『死者また増える!適当で不透明な死者認定!2016年印象に残った出来事1位は熊本地震』
12月3日土曜日昼
【熊本地震・被災者生活・復旧復興情報】
*下記熊本情報はあらゆる箇所で重複しています。ご了承ください!
皆様こんにちは。熊本地震で被災し、その後死亡した、熊本県阿蘇市と氷川町の70代~90代の男女7人が、新たに「災害関連死」と認定され、一連の地震で亡くなった人は150人になりました。
熊本県阿蘇市と氷川町は、熊本地震の被災者の遺族から「災害弔慰金」の申請を受け、避難生活での体調悪化などで亡くなった「災害関連死」に当たるかどうか、審査委員会で審査しています。
今回は、4月以降に亡くなった70代~90代の男女7人について、車中泊や避難所での生活など環境の変化によるストレスなどで病気を発症したなどとして、新たに「災害関連死」と認定しました。
市町村が「災害関連死」と認定したのはこれで94人となり、一連の熊本地震で亡くなった人は150人になりました。
死者(認定)が増えるのはやむを得ないとして、「どのように判定しているのか?」全くわかりません。筆者の取材にも熊本県知事体は「責任をもって判断しています」と主張するだけ。一体、いつまでこの茶番劇は続くのか?いっそうのこと今日までお亡くなりになった熊本県民全員を認定してもいいのではないでしょうか?
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ユーキャンが実施した「2017年のトレンド予測と資格取得に関する意識調査」の結果によりますと2016年印象に残った出来事1位は“熊本地震”と“マイナンバー実施”であることがわかりました。まず「2016年、印象に残った出来事」を尋ねると、文化・スポーツ・自然/科学技術関連では
1位・・・熊本地震発生(4月)(62.6%)
2位・・・SMAP解散騒動(1月~)(57.0%)
3位・・・不倫問題でタレントのベッキーさんが謝罪会見・活動休止に(1月~)(57.0%)
4位・・・『ポケモンGO本配信開始(7月)(49.3%)
5位・・・リオデジャネイロオリンピック・パラリンピック開催(8月)(39.1%)
という結果となりました!
1位は突然の大地震で日本中が驚愕した熊本地震。熊本城が一部崩壊し、死者も多数発生するなど大きな被害が出ました。
2位は国民的アイドル、SMAPの今も尾を引く解散騒動。「SMAPが青春だった」と悲しむ方も多いのではないかと思います。
3位はタレント・ベッキーさんの不倫問題。働く女性にとっては身近に感じる問題かもしれませんね。4位は世界を席巻した『ポケモンGO』の日本配信、5位はリオオリンピック開催でした!
また政治・経済関連では、
1位・・・マイナンバー制度開始(1月)(50.5%)
2位・・・天皇陛下、生前退位の意向を示される(8月)(47.0%)
3位・・・舛添要一都知事辞職(6月)(35.2%)
4位・・・イギリスEU離脱を決定(6月)(34.6%)
5位・・・オバマ大統領、アメリカ現職大統領として初めて広島を訪問(5月)(33.6%)
という結果でした。
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阿蘇山の最新情報です。平成28年12月2日16時、福岡管区気象台発表。
中岳第一火口では、噴火は観測されていません。
遠望観測では、白色の噴煙が最高で火口縁上400mまで上がり、期間を通して夜間に高感度カメラで火映を観測しました。
火山性地震は概ね少ない状態で経過しています。火山性微動の振幅は小さく、孤立型微動は少ない状態で経過しています。
火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、多い状態が続いています。
11月28日以降の火山性地震、孤立型微動の発生状況は以下のとおりです。なお発生回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
(左より火山性地震数、孤立型微動数)
11月28日:26回、12回
11月29日:30回、11回
11月30日:26回、10回
12月1日:71回、16回
