【連載③】熊本地震取材日誌(2016年の今日、熊本で何があったのか?)

熊本に2度目の大地震!!

2016年(平成28年)4月16日1時25分頃、熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード7.3、最大震度7の地震が発生。熊本県益城町、西原村で震度7を観測した。2日前の4月14日に発生していた最大震度7の前震に続く本震と見られ、同一地域を震源とする一連の地震活動で震度7を複数回観測したのは初めてのこととなった。

震度7を観測した熊本県益城町、西原村をはじめ、熊本地方の広い範囲で多くの家屋が倒壊したほか、南阿蘇村で大規模な土砂崩壊が発生するなど、熊本・大分両県で大きな被害となり、2016年12月までに死者161人、負傷者2,692人、家屋被害は190,000軒以上にのぼった。

また、大きな余震が続いたことで、屋内を避け車中泊で避難生活を送る被災者が相次ぎ、これによる静脈血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)の発症や、地域の防災計画の未整備などが課題となった。

4月16日土曜日

皆様おはようございます。自衛隊・消防・町の勇気ある方々のご活躍には驚かされます。僕も懸命にレスキューしております。あっという間に朝になってしまいました。と同時に被害情報も次々に深刻な状況になっています。なにやらダムが決壊したとのこと。また家屋外壁損壊、断水や停電などで被災者の方々がご不自由なさっています。何もかも救えないことに心を痛めています。被災者の皆様のご心労いかばかりかとご推察申し上げます。まさにパニックです!

4月16日土曜日昼

【熊本地震現地報告】

朝になり夜には見えなかったものを目にすると「人間の無力さ」を痛感しました。あれだけ夜通しかけて頑張って来たのに被害はますます酷くなる一方。東北震災から5年。スーパーマンのような災害ロボットはないのでしょうか?クレーン、チェーンソーだけでは限界です。情報も錯綜しています。何もかも目茶目茶です。なぜ最初から自衛隊15000人をなぜ動員してくれなかったのでしょうか?自衛隊2000人と自警団だけでのレスキューは限界です。僕はココに来てもうすぐ30時間になりますがとにかく目の前にあることに集中してレスキューに全うしたいと思います。「記者のお前はそこまでやる必要はあるのか?」と同業者には止められましたが何もしないでただ取材することだけなんて出来るわけはないです。とにかくもうすぐ雨が降るので自衛隊自警団と協力し全精力注ぎたいと思います。

4月16日土曜日夕方

【熊本地震現地報告】

皆様こんばんは。南阿蘇からのレポートです。昨晩胸騒ぎがしましたので今朝早く自衛隊と阿蘇に行きましたがいきなり噴火しました。大爆発にならないことを祈るばかりです。物資は水、灯油、カンパン、お菓子……など足りません。送っていただけると幸いですが到着までに早くて3日、概ね1週間はかかります。物流も大混乱です。先程レスキューに成功したと思ったらお亡くなりになっていました。悲しみに浸っているわけにはいかず他の不明者を即探しに戻りました。レスキューをしていて一番辛い瞬間です。先程から雨が降ってきました。避難命令が出ましたがギリギリまでレスキューしたいと思います。熊本に来てずうぅと船酔いした感じです。

(続く)

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