近未来的なABBA Voyageを見なければ、それが可能であることを信じることはできません!

ABBAは、史上最も成功したポップグループの一つである。年齢を問わず「ギミー! ギミー!ギミー!」や「ダンシング・クイーン」のコーラスくらいは歌えないと観に来て一人だけ呆然と立ち尽くしショックだろう。

しかし、ファンであろうとなかろうと、このスウェーデンのポップグループが前回のツアーから数十年後にロンドンで公演すると言われたら(しかもまだ30代に見える)、絶対におかしいと思うはずだ。私は今でもそう思っているし、自分の目でそれを見てきた。

アグネタ、ビヨルン、ベニー、フリーダが、活動停止から30年後に10人のバンドと一緒に若い頃の自分のデジタルABBAターとして演奏するという、革命的な新しいコンサートを開催するのである。

ロンドンのクイーン・エリザベス・オリンピック・パークにある専用のABBAアリーナのステージで、文字通り世界で唯一ABBAを見ることができる場所なのです。コンサートでは、1977年当時のグループのバーチャルABBAターが登場し、時折、70歳を過ぎた彼らの面白い解説が入る。

このレジデンシーは、グループの最新アルバム『Voyage』にちなんで名付けられたもので、現在、イーストロンドンの端にあるPudding Mill Laneを占拠しており、奇跡としか言いようがない。世界中の何千人もの人々が、このようなものを見ることはできないと思っていたのに、その夢を実現させているのです。

70年代に育ち、スウェーデンの4人組の大ファンだった私が、まるでそこにいるかのように彼らのパフォーマンスを見ることができることを想像してください。映画館で初めて『マンマ・ミーア!』を観た幼い私でさえ、これを想像したら死んでしまうかもしれない。

会場に到着すると、ABBAの文字が近未来的な建物を虹色に照らしているのが目に飛び込んでくる。会場内では、チケット購入者は座席か巨大なダンスフロアに案内される。また、多くのバーがあり、ビールからカクテルまで、あらゆるものを楽しむことができます。食事も豊富で、トイレに並ぶこともほとんどありません(私のようなコンサート恐怖症にはよくあることです)。

近くのハイアットホテル(Pudding Mill Lane)に泊まることができ、遠方から来る場合は、会場へのアクセスに最適な場所に位置しています。実際のライブはというと、最初はちょっと変な感じでした。

当然ながら、この作品は非常にミステリアスであり、メディアも限られているため、何が起こるかわからない。ショーの冒頭で説明されたように、これはマジックを維持するためで、実際にそうなっています。

そもそも、ABBAターがちょっと不気味なんです。PlayStationやXboxのキャラクターを想像してください。しかし、それもすぐに解消され、最初のバラードが終わるころには、戸惑いや失望感は、ABBAの曲が流れると自然に出てくる魅惑的なセロトニンレベルに完全に押しやられてしまう。また、大勢のファンと、ABBAが本当にステージで演奏しているかのように見えることで、より一層素晴らしいものとなる。

髪の揺れから、ABBAターが「ステージを去る」ときのきらびやかな衣装の煌めきまで、細部にわたって魔法にかけられたようだった。また、お互いの周りを移動したり、目を見つめ合ったりする細かな演出が、命を吹き込んでいます。照明、演出、まだまだ続きます。

出口に向かうと、商品売り場の会計係のおじさんが「どうだった?」「マイクの受け渡しのシーンはご覧になりましたか?」
と語りかけてきた。

おお、なるほどねえ。

このとき、私たちは「これからの音楽はこうなるのではないか」と話し合った。過去に私たちを楽しませてくれた多くの偉大な人たちが、今はもう見ることができなくなってしまったのを、いつか何世代もの人たちが見て楽しむことができるようになるのです。ABBA Voyageはこの種のものとしては初めてかもしれないが、これが最後であることは間違いないだろう。このようなことがあり得るとは、本当に見てみなければわからない。

◆ABBA Voyageについて知る必要のあるすべてのこと
95分間のコンサートはBaillie Walshが演出し、Svana GislaとLudvig Anderssonが制作したもので、ABBAが21世紀のポップスターとして再創造され、Wayne McGregor CBEが振付、B Åkerlundが衣装デザイン、Dolce & Gabbana, Manish Arora, Erevos Aether, Michael Schmidtとの共同制作で実現しています。

コンサートでは、名曲の数々に加え、40年ぶりのアルバム『Voyage』からの曲も演奏されます。デジタルABBAは、伝説的なVFX会社であるIndustrial Light & Magicとのコラボレーションにより、4人のバンドメンバーと850人のチームと共に、数週間から数ヶ月をかけてモーションキャプチャとパフォーマンス技術を駆使して制作されました。

また、コンサートでは、最先端の照明や音響技術とともに、10人編成の生バンドがコンサート中、生演奏を披露しています。専用に設計されたABBAアリーナは3,000人の観客を収容でき、オープンなコンコース・ホワイエ内に特注のABBA VoyageグッズショップやThe Oceanbird Departure Lounge(購入時にアップグレード・オプションとして無料の食事とドリンクを提供)があり、素晴らしいフロントエンド体験を提供している。

◆ABBA Voyageのチケットを入手する
ABBA Voyageは現在、ロンドンのABBA Arenaで2023年11月27日まで予約受付中です。チケットの詳細および入手方法については、abbavoyage.com. をご覧ください。すべてのチケットは via Ticketmaster.でお求めいただけます。

*多くの海外のメディア・音楽評論家は未だに「ABBAは1982年に解散した」と書いておりますが、全て筆者により「活動停止」と書き直しております。またABBAのデータ、曲目、年代など「完全に間違っている箇所」は皆様の読みやすいように「筆者が自然に修正・訂正」して(翻訳して)おります。あしからず。

https://www.cornwalllive.com/whats-on/reviews/you-see-futuristic-abba-voyage-7855431

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