12月2日15時まで:22回、12回
傾斜計では、火山活動に伴う特段の変化は認められません。
GNSS連続観測では、2016年7月から認められていた、山体の膨張の可能性が考えられるわずかな伸びの傾向が、10月中旬以降鈍化しています。
阿蘇山の火山活動は引き続き活発な状態となっており、今後も爆発的噴火が発生する可能性があります。
中岳第一火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。風下側では、火山灰だけでなく、風の影響を受ける小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。また、火山ガスに注意してください。
1.被災地情報
①地震に強く、低価格の復興住宅!「くまもと型」モデル完成
熊本地震の被災者に低価格で耐震性に優れた自宅を再建してもらおうと、県が普及を目指す「くまもと型復興住宅」のモデル住宅1号棟が益城町のテクノ仮設団地に完成しました。昨日2日、一般公開が始まり、仮設住民らが見学に訪れました。
「くまもと型」は県産材を使った木造住宅で、建物の価格を1千万円程度に抑え、震度7に耐えうる最高レベルの耐震等級「3」を備えるのが特徴。
モデル1号棟は、県内の工務店67社でつくる熊本工務店ネットワーク(久原英司会長)が8月下旬に着工。木造平屋約75平方メートルの2LDKで、6畳の和室と寝室のほか、ウオークインクローゼットを設け、価格は1千万円(税別)。
同日のオープン記念式典で、蒲島郁夫知事が「素晴らしいモデル住宅ができた」とあいさつし、益城町の西村博則町長は「被災者の希望の家になると確信している」と述べました。
熊本市東区の自宅が半壊し、建て替えを検討している藤田策之(のりゆき)さん(79)は「夫婦2人で暮らすなら、ちょうどよい広さ。外観のデザインもいい」と気に入った様子でした。
モデル住宅の内覧は水曜日を除く午前10時~午後18時。同ネットワークの工務店が商談にも応じます。テクノ仮設団地には、さらに別のグループがモデル住宅2棟を建設、展示します。
②体験談基に「防災のヒント」、熊本地震で日建設計ボランティア部が冊子
4月に起きた熊本地震の際、実際に役立った備蓄品や避難所の形態など、被災者の体験談から得た防災や避難生活のヒントを大手設計会社「日建設計」(千代田区)の社員有志が冊子にまとめました。熊本県の人気キャラクター「くまモン」を表紙に配し、被災者が何に困り、どう行動したかを漫画を交えて紹介。手に取った人が自分の事として考え、備えてもらえるように工夫しました。
冊子は「熊本地震の体験談から学ぶ 防災ヒントブック」(A5判、13ページ)。同社の「ボランティア部」のメンバーが、熊本地震の1カ月後から現地を数回訪れ、約50人に聞き取りして作成しました。
「避難場所」「必要なもの」「災害時の連絡方法」「助ける側」の心得、の4つのテーマごとに、説明文と合わせて、体験談を基にした架空のストーリーを漫画にして掲載。中心メンバーで、現地調査と漫画、イラストの担当をした一級建築士の梅中美緒さん(34)は「網羅的なマニュアルでもインタビュー集でもない、簡潔で、内容に共感してもらえるような冊子を目指した」と話しています。
同じくメンバーで一級建築士の西勇さん(35)は体験談を聞き、「地震後2,3日の安全確保が難しいと感じた」と話しています。冊子では、介護する高齢者がいて避難所に行かなかった人が、道の駅や車中泊を経て、自宅庭でのテント泊に落ち着いた事例を紹介。備品に関しては、家族らに知らせるため避難時に玄関に張る「無事」と書いた紙や、防寒具、運動靴があると良かったとの声を載せました。
また、企業や商店は、支援の内容や業務再開のタイミングなどを組織の内部で誰が判断するのかを事前に決めておく必要があると指摘しています。
ボランティア部は東日本大震災後に発足。約30人の社員が参加し、東北では行政の復興計画を住民に解説する勉強会を開いたり、被災状況の模型や避難地図を作ったりするなど、街づくりや建築の専門知識を生かした支援をしてきました。
熊本地震では今回の冊子が初の情報発信で、今後は被災した子連れの家族や病気の人、障害者ら避難弱者の話をまとめた第2弾を計画しています。
