劇団四季『マンマ・ミーア!』横浜公演が開幕 ABBAの名曲が彩る幸福感あふれる舞台

2026年4月5日(日)13時、KAAT 神奈川芸術劇場〈ホール〉にて、ミュージカル『マンマ・ミーア!』横浜公演が開幕した。
初日当日の天気予報は雨とされていたが、実際には雨が降ることはなく、曇り空のもとでの開幕となった。

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本作は、ABBAのヒットナンバーで紡がれる、母と娘の絆を描いた世界的ヒットミュージカル。1999年のロンドン初演以来、世界中で上演され、累計観客動員数は7,000万人を超える人気作である。日本では劇団四季により2002年に初演されて以降、全国10都市で上演され、総公演回数3,357回、観客動員280万人以上を記録している。

今回の横浜公演は、2020年以来6年ぶりの上演。今年2月まで行なわれた名古屋公演に先立ち、海外クリエイティブスタッフが来日し、台詞や振付が時代に合わせてアップデートされ、作品はさらなる進化を遂げた。
冒頭のソフィ、アリ、リサの再会シーンから終盤の「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」に至るまで、筆者が数えただけでも50か所以上に及ぶ改変が見られた。特にキスシーンが印象的に増えており、舞台全体のエネルギーを一層高めている。また、スカイが軽やかに「エンジェルアイズ」を口ずさむシーンなど、新たな演出も随所に光った。

コロナ禍の最中、2020年7月14日から8月23日まで上演された“幻の『マンマ・ミーア!』横浜公演”。その再演が、6年の歳月を経ていよいよ幕を開けた。
当時は客席を一席ずつ空けての観劇が求められ、場内は静寂に包まれていた。咳一つすることすらはばかられるような緊張感の中での上演であり、途中には公演の休止も余儀なくされるなど、極めて厳しい状況に直面していた。入場時には厳格なチェックが行なわれ、社会全体が静まり返っていた時代を象徴する光景でもあった。

さらに、公演期間は当初予定の約5分の1にまで短縮され、観客動員も「一席おき」という制限付き。単純計算でも、実際に観劇できたのは、希望者のうちわずか10人に1人程度に過ぎなかった。

多くのファンにとって、あの横浜公演はまさに“幻”の存在であった。だからこそ、今回の横浜公演は、長い間待ち望まれてきた特別な舞台と言えるだろう。

物語の舞台は、エーゲ海に浮かぶ小島。小さなホテルを営むシングルマザーのドナと、結婚を控えた娘ソフィの物語が展開される。父親とバージンロードを歩くことを願うソフィは、母に内緒で“かつての恋人3人”を結婚式に招待。さらに旧友たちも加わり、島は大騒動に包まれていく。登場人物たちはそれぞれの過去と向き合いながら、新たな一歩を踏み出していく。

横浜公演の再開を待ちわびていたファンで会場は大いに賑わい、熱気に包まれた。

「ダンシング・クイーン」「マネー、マネー、マネー」「チキチータ」など、誰もが耳にしたことのある名曲が次々と披露される中、客席は次第に一体感に包まれていく。そしてラストは例のごとく“ディスコ化”。劇場全体が一つとなり、最高潮の盛り上がりを見せた。なお、カーテンコールは初日としては珍しく5回で幕を閉じた。

ドナ役の江畑晶慧は、「さらに深化した本作を通して、お客様にとびきりの幸福感とエネルギーをお届けしたい」とコメントしている。

『マンマ・ミーア!』横浜公演は、2026年8月6日(木)までの期間限定上演。
笑って、泣いて、心から元気になれる“とびきりハッピーなミュージカル”を、ぜひ劇場で体感してほしい。

※一部座席では劇場構造上の安全確保のため、カーテンコールを含め立ち上がっての観劇はできません。ご鑑賞の際は、お座席にお座りのままお楽しみください。

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