『マンマ・ミーア!』の夢がサントリーニで叶った

ヨーロッパの夏の旅、2番目の目的地は、息をのむような美しさを誇る国・ギリシャでした。
私が初めてギリシャを訪れたのは、2022年にレオ・カティグバックさん、カレン・パスカルさんと一緒に参加したクルーズ旅行のときで、あのときは本当に魅了されました。特にサントリーニ島(※)には心を奪われ、以来ずっと「あの魔法のような場所を子どもたちと一緒に訪れたい」と夢見てきました。

そして今回の旅は、娘ギャビーの長年の夢でもあったギリシャへ。『マンマ・ミーア!』が大好きな彼女にとって、ギリシャは“バケットリスト”の上位にある国でした。

*著者とその子どもたち、ギャビーとパオロがサントリーニで「ファミリーセルフィー(家族の自撮り)」を撮影。

最初の目的地はアテネ

現地時間の午後5時に到着し、すぐにエルム通り近くのホテルへ。エルム通りは約1.5キロ続く商店街で、ショップやレストラン、カフェが並び、アクロポリスやパルテノン神殿にも徒歩で行ける便利な立地です。

到着初日の夜は、伝統的なギリシャ料理であるケバブを楽しみ、ホテルでゆっくり休みました。

翌朝はパルテノン神殿まで歩き、頂上からの雄大な景色を堪能。ランチの後はショッピング街を散策し、買い物を楽しみました。
アテネでの最後の夜は、「Meat the Greek」で名物のスブラキをいただきました。

翌日、いよいよサントリーニ島へ。

翌日はギャビーの誕生日で、どうしてもその日をサントリーニで過ごしたいという願いから、飛行機で移動。

私たちは、サントリーニの中でも比較的静かで落ち着いた雰囲気のイア村(Oia)に滞在しました。観光客で賑わうフィラと比べ、イアはとても穏やか。
ギャビーが予約してくれたのは、小さなホテルタイプの家で、エーゲ海を見渡すパティオ付きの素敵な宿でした。その眺めは本当に息をのむ美しさで、心からリラックスできる癒しの時間でした。
唯一の難点は、サントリーニ名物の迷路のような階段。中心地には車が入れないため、私たちは毎日たっぷりと階段の運動をすることになりました!

*フィラの街をぶらぶらと散策中。

初日の午後は、「KooKoo Bar」でランチ。

宿に到着して落ち着いた後、徒歩数分の人気レストラン「KooKoo Bar」へ。口コミ通りの絶品料理が並びました。
ジューシーなラムチョップ、新鮮なシーフードパスタ、爽やかな島のフルーツジュース。どれも最高でした。

その後はイアの街をぶらぶらと散策し、小さなお店をのぞいたり、毎日欠かさず食べることになったギリシャ風フローズンヨーグルトで締めくくりました。

夕食は、居心地の良いタベルナで。

この夜に食べた鯛のグリル(シーブリーム)が、今回の旅行で一番気に入った食事でした。
しかも、なんとライス付き!
夕食後は近くのスーパーでオレオのアイスクリームバイトを購入。甘くて小さな夜のご褒美となりました。

*家族がサントリーニで3日間滞在した居心地の良いヴィラ。

翌日はギャビーの誕生日!

息子のパオロが早起きして、近くのカフェからコーヒーとプロシュートサンドを買ってきてくれました。これが彼から姉ギャビーへの誕生日プレゼント。
家族でパティオに座り、朝の涼しい風を感じながら、素晴らしい景色を見つめつつ朝食を楽しみました。
このテラスは、旅の間、私たちのお気に入りの朝の場所となりました。

午前11時頃、私たちはバスでフィラへ。ここは、2022年の訪問時に私が歩いた賑やかなエリアです。
イアとはまったく異なり、フィラは活気と色彩にあふれたエネルギッシュな場所
誕生日ランチは、海を見渡す美しい景色を楽しみながらの贅沢な時間。
食後は陽の光がまぶしい通りを散策し、午後には再びイアに戻ってのんびりと過ごしました。

夜はギャビーお気に入りの黄色で彩られたレストラン「Roka」でバースデーディナー。

料理は完璧:セビーチェ、地中海風フィッシュスープ、ステーキ、コンキリエ・パスタなど。
さらにギャビーが予約していたサンセットの名所として有名な寿司バーへ。
夕陽が水平線の彼方に沈んでいく光景は、まさに夢のようでした。

最終日は「ゆったり滞在日」。

最後のフルデイは、家族みんなで「今日は何もしない日」に決定。
パオロが再びクレープとコーヒーを買ってきてくれ、テラスでのんびりと朝食。
私たちはそれぞれ読書に没頭。私は宿で見つけたロマコメ小説を読破し、パオロはNBAファイナルをチェックしていました。

昼食は、サントリーニで大人気のPito Gyros(ピト・ギロス)をテイクアウト。パオロは「今回の旅で一番おいしかった!」と絶賛。
ギャビーはお気に入りのアイス・フレッド・カプチーノ
(ギリシャで人気の冷たいコーヒー)を、パオロはバナナ味のフローズンヨーグルトを、私はイチゴをトッピングしたギリシャ風ヨーグルトをそれぞれ楽しみました。

まるでおとぎ話のようなサントリーニ滞在

こうして、私たちのサントリーニの休日は夢のような時間となりました。
願っていた以上に素晴らしく、そして何よりも、この時間を子どもたちと共有できたことが、私にとって何よりの幸せでした。

※サントリーニ島(Santorini)は、ギリシャの南エーゲ海に浮かぶキクラデス諸島に属する火山島で、世界的にも有名な観光地です。正式名称は「ティラ島(Thira)」ですが、観光では「サントリーニ」の名で親しまれています。

🌋 基本情報

  • :ギリシャ共和国

  • 位置:アテネから南東約230km、飛行機で約40~50分

  • 面積:約76km²

  • 人口:約15,000人(季節により変動)

  • 言語:ギリシャ語(観光地では英語も広く通じます)

  • 通貨:ユーロ(€)

🏖 特徴

  • 絶景の街並み
     白い建物に青いドーム屋根、断崖に張りつくように広がる街並みが有名で、絵葉書やインスタグラムでよく見かける風景の代表格です。

  • 美しい夕日
     特にイア(Oia)の夕日は「世界一美しい」と称され、多くの観光客がその瞬間を目当てに訪れます。

  • 火山の歴史
     サントリーニはかつて大噴火によって現在の形(カルデラ)になりました。紀元前1600年頃の噴火はミノア文明にも影響を与えたとされ、「アトランティス伝説」のモデルとも言われています。

🌆 主な町

  • フィラ(Fira)
     島の中心地で、商業施設やレストラン、バスステーションもあり、賑やかな観光拠点。

  • イア(Oia)
     ロマンチックで静かな街。夕日スポットとして有名で、高級ホテルやアートギャラリーも多数。

  • イメロヴィグリ(Imerovigli)
     落ち着いた雰囲気の高台の村で、絶景ホテルが多く、カップルやハネムーンに人気。

🍽 グルメ・特産品

  • ギロスやスブラキなどのギリシャ伝統料理

  • 地元産ワイン(特にアシルティコ種)

  • トマト・ケフテデス(トマトのフリッター)や新鮮なシーフード

https://www.philstar.com/entertainment/2025/06/17/2451004/mamma-mia-dreams-come-true-santorini

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