結んでいました。しかし今回は混乱しました。

協定を結んでいた一つ、障害者支援施設「熊東園(ゆうとうえん)」のスタッフは「地域の方がどんどん避難してきて、あの状況では断れなかった」と話しています。5か所とも同様の状況で、発生後2週間程度は、対象者以外の人も多く避難していました。そのため、町の担当者は「本来受け入れるべき人を受け入れられなかった」と話しています。

こうした状況について、同志社大学の立木茂雄教授(福祉防災学)は「益城町で起きたことはどこでも起こりえる。一般の避難所で支援が必要な人にどう対応するのかを考えなくてはならないが、大半の自治体はまだそこまでには至っていない」と指摘しています。

取り組みが進むところもあります。京都府では一般避難所に福祉避難コーナーを設けるガイドラインを2013年に作り、府内の自治体に配りました。避難所運営に関わる市民に研修を受けてもらい「福祉避難サポーター」として養成。これまでに625人が参加しました。

⑩荻野目洋子らライジング所属56人が熊本復興ライブ!

荻野目洋子(47)観月ありさ(39)ら芸能事務所「ライジングプロダクション」の所属タレントが昨日5日、千葉・舞浜アンフィシアターで「熊本地震復興支援ライブ」を行いました。

MAXやDA PUMP、西内まりやなど総勢14組56人が参加。荻野目が「ダンシングヒーロー」、観月が「伝説の少女」などを披露しました。ライブの最後には、この日のために作られた楽曲「群青」を参加メンバー全員で歌いました。2回公演が行われ、4000人がライブを楽しみました。入場料約2300万円とグッズなどの収益は、全て熊本の被災地に送られるということです。荻野目は「1日も早い復興を願うとともに、音楽の力でつながる勇気を集めて皆さんにお届けできれば」と話していました。

⑪熊本)被災6市町に長靴を計500足、梅雨時の作業用に!

福岡県久留米市の靴メーカー、アサヒコーポレーションが、梅雨時に合わせ、熊本地震の被災地6市町に長靴計500足を贈りました。足元がぬかるむ時期の復旧作業に活用してほしいとのことです。

今月2日、同社の社員がトラックに男女用の長靴250足ずつを積み込み、久留米市の工場から熊本に出発。大津、菊陽、益城、御船の4町役場と、熊本、合志の2市役所を回り、長靴を届けました。

2.水道情報

「本日6月6日の給水場所」

『熊本市』

・熊本市上下水道局

『益城町』

・益城町水道センター

*午前8時半~午後17時まで

『西原村』

・山西小学校

・河原小学校

・西原中学校

*上記3か所は24時間

『美里町』

・美里町役場中央庁舎

『南阿蘇村』

・旧立野小学校グラウンド

・沢津野公民館

・東急第一別荘

・旧長陽西部小学校前

・コーポイマムラ前

*上記5か所は午前9時~午後18時まで

3.ここ一週間の地震

2016/06/06 08:31 06日 08:28頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/06 06:44 06日 06:40頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/06 06:25 06日 06:20頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/06 06:24 06日 06:19頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/06 05:34 06日 05:31頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/06 01:44 06日 01:41頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/05 23:43 05日 23:40頃 茨城県北部 1

2016/06/05 13:59 05日 13:55頃 熊本県熊本地方 3

2016/06/05 11:51 05日 11:48頃 奄美大島北西沖 1

2016/06/05 10:39 05日 10:36頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/05 06:33 05日 06:29頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/05 06:12 05日 06:09頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/05 06:05 05日 06:02頃 熊本県熊本地方 3

2016/06/05 06:00 05日 05:56頃 熊本県阿蘇地方 1

2016/06/05 05:06 05日 05:02頃 宮城県沖 1

2016/06/05 04:57 05日 04:54頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/05 04:49 05日 04:46頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/04 18:06 04日 18:03頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/04 15:30 04日 15:27頃 和歌山県北部 1