冊子は6千部作成し、希望者には送付します。同社のホームページからダウンロードもできます。問い合わせは、平日午前9時10分~午後17時に同社広報室03(5226)30303(代)へ。
③冬のきらめき、復興願う!益城町・再春館製薬所
益城町の再春館製薬所が、熊本地震からの復興を願ってイルミネーションを点灯しています。恒例だったクリスマスイルミネーションは昨年で最後としていましたが、被災地を元気づけようと特別に企画しました。25日まで。
発光ダイオード(LED)電球でかたどった、銀河鉄道や海原を泳ぐクジラなどのオブジェを敷地内の丘に配置。青や黄の幻想的な光が初冬の夜を彩っています。昨年までは車に乗ったままのドライブスルー方式で楽しめしたが、今回は徒歩も含め入場禁止。敷地外からの遠望で見学できます。
「地震で壊れたオブジェもあった。例年の規模ではないが、周囲を行き交う人たちの癒やしになればうれしい」と同社。
点灯は午後17時半~同21時。イルミネーション事務局TEL080(4458)0747。
➃高校生に“給付型奨学金” 地震で収入激減など条件!県教委
県教育委員会は、熊本地震で経済的に修学困難になった高校生らを対象に、卒業すれば返還を免除する奨学金制度を設けます。被災で収入が激減した世帯などが対象で、一定の条件に応じて月額1万8千~3万5千円を、4月にさかのぼり12カ月分貸与します。卒業を条件とした事実上の給付型奨学金で、県内の自治体では初めて。
県高校教育課によりますと、県内の公・私立高校で、自宅が全半壊などの被害を受けた生徒は約3500人に上ります。東日本大震災の被災県でも、事実上の給付型奨学金を設けて被災した高校生らの修学を支援した例があります。
修学資金を無利子で貸し付ける県育英資金(奨学金)に、被災特例枠を設けます。来年度以降の実施は未定。
12月定例県議会に提案している2016年度一般会計補正予算案に、約700人分の貸与額として2億1100万円を計上しました。このうち3分の2、国の2次補正予算を充てます。
対象は、地震で自宅が半壊以上の世帯や、保護者が死亡、離職した世帯の高校生、専修学校生(高等課程)などを想定。被災で保護者の収入が減った割合など詳細な条件はこれから詰めていきます。
貸与額は、学校が公立か私立か、自宅通学か下宿か、などの条件に応じて4段階に分ける見通し。県内の学校を通じて募集しますが、県外に通学していても保護者が県内在住の場合は対象となります。
県は熊本地震に関する国への要望で、全額国費による給付型奨学金制度の創設を求めていました。
⑤熊本城のいま、石垣復旧!画像検索で効率化
「建造物はもちろん大変だけど、一番頭が痛いのは石垣」。熊本城(熊本市中央区)の復旧に携わる文化財専門家や職人の共通認識と言っていいでしょう。熊本地震の影響で崩れたり、膨らんだりして積み直しが必要な石材は10万個に上ります。しかも「元の場所」がはっきりしない石もありますので厄介です。
担当者らの気が遠くなるような労力を、画像・情報処理技術でいくらか減らせる可能性が出てきました。熊本大大学院の上瀧剛(こうたきごう)助教(36)が開発したシステムは、工業用部品の製造現場などで利用されている「パターンマッチング技術」を用いています。
使うのは、コンピューターによる石垣立面図と、石材の正面にあたる「面(つら)」の画像。面の輪郭をタッチパネルでなぞり、立面図のデータベースにある石材の輪郭とマッチング。最も誤差が少ない3個の場所が表示されるシステムです。
一方で「実用化には改良が必要」と上瀧助教は話します。検索スピードアップのほか、傷や矢穴といった石の他の情報を加えて確度を上げるなど課題は残ります。立面図は輪郭情報のみで、この図面があるのは修復歴がある石垣に限られます。立面図に近い、真正面から石垣を撮影した画像はほんの一部しかありません。
金沢城や仙台城、東日本大震災で被災した小峰城(福島県白河市)など数多くの城郭の調査・整備に関わる東北芸術工科大の北野博司教授(57)=日本考古学=は「落石材の原位置特定の目的は、崩落挙動と文化財的価値を継承する精度」と指摘します。ひとつはどう崩れたかを積み直しから考察し、石垣の構造の特徴を知ること。もうひとつは、できる限り石を元に戻すという文化財としての意義です。
