ウェストミンスター・セントラル・ホールで開催された「キャンドルライト:クイーン&ABBA」

キャンドルの幻想的な光の中で、クイーンとABBAの名曲をクラシック音楽として新たに表現

ウェストミンスター・セントラル・ホール(※)のような素晴らしい会場に、1,000本もの揺らめくキャンドルをステージ上やその周囲に並べ、その中央で3人のバイオリン奏者と1人のコントラバス奏者からなる四重奏団が演奏する――。それだけで、幻想的な体験になることが想像できるだろう。

フィーバーが考案した「キャンドルライト・コンサート」は、近年大きな人気を集めている。その仕組みは、このような公演にふさわしい魅力的な会場を選び、レナード・コーエンやアデルをはじめ、さまざまなバンドやアーティストの音楽をクラシック調のサウンドに生まれ変わらせるというものだ。

私が選んだのは、クイーンとABBAの楽曲を取り上げる公演だった。それぞれの曲は新たに編曲され、実に華麗なクラシックサウンドへと生まれ変わっていた。

なかでもクイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」が演奏されたとき、その音楽は、率直に言って感情を揺さぶる新たな境地へと高められていた。この曲はもちろん、プログラムに含まれたほかの曲でも、観客全員が心の中で一緒に歌っていたに違いない。

最後に「ウィ・ウィル・ロック・ユー」が演奏されると、観客は音楽に合わせて足を踏み鳴らしたり、手拍子をしたりするよう促された。

総評

フィーバーが生み出したのは、普段クラシック音楽を聴かない人たちに、このようなサウンドを体験してもらう機会である。

その試みは見事に成功しており、キャンドルの温かな輝きが加わることで、さらに幻想的な空間が生み出されていた。誰もが一度は足を運ぶべき公演だ。

今後予定されている公演の全一覧は、こちらから確認できる。

当日の全演奏曲目

  • 「ダンシング・クイーン」― ABBA
  • 「SOS」― ABBA
  • 「マネー、マネー、マネー」― ABBA
  • 「ヴーレ・ヴー」― ABBA
  • 「ボヘミアン・ラプソディ」― クイーン
  • 「ブレイク・フリー(自由への旅立ち)」― クイーン
  • 「キラー・クイーン」― クイーン
  • 「恋のウォータールー」― ABBA
  • 「スーパー・トゥルーパー」― ABBA
  • 「マンマ・ミーア」― ABBA
  • 「ドント・ストップ・ミー・ナウ」― クイーン
  • 「ウィ・ウィル・ロック・ユー」― クイーン
  • 「伝説のチャンピオン」― クイーン
  • 「ギミー!ギミー!ギミー!」― ABBA

※ウェストミンスター・セントラル・ホールとは?

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ウェストミンスター・セントラル・ホール(Central Hall Westminster)は、ロンドン中心部のウェストミンスター寺院の向かい側に建つ、メソジスト教会兼多目的イベント施設です。国会議事堂やビッグ・ベンからも近い、ロンドンを代表する歴史的建築物の一つです。

1912年、メソジスト運動の創始者ジョン・ウェスレーの没後100年を記念する建物として開館しました。英国の歴史的建造物「グレードII*」に指定されており、重厚なバロック様式の外観と、巨大なドームを備えた内部空間が特徴です。公式サイトヒストリック・イングランド

館内の中心となる「グレート・ホール」は、2,000人以上を収容できる円形の大ホールです。ヨーロッパ最大級の自立式ドーム天井、4,731本のパイプを持つ壮大なパイプオルガン、優れた音響を備えています。グレート・ホール公式案内

1946年1月10日には、51か国の代表が参加した第1回国連総会が開催されました。現在は礼拝のほか、コンサート、国際会議、式典、テレビ番組の収録などに利用されています。

今回の「キャンドルライト:クイーン&ABBA」では、荘厳なドームとパイプオルガンを背景に約1,000本のキャンドルが灯され、歴史ある空間と弦楽四重奏が一体となった幻想的な舞台がつくられました。

※英国国会議事堂内の中世建築「ウェストミンスター・ホール」とは、別の建物です。

Queen & Abba by Candlelight at Central Hall Westminster

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