「人間の努力によって実現した技術が、その努力を重ねた人々を消し去ることなく、その人々の同意のもとで使われ、そして生み出された価値をともに分かち合えるものであるなら、その技術は良い技術です」。 ― ビヨルン・ウルヴァース
本日、スイス・ジュネーブで開催されたAI for Good Global Summit(AIフォー・グッド・グローバル・サミット)において、CISAC(著作権協会国際連合)会長であり、ABBAの共同創設者でもあるビヨルン・ウルヴァースは、AIの未来を形作る議論において、クリエイターが恒久的に参加できる立場を確保すべきだと訴えました。
政策立案者、テクノロジー業界のリーダー、そして国際機関の代表者を前にした演説で、ビヨルン・ウルヴァースは、AIシステムの開発に作品が利用される際には、クリエイターから事前に許可を得ること、公正な報酬が支払われること、そして創作者として正しく認められることが不可欠であると強調しました。
さらに彼は、「包括的ライセンス(Collective Licensing)」が、AI学習に作品が利用されることで生み出される価値をクリエイターが公平に受け取るための現実的な解決策であると説明しました。この仕組みは、100年以上にわたりクリエイターを支えてきた著作権管理制度(共同管理モデル)に基づいており、世代を超える技術革新とともに進化を続けてきたものです。
また彼は、この問題は現在活躍しているクリエイターだけに関わるものではないと警鐘を鳴らしました。
「これは単に、今日のアーティストを守るという話ではありません。未来にもアーティストが存在し続けるようにするための話なのです。人間のクリエイターが創作活動で生計を立てられなくなれば、楽器を極め、自分自身の表現を見つけ、人々の心に響く歌を書くために何年も努力する人は減ってしまうでしょう。そして、もしそうなれば、AI自身も、学ぶべき人間による独創的な創造性を、やがて失うことになります。公正さは、単に道徳的に正しいというだけではありません。それは、創造性という泉を枯らさないために不可欠なことなのです」。