北野教授は、このシステムについて「聞いたことがない」とした上で、「すばやい位置の特定は効率的。最終的には現物を目視で確認すればいい。ある程度範囲が限られることで『イチからパズル』をしなくてよくなる」と述べています。
手だれの石工は石垣の積み直しの際、原位置を「石に聞く」そうです。経験豊富な職人と文化財的な観点を持つ歴史研究者、数式で論理的に情報を処理する理数の専門家、3者が熊本城の復旧のために力を合わせています。それこそが価値あることに思えます。
⑥阿蘇神社で素屋根工事!倒壊の楼門しばし見納め
熊本地震により倒壊した阿蘇神社(阿蘇市)の国指定重要文化財・楼門を覆う素屋根の組み立て作業が、1日始まりました。今月中旬には完全に覆われて外から見ることができなくなります。年明けから約1年かけて解体します。
工事を担当する文化財建造物保存技術協会などによりますと、素屋根は25メートル四方で高さ9メートル。楼門の四隅に支柱を立てて屋根をふき、雨風から守るため周囲をシートで覆います。2月ごろから部材を運び出し、屋根の銅板を除いて可能な限り再利用します。
境内に支柱の材料を運び入れる作業が同日あり、池浦秀隆権禰宜(ごんねぎ)は「安全第一で工事が進むことを祈りたい」。福岡県八女市から友人4人と訪れた会社員山口玲子さん(56)は「しばらく見納めになるかと思うと寂しいが、また再建する頃に参拝したい」と作業を見守っていました。
⑦「明るい年」絵馬に願い!宇土市仮設庁舎に飾り台
宇土市役所仮設庁舎の玄関前に1日、絵馬を飾る竹の飾り台(高さ2.8メートル、幅2メートル)がお目見えしました。そばに記入机があり、先着300人の来庁者に、熊本地震からの復興への願いなど、新年への抱負を書いてつるしてもらいます。
市観光物産協会が続ける年末の恒例行事ですが、昨年までは市役所玄関前に幅4メートル近くの巨大な絵馬を置いてきました。しかし、熊本地震で本庁舎が損壊し、仮設庁舎はスペースに限りがあるため、今年は一般的な絵馬に替えました。
玄関前であった設置式で、同協会の本田修会長が「災害に見舞われ続けた1年だった。来年に向け、明るい思いを絵馬に込めてほしい」とあいさつ。約20人の出席者は「負けんバイ」「元気な宇土市」など、震災ムードを吹き飛ばす言葉をつづっていました。
同協会は飾り台を1月16日まで置き、その後、絵馬を同市神馬町の西岡神宮に奉納します。
⑧元日の高速バスお得に!西暦ちなみ片道2017円
九州産交バスは来年1月1日限定で、高速バス3路線の運賃を割り引き、西暦にちなんで片道2017円にするお年玉プランの販売を始めました。
共同運行している宮崎交通(宮崎市)など計4社で初めて企画。帰省客などの元日のバス利用を促すとともに、熊本地震からの復興の願いも込めました。
プランの対象は熊本~宮崎の「なんぷう号」、熊本~鹿児島の「きりしま号」、熊本~北九州の「ぎんなん号」。通常運賃と比べた割引率はそれぞれ56.4%、45.5%、38.7%。また、宮崎~鹿児島間は元日にちなんで1100円にします。
プランの適用座席数は便によって異なりますが、最大で1便の約半分を占めるそうです。インターネットの九州高速バス予約サイト「@バスで(あっとバスで)」での予約、クレジット決済限定。
九州産交バスは「復興へ向けていい年にしようと、各社で話が進んだ。利用の裾野を広げたい」。同社サービスセンターTEL096(325)0100。
⑨特別支援学級児童の作品展、熊本市で5日まで
熊本市内の特別支援学級に通う小中学生の作品展「ハッピースマイル・アートギャラリー」が昨日2日、同市中央区の鶴屋百貨店ウイング館5階で始まりました。5日まで。
障害のある子どもの特性に応じた特別支援教育への理解を広げようと、市教委が開いており6回目。小中学校68校の児童生徒が作った絵画や手芸、陶芸、木工など951点を出品。色鮮やかなビーズアートや学級全員で制作した切り絵などが目を引いていました。
「がんばろう熊本」の文字を添え、熊本城のモザイクアート(縦1.2メートル、横1.5メートル)を4にで作った楠中2年の男子生徒は「細かい作業で大変だったが、多くの人に見てもらいたい」と笑顔でした。
