このブログは「真剣に」家庭教師を探している人には有効的ですが、そうでない人は「ご自分の判断」でお選びになるとよいでしょう。
ただ私は「35年間」のジャーナリスト&家庭教師生活で「後で泣きを見る家庭」をたくさん見てきましたので、ご注意するだけです。
さて、世の中では「プロの家庭教師」という言葉が蔓延しておりますが『99%ニセモノ』であることは以前申し上げました。
1999年、私が”世界で一番早く”『プロの家庭教師』という言葉を使い、その定義づけをしました。
本日は『本物のプロの家庭教師』はいかなる存在かをご紹介しましょう。
第六章 『本物のプロの家庭教師』とは?
家庭教師会社ではどこも「プロの家庭教師を紹介します」と〝もっともらしい〟キャッチフレーズで受験生の親御様をそそりますが、そもそも「プロの家庭教師」って何でしょうか?
家庭教師の多くは
1.学生のアルバイトとして
2.会社をクビになった、あるいは社会にむいていないため、得意な勉強を教えるために
3.社会人の副業として
の講師がほとんどを占めています。
1の学生の場合は「大学受験終えたばかり」。
「わずか2時間で5,000円も稼げる」家庭教師は魅力的で、受験生のことなど「真剣」に考えておりません。事実、就職が決まればあっさり辞めてしまいます。
2の家庭教師はやっかいです。
社会人家庭教師の「3人に2人」が所謂「社会不適合者」です。仮に東大を出ていようが、京大を卒業していようが、「社会からはじき出された」わけですから、生徒の「心の葛藤への対応」「親御様とのコミュニケーション」はとれるはずもありません!ただ「頭はいい」のだけは事実ですが、イコール「教え方がうまい」とは限りません!
3の講師はあくまで「副業」なので、「割り切って家庭教師をしている」〝ドライ〟で〝クール〟な家庭教師が多いですね。
つまり皆様のお子様を受け持っている家庭教師は前述のいずれかに該当するわけです!
前述しましたように家庭教師会社では100%勝手に『プロの家庭教師がいますよ』と言う言葉を使っています。
その基準は以下の通りです。
①家庭教師会社独自の「プロの家庭教師試験」に通った人
②家庭教師会社独自の「プロの家庭教師研修」を終えた人
③家庭教師会社の社長、責任者が勝手に「プロ」と認めた人
あまりにもいい加減、適当だとは思いませんか?前出の通り、非学生家庭教師の「3人に2人は社会からつまみはじかれた社会不適合者」ですが、実は家庭教師会社で働いている従業員も「社会不適合者」が多く、その「社会不適合者の従業員」が「自分たちの家庭教師会社の勝手な基準に基づいて」「社会不適合者の社会人家庭教師にプロの称号を与える」のです。おかしくありませんか?
しかし『本当の意味でのプロの家庭教師』は違います。
『プロの家庭教師の定義』は以下のようになるかと思います。
①家庭教師だけで家族を養っていける(通常手取り30~40万円/月)
または
②連続10年以上または通算20年以上「家庭教師」をしている(塾、個人対応の個別塾指導は除く)
かつ
③2桁の「合格実績」がある(塾、個人対応の個別塾での実績は除く)
かつ
④50人~100以上の指導実績がある
①、または②③④に該当する家庭教師が『本物のプロの家庭教師』なのです!
また『本物のプロの家庭教師』は以下の点も共通しています。
1.生徒の性格にあわせた授業ができる
2.親御様とのコミュニケーションがうまくとれる
3.独自の教材を提供できる
4.数か月先まで生徒の未来を描くことができる
5.現在や過去の受験事情や生徒の実情を親御さんに説明できる
また『本物のプロの家庭教師』は
1.清潔である
*鼻毛が出ていることはありません!
*白髪はあってもきちんと手入れしています
*たばこの臭いはありません(口臭対策は万全です)
*生徒や親とSEXしません!
2.遅刻はしません
3.すべてにおいて「子供の模範」になれる大人です(社会不適合者は一人もいません)
『本物のプロでない家庭教師』は上記1~5はできません!
特に「生徒の性格にあわせた授業」は不可能です。無理やり、自分の受験の成功体験を押し付けてきます。
多くの親御様は
・若くて
・かっこよくて、あるいは美人で
・偏差値の高い大学
の家庭教師を望んでいるようですが、生徒が未熟で、体が子供から大人かわりつつある思春期を迎える「中学受験」では、若い家庭教師では乗り切れません!!
『本物のプロの家庭教師』は50代が多いですが、多くの親御様は、自分の年齢と同じか、あるいは、自分の年齢より上の家庭教師を好みません。
・白髪がある
・じじい、ばばあ
・口が臭い
など「偏見」を持っているようですが、それは大きな間違いです!
前述しましたが『プロの家庭教師』ほど『清潔』です。
本当にお子様のことを考えているのならば、『プロ』に任せるべきです。特に『中学受験』は『プロ』でないと無理です。
なお、プロの家庭教師は非学生家庭教師の中で10%しかおりません(つまり「全家庭教師の3%」)
*非社会人家庭教師=家庭教師全体の3割(0.3)のうちの10%(0.1)=100×0.3×0.1=3)。
何度も申し上げますが「家庭教師の会社が言っているプロの家庭教師とは」意味が全く違いますのでお間違いなく!!
契約したら最後。お子様の一生を台無しにする恐れがあります。
*家庭教師会社が「プロの家庭教師を紹介します」と言ってきたら、前述した①または②③④に該当するか?質問してみてください。「NO」と答えてきた場合は「社会不適合者」「その家庭教師が勝手に名付けた偽物のプロの家庭教師」であり『本物のプロの家庭教師』でないことになります!
冬になりますと、もう『本物のプロの家庭教師』に空きはありません。頼むなら今です。
くれぐれも「親御様の目線」だけで家庭教師を選ばないでくださいね。
ちなみに『プロの家庭教師』だけで家族を養っている人は筆者の取材で知る限りは「日本に10人」います。年齢は皆さん「50代後半以上75歳以下」です。
(続く)