2016/06/04 15:02 04日 14:56頃 薩摩半島西方沖 3

2016/06/04 12:19 04日 12:15頃 十勝沖 3

2016/06/04 08:15 04日 08:10頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/04 01:14 04日 01:10頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/04 01:05 04日 01:01頃 福島県沖 1

2016/06/04 00:51 04日 00:48頃 熊本県熊本地方 3

2016/06/04 00:12 04日 00:08頃 北海道南西沖 1

2016/06/03 23:53 03日 23:48頃 熊本県天草・芦北地方 1

2016/06/03 19:19 03日 19:16頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/03 16:25 03日 16:21頃 千葉県東方沖 1

2016/06/03 14:38 03日 14:35頃 沖縄本島北西沖 1

2016/06/03 10:44 03日 10:41頃 大分県中部 1

2016/06/03 10:42 03日 10:39頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/03 08:33 03日 08:30頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/03 08:29 03日 08:25頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/03 08:10 03日 08:07頃 有明海 1

2016/06/03 08:01 03日 07:58頃 熊本県熊本地方 3

2016/06/03 06:49 03日 06:45頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/03 00:56 03日 00:53頃 千葉県東方沖 1

2016/06/03 00:44 03日 00:40頃 熊本県天草・芦北地方 1

2016/06/02 22:38 02日 22:35頃 千葉県東方沖 3

2016/06/02 21:15 02日 21:12頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/02 21:10 02日 21:07頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/02 19:40 02日 19:37頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/02 18:40 02日 18:36頃 千葉県東方沖 3

2016/06/02 18:08 02日 18:05頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/02 16:47 02日 16:44頃 熊本県阿蘇地方 3

2016/06/02 16:10 02日 16:07頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/02 11:40 02日 11:37頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/02 11:30 02日 11:27頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/02 10:47 02日 10:44頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/02 09:31 02日 09:28頃 熊本県天草・芦北地方 3

2016/06/02 07:39 02日 07:33頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/02 07:38 02日 07:34頃 千葉県北西部 2

2016/06/02 07:01 02日 06:58頃 熊本県阿蘇地方 1

2016/06/02 04:02 02日 03:59頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/02 02:59 02日 02:56頃 熊本県阿蘇地方 3

2016/06/02 01:17 02日 01:12頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/02 00:38 02日 00:33頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/01 19:56 01日 19:53頃 熊本県阿蘇地方 2

2016/06/01 18:37 01日 18:34頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/01 17:44 01日 17:41頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/01 16:17 01日 16:13頃 熊本県熊本地方 2

2016/06/01 15:52 01日 15:49頃 熊本県熊本地方 1

2016/06/01 04:45 01日 04:41頃 茨城県北部 1

2016/06/01 03:33 01日 03:30頃 熊本県阿蘇地方 1

2016/05/31 19:53 31日 19:49頃 豊後水道 2

2016/05/31 16:19 31日 16:16頃 有明海 1

2016/05/31 14:28 31日 14:24頃 石垣島北西沖 3

2016/05/31 05:22 31日 05:18頃 熊本県熊本地方 1

2016/05/31 00:30 31日 00:27頃 熊本県熊本地方 2

2016/05/30 23:42 30日 23:38頃 熊本県熊本地方 1

2016/05/30 21:24 30日 21:20頃 千葉県東方沖 2

2016/05/30 20:55 30日 20:52頃 熊本県熊本地方 1

2016/05/30 19:37 30日 19:33頃 熊本県熊本地方 2

2016/05/30 18:53 30日 18:48頃 宮古島近海 1

2016/05/30 18:16 30日 18:13頃 岩手県内陸南部 1

2016/05/30 14:53 30日 14:49頃 熊本県熊本地方 2

2016/05/30 03:27 30日 03:23頃 熊本県熊本地方 1

2016/05/30 01:44 30日 01:40頃 熊本県熊本地方 1

2016/05/30 01:43 30日 01:38頃 熊本県熊本地方 1

2016/05/30 01:36 30日 01:30頃 熊本県熊本地方 2

2016/05/30 00:35 30日 00:31頃 宮古島近海 1

(続く)

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