会場には、熊本大付属特別支援学校と県立熊本支援学校、障害者施設の作品も並んでいます。
⑩ミニトマトの甘み広がれ!長洲町で9日からフェスタ
長洲町の飲食店が旬を迎えた地元特産のミニトマトを使い、それぞれのオリジナル料理を提供する「ながすミニトマトフェスタ」が9日、始まります。日本料理店やカフェなど11店で18日まで楽しめます。
同町のミニトマトは関東や関西を中心に人気。町地域雇用創造協議会が甘みがある特産品の食味の良さを地元に知ってもらい、販路開拓につなげようと初めて企画しました。障害者就労を支援する地元のNPO法人「がまだすサポート」が加工したミニトマトのピューレを使い、各店がピザやパスタ、ラーメン、カレー、パンなどを考案します。
「ピューレの使いやすさを実感してもらい、加工参入業者も増やしたい」と同協議会。食後のアンケートに答えると抽選でミニトマトも当たります。事務局TEL0968(57)7444(平日のみ)。
⑪”本物”サンタに大興奮!益城町の幼稚園など訪問
熊本地震で被災した益城町の園児を励まそうと、フィンランドの財団公認のサンタクロースが昨日2日、町内の5つの幼稚園や保育園を訪れ、クリスマスプレゼントを約束しました。
木山の益城幼稚園に、赤い衣装に白ひげを生やした大きなサンタが突然現れ、園児132人は「本物だ」と大興奮。サンタに抱きついたり、ハイタッチしたりして交流し、一緒に記念撮影しました。
サンタは英語で「みんなの笑顔を見たくて少し早く会いに来たよ。いい子にしていたら、クリスマスにプレゼントを届けるよ」と約束。きりん組の山村愛翔(あいる)君(6)は「おひげがもしゃもしゃだった。プレゼントはサッカーのスパイクがいいな」と願っていました。
⑫災害時、なぜ「ブルー」シート?
4月に震度7の地震があった熊本県では、ブルーシートで屋根を覆う家屋が目立ちました。
シート製造大手の「萩原工業」(本社・岡山県倉敷市)によりますと、同社のブルーシートはポリエチレンを主原料とする合成樹脂繊維を加工してつくられています。農業向けなどに銀色や迷彩色のシートもありますが、定番は青色です。
同社によりますと、1960年代まではオレンジ色が主流でした。トラックの荷台にかぶせる用途で作ったシートがオレンジ色で、その後一般向けに売られるようになったからだそうです。
ただ、その顔料に有害な成分が含まれているという話が業界内に広がり、70年代にシートメーカーや顔料メーカーで話し合って、業界として青色に統一したそうです。青が選ばれたのは、紫外線による劣化が進みにくいことや、顔料の値段の安さ、さわやかなイメージなどが理由でした。
災害時に見かけるブルーシートですが、自治体ごとに備蓄状況は様々です。住宅の、り災)証明書約11万2千件(11月末現在)を交付した熊本市の場合、備蓄は約400枚。他の自治体からの救援物資などで補充しながら被災者に配りました。
東京23区で人口が最も多い世田谷区は約2万7千枚を備蓄しています。「避難所に敷いたり、屋外の物資にかけたり、多用途に使えるので多く持っておきたい」と話しています。
⑬災害時のトイレ、「マンホール型」整備進む
大地震が起きた時、支援物資の食料が届いたり、炊き出しに並んでいたりするニュースをよく見ます。でも、食べることと同じぐらい、トイレも大切。映像に残りにくいですが、被災者はトイレに困ってきました。最近は国や自治体も対策を進めつつあります。
水洗トイレは一般的に、浄水場から水道管を通ってくる水を使って便を流します。便は下水管で処理場まで運ばれ、汚泥ときれいな水に処理されます。各施設や、枝のように分かれた配管のどこかが破損すれば、家庭の水洗トイレはたちまち使えなくなります。
東日本大震災でも、被災者はトイレに困りました。文部科学省が避難所となった学校525校にアンケートしたところ、課題となった設備について、もっとも多く挙げられたのがトイレの74.7%。衛生管理や、人力による水くみなどの課題が浮かび上がりました。
NPO法人日本トイレ研究所によりますと、水洗トイレに必要な設備の復旧にかかった平均期間は、上下水道で約1カ月、下水処理場で約3カ月と長期にわたりました。一方、トイレはいつまでも我慢できません。地震発生から6時間以内にトイレに行きたくなった人がおよそ7割に上りました。
用を足したくても水洗トイレが使えない状況では、便があふれ不衛生になりがち。屋外の仮設トイレは大抵、段差があり、夜は真っ暗になります。汚い、怖い、暗いが重なり、トイレを嫌がって水分の摂取を控えると、エコノミークラス症候群などのリスクが高まってしまいます。
トイレ研究所の加藤篤代表理事は「災害時でも普段と同じトイレ環境を求めるのは決してぜいたくではなく、命に関わる問題です」と指摘します。
国や自治体は食料の備蓄、支援の体制を整えてきましたが、トイレ対策は不十分なのが現状。加藤さんは「一因に災害用トイレに関する定義が不明確だった点がある」と説明しています。このため、内閣府は4月、「避難所におけるトイレの確保・管理ガイドライン」を作り、災害用トイレの種類を整理しました。
「携帯トイレ」は便器に凝固剤の入った袋をかぶせて1回ごとに捨てるタイプ。車に置いておくのも同じ種類です。大人数には対応できませんが、個人で備えられます。「簡易トイレ」は便器を組み立てるものや、介護用のポータブルトイレなどが該当します。量も確保できますが、設置する個室がないと使えません。「仮設トイレ」は工事現場やイベント会場でも見かける、建屋と一体になったトイレです。頑丈ですが、十分な数の設置には時間がかかります。
一般になじみが薄いですが、「マンホールトイレ」は災害直後でも水洗トイレに近い感覚で使えます。地下に下水管とつながる空間と穴を整備し、災害時にはマンホールふたを開けて便器を設置。処理施設の復旧まで、便は地下空間にためられます。下流側の下水管が無事であれば、直接下水管に流すこともできます。
マンホールトイレは熊本地震で力を発揮しました。熊本市は地震前までに4か所の中学校に、20基を整備していました。断水で水洗トイレが使えない中、マンホールトイレの便器を8~35日間設置。市水道局によりますと、利用者からは「いつもと同じように使えた」「臭いもあまりなかった」と好評でした。
ただ、事前の整備が必要なマンホールトイレは2014年度末時点で全国に約2万基と少ないのが現状。国土交通省は今年3月、マンホールトイレ整備・運用のガイドラインを作成し、「良好なトイレ環境を切れ目なく提供するよう努める必要がある」として、自治体に整備を促しています。
日常的に「あの店はおいしい」といった食事の話は多いですが、便の話をすることはほぼありません。だからこそ、一度しっかり目を向け家族で話し合うなどして、いざという時のため、携帯トイレの備蓄や最寄り避難所のトイレ環境の把握といった、個人レベルの対策を考えたいものです。
2.ここ一週間の地震
2016/12/03 08:32 03日 08:29頃 長野県南部 2
2016/12/03 05:56 03日 05:50頃 熊本県熊本地方 1
2016/12/03 05:19 03日 05:16頃 千葉県北西部 2
2016/12/02 22:13 02日 22:10頃 宮古島近海 1
2016/12/02 18:59 02日 18:56頃 熊本県天草・芦北地方 2
2016/12/02 18:44 02日 18:41頃 日向灘 1
2016/12/02 15:54 02日 15:51頃 福島県沖 1
2016/12/02 15:38 02日 15:35頃 熊本県熊本地方 2
2016/12/02 10:10 02日 10:07頃 福島県沖 1
2016/12/02 08:07 02日 08:03頃 福島県沖 2
2016/12/02 06:23 02日 06:19頃 熊本県熊本地方 3
2016/12/02 05:26 02日 05:22頃 茨城県北部 1
2016/12/02 04:46 02日 04:42頃 熊本県熊本地方 1
2016/12/02 02:47 02日 02:44頃 熊本県熊本地方 2
2016/12/01 23:08 01日 23:04頃 愛媛県南予 1
2016/12/01 22:59 01日 22:57頃 奈良県 1
2016/12/01 19:10 01日 19:07頃 鳥取県中部 2
2016/12/01 18:43 01日 18:39頃 福島県沖 1
2016/12/01 16:09 01日 16:06頃 鳥取県東部 1
2016/12/01 15:13 01日 15:10頃 鳥取県東部 2
2016/12/01 15:08 01日 15:05頃 釧路沖 1
2016/12/01 14:16 01日 14:13頃 愛媛県南予 1
2016/12/01 14:06 01日 14:04頃 福島県沖 1
2016/12/01 12:00 01日 11:57頃 熊本県熊本地方 2
2016/12/01 11:16 01日 11:12頃 福島県沖 2
2016/12/01 00:25 01日 00:22頃 熊本県熊本地方 1
2016/11/30 20:15 30日 20:12頃 福島県沖 1
2016/11/30 17:23 30日 17:20頃 熊本県熊本地方 1
2016/11/30 12:36 30日 12:32頃 福島県沖 2
2016/11/30 11:51 30日 11:46頃 和歌山県北部 1
2016/11/30 08:22 30日 08:19頃 福島県沖 1
2016/11/30 08:10 30日 08:07頃 熊本県熊本地方 1
2016/11/29 20:50 29日 20:44頃 熊本県熊本地方 1
2016/11/29 12:49 29日 12:46頃 岩手県沖 2
2016/11/29 10:06 29日 10:03頃 岩手県沿岸北部 2
2016/11/29 09:29 29日 09:26頃 三陸沖 2
2016/11/29 07:31 29日 07:26頃 鹿児島県薩摩地方 1
2016/11/29 07:18 29日 07:16頃 宮崎県南部山沿い 1
2016/11/29 02:37 29日 02:34頃 熊本県熊本地方 2
2016/11/29 00:35 29日 00:30頃 鳥取県中部 1
2016/11/28 23:42 28日 23:37頃 トカラ列島近海 1
2016/11/28 21:34 28日 21:31頃 釧路地方中南部 2
2016/11/28 19:28 28日 19:24頃 福島県沖 1
2016/11/28 17:50 28日 17:46頃 福島県沖 2
2016/11/28 07:20 28日 07:17頃 福島県沖 3
2016/11/28 04:47 28日 04:44頃 福島県沖 1
2016/11/28 02:17 28日 02:12頃 青森県東方沖 1
2016/11/28 00:31 28日 00:29頃 福島県沖 1
2016/11/27 23:59 27日 23:56頃 福島県沖 1
2016/11/27 23:50 27日 23:47頃 福島県沖 1
2016/11/27 21:53 27日 21:50頃 福島県沖 3
2016/11/27 19:20 27日 19:18頃 福島県沖 2
2016/11/27 17:10 27日 17:07頃 福島県沖 2
2016/11/27 17:07 27日 17:02頃 鳥取県中部 1
2016/11/27 09:55 27日 09:52頃 長野県北部 1
2016/11/27 06:32 27日 06:27頃 熊本県熊本地方 1
2016/11/27 06:29 27日 06:26頃 福島県沖 1
2016/11/26 23:54 26日 23:51頃 福島県沖 2
2016/11/26 21:47 26日 21:40頃 父島近海 2
2016/11/26 21:31 26日 21:28頃 鳥取県中部 1
2016/11/26 19:11 26日 19:08頃 福島県沖 2
2016/11/26 15:12 26日 15:09頃 宮城県沖 1
2016/11/26 09:20 26日 09:17頃 鳥取県中部 1
2016/11/26 07:47 26日 07:44頃 鹿児島県薩摩地方 1
2016/11/26 03:55 26日 03:52頃 豊後水道 3
2016/11/26 02:32 26日 02:29頃 熊本県熊本地方 1
2016/11/26 02:29 26日 02:26頃 福島県沖 1
(